2018年8月27日から9月9日(2018年第35、36週)にニューヨーク(アメリカ)で開催されるグランドスラム「全米オープンテニス(USオープン)」。
錦織圭の2回戦の対戦相手は、世界ランキング39位のガエル・モンフィス(31歳・フランス)。
錦織とモンフィスのプレイヤー情報、2回戦の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(2回戦)
過去の対戦成績は、錦織の3勝、モンフィスの1勝。
直近の対戦は2017年のロジャーズ・カップ(ハード)の2回戦で、モンフィスがセットカウント2-1(6-7、7-5、7-6)で勝利しています。
※2018年8月30日時点(試合前)
錦織 圭 | モンフィス | |
3 勝 | 対戦成績 | 1 勝 |
19位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 39位 (6位) |
日本 | 国籍 | フランス |
28歳 | 年齢 | 31歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1986年9月1日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 193cm / 80kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2007年 | プロ転向 | 2004年 |
24勝13敗 | 2018年成績 | 23勝15敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 1回 |
355勝168敗 | 通算成績 | 434勝246敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 7回 |
2回戦「錦織 vs モンフィス」の結果
試合日:現地時間 8月30日(木)
[21] 錦織 圭 (19位) | 6 | 5 | ||||
ガエル・モンフィス (39位) | 棄権 | 2 | 4 | |||
試合時間:1時間18分 |
---|
ガエル・モンフィス(31歳・フランス)が第2セット途中で右手首を痛めて棄権をし、第21シードの錦織圭(28歳・日本)が3回戦進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ● | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | – | – | – | – | 6 | ||
モンフィス | ○ | ○ | – | – | – | – | 2 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
モンフィスのサービスで試合開始。
第1ゲーム、モンフィスのフォアハンドのミス、ロングラリーでの錦織のフォアハンドのクロスへのウィナー、錦織のバックハンドのクロスへのウィナーなどがあり、30-40と錦織にブレークポイントが来ます。
モンフィスにフォアハンドのミスが出て、錦織がブレークに成功。
第2ゲーム、錦織が積極的に攻撃を仕掛けてポイントを取って行き、錦織がキープ。
第3ゲーム、モンフィスがキープ。
第4ゲーム、モンフィスのミス2本や錦織のサービスエースなどがあり、錦織がキープ。
第5ゲーム、錦織のドロップショット、モンフィスのダブルフォルト、錦織のフォアハンドのウィナーなどがあり、30-40と錦織にブレークポイントが来ますが、モンフィスが凌いでデュースへ。
デュース1回目でモンフィスがキープ。
第6ゲーム、30-0から30-30まで行きますが、錦織がしっかりとキープ。
第7ゲーム、錦織の見事なバックハンドのロブショット、錦織の鋭いショットでのポイント、モンフィスのドロップショットのミスがあり、0-40と錦織にブレークポイントが来ます。
錦織のパッシングショットが決まり、錦織がブレークに成功。
第8ゲーム、錦織のサービングフォーザセット。
錦織のフォアハンドのミス、モンフィスのパッシングショットでのポイントがあり、0-30とモンフィスがポイントを先行。
モンフィスのリターンミス、錦織のバックハンドのショートクロスへのショットでのポイント、錦織のネットプレーでのポイントがあり、40-30と錦織にセットポイントが来ます。
錦織のバックハンドのクロスへのウィナーが決まり、錦織が第1セットを先取。
錦織 | 第1セット | モンフィス |
1 | サービスエース | 2 |
0 | ダブルフォルト | 1 |
57%(13/23) | ファーストサーブ確率 | 68%(15/22) |
69%(9/13) | 1st Serve Points Won | 47%(7/15) |
70%(7/10) | 2nd Serve Points Won | 57%(4/7) |
67%(2/3) | ブレーク / チャンス | 0%(0/0) |
4/7 | Net Points | 2/5 |
50%(11/22) | Return Points Won | 30%(7/23) |
7 | Winners | 4 |
6 | Unforced Errors | 13 |
60%(27/45) | Total Points Won | 40%(18/45) |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時に取得したポイント。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時に取得したポイント。
・Return Points Won:リターンゲームで取得したポイント。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | ● | ○ | ● | – | – | – | 5 | ||||
モンフィス | ○ | ● | ○ | ○ | – | – | – | 4 | |||||
○:キープ、●:ブレーク |
モンフィスのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、モンフィスの強烈なフォアハンドのウィナー2本と錦織のミス2本などがあり、モンフィスがキープ。
第2ゲーム、15-0からモンフィスの見事なバックハンドのダウンザラインへのパッシングショット、モンフィスの強烈なフォアハンドでのポイント、モンフィスの深いショットでのポイントがあり、15-40とモンフィスにブレークポイントが来ます。
モンフィスの強烈なリターンエースが決まり、モンフィスがブレークに成功。
第3ゲーム、モンフィスがラブゲームでキープ。
第4ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。
