2020年8月31日から9月13日(2020年第35、36週)にアメリカのニューヨークで開催されるグランドスラム「全米オープン(USオープン)」の大会概要、歴代優勝者、大会日程、出場予定選手、ドロー、放送予定を見ていきます。
また、出場予定の錦織圭の本大会での過去の成績も紹介します。(錦織は欠場となりました。)
全米オープンの大会情報
全米オープンは、アメリカ・ニューヨーク市郊外にあるフラッシング・メドウのUSTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで開催されるグランドスラム(テニス4大大会)の一つです。
大会概要
大会名 | 全米オープン (US Open) |
カテゴリ | グランドスラム |
開催期間 | 2020年8月31日(月) ~ 9月13日(日) |
開催地 | アメリカ/ニューヨーク |
会場 | USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター |
サーフェス | ハードコート |
ドロー | シングルス:128、ダブルス:32 |
賞金総額 | $43,312,000 (約46億1,490万円) |
日本との時差 | -13時間 (サマータイム中) |
全米オープンのポイントと賞金を紹介します。
ラウンド | ポイント | 賞金 | |
---|---|---|---|
男子 | 女子 | ||
優勝 | 2,000 | 2,000 | $3,000,000 (約3億1,970万円) |
準優勝 | 1,200 | 1,300 | $1,500,000 (約1億5,980万円) |
準決勝 | 720 | 780 | $800,000 (約8,520万円) |
準々決勝 | 360 | 430 | $425,000 (約4,530万円) |
4回戦 | 180 | 240 | $250,000 (約2,660万円) |
3回戦 | 90 | 130 | $163,000 (約1,740万円) |
2回戦 | 45 | 70 | $100,000 (約1,070万円) |
1回戦 | 10 | 10 | $61,000 (約650万円) |
※賞金(日本円)について、2020年8月17日時点での1ドル106.55円で換算。
歴代優勝者
全米オープンの男子シングルスの過去10年の優勝者を紹介します。
大会のシングルス最多優勝記録は、ロジャー・フェデラーとジミー・コナーズとピート・サンプラスの5回。(プロ選手の参加が認められた1968年以降)
・フェデラー:2004~2008
・サンプラス:1990、1993、1995、1996、2002
・コナーズ:1974、1976、1978、1982、1983
2019年は、決勝で第2シードのラファエル・ナダルが第5シードのダニール・メドベージェフをセットカウント3-2(7-5、6-3、5-7、4-6、6-4)で破り、全米オープン2年ぶり4回目の優勝を飾りました。(2019年の結果はこちら)
年 | 優勝者 |
---|---|
2019 | ラファエル・ナダル |
2018 | ノバク・ジョコビッチ |
2017 | ラファエル・ナダル |
2016 | スタン・ワウリンカ |
2015 | ノバク・ジョコビッチ |
2014 | マリン・チリッチ |
2013 | ラファエル・ナダル |
2012 | アンディ・マレー |
2011 | ノバク・ジョコビッチ |
2010 | ラファエル・ナダル |
大会日程
本戦は8月31日(月) から始まり、9月12日(土)に女子シングルスの決勝、9月13日(日)に男子シングルスの決勝が行われます。
月日 | 男子 | 女子 |
---|---|---|
8月31日(月) | 1回戦 | 1回戦 |
9月1日(火) | 1回戦 | 1回戦 |
9月2日(水) | 2回戦 | 2回戦 |
9月3日(木) | 2回戦 | 2回戦 |
9月4日(金) | 3回戦 | 3回戦 |
9月5日(土) | 3回戦 | 3回戦 |
9月6日(日) | 4回戦 | 4回戦 |
9月7日(月) | 4回戦 | 4回戦 |
9月8日(火) | 準々決勝 | 準々決勝 |
9月9日(水) | 準々決勝 | 準々決勝 |
9月10日(木) | – | 準決勝 |
9月11日(金) | 準決勝 | – |
9月12日(土) | – | 決勝 |
9月13日(日) | 決勝 | – |
※ニューヨーク州政府の決定により、予選、ミックスダブルス、ジュニアの試合は行われません。
