2020年11月2日から11月8日(2020年第44週)にパリ(フランス)で開催されるATPツアー・マスターズ1000「ロレックス・パリ・マスターズ」の決勝のプレイヤー情報、結果とスタッツ、決勝後のランキング、放送予定を見ていきます。
決勝「ズベレフ vs メドベージェフ」
ズベレフ、メドベージェフどちらも勝てばロレックス・パリ・マスターズ初優勝となります。
2020年 ロレックス・パリ・マスターズ 決勝の結果
ロレックス・パリ・マスターズの決勝の結果です。
<日程>
・11月8日(日):決勝
スコアにある各選手の()内の数字は2020年11月2日付の世界ランキング、開始予定の日時は日本時間です。
[4] アレクサンダー・ズベレフ (7) | 1 | 7 | 4 | 1 |
[3] ダニール・メドベージェフ (5) | 2 | 5 | 6 | 6 |
F.オジェ アリアシム / H.フルカチ | 2 | 63 | 79 | 10 |
[2] M.パビッチ / B.ソアレス | 1 | 77 | 67 | 2 |
以下、男子シングルスの決勝のプレイヤー情報、簡単な試合の振り返り、スタッツ、ハイライト動画です。(試合後に追記します)
決勝のプレイヤー情報
アレクサンダー・ズベレフとダニール・メドベージェフの「Head 2 Head」、「1回戦から準決勝までの結果」を紹介します。
Head 2 Head
過去の対戦成績は、ズベレフの5勝、メドベージェフの1勝。(6戦すべてハードコート)
直近の対戦は2019年のNitto ATPファイナルズ(室内ハードコート)のラウンドロビンで、ズベレフがセットカウント2-0(6-4、7-6)で勝利しています。
ズベレフ | メドベージェフ | |
5 勝 | 対戦成績 | 1 勝 |
7位 (3位) | 最新ランク (最高) | 5位 (4位) |
ドイツ | 国籍 | ロシア |
23歳 | 年齢 | 24歳 |
1997年4月20日 | 生年月日 | 1996年2月11日 |
198cm / 90kg | 身長 / 体重 | 198cm / 83kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2013年 | プロ転向 | 2014年 |
27勝 8敗 | 2020年成績 | 22勝 10敗 |
2回 | 2020年優勝回数 | 0回 |
250勝 122敗 | 通算成績 | 153勝 86敗 |
13回 | 通算優勝回数 | 7回 |
1回戦から準決勝までの結果
ラウンド | 対戦相手 | Rank | スコア |
---|---|---|---|
1回戦 | Bye | – | – |
2回戦 | R.ガスケ | 56 | 7-5, 6-3 |
3回戦 | A.マナリノ | 36 | 7-6, 6-7, 6-4 |
準々決勝 | S.ワウリンカ [12] | 20 | 6-3, 7-6 |
準決勝 | R.ナダル [1] | 2 | 6-4, 7-5 |
ラウンド | 対戦相手 | Rank | スコア |
---|---|---|---|
1回戦 | Bye | – | – |
2回戦 | K.アンダーソン | 86 | 6-6 RET |
3回戦 | A.デミノー [16] | 25 | 5-7, 6-2, 6-2 |
準々決勝 | D.シュワルツマン [6] | 9 | 6-3, 6-1 |
準決勝 | M.ラオニッチ [10] | 17 | 6-4, 7-6 |
※[]内の数字はシード、Rankは2020年11月2日付の世界ランキング
決勝「ズベレフ vs メドベージェフ」の結果
[4] アレクサンダー・ズベレフ (7) | 1 | 7 | 4 | 1 |
[3] ダニール・メドベージェフ (5) | 2 | 5 | 6 | 6 |
試合時間:2時間7分 |
---|
第3シードのダニール・メドベージェフ(24歳・ロシア)が第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(23歳・ドイツ)をセットカウント2-1(5-7、6-4、6-1)で破り、ロレックス・パリ・マスターズ初優勝(マスターズ3度目の優勝)を飾りました。
メドベージェフは2019年10月の上海マスターズ以来の約1年1ヶ月ぶりの優勝で、ツアー通算8度目の優勝。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
ズベレフ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | 7 | |||||
メドベージェフ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 5 | |||||||
○:キープ、●:ブレーク |
