2020年8月31日から9月13日(2020年第35、36週)にアメリカのニューヨークで開催されるグランドスラム「全米オープン(USオープン)」の準々決勝の結果(男子シングルス・女子シングルス)、準々決勝後の暫定ランキング(男子シングルス)、放送予定を見ていきます。
男子シングルスの準決勝の対戦カードは次のように決まりました。
準決勝「カレーニョ ブスタ vs ズベレフ」
カレーニョ ブスタ、ズベレフのどちらも勝てばグランドスラム初の決勝進出となります。
準決勝「メドベージェフ vs ティーム」
メドベージェフが勝てば全米オープン2年連続2回目の決勝、ティームが勝てば全米オープン初の決勝進出となります。
大坂なおみの準決勝の試合は、日本時間9月11日(金)8時に開始予定。
2020年 全米オープン 準決勝の結果
全米オープンの男子シングルスと女子シングルスの準決勝の結果です。
<日程>
・9月10日(木):準決勝 女子シングルス
・9月11日(金):準決勝 男子シングルス
日本とニューヨークの時差:-13時間(日本の方が13時間進んでいます)
<コート>
・AAS:Arthur Ashe Stadium
※スコアにある各選手の()内の数字は2020年8月31日付の世界ランキング、開始予定の日時は日本時間です。
[20] P.カレーニョ ブスタ (27) | 2 | 6 | 6 | 3 | 4 | 3 |
[5] A.ズベレフ (7) | 3 | 3 | 2 | 6 | 6 | 6 |
[3] D.メドベージェフ (5) | 0 | 2 | 67 | 65 | ||
[2] D.ティーム (3) | 3 | 6 | 79 | 77 |
[28] J.ブレイディ (41) | 1 | 61 | 6 | 3 |
[4] 大坂 なおみ (9) | 2 | 77 | 3 | 6 |
[3] S.ウイリアムズ (8) | 1 | 6 | 3 | 3 |
V.アザレンカ (27) | 2 | 1 | 6 | 6 |
以下、男子シングルスの各試合の簡単な試合の振り返りです。(試合後に追記していきます)
準決勝「カレーニョ ブスタ vs ズベレフ」
過去の対戦成績は、カレーニョ ブスタの0勝、ズベレフの1勝。
過去1回の対戦は2018年のマイアミ・オープン(ハードコート)の準決勝で、ズベレフがセットカウント2-0(7-6、6-2)で勝利しています。
[20] P.カレーニョ ブスタ (27) | 2 | 6 | 6 | 3 | 4 | 3 |
[5] A.ズベレフ (7) | 3 | 3 | 2 | 6 | 6 | 6 |
試合時間:3時間22分 |
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第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(23歳・ドイツ)が第20シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(29歳・スペイン)をセットカウント3-2(3-6、2-6、6-3、6-4、6-3)で破り、グランドスラム初の決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第3ゲーム、ズベレフにブレークポイントが1本(デュース2回目)ありましたが、カレーニョ ブスタがキープ。
第4ゲーム、カレーニョ ブスタのブレークポイント1本(30-40)はズベレフが凌ぎましたが、デュース1回目でカレーニョ ブスタがブレークに成功。
第6ゲーム、カレーニョ ブスタのブレークポイント1本(15-40)はズベレフが凌ぎましたが、30-40でカレーニョ ブスタがブレークに成功。
第7ゲーム、カレーニョ ブスタのサービングフォーザセット。
ズベレフのブレークポイント2本(0-40、15-40)はカレーニョ ブスタが凌ぎましたが、30-40でズベレフがブレークに成功。
第9ゲーム、カレーニョ ブスタのサービングフォーザセット(2回目)。
カレーニョ ブスタがキープをして第1セットを先取。
第2セット
第1ゲーム、カレーニョ ブスタのブレークポイント2本(30-40、デュース2回目)はズベレフが凌ぎましたが、デュース4回目でカレーニョ ブスタがブレークに成功。
第3ゲーム、カレーニョ ブスタのブレークポイント1本(15-40)はズベレフが凌ぎましたが、30-40でカレーニョ ブスタがブレークに成功。
第5ゲーム、カレーニョ ブスタのブレークポイント4本(デュース2回目、3回目、5回目、7回目)はズベレフが凌ぎましたが、デュース9回目でカレーニョ ブスタがブレークに成功。
