【ブリスベン国際】 錦織、決勝の結果(2017年)

2017年ブリスベン国際の決勝について、錦織選手とディミトロフ選手のプレイヤー情報、決勝の結果とスタッツを見ていきます。

2017年ブリスベン国際の大会結果については、『 2017年ブリスベン国際、大会結果 』をご覧ください。

【2017年】ブリスベン国際の大会結果(ATP250)
2017年1月第1週(2017年第1週)に開催されるATP250「ブリスベン国際」の1回戦から決勝までの結果を見ていきます。
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プレイヤー情報(決勝)

まずは、対戦両者のプレイヤーデータの紹介です。(※大会前のデータ)

「Young Guns」同士の対決となった決勝戦。

ディミトロフ選手は、去年の夏にコーチを変えてから復調しており、その勢いのまま2017年も素晴らしいスタートを切っています。

錦織選手も、ここを優勝して、さらに自信をつけて全豪オープンに挑んで欲しいです。

錦織 圭 ディミトロフ
3勝 対戦成績 0勝
5位(4位) 最新ランキング(最高) 17位(8位)
日本 国籍 ブルガリア
27歳 年齢 25歳
178cm / 75kg 身長 / 体重 191cm / 80kg
右 / 両手 利き手 / バック 右 / 片手
2007年 プロ転向 2008年
0勝0敗 2017年成績 0勝0敗
0回 2017年優勝回数 0回
301勝142敗 通算成績 208勝142敗
11回 通算優勝回数 4回

対戦相手のディミトロフ選手の情報、錦織選手との対戦成績の詳細は、『 選手名鑑:グリゴール・ディミトロフ 』をご覧ください。

グリゴール・ディミトロフ
※更新日:2017年9月12日 現在。 グリゴール・ディミトロフ選手の基本情報、選手紹介、選手経歴、ツアー経歴、ランキング推移、グランドスラム成績、ツアー決勝成績、錦織選手との対戦成績です。

※結果の記事ついては、「選手」を略して、書いていきます。

錦織、決勝の結果

世界ランキング17位のディミトロフとの決勝。

両者に流れが交互に来る展開で、フルセットまでもつれましたが、最後はサービスゲームでまったく隙を見せなかったディミトロフが勝利し、約2年半ぶりとなるツアー優勝を挙げました。

惜しくも敗れた錦織。全豪オープンの前哨戦で、調子の良さを見せていましたが、最後にメディカルタイムアウトを取るアクシデントがあったのが心配です。

ブリスベン国際 決勝(2017年1月8日)
[3] 錦織 圭(5位) 1 2 6 3
[7] グリゴール・ディミトロフ(17位) 2 6 2 6
試合時間:1時間48分

錦織が第1セットの序盤のチャンスを生かせていたら、また違った展開になっていたかもしれませんが、スタッツを見てもどっちが勝ってもおかしくない互角の勝負だったと思います。

錦織 試合全体 ディミトロフ
4本 サービスエース 7本
0本 ダブルフォルト 2本
71%(49/69) ファーストサーブ確率 68%(52/77)
73%(36/49) 1st Serve Points Won 79%(41/52)
45%(9/20) 2nd Serve Points Won 48%(12/25)
21%(11/52) 1st Serve Return Points Won 27%(13/49)
52%(13/25) 2nd Serve Return Points Won 55%(11/20)
2/7 ブレイク / チャンス 3/5
47%(69/146) 取得ポイント合計 53%(77/146)

[スタッツ用語の補足]
1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
1st Serve Return Points Won:相手のファーストサーブが入った時にリターンポイントを取得した確率。
2nd Serve Return Points Won:相手のセカンドサーブが入った時にリターンポイントを取得した確率。

錦織 Match Summary ディミトロフ
21 Winners 24
25 Unforced Errors 23
13/14 Net Points Won 13/16

※これら項目がATP公式ページに載ってないので、今回メモしたのを記載しています。

それでは、セットごとにどんな試合の流れだったか振り返っていきます。

第1セット

ディミトロフのサービスゲームで試合開始。

第1ゲーム、序盤からすごいラリーの応酬を繰り広げる。錦織が2度のブレイクポイントを握るが、ディミトロフが凌いでキープ。

第2ゲーム、錦織が落ち着いたプレーを見せてキープ。いい感じの立ち上がりを見せる。

第3ゲーム、錦織のストロークがよく、先にディミトロフがミスをする展開になり、30-40でこのゲームもブレイクポイントを握る。
しかし、ディミトロフも大事な場面で集中力を見せ、ブレイクを許さない。
錦織にもう一本が出ず、最後はディミトロフが連続ですばらしいサーブを決め、ディミトロフがキープ。

第4ゲーム、錦織はこのゲームも難なくキープ。

第5ゲーム、ディミトロフのプレーレベルが上がってきて、サーブ、ストロークともによく、最後はサービスエースを決めてキープ。

第6ゲーム、引き続き錦織のサービスゲームは安定していて、40-15とゲームポイントまで来る。
しかし、ディミトロフのリターンエースが決まると、錦織のミスが続くなど、4連続でディミトロフがポイントを取り、ブレイクを許す。