第5ゲーム、40-15でモンフィスのダブルフォルトがありましたが、モンフィスがキープ。
第6ゲーム、錦織のバックハンドのミス2本とフォアハンドのミスなどがあり、15-40とモンフィスにブレークポイントが来ますが、錦織がバックハンドのダウンザラインへのショット2本(うち1本は見事なウィナー)でピンチを凌いで、デュースへ。
デュース2回目、モンフィスが威力のあるバックハンドでポイントを取り、モンフィスにブレークポイントが来ますが、錦織がファーストサーブで凌ぎます。
デュース3回目、錦織にドロップショットのミスが出てモンフィスにブレークポイントが来ますが、錦織が先に攻撃を仕掛けて凌ぎます。
デュース4回目、ロングラリーで錦織のバックハンドのダウンザラインへのショットがネットにかかり、モンフィスにブレークポイントが来ますが、モンフィスの決めに行ったリターンがネットにかかります。
モンフィスの驚異的な粘りもあり苦しいゲームとなりましたが、デュース7回目で錦織が何とかキープ。
第7ゲーム、ファーストポイントでモンフィスのボディを狙った錦織のパッシングショットに対し、モンフィスが反応してラケットに当てますが、直後、モンフィスが右手首を痛めたしぐさを見せます。
次のポイント後(15-15)、モンフィスが急きょメディカルタイムアウトを取り、トレーナーを呼んで右手首を見てもらいます。(何か相談しているようで特に処置はない様子)
再開後、モンフィスが連続でポイントを取って40-15となりますが、ここからモンフィスのフォアハンドのミスと錦織のバックハンドのクロスへのショットでのポイントがあり、デュースへ。
デュース1回目、モンフィスにダブルフォルトが出て、錦織にブレークポイントが来ます。
モンフィスの走りながらのバックハンドのクロスへのショットが力なくネットにかかり、錦織がブレークバックに成功。
モンフィスがトレーナーを呼んで右手首にテーピングを巻きます。
第8ゲーム、錦織のボレー、見事なドロップボレー、サービスエースで40-0となった後、錦織のダブルフォルトがありましたが、錦織がキープ。
第9ゲーム、モンフィスは右手首の状態が悪いのかフォアハンドで強いショットを打たなくなるなど、第2セットの序盤に見せていた勢いが完全になくなってしまいます。
モンフィスのバックハンドのミス、モンフィスのバックハンドのダウンザラインへのウィナー、モンフィスのダブルフォルト、モンフィスのバックハンドのミスがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
錦織のバックハンドのウィナーが決まり、錦織がブレークに成功。
錦織がブレークをした直後にモンフィスが棄権を申し出て、錦織が勝利。
錦織 | 第2セット | モンフィス |
1 | サービスエース | 1 |
1 | ダブルフォルト | 3 |
59%(20/34) | ファーストサーブ確率 | 75%(21/28) |
60%(12/20) | 1st Serve Points Won | 62%(13/21) |
57%(8/14) | 2nd Serve Points Won | 43%(3/7) |
100%(2/2) | ブレーク / チャンス | 17%(1/6) |
7/10 | Net Points | 2/4 |
43%(12/28) | Return Points Won | 41%(14/34) |
11 | Winners | 7 |
12 | Unforced Errors | 13 |
52%(32/62) | Total Points Won | 48%(30/62) |
試合振り返り・スタッツ
この試合も錦織は第1セットの立ち上がりからストロークの調子が良く、いきなりブレークに成功。
その後、錦織のサービスゲームではモンフィスがしっかりとリターンを返してストローク戦になることも多かったですが、ディフェンス力のあるモンフィスに対して錦織は積極的に攻撃を仕掛けてポイントを取っていくなど、自分のプレーを続けて第1セットを先取。
第2セットに入ると、第1ゲームでモンフィスが強打でウィナーを取るなどギアを上げて来た一方、錦織はもったいないミスが出るなど何か嫌な予感がする立ち上がりとなりました。
そして、直後の第2ゲームでモンフィスの勢いに押されて先にブレークを許すと、モンフィスはサーブの調子も良くなって劣勢の展開へ。
嫌な流れの中、第6ゲームで錦織のミスが絡んでモンフィスに5本のブレークポイントを握られましたが、錦織がピンチを凌いでキープ。
ここをブレークされていたら第3セット以降もモンフィスの勢いが止まらない可能性もあったので、ここで一度踏み止まれたのは大きかったです。
ピンチの後にチャンスありという状況で第7ゲームを迎えますが、ここでモンフィスが右手首を痛めるアクシデントが発生。
直後のモンフィスのプレーを見ると大丈夫そうに見えましたが、ゲームが進むに連れてどんどん悪化していく感じでした。
第2セットの途中の状況を見ていると、過去の対戦同様にこの試合もファイナルセットまでもつれそうな気配がありましたが、思わぬ形で試合が終わり、錦織は体力を消耗せずに3回戦に進出となりました。
錦織 | Match | モンフィス |
2 | サービスエース | 3 |
1 | ダブルフォルト | 4 |
58%(33/57) | ファーストサーブ確率 | 72%(36/50) |
64%(21/33) | 1st Serve Points Won | 56%(20/36) |
63%(15/24) | 2nd Serve Points Won | 50%(7/14) |
80%(4/5) | ブレーク / チャンス | 17%(1/6) |
11/17 | Net Points | 4/9 |
46%(23/50) | Return Points Won | 37%(21/57) |
18 | Winners | 11 |
18 | Unforced Errors | 26 |
55%(59/107) | Total Points Won | 45%(48/107) |
1469.9m | Total Distance Run | 1615.3m |
錦織の3回戦の対戦相手は!?
錦織圭の全米オープンの3回戦の対戦相手は、世界ランキング13位のディエゴ・シュワルツマン(26歳・アルゼンチン)。

過去の対戦成績は、錦織の2勝、シュワルツマンの0勝。
直近の対戦は2017年のマドリード・オープン(クレー)の2回戦で、錦織がセットカウント2-1(1-6、6-0、6-4)で勝利しています。
シュワルツマンは過去に対戦した時より力を付けてきており、3回戦は見応えのあるラリーの応酬となることが予想されますが、錦織のストロークの調子も良さそうなので、シュワルツマンに打ち勝ってさらに自信を付けて次に進んで欲しいです。
コメント
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