2017年4月第3週(2017年第15週)に開催されたATP250の2大会「全米男子クレーコート選手権(ヒューストン)」、「ハサン2世グランプリ(マラケシュ)」のシード選手の結果、決勝の結果を見ていきます。
全米男子クレーコート選手権(ATP250)
2017年4月10日~4月16日に、ヒューストン(アメリカ)で開催されたATP250「全米男子クレーコート選手権」の結果を見ていきます。
シード選手の結果
この大会で2015年優勝、2016年準優勝だった第1シードのソック選手は、準決勝で敗退。
ソック選手は3月のマスターズ2連戦後にデビスカップにも出場しており、疲労の影響もあったかもしれません。
第1シードのソック選手を準決勝で破った第4シードのジョンソン選手と、クレーコーターの第8シードのベルッシ選手が決勝に進出。
※「Rank」は、2017年4月10日付の世界ランキングです。
シード | 選手名 | Rank | 結果 |
---|---|---|---|
1 | ジャック・ソック | 16位 | ベスト4 |
2 | ジョン・イスナー | 23位 | ベスト8 |
3 | サム・クエリー | 25位 | ベスト8 |
4 | スティーブ・ジョンソン | 29位 | 優勝 |
5 | フェルナンド・ベルダスコ | 31位 | ベスト8 |
6 | フェリシアーノ・ロペス | 40位 | ベスト8 |
7 | ドナルド・ヤング | 42位 | 1回戦 |
8 | トマス・ベルッシ | 65位 | 準優勝 |
決勝の結果
[4] スティーブ・ジョンソン(29位) | 2 | 6 | 4 | 77 |
[8] トマス・ベルッシ(65位) | 1 | 4 | 6 | 65 |
試合時間:2時間24分 |
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2017年の全米男子クレーコート選手権の決勝。
スティーブ・ジョンソン選手(アメリカ)がトマス・ベルッシ選手(ブラジル)を6-4、4-6、7-6で破り、約10ヶ月ぶりとなるツアー2勝目を挙げました。
ちなみにジョンソン選手のツアー初優勝は、2016年のATP250「エイゴン国際」(イギリス/芝)。
決勝進出はこれまで室内ハードと芝の2回で、今回クレーコートでの初の決勝進出でした。
一方、ベルッシ選手は2015年のジュネーヴ・オープン以来となるツアー5勝目まであと少しでしたが、惜しくも敗れて準優勝。
<両選手の今後の出場予定>
ジョンソン選手は、5月のマスターズ2戦「マドリード・オープン」と「BNLイタリア国際」に出場予定。
ベルッシ選手は、ATP500「バルセロナ・オープン」とATP250「BMWオープン」に出場予定。
ハサン2世グランプリ(ATP250)
2017年4月10日~4月16日に、マラケシュ(モロッコ)で開催されたATP250「ハサン2世グランプリ」の結果を見ていきます。
シード選手の結果
ワイルドカードで出場となった第1シードのディミトロフ選手は、初戦敗退。
ディミトロフ選手は3月のマスターズ2連戦でもまったくいいところがなく、2月まで見せていた強さはどこへ行ってしまったのでしょうか。
期待の若手の20歳のチョリッチ選手がノーシードから、1回戦で第7シードのシュワルツマン選手、準々決勝で第2シードのラモスビノラス選手を破る活躍を見せ、この大会で2年連続となる決勝に進出。
※「Rank」は、2017年4月10日付の世界ランキングです。
シード | 選手名 | Rank | 結果 |
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1 | グリゴール・ディミトロフ | 12位 | 2回戦 |
2 | アルベルト・ラモス=ビノラス | 24位 | ベスト8 |
3 | フィリップ・コールシュライバー | 32位 | 準優勝 |
4 | ミーシャ・ズベレフ | 33位 | 2回戦 |
5 | パオロ・ロレンツィ | 37位 | ベスト8 |
6 | ブノワ・ペール | 39位 | ベスト4 |
7 | ディエゴ・シュワルツマン | 41位 | 1回戦 |
8 | マルセル・グラノリェルス | 45位 | 1回戦 |
決勝の結果
ボルナ・チョリッチ(79位) | 2 | 5 | 77 | 7 |
[3] フィリップ・コールシュライバー(32位) | 1 | 7 | 63 | 5 |
試合時間:2時間38分 |
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2017年のハサン2世グランプリの決勝。
ボルナ・チョリッチ選手(クロアチア)がフィリップ・コールシュライバー選手(ドイツ)を5-7、7-6、7-5で破り、ツアー初優勝を果たしました。
第2セットの第12ゲーム、コールシュライバー選手が5本のチャンピオンシップ・ポイントを握りましたが、チョリッチ選手がこの大ピンチを凌いで逆転勝利。
チョリッチ選手は、2016年1月のチェンナイ・オープン、同年4月のハサン2世グランプリに続いて3回目のツアー決勝で、20歳5ヶ月でのツアー初優勝。
男子テニスの次世代を担う「Next Generation」の選手の中で、最近はニック・キリオス選手とアレクサンダー・ズベレフ選手の活躍が目立っていましたが、チョリッチ選手の今後の活躍にも期待です。
一方、チャンピオンシップ・ポイントを握りながら準優勝となったコールシュライバー選手。
2017年2月のATP500「ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権」の準々決勝でも、世界ランキング1位のマレー選手相手に7本のマッチポイントを握りながら逆転負け。
あと一歩のところで勝ち切れない面が今回も出てしまった感じです。
<両選手の今後の出場予定>
チョリッチ選手は、ATP250「ハンガリー・オープン」と「イスタンブール・オープン」に出場予定。
コールシュライバー選手は、ATP500「バルセロナ・オープン」、ATP250「BMWオープン」、マスターズ1000「マドリード・オープン」と「BNLイタリア国際」に出場予定。
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