第7ゲーム、ディミトロフがウィナーを決めるなどプレーが冴える一方で、ミスをするなど錦織の動きが止まってしまい、ディミトロフがあっさりキープ。

先ほどのブレイクで流れがディミトロフに行ってしまった感じ。

第8ゲーム、錦織はウィナーを決めた次のポイントで、もったいないミスをするなど、プレーの安定感がなくなる。
30-40とブレイクポイントを握られると、伸び伸びプレーしだしたディミトロフにラリーで打ち負け、第1セットをディミトロフに奪われる。

第1セット
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
錦織 2
ディミトロフ 6
○:サービスキープ、●:相手のサービスゲームをブレイク

第1セットの立ち上がりは錦織が優位に試合を進め、先にブレイクチャンスがありましたが、それを逃したのが結果的に痛かったです。

もちろん、ピンチを凌いだディミトロフも素晴らしかったですし、ゲームが進むに連れディミトロフのストロークが良くなってきていました。

第6ゲームの錦織のサービスゲームで、40-15からブレイクを許して完全に流れが変わりました。

錦織 第1セット ディミトロフ
0本 サービスエース 2本
0本 ダブルフォルト 1本
79% ファーストサーブ確率 75%
58%(11/19) 1st Serve Points Won 79%(19/24)
40%(2/5) 2nd Serve Points Won 25%(2/8)
21%(5/24) 1st Serve Return Points Won 42%(8/19)
75%(6/8) 2nd Serve Return Points Won 60%(3/5)
0/3 ブレイク / チャンス 2/2
57%(32/56) 取得ポイント合計 43%(24/56)

第2セット

ディミトロフのサービスゲームで第2セット開始。

第1ゲーム、錦織がストロークからドロップショットを混ぜるなど、多彩な攻めを見せ始めるが、ディミトロフも素晴らしいショットを決めるなど、互角のラリーを展開。
ディミトロフのサーブは変わらず好調で、ディミトロフがキープ。

第2ゲーム、ディミトロフはストロークで崩れる気配がなく、錦織がネットプレーを混ぜるなど、攻め方を少し変えてきた感じかな?
30-40とブレイクポイントを握られたが、サーブアンドボレーを見せ、ブレイクポイントを凌ぐと、その後もポイントを連取し、錦織が何とかキープ。

第3ゲーム、連続サービスエースから入るなど、ディミトロフのサーブが好調であっさりキープ。

第4ゲーム、錦織のすごい反応を見せたスーパーボレーや、バックハンドのダウンザラインのウィナーが決まるなど、ようやくいい感じで錦織がキープ。

第5ゲーム、錦織のストロークがよく、先にディミトロフにミスが出るなど、0-40と3本のブレイクチャンスが訪れる。ディミトロフが何とか2本凌ぐも、最後は錦織の攻撃に押され、錦織がブレイクに成功。

第6ゲーム、ブレイク直後の大事なサービスゲーム。
サービスエースを決めるなど、ファーストサーブを全部決め、ストロークもよく、錦織がラブゲームでキープ。

ようやく錦織に流れがきた感じ。

第7ゲーム、ストローク勝負になると錦織が優位に進め、ディミトロフのミスが出るなど、30-40とブレイクポイントを握る。ここでもディミトロフのショットが大きくサイドラインを割り、錦織がブレイクに成功。

いい流れで来ていたが、何か違和感があるのか、錦織が左脇腹の辺りをもみもみしている。嫌な予感が・・・。

第8ゲーム、そんな心配をよそに、錦織が次々にウィナーを決めるなど、ラブゲームでキープ。
最後はエンジン全開といった感じで、第2セットを取り、ファイナルセットに持ち込む。

錦織がセット間にメディカルタイムアウトを取る。
第2セットの途中から、足を気にしたり、脇腹辺りを気にしたりと、これは怪我が心配。

第2セット
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
錦織 6
ディミトロフ 2
○:サービスキープ、●:相手のサービスゲームをブレイク

第2セットは、第1セットとまったく逆の展開でした。

第1セットに続いて第2セットでも、錦織のファーストサーブの確率が高く、確率重視できている感じ。

ディミトロフがストロークでまったく崩れてくれないので、我慢する場面が続きましたが、ディミトロフが隙を見せた第5ゲームで、しっかりブレイクして完全に錦織ペースに。

せっかくいい感じで来ていただけに、左脇腹あたりを気にしていたのがかなり不安です。

錦織 第2セット ディミトロフ
1本 サービスエース 4本
0本 ダブルフォルト 0本
76% ファーストサーブ確率 65%
88%(14/16) 1st Serve Points Won 60%(9/15)
60%(3/5) 2nd Serve Points Won 38%(3/8)
40%(6/15) 1st Serve Return Points Won 13%(316)
63%(5/8) 2nd Serve Return Points Won 40%(2/5)
2/4 ブレイク / チャンス 0/1
64%(28/44) 取得ポイント合計 36%(16/44)