第6ゲーム、カレーニョ ブスタのサービングフォーザセット。
ズベレフのブレークポイント3本(0-40)はカレーニョ ブスタが凌ぎましたが、デュース1回目でズベレフがブレークに成功。
第9ゲーム、カレーニョ ブスタのサービングフォーザセット(2回目)。
カレーニョ ブスタがキープをして第2セットも取ります。
第3セット
第4ゲーム、ズベレフのブレークポイント1本(0-40)はカレーニョ ブスタが凌ぎましたが、15-40でズベレフがブレークに成功。
第5ゲーム、カレーニョ ブスタがブレークバックに成功(15-40)。
第6ゲーム、ズベレフがブレークに成功(30-40)。
第9ゲーム、ズベレフのサービングフォーザセット。
ズベレフがラブゲームでキープをして第3セットを取ります。
第4セット
第1ゲーム、ズベレフにブレークポイントが1本(30-40)ありましたが、カレーニョ ブスタがキープ。
第3ゲーム、ズベレフのブレークポイント1本(30-40)はカレーニョ ブスタが凌ぎましたが、デュース1回目でズベレフがブレークに成功。
第4ゲーム、カレーニョ ブスタがブレークバックに成功(0-40)。
第7ゲーム、ズベレフのブレークポイント1本(15-40)はカレーニョ ブスタが凌ぎましたが、30-40でズベレフがブレークに成功。
第9ゲーム、ズベレフにセットポイントが3本(0-40)ありましたが、カレーニョ ブスタがキープ。
第10ゲーム、ズベレフのサービングフォーザセット。
ズベレフがキープをして第4セットを取ります。
ファイナルセット
第1ゲーム、ズベレフがブレークに成功(15-40)。
第9ゲーム、ズベレフのマッチポイント1本(30-40)はカレーニョ ブスタが凌ぎましたが、デュース1回目でズベレフがブレークをして勝利。
スタッツ
カレーニョ ブスタ | Match | ズベレフ |
4 | サービスエース | 24 |
1 | ダブルフォルト | 8 |
71% (105/148) | ファーストサーブ確率 | 62% (86/138) |
65% (68/105) | 1st Serve Points Won | 78% (67/86) |
42% (18/43) | 2nd Serve Points Won | 37% (19/52) |
44% (7/16) | ブレーク / チャンス | 36% (8/22) |
73% (19/26) | ネットポイント | 74% (37/50) |
37 | ウィナー | 71 |
43 | アンフォーストエラー | 57 |
58% (86/148) | Service Points Won | 62% (86/138) |
38% (52/138) | Return Points Won | 42% (62/148) |
48% (138/286) | Total Points Won | 52% (148/286) |
準決勝「メドベージェフ vs ティーム」
過去の対戦成績は、メドベージェフの1勝、ティームの2勝。
ハードコートでは、メドベージェフの1勝、ティームの1勝。
直近の対戦は2019年のロジャーズ・カップ(ハードコート)の準々決勝で、メドベージェフがセットカウント2-0(6-3、6-1)で勝利しています。
[3] D.メドベージェフ (5) | 0 | 2 | 67 | 65 | ||
[2] D.ティーム (3) | 3 | 6 | 79 | 77 | ||
試合時間:2時間55分 |
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第2シードのドミニク・ティーム(27歳・オーストリア)が第3シードのダニール・メドベージェフ(24歳・ロシア)をセットカウント3-0(6-2、7-6、7-6)で破り、全米オープン初(グランドスラム4回目)の決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第4ゲーム、ティームにブレークポイントが1本(30-40)ありましたが、メドベージェフがキープ。
第6ゲーム、ティームのブレークポイント1本(30-40)はメドベージェフが凌ぎましたが、デュース1回目でティームがブレークに成功。
第8ゲーム、ティームのセットポイント1本(0-40)はメドベージェフが凌ぎましたが、15-40でティームがブレークをして第1セットを先取。
第2セット
第1ゲーム、メドベージェフがブレークに成功(15-40)。
第10ゲーム、メドベージェフのサービングフォーザセット。
ティームのブレークポイント1本(15-40)はメドベージェフが凌ぎましたが、30-40でティームがブレークバックに成功。