---|
ズベレフのサービスで試合開始。
立ち上がりからお互いに安定したサービスゲームを展開し、キープの展開が続いて行きます。
第1ゲーム、30-30まで行きますが、ズベレフがキープ。
第2ゲーム、30-30まで行きますが、メドベージェフがキープ。
第3ゲーム、ズベレフがラブゲームでキープ。
第4ゲーム、30-30まで行きますが、メドベージェフがキープ。
第5ゲーム、ズベレフがキープ。
第6ゲーム、メドベージェフがキープ。
第7ゲーム、デュースまで行きますが、デュース2回目でズベレフがキープ。
第8ゲーム、メドベージェフがラブゲームでキープ。
第9ゲーム、ズベレフがキープ。
第10ゲーム、メドベージェフがキープ。
第11ゲーム、ズベレフがキープ。
第12ゲーム、メドベージェフのバックハンドのミス、ロングラリーでのズベレフのポイント、ズベレフのフォアハンドのパッシングショットのウィナーがあり、0-40とズベレフにセットポイント(ブレークポイント)が来ます。
メドベージェフのフォアハンドの威力のあるショットでの連続ポイントで30-40まで行きますが、メドベージェフにフォアハンドのミスが出て、ズベレフがブレークをして第1セットを先取。
第2セット
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
ズベレフ | ○ | ○ | ○ | ○ | – | – | 4 | ||||||
メドベージェフ | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | – | – | 6 | ||||
○:キープ、●:ブレーク |
---|
ズベレフのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、15-30とメドベージェフがポイントを先行しますが、ズベレフがキープ。
第2ゲーム、30-30まで行きますが、メドベージェフがキープ。
第3ゲーム、40-15からメドベージェフの深いリターンでのポイント、メドベージェフのフォアハンドのクロスへの浅いショットでのポイントがあり、デュースへ。
デュース1回目、ズベレフにダブルフォルトが出て、メドベージェフにブレークポイントが来ますが、ズベレフがサービスエースで凌ぎます。
デュース5回目、ズベレフにフォアハンドのミスが出て、メドベージェフにブレークポイントが来ますが、ズベレフのフォアハンドのボレーのウィナー。
デュース6回目、メドベージェフのフォアハンドのダウンザラインへのパッシングショットのウィナーが決まり、メドベージェフにブレークポイントが来ますが、ズベレフがファーストサーブで凌ぎます。
デュース7回目、ズベレフにフォアハンドのミスが出て、メドベージェフにブレークポイントが来ますが、ロングラリーでのズベレフのポイント。
15分を超える長いゲームとなりましたが、デュース8回目でズベレフがキープ。
第4ゲーム、メドベージェフがキープ。
第5ゲーム、30-30まで行きますが、ズベレフがキープ。
第6ゲーム、メドベージェフがラブゲームでキープ。
第7ゲーム、ズベレフがキープ。
第8ゲーム、メドベージェフがラブゲームでキープ。
第9ゲーム、ズベレフのフォアハンドのミス、ファーストサーブでのポイント、メドベージェフのバックハンドのダウンザラインへのショットでのポイント(15-30)、ズベレフのファーストサーブでのポイント、メドベージェフのドロップショットのウィナーがあり、30-40とメドベージェフにブレークポイントが来ます。
メドベージェフがフォアハンドの逆クロスへの深いショットでポイントを取り、メドベージェフがブレークに成功。
第10ゲーム、メドベージェフのサービングフォーザセット。
メドベージェフのフォアハンドのダウンザラインへのショットでのポイント、ズベレフのバックハンドの連続ミス、メドベージェフのサービスエースがあり、メドベージェフがラブゲームでキープをして第2セットを取ります。
ファイナルセット
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
ズベレフ | ○ | – | – | – | – | – | 1 | ||||||
メドベージェフ | ● | ○ | ● | ○ | ○ | ● | – | – | – | – | – | 6 | |
○:キープ、●:ブレーク |
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ズベレフのサービスでファイナルセット開始。
第1ゲーム、メドベージェフのフォアハンドのパッシングショットのウィナー、ズベレフのボレーのミス、メドベージェフのフォアハンドのダウンザラインへのウィナーがあり、0-40とメドベージェフにブレークポイントが来ます。