第3セット

ディミトロフのサービスゲームで第3セット開始。

第1ゲーム、ディミトロフがファーストサーブをしっかり決め、ラブゲームでキープ。

第2ゲーム、錦織の状態が上がって来ず、30-40とブレイクポイントを握られる。ここをフリーポイントで凌ぐと、最後はサービスエースを決め、錦織キープ。

左右に振られると、何かかばっているのか無理できない感じで、錦織の動きが悪く見える。

第3ゲーム、このゲームもディミトロフのファーストサーブがよく、ラブゲームでキープ。

第4ゲーム、第2セット終盤のような錦織のストロークが戻ってきた。最後はドロップショットが決まり、錦織がキープ。

第5ゲーム、最初のポイントで錦織のリターンエースが決まり、錦織に流れが行くかというところで、ディミトロフもコースギリギリにショットを決めるなど、すばらしいストロークを見せ、ディミトロフがキープ。

第6ゲーム、サービスエースが決まるなど、危なげなく錦織がキープ。
最後のポイントでディミトロフがフォアを打った時に足を滑らして転倒したが、大丈夫そう。

第7ゲーム、ディミトロフのサービスゲームは引き続き安定していて、ラブゲームでキープ。

なかなかブレイクのチャンスは来そうにない状況。チャンスが来るまで、とにかくキープで我慢するしかない。

第8ゲーム、ディミトロフが攻撃的なストロークを続け、30-40とブレイクポイントを握られる。最後は錦織のショットが大きくラインオーバーしてブレイクを許す。

第9ゲーム、ディミトロフのサービングフォーザマッチ。
錦織のミスが続くなど、40-0とディミトロフがチャンピオンシップポイントを迎える。
最後も錦織のミスで、ディミトロフがセットカウント2-1で勝利。

第8ゲームでブレイクされ、錦織の集中力が完全に切れてしまった感じ。

第3セット
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
錦織 3
ディミトロフ 6
○:サービスキープ、●:相手のサービスゲームをブレイク

左脇腹辺りの違和感の影響か、いつもの錦織ならギアを上げていくところでも、なんかセーブしてたのなと勝手に思ってます。
一方、ディミトロフは、ファーストサーブが入った時のポイント取得率が100%など、サービスゲームで抜群の安定感を見せ、付け入る隙がなかったです。

錦織 第3セット ディミトロフ
3本 サービスエース 1本
0本 ダブルフォルト 1本
58% ファーストサーブ確率 59%
79%(11/14) 1st Serve Points Won 100%(13/13)
40%(4/10) 2nd Serve Points Won 78%(7/9)
0%(0/13) 1st Serve Return Points Won 21%(3/14)
22%(2/9) 2nd Serve Return Points Won 60%(6/10)
0/0 ブレイク / チャンス 1/2
37%(17/46) 取得ポイント合計 63%(29/46)

決勝を振り返っての感想

まずは、ディミトロフ選手の素晴らしいプレーが光る試合でした。
約2年半ぶりのツアー優勝も挙げ、昨年夏以降の活躍から見ても完全に復調したのではないでしょうか。(コーチを変えた効果!?)

プレーを見ていても、とにかく落ち着いていて、ストロークでの粘りと安定感がすごかったです。
バックハンドでスライスを混ぜながら、うまく左右に振り分けて展開するなど、ディフェンス力もかなり上がっていた印象です。

攻撃する場面と守る場面のメリハリもあって、191cmの長身を活かすサーブ力もあって、今年のディミトロフ選手は2014年に見せたような輝きをまた見せてくれそうな、そう思わせる試合内容でした。

そして、錦織選手。残念ながら2017年の最初の大会で優勝とはなりませんでしたが、この試合もファーストサーブの確率が高く、安定感したネットプレーを見せるなど、いいプレーは多く出ていました。

いつもならファイナルセットでギアを上げてくるのですが、怪我?を気にしてか、どうも集中しきれていない、そんな感じにも見えました。

ディミトロフ選手が良かったこともあり、そこで差が出てしまったのかなと思います。



大会全体を通して、錦織選手の調子は良かったですし、ワウリンカ選手にも勝利して、全豪オープンの前哨戦と考えると、いい内容のテニスができたのではないかなと思います。

全豪オープンの結果次第では、世界ランキング4位に上がる可能性もありますし、このあとはしっかりとリカバリして、万全な状態で本番を迎えて欲しいですね。

※記事の中で怪我に関して「左脇腹辺り」と書いていますが、実際は「臀部(でんぶ)」に痛みがあったようです。試合後、臀部について「痛みは大したことはない」とのことです。

錦織選手の今後のスケジュールについては、『 2017年、錦織の試合予定 』をご覧ください。

【2017年】 錦織圭の試合予定
2017年の錦織圭選手の試合予定です。 公式で発表されているのは、ウィンブルドンまでですが、それ以降は例年を参考に予想したスケジュールとなっています。

全豪オープンは、1月16日(月)から始まります。