<決勝のスケジュール>
・9月10日(木):男子ダブルス
・9月11日(金):女子ダブルス
・9月12日(土):女子シングルス
・9月13日(日):男子シングルス
出場予定選手
全米オープンの男子シングルス、女子シングルスに出場予定のランキング上位50+αの選手(51位以下は省略)、各選手の2019年の同大会での結果を紹介します。
<シングルスの出場枠 128>
・本戦ストレートイン (DA):120名
・ワイルドカード (WC):8名
・予選通過者 (Q):0名
・Special Exempt (SE):0名
ランキング上位32選手にシードが与えられます。
<欠場者の情報>
錦織、ポピュリン、ルー・イェンスンは欠場となりました。
トップ50のうちナダル、フェデラー、モンフィス、フォニーニ、ワウリンカ、キリオス、ツォンガが不参加となっています。
シード | 選手名 | Rank | 2019年 |
---|---|---|---|
1 | ノバク・ジョコビッチ | 1位 | 4回戦 |
2 | ドミニク・ティーム | 3位 | 1回戦 |
3 | ダニール・メドベージェフ | 5位 | 準優勝 |
4 | ステファノス・チチパス | 6位 | 1回戦 |
5 | アレクサンダー・ズベレフ | 7位 | 4回戦 |
6 | マッテオ・ベレッティーニ | 8位 | ベスト4 |
7 | ダビド・ゴファン | 10位 | 4回戦 |
8 | ロベルト・バウティスタ アグート | 12位 | 1回戦 |
9 | ディエゴ・シュワルツマン | 13位 | ベスト8 |
10 | アンドレイ・ルブレフ | 14位 | 4回戦 |
11 | カレン・ハチャノフ | 16位 | 1回戦 |
12 | デニス・シャポバロフ | 17位 | 3回戦 |
13 | クリスチャン・ガリン | 18位 | 2回戦 |
14 | グリゴール・ディミトロフ | 19位 | ベスト4 |
15 | フェリックス・オジェ アリアシム | 20位 | 1回戦 |
16 | ジョン・イズナー | 21位 | 3回戦 |
17 | ブノワ・ペール | 22位 | 2回戦 |
18 | ドゥシャン・ラヨビッチ | 23位 | 2回戦 |
19 | テイラー・フリッツ | 24位 | 1回戦 |
20 | パブロ・カレーニョ ブスタ | 25位 | 3回戦 |
21 | アレックス・デミノー | 26位 | 4回戦 |
22 | ニコロズ・バシラシビリ | 27位 | 3回戦 |
23 | ダニエル・エバンズ | 28位 | 3回戦 |
24 | フベルト・フルカチ | 29位 | 1回戦 |
25 | ミロシュ・ラオニッチ | 30位 | – |
– | 錦織 圭 | 31位 | 3回戦 |
26 | フィリップ・クライノビッチ | 32位 | 1回戦 |
27 | ボルナ・チョリッチ | 33位 | 2回戦 |
28 | ヤン レナード・シュトルフ | 34位 | 2回戦 |
29 | ギド・ペラ | 35位 | 1回戦 |
30 | キャスパー・ルード | 36位 | 1回戦 |
31 | マリン・チリッチ | 37位 | 4回戦 |
32 | アドリアン・マナリノ | 38位 | 1回戦 |
ライリー・オペルカ | 39位 | 2回戦 | |
アルベルト・ラモス ビノラス | 41位 | 1回戦 | |
ウゴ・アンベール | 42位 | 1回戦 | |
ジョン・ミルマン | 43位 | 1回戦 | |
カイル・エドマンド | 44位 | 1回戦 | |
サム・クエリー | 45位 | 1回戦 | |
ロレンツォ・ソネゴ | 46位 | 2回戦 | |
ミオミル・ケツマノビッチ | 47位 | 2回戦 | |
西岡 良仁 | 48位 | 2回戦 | |
リシャール・ガスケ | 50位 | 1回戦 | |
杉田 祐一 | 87位 | 予選2回戦 | |
内山 靖崇 | 89位 | 予選3回戦 | |
ダニエル 太郎 | 112位 | 予選1回戦 | |
添田 豪 | 117位 | 予選1回戦 | |
アンディ・マレー | 134位 | – |
<欠場者の情報>
ハレプ、スビトリナ、アンドリースク、ベルテンス、ベンチッチ、ストリコバ、クズネツォワ、オスタペンコ、ヘルツォグ、フェロ、シェイ・スーウェイ、スアレス ナバロ、ペトコビッチ、ワン・シユ、クレチコバは欠場となりました。
トップ50のうちバーティ、ワン・チャン、パブリウチェンコワ、ジェン・サイサイ、ゲルゲスが不参加となっています。
シード | 選手名 | Rank | 2019年 |