第11ゲーム、メドベージェフにブレークポイントが5本(30-40、デュース1回目、2回目、3回目、5回目)ありましたが、ティームがキープ。
タイブレーク、3ポイント目でティーム、5ポイント目でメドベージェフがミニブレーク。
その後、お互いキープの展開が続く中、7-7のメドベージェフのサービス2本目でティームがミニブレークをし、ティームがリードを守って第2セットを取ります。
第3セット
第1ゲーム、ティームにブレークポイントが1本(30-40)ありましたが、メドベージェフがキープ。
第2ゲーム、メドベージェフがブレークに成功(デュース1回目)。
第5ゲーム、ティームにブレークポイントが1本(デュース1回目)ありましたが、メドベージェフがキープ。
第6ゲーム、メドベージェフにブレークポイントが1本(30-40)ありましたが、ティームがキープ。
第10ゲーム、メドベージェフのサービングフォーザセット。
40-30のセットポイントでメドベージェフが決めきれず、デュース1回目でティームがブレークバックに成功。
タイブレーク、ティームが4ポイントを連取(1ポイント目と4ポイント目でミニブレーク)して4-0とリードします。
メドベージェフが7ポイント目と11ポイント目(6-4のティームのマッチポイント)でミニブレークをして追い付きますが、直後のメドベージェフのサービス1本目でティームがミニブレークをして勝利。
スタッツ
メドベージェフ | Match | ティーム |
12 | サービスエース | 2 |
4 | ダブルフォルト | 3 |
59% (74/125) | ファーストサーブ確率 | 59% (67/114) |
76% (56/74) | 1st Serve Points Won | 79% (53/67) |
41% (21/51) | 2nd Serve Points Won | 55% (26/47) |
25% (2/8) | ブレーク / チャンス | 40% (4/10) |
69% (18/26) | ネットポイント | 76% (22/29) |
29 | ウィナー | 22 |
44 | アンフォーストエラー | 33 |
61% (77/126) | Service Points Won | 69% (79/114) |
31% (35/114) | Return Points Won | 39% (49/126) |
47% (112/240) | Total Points Won | 53% (127/240) |
ドロー(準決勝・ベスト32・結果)
準決勝後の暫定ランキング(男子シングルス・トップ30+α)
全米オープンの準決勝終了時点での男子シングルスの暫定ランキングです。
暫定 順位 |
選手名 | 基礎 point |
round | result | 獲得point | SF後 point |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
2020 | 2019 | ||||||
1 | ジョコビッチ | 10,860 | 4回戦 | × | – ※1 | 180 | 10,860 |
2 | ナダル | 9,850 | 欠場 | – | – | 2,000 | 9,850 |
3 | ティーム | 7,135 | 準決勝 | ○ | 1,200 | 10 | 8,325 |
4 | フェデラー | 6,630 | 欠場 | – | – | 360 | 6,630 |
5 | メドベージェフ | 5,890 | 準決勝 | × | 720 | 1,200 | 5,890 |
6 | チチパス | 5,095 | 3回戦 | × | 90 | 10 | 5,175 |
7 | ズベレフ | 3,630 | 準決勝 | ○ | 1,200 | 180 | 4,650 |
8 | ベレッティーニ | 2,940 | 4回戦 | × | 180 | 720 | 2,940 |
9 | モンフィス | 2,860 | 欠場 | – | – | 360 | 2,860 |
10 | B アグート | 2,540 | 3回戦 | × | 90 | 10 | 2,620 |
11 | ゴファン | 2,555 | 4回戦 | × | 180 | 180 | 2,555 |
12 | ルブレフ | 2,234 | 準々決勝 | × | 360 | 180 | 2,414 |
13 | フォニーニ | 2,400 | 欠場 | – | – | 10 | 2,400 |
14 | シャポバロフ | 2,075 | 準々決勝 | × | 360 | 90 | 2,345 |