ズベレフにボレーのミスが出て、メドベージェフがブレークに成功。
第2ゲーム、メドベージェフのフォアハンドのミス、ロングラリーでのズベレフのポイント(0-30)、メドベージェフのボレーのウィナー、ズベレフのフォアハンドのミス、メドベージェフのダブルフォルトがあり、30-40とズベレフにブレークポイントが来ます。
メドベージェフがサーブアンドボレーでポイントを取り、デュースへ。
デュース1回目、メドベージェフにドロップショットのミスが出て、ズベレフにブレークポイントが来ますが、メドベージェフのネットプレーでのポイント。
デュース2回目、メドベージェフにバックハンドのミスが出て、ズベレフにブレークポイントが来ますが、メドベージェフのサーブアンドボレーでのポイント。
デュース3回目、メドベージェフにフォアハンドのミスが出て、ズベレフにブレークポイントが来ますが、メドベージェフのフォアハンドのクロスへのウィナー。
デュース5回目でメドベージェフがキープ。
第3ゲーム、15-0からメドベージェフのバックハンドのクロスへのウィナー、ロングラリーでのメドベージェフのポイント、メドベージェフのバックハンドのクロスへの鋭いショットでのポイントがあり、15-40とメドベージェフにブレークポイントが来ます。
ズベレフが1本凌ぎますが、メドベージェフがバックハンドのダウンザラインへの深いリターンでポイントを取り、メドベージェフがブレークに成功。
第4ゲーム、メドベージェフがキープ。
第5ゲーム、30-30まで行きますが、ズベレフがキープ。
第6ゲーム、メドベージェフがキープ。
第7ゲーム、ズベレフのフォアハンドのミス、ファーストサーブでのポイント、フォアハンドの連続ミスがあり、15-40とメドベージェフにチャンピオンシップポイント(ブレークポイント)が来ます。
ズベレフが1本凌ぎますが、ズベレフにダブルフォルトが出て、メドベージェフがブレークをして勝利。
スタッツ
ズベレフ | Match | メドベージェフ |
11 | サービスエース | 14 |
3 | ダブルフォルト | 2 |
75% (76/102) | ファーストサーブ確率 | 58% (48/83) |
67% (51/76) | 1st Serve Points Won | 79% (38/48) |
35% (9/26) | 2nd Serve Points Won | 60% (21/35) |
14% (1/7) | ブレーク / チャンス | 40% (4/10) |
14/22 | ネットポイント | 9/14 |
59% (60/102) | Service Points Won | 71% (59/83) |
29% (24/83) | Return Points Won | 41% (42/102) |
45% (84/185) | Total Points Won | 55% (101/185) |
2747m | Total Distance Run | 2985m |
21 | ウィナー合計 | 35 |
5 | フォアハンド | 12 |
4 | バックハンド | 9 |
12 | サーブ | 14 |
31 | アンフォーストエラー合計 | 25 |
15 | フォアハンド | 13 |
13 | バックハンド | 10 |
3 | サーブ | 2 |
ハイライト動画
ロレックス・パリ・マスターズ決勝「ズベレフ vs メドベージェフ」のハイライト動画です。
ドロー(結果)
決勝後のランキング(トップ30)
ロレックス・パリ・マスターズの決勝後のランキングです。
順位 | 選手名 | 基礎 point |
result | 獲得point | 決勝後 point |
|
---|---|---|---|---|---|---|
2020 | 2019 | |||||
1 | ジョコビッチ | 11,830 | 欠場 | – | 1,000 | 11,830 |
2 | ナダル | 9,850 | 準決勝 | 360 | 360 | 9,850 |
3 | ティーム | 9,125 | 欠場 | – | 90 | 9,125 |
4 | メドベージェフ | 5,980 | 優勝 | 1,000 | 10 | 6,970 |
5 | フェデラー | 6,630 | 欠場 | – | 0 | 6,630 |
6 | チチパス | 5,925 | 2回戦 | 10 | 180 | 5,925 |
7 | ズベレフ | 5,015 | 準優勝 | 600 | 90 | 5,525 |
8 | ルブレフ | 3,839 | 3回戦 | 90 | 10 | 3,919 |
9 | シュワルツマン | 3,285 | 準々決勝 | 180 | 10 | 3,455 |
10 | ベレッティーニ | 3,075 | 2回戦 | 10 | 10 | 3,075 |
