デビスカップ(Davis Cup)について、大会概要や大会の流れ(ルール)を見ていきます。
また、2016年終了時までの国別の優勝と準優勝回数、国別ランキングも最後に紹介します。
大会概要とルール
デビスカップ(Davis Cup)とは
国際テニス連盟(ITF)主催する大会で、毎年行われている男子テニスの国別対抗戦。
日本でのデビスカップの略称は「デ杯」。
2017年現在、BNPパリバが協賛をつとめており、「Davis Cup by BNP Paribas」の名で開催されています。
※女子テニスの国別対抗戦は、フェドカップ(Fed Cup)。
ワールドグループとプレーオフについて
世界各地を3つのゾーン「アメリカ」、「アジア/オセアニア」、「ヨーロッパ/アフリカ」
に分け、各ゾーンはレベルに応じた最大4段階のグループ(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ)で構成されます。
そして、世界各地の頂点に位置するのが、「ワールドグループ」16ヶ国。
レベル順に並べると、「ワールドグループ>グループⅠ>グループⅡ>グループⅢ>グループⅣ」。
この16ヶ国によるトーナメント戦を行い、1年をかけてデビスカップ優勝を争います。
ワールドグループの1回戦で敗退した8ヶ国は、1つ下の層の「グループⅠ」を勝ち抜けた8ヶ国と、翌年のワールドグループ出場権をかけて「プレーオフ」を行います。
大会の流れ
各国から代表選手を4名選出し、3日間開催(金、土、日曜日)で計5試合行います。
各試合は5セットマッチで行い、5セット目はタイブレークなし。
1日目はシングルス2試合、2日目はダブルス1試合、3日目はシングルス2試合を行い、先に3勝した国が勝利となります。
3日目の消化試合(デットラバー)について
- 2日目までに、どちらかの国が3連勝して勝敗が決した場合
- 3日目の第1試合で、どちらかの国が3勝して勝敗が決した場合
3日目は消化試合として、3セットマッチで試合が行われます。
3日目の第1試合がセットカウント3-0のストレートで決着したときは、最後の試合は消化試合として、3セットマッチで試合が行われます。
第1試合が4セット以上の試合となったときは、両国の合意がなければ最後の試合(消化試合)は行われません。
試合はどちらの国で開催するのか!?
ホーム&アウェー方式で、両国が交互に開催。もし前回の対戦がホームで開催されていたなら、次はアウェーで戦うことになります。
過去に対戦がない、もしくは対戦が古すぎる場合は、抽選で開催国が決定します。
また、開催国にサーフェスの決定権があり、ホーム国の選手が得意とするサーフェスを選んだり、対戦国の選手が苦手にしているサーフェスを選んだりと、ホーム側にアドバンテージがあります。
国別の優勝・準優勝回数(1900~2017年)
国 | 優勝 | 準優勝 |
---|---|---|
アメリカ | 32 | 29 |
オーストラリア | 28 | 19 |
イギリス | 10 | 8 |
フランス | 10 | 8 |
スウェーデン | 7 | 5 |
スペイン | 5 | 4 |
ドイツ | 3 | 2 |
チェコ | 3 | 2 |
ロシア | 2 | 3 |
イタリア | 1 | 6 |
アルゼンチン | 1 | 4 |
セルビア | 1 | 1 |
スイス | 1 | 1 |
クロアチア | 1 | 1 |
南アフリカ共和国 | 1 | 0 |
インド | 0 | 3 |
ルーマニア | 0 | 3 |
ベルギー | 0 | 3 |
日本 | 0 | 1 |
メキシコ | 0 | 1 |
チリ | 0 | 1 |
スロバキア | 0 | 1 |
2017年終了時の国別ランキング(トップ20)
ランキング | 国 |
---|---|
1 | フランス |
2 | アルゼンチン |
3 | ベルギー |
4 | イギリス |
5 | クロアチア |
6 | オーストラリア |
7 | セルビア |
8 | スイス |
9 | イタリア |
10 | アメリカ |
11 | スペイン |
12 | チェコ |
13 | カザフスタン |
14 | ドイツ |
15 | カナダ |
16 | 日本 |
17 | オランダ |
18 | ハンガリー |
19 | ロシア |
20 | インド |
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