15 | シュワルツマン | 2,265 | 1回戦 | × | 10 | 360 | 2,265 |
16 | ハチャノフ | 2,120 | 3回戦 | × | 90 | 10 | 2,200 |
17 | ワウリンカ | 2,185 | 欠場 | – | – | 360 | 2,185 |
18 | C ブスタ | 1,500 | 準決勝 | × | 720 | 90 | 2,130 |
19 | ラオニッチ | 1,950 | 2回戦 | × | 45 | 0 | 1,995 |
20 | A アリアシム | 1,806 | 4回戦 | × | 180 | 10 | 1,976 |
21 | ガリン | 1,900 | 2回戦 | × | 45 | 45 | 1,900 |
22 | ディミトロフ | 1,885 | 2回戦 | × | 45 | 720 | 1,885 |
23 | イズナー | 1,805 | 1回戦 | × | 10 | 90 | 1,805 |
24 | ペール | 1,738 | 欠場 | – | – | 45 | 1,738 |
25 | ラヨビッチ | 1,695 | 1回戦 | × | 10 | 45 | 1,695 |
26 | チョリッチ | 1,355 | 準々決勝 | × | 360 | 45 | 1,670 |
27 | デミノー | 1,485 | 準々決勝 | × | 360 | 180 | 1,665 |
28 | フリッツ | 1,545 | 3回戦 | × | 90 | 10 | 1,625 |
29 | クライノビッチ | 1,503 | 3回戦 | × | 90 | 10 | 1,583 |
30 | シュトルフ | 1,405 | 3回戦 | × | 90 | 45 | 1,450 |
31 | フルカチ | 1,353 | 2回戦 | × | 45 | 10 | 1,398 ※2 |
32 | バシラシビリ | 1,395 | 1回戦 | × | 10 | 90 | 1,395 |
33 | エバンズ | 1,384 | 2回戦 | × | 45 | 90 | 1,384 |
34 | ルード | 1,279 | 3回戦 | × | 90 | 10 | 1,359 |
35 | 錦織 圭 | 1,345 | 欠場 | – | – | 90 | 1,345 |
※ジョコビッチは失格処分により獲得したポイントは剥奪となりました。
※2:全米オープンの裏で開催されるATPツアー250ゼネラリ・オープンに出場した選手で、全米オープン準決勝の時点でポイントが加算された分も反映しています。(出場選手:フォニーニ、シュワルツマン、ラヨビッチ、バシラシビリ、フルカチ、錦織)
新型コロナウイルスの影響による特例措置として、ATPファイナルズを除き、2020年3月以降に失効日を迎える2019年に獲得したポイントの期限が52週間延長されたため、今大会で獲得したポイントが2019年の同大会のポイントを上回ればポイントを入れ替えます。(ランキング対象の18大会に同じ大会を2つ含むことはできない)
・獲得ポイントが2020年>2019年だった場合
SF後ポイント=基礎ポイント+(2020年-2019年)ポイント
・獲得ポイントが2019年≧2020年だった場合
SF後ポイント=基礎ポイント
暫定ランキング(ポイント)に間違いが見つかれば修正します。
ラウンド | ポイント |
---|---|
優勝 | 2,000 |
準優勝 | 1,200 |
準決勝 | 720 |
準々決勝 | 360 |
4回戦 | 180 |
3回戦 | 90 |
2回戦 | 45 |
1回戦 | 10 |
準決勝の放送予定
WOWOW(WOWOWメンバーズオンデマンド)での放送が予定されています。
WOWOW
WOWOWでは、1回戦から決勝までを連日生中継で放送予定。
また、WOWOWメンバーズオンデマンドでは、「ピックアップコートチャンネル」にてテレビで未放送の試合もライブ配信されます。
放送する対戦カード、詳しい放送スケジュールについては『WOWOW放送内容・放送スケジュール』でご確認ください。
月日 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
9月11日(金) | 決勝 (男子D) | 3:55~ |
9月11日(金) | 準決勝 (女子S) | 7:50~ |
9月12日(土) | 決勝 (女子D) | 0:55~ |
9月12日(土) | 準決勝 (男子S) | 4:55~ |
準決勝の前にダブルスの決勝が行われます。
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