2018年8月27日から9月9日(2018年第35、36週)にニューヨーク(アメリカ)で開催されるグランドスラム「全米オープンテニス(USオープン)」。
錦織圭の1回戦の対戦相手は、世界ランキング50位のマクシミリアン・マーテラー(23歳・ドイツ)。
錦織とマーテラーのプレイヤー情報、1回戦の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(1回戦)
過去に対戦はなく、初対戦となります。
※2018年8月28日時点(試合前)
錦織 圭 | マーテラー | |
0 勝 | 対戦成績 | 0 勝 |
19位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 50位 (45位) |
日本 | 国籍 | ドイツ |
28歳 | 年齢 | 23歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1995年6月15日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 183cm / 81kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 左 / 両手 |
2007年 | プロ転向 | 2015年 |
23勝13敗 | 2018年成績 | 18勝17敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 0回 |
354勝168敗 | 通算成績 | 18勝31敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 0回 |
1回戦「錦織 vs マーテラー」の結果
試合日:現地時間 8月28日(火)
[21] 錦織 圭 (19位) | 3 | 6 | 6 | 6 | ||
マクシミリアン・マーテラー (50位) | 0 | 2 | 2 | 3 | ||
試合時間:1時間41分 |
---|
第21シードの錦織圭(28歳・日本)がマクシミリアン・マーテラー(23歳・ドイツ)を6-2、6-2、6-3のストレートで破り、2回戦進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ● | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | – | – | – | – | 6 | ||
マーテラー | ○ | ○ | – | – | – | – | 2 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
マーテラーのサービスで試合開始。
第1ゲーム、30-40と錦織にブレークポイントが来ますが、マーテラーがピンチを凌いで、デュースへ。
デュース1回目と2回目にも錦織にブレークポイントが来ますが、マーテラーが凌ぎます。
デュース3回目、錦織がこのゲーム4本目のブレークポイントをモノにして、錦織がブレークに成功。
第2ゲーム、15-0で錦織にダブルフォルトがありましたが、錦織がキープ。
第3ゲーム、40-30でマーテラーにフォアハンドのミスが出て、デュースへ。
デュース1回目、マーテラーにフォアハンドのミスが出て、錦織にブレークポイントが来ます。
またもマーテラーにフォアハンドのミスが出て、錦織がブレークに成功。
第4ゲーム、錦織のフォアハンドのウィナー2本などがあり、錦織がキープ。
第5ゲーム、0-30と錦織がポイントを先行しますが、マーテラーが4連続でポイントを取ってキープ。
第6ゲーム、錦織がキープ。
第7ゲーム、30-30で錦織のすばらしいフォアハンドのショートクロスへのウィナーが決まり、30-40と錦織にセットポイント(ブレークポイント)が来ますが、錦織にフォアハンドのミスが出て、デュースへ。
デュース1回目でマーテラーがキープ。
第8ゲーム、錦織のサービングフォーザセット。
錦織が簡単にポイントを取って行き、40-0と錦織にセットポイントが来ます。
錦織のバックハンドのクロスへのウィナーが決まり、錦織がラブゲームでキープをして第1セットを先取。
錦織 | 第1セット | マーテラー |
0 | サービスエース | 1 |
1 | ダブルフォルト | 0 |
55%(11/20) | ファーストサーブ確率 | 62%(21/34) |
100%(11/11) | 1st Serve Points Won | 52%(11/21) |
56%(5/9) | 2nd Serve Points Won | 46%(6/13) |
33%(2/6) | ブレーク / チャンス | 0%(0/0) |
2/3 | Net Points | 1/4 |
50%(17/34) | Return Points Won | 20%(4/20) |
9 | Winners | 4 |
7 | Unforced Errors | 7 |
61%(33/54) | Total Points Won | 39%(21/54) |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時に取得したポイント。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時に取得したポイント。
・Return Points Won:リターンゲームで取得したポイント。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | ● | ○ | ● | ○ | – | – | – | – | 6 | ||
マーテラー | ○ | ○ | – | – | – | – | 2 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
マーテラーのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、40-0でマーテラーのダブルフォルトがありましたが、マーテラーがキープ。
第2ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。
第3ゲーム、40-15からマーテラーのバックハンドのミスなどがあり、デュースまで行きますが、デュース1回目でマーテラーがキープ。
第4ゲーム、マーテラーが積極的に攻撃を仕掛けて0-30とポイントを先行しますが、錦織が4連続でポイントを取ってキープ。
第5ゲーム、錦織のネットプレーでのポイント、錦織の深いリターンからの連続攻撃でのポイント、錦織の見事なバックハンドのダウンザラインへのウィナーがあり、0-40と錦織にブレークポイントが来ます。
マーテラーが1本凌ぎますが、錦織の強烈なバックハンドのクロスへのウィナーが決まり、錦織がブレークに成功。
第6ゲーム、錦織の連続サービスエースや見事なバックハンドのダウンザラインへのウィナーなどがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第7ゲーム、30-15から錦織のドロップショットとマーテラーのフォアハンドのミスがあり、30-40と錦織にブレークポイントが来ますが、マーテラーがストローク戦で打ち勝ち、デュースへ。
デュース1回目、錦織が先に攻撃を仕掛けてポイントを取り、再び錦織にブレークポイントが来ます。