11 | モンフィス | 2,860 | 欠場 | – | 180 | 2,860 |
12 | シャポバロフ | 2,830 | 欠場 | – | 600 | 2,830 |
13 | B アグート | 2,710 | 欠場 | – | 10 | 2,710 |
14 | ラオニッチ | 2,265 | 準決勝 | 360 | 45 | 2,580 |
15 | ゴファン | 2,555 | 2回戦 | 10 | 10 | 2,555 |
16 | C ブスタ | 2,400 | 準々決勝 | 180 | 45 | 2,535 |
17 | フォニーニ | 2,400 | 欠場 | – | 10 | 2,400 |
18 | ワウリンカ | 2,230 | 準々決勝 | 180 | 90 | 2,320 |
19 | ディミトロフ | 2,260 | 欠場 | – | 360 | 2,260 |
20 | ハチャノフ | 2,245 | 1回戦 | 10 | 10 | 2,245 |
21 | A アリアシム | 2,216 | 1回戦 | 10 | 45 | 2,216 |
22 | ガリン | 2,170 | 欠場 | – | 180 | 2,170 |
23 | チョリッチ | 1,820 | 2回戦 | 45 | 10 | 1,855 |
24 | イズナー | 1,850 | 欠場 | – | 10 | 1,850 |
25 | デミノー | 1,815 | 3回戦 | 90 | 90 | 1,815 |
26 | ラヨビッチ | 1,785 | 1回戦 | 10 | 10 | 1,785 |
27 | ルード | 1,739 | 1回戦 | 10 | 35 | 1,739 |
28 | ペール | 1,738 | 欠場 | – | 45 | 1,738 |
29 | フリッツ | 1,670 | 1回戦 | 10 | 45 | 1,670 |
30 | アンベール | 1,466 | 準々決勝 | 180 | 0 | 1,646 |
新型コロナウイルスの影響による特例措置として、ATPファイナルズを除き、2020年3月以降に失効日を迎える2019年に獲得したポイントの期限が52週間延長されたため、今大会で獲得したポイントが2019年の同大会のポイントを上回ればポイントを入れ替えます。(ランキング対象の18大会に同じ大会を2つ含むことはできない)
・獲得ポイントが2020年>2019年だった場合
決勝後ポイント=基礎ポイント+(2020年-2019年)ポイント
・獲得ポイントが2019年≧2020年だった場合
決勝後ポイント=基礎ポイント
※表の2019年ポイントについて、2019年のロレックス・パリ・マスターズに出場していない選手は、ランキング対象の18大会のうち一番低いポイントです(グランドスラム、マスターズを除く)。
ラウンド | ポイント |
---|---|
優勝 | 1,000 |
準優勝 | 600 |
準決勝 | 360 |
準々決勝 | 180 |
3回戦 | 90 |
2回戦 | 45 |
1回戦 | 10 |
決勝の放送予定
GAORA、NHK・BS1、WOWOWメンバーズオンデマンドでの放送・配信が予定されています。
GAORA
GAORAでは、1回戦から決勝までを生中継で放送。
月日 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
11月8日(日) | 決勝 | 22:45~26:30 |
11月9日(月) | ダブルス決勝 | [録] 18:30~21:00 |
11月9日(月) | 決勝 | [録] 21:00~24:00 |
NHK・BS1
NHK・BS1では、日本人選手が出場する試合を中心に決勝までをBS1またはサブチャンネルで放送。
月日 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
11月8日(日) | 決勝 | [BS1] 23:00~25:00 |
11月12日(木) | 決勝 | [総合][録] 1:40~3:30 |
11月13日(金) | 決勝 | [BS1][録] 1:15~3:05 |
<放送する対戦カード>
・決勝「ズベレフ vsメドベージェフ」
WOWOWメンバーズオンデマンド
WOWOWメンバーズオンデマンドでは、1回戦から決勝までをライブ配信。(大会1日目は無料)
WOWOWメンバーズオンデマンドは、WOWOWに加入中の方(有料放送契約を締結し、月額視聴料を支払いしている方)が利用できます。
また、オンデマンドで視聴するには、WEB会員登録(無料)後に配信サイトまたは専用アプリにてログインする必要があります。
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