錦織の深いリターンに対するマーテラーの返球がサイドアウトとなり、錦織がブレークに成功。
第8ゲーム、錦織のサービングフォーザセット。
錦織のサービスエースなどがあり、40-0と錦織にセットポイントが来ます。
コートの外から入れてくる錦織の見事なバックハンドのダウンザラインへのウィナーが決まり、錦織がラブゲームでキープをして第2セットも取ります。
錦織 | 第2セット | マーテラー |
3 | サービスエース | 4 |
0 | ダブルフォルト | 1 |
44%(8/18) | ファーストサーブ確率 | 65%(17/26) |
75%(6/8) | 1st Serve Points Won | 53%(9/17) |
100%(10/10) | 2nd Serve Points Won | 44%(4/9) |
50%(2/4) | ブレーク / チャンス | 0%(0/0) |
2/3 | Net Points | 2/3 |
50%(13/26) | Return Points Won | 11%(2/18) |
8 | Winners | 5 |
2 | Unforced Errors | 8 |
66%(29/44) | Total Points Won | 34%(15/44) |
第3セット
第3セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ● | – | – | – | 6 | |||
マーテラー | ○ | ○ | ○ | – | – | – | 3 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
マーテラーのサービスで第3セット開始。
第1ゲーム、15-30と錦織がポイントを先行しますが、マーテラーが3連続でポイントを取ってキープ。
第2ゲーム、錦織がキープ。
第3ゲーム、40-15から錦織のリターンエースとマーテラーのフォアハンドのミスがあり、デュースまで行きますが、デュース1回目でマーテラーがキープ。
第4ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。
第5ゲーム、マーテラーがキープ。
第6ゲーム、このゲームも錦織が危なげなくキープ。
第7ゲーム、30-0から錦織が深いリターンから先に攻撃を仕掛けてのポイント、マーテラーのバックハンドのミス、錦織のバックハンドのミス、マーテラーのバックハンドのミスがあり、デュースへ。
デュース1回目、錦織のパッシングショットをマーテラーが返せず、錦織にブレークポイントが来ますが、マーテラーがバックハンドのウィナーを決めて凌ぎます。
デュース2回目、再び錦織にブレークポイントが来ると、マーテラーにダブルフォルトが出て、錦織がブレークに成功。
第8ゲーム、錦織がしっかりとファーストサーブを入れて簡単にポイントを取って行き、錦織がラブゲームでキープ。
第9ゲーム、錦織の深いリターンからのフォアハンドのウィナー、ストローク戦でのマーテラーのバックハンドのミス、錦織のすばらしいストロークの展開からのスマッシュがあり、0-40と錦織にマッチポイント(ブレークポイント)が来ます。
マーテラーにバックハンドのミスが出て、錦織が勝利。
錦織 | 第3セット | マーテラー |
1 | サービスエース | 1 |
0 | ダブルフォルト | 2 |
67%(12/18) | ファーストサーブ確率 | 61%(19/32) |
83%(10/12) | 1st Serve Points Won | 55%(11/20) |
100%(6/6) | 2nd Serve Points Won | 46%(6/13) |
67%(2/3) | ブレーク / チャンス | 0%(0/0) |
6/7 | Net Points | 5/8 |
48%(16/33) | Return Points Won | 11%(2/18) |
8 | Winners | 6 |
4 | Unforced Errors | 14 |
63%(32/51) | Total Points Won | 37%(19/51) |
試合振り返り・スタッツ
前哨戦のマスターズ2連戦での錦織のプレー内容が良くなく、全米オープンが始まるまで錦織の調子が良くなっているか心配でしたが、初戦からその不安を吹き飛ばしてくれるすばらしいプレーを見せてくれました。
直近の試合で気になっていた試合中のアップダウンもなく、錦織は最後まで集中力の高いプレーを見せてマーテラーを圧倒。
ストロークのミスが少なく、受け身にならずにフォアハンドとバックハンドの両方でしっかりと攻撃を仕掛けてポイントを取るなど、ストロークが非常に良かったです。
マーテラーは錦織がどこに打ってくるのかコースが読めていない感じで、一歩遅れて反応することが多かったです。
そして、錦織はサービスゲームでブレークポイントを1本も与えず、失ったポイントも3セットでわずか8ポイントだけとサービスゲームも非常に安定していました。
錦織は1つのゲームでダブルフォルトやストロークミスが重なることがなくキープを続け、リターンゲームではしっかりとリターンを返球してマーテラーにプレッシャーをかけて行くなど、サービスゲームからリターンゲームへ良いリズムで試合が運べていました。
夕方過ぎからの試合ではありましたが、酷暑の中、体力の消耗も少なく短時間で試合が終わったことも大きかったですし、2回戦でも引き続き良いプレーを見せて欲しいです。
錦織 | Match | マーテラー |
4 | サービスエース | 6 |
1 | ダブルフォルト | 3 |
55%(31/56) | ファーストサーブ確率 | 62%(57/92) |
87%(27/31) | 1st Serve Points Won | 53%(31/58) |
84%(21/25) | 2nd Serve Points Won | 46%(16/35) |
46%(6/13) | ブレーク / チャンス | 0%(0/0) |
10/13 | Net Points | 8/15 |
49%(46/93) | Return Points Won | 14%(8/56) |
25 | Winners | 15 |
13 | Unforced Errors | 29 |
63%(94/149) | Total Points Won | 37%(55/149) |
1,676.7m | Total Distance Run | 1,610.8m |
ハイライト動画
全米オープン1回戦「錦織 vs マーテラー」のハイライト動画です。
錦織の2回戦の対戦相手は!?
錦織圭の全米オープンの2回戦の対戦相手は、世界ランキング39位のガエル・モンフィス(31歳・フランス)。
過去の対戦成績は、錦織の3勝、モンフィスの1勝。
直近の対戦は2017年のロジャーズ・カップ(ハード)の2回戦で、モンフィスがセットカウント2-1(6-7、7-5、7-6)で勝利しています。
過去のモンフィスとの対戦は常にフルセットにもつれるなど接戦になることが多く、次の2回戦もタフな試合になるかと思いますが、モンフィスのペースにならないよう1回戦と同様に錦織の方から積極的に攻撃を仕掛けて行って欲しいです。
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