---|---|---|---|
– | シモナ・ハレプ | 2位 | 2回戦 |
1 | カロリーナ・プリスコバ | 3位 | 4回戦 |
2 | ソフィア・ケニン | 4位 | 3回戦 |
– | エリナ・スビトリナ | 5位 | ベスト4 |
– | ビアンカ・アンドリースク | 6位 | 優勝 |
– | キキ・ベルテンス | 7位 | 3回戦 |
– | ベリンダ・ベンチッチ | 8位 | ベスト4 |
3 | セレナ・ウイリアムズ | 9位 | 準優勝 |
4 | 大坂 なおみ | 10位 | 4回戦 |
5 | アリナ・サバレンカ | 11位 | 2回戦 |
6 | ペトラ・クビトバ | 12位 | 2回戦 |
7 | マディソン・キーズ | 13位 | 4回戦 |
8 | ペトラ・マルティッチ | 14位 | 4回戦 |
9 | ヨハナ・コンタ | 15位 | ベスト8 |
10 | ガルビネ・ムグルッサ | 16位 | 1回戦 |
11 | エレナ・リバキナ | 17位 | 1回戦 |
12 | マルケタ・ボンドルソバ | 18位 | – |
13 | アリソン・リスク | 19位 | 2回戦 |
14 | アネット・コンタベイト | 20位 | 3回戦 |
15 | マリア・サカーリ | 21位 | 3回戦 |
16 | エリーゼ・メルテンス | 22位 | ベスト8 |
17 | アンジェリック・ケルバー | 23位 | 1回戦 |
18 | ドナ・ベキッチ | 24位 | ベスト8 |
19 | ダヤナ・ヤストレムスカ | 25位 | 3回戦 |
20 | カロリーナ・ムホバ | 26位 | 3回戦 |
21 | エカテリーナ・アレクサンドロワ | 27位 | 2回戦 |
22 | アマンダ・アニシモバ | 28位 | – |
– | バーボラ・ストリコバ | 31位 | 1回戦 |
– | スベトラーナ・クズネツォワ | 32位 | 1回戦 |
23 | ユリア・プティンセバ | 33位 | 3回戦 |
24 | マグダ・リネッテ | 35位 | 2回戦 |
25 | ジャン・シューアイ | 36位 | 3回戦 |
26 | スローン・スティーブンス | 37位 | 1回戦 |
27 | オンス・ジャバー | 39位 | 3回戦 |
28 | ジェニファー・ブレイディ | 40位 | 1回戦 |
29 | ベロニカ・クデルメトバ | 41位 | 1回戦 |
– | エレナ・オスタペンコ | 42位 | 3回戦 |
30 | クリスティーナ・ムラデノビッチ | 43位 | 2回戦 |
31 | アナスタシア・セバストワ | 44位 | 3回戦 |
– | フィオナ・フェロ | 45位 | 3回戦 |
32 | レベッカ・ピーターソン | 46位 | 2回戦 |
ポロナ・ヘルツォグ | 47位 | 1回戦 | |
マリー・ボウズコバ | 48位 | 1回戦 | |
キャロリン・ガルシア | 49位 | 1回戦 | |
コリ・ガウフ | 50位 | 3回戦 | |
日比野 菜緒 | 74位 | 予選2回戦 | |
土居 美咲 | 78位 | 1回戦 | |
奈良 くるみ | 142位 | 予選1回戦 |
ドロー
ドローセレモニー:現地時間8月27日(木)12時、日本時間8月28日(金)1時からの予定。
<全米オープン ドロー>
・男子シングルス:PDF版はこちら
・女子シングルス:PDF版はこちら
<トップハーフ>
[1] ジョコビッチ – ゴファン [7]
[4] チチパス – ズベレフ [5]
<ボトムハーフ>
[3] メドベージェフ – ベレッティーニ [6]
[2] ティーム – バウティスタ アグート [8]
<withdraw>
第17シードのブノワ・ペールが新型コロナウイルス感染で棄権となり、繰り上がりでエルネスト・エスコベドが出場。
<トップハーフ>
[1] プリスコバ – マルティッチ [8]
[4] 大坂 – クビトバ [6]
<ボトムハーフ>
[3] ウイリアムズ – キーズ [7]
[2] ケニン – サバレンカ [5]
<withdraw>
レシア・ツレンコが棄権となり、繰り上がりでアリーナ・ロディオノワが出場。
ビタリア・ディアチェンコが棄権となり、繰り上がりでエイジア・ムハンマドが出場。
全米オープンの結果
2020年全米オープンの1回戦から決勝までの結果です。
結果の記事では各ラウンド終了時の暫定ランキング(ポイント)も紹介する予定です。
大坂なおみの全米オープンの試合結果です。
放送予定
WOWOW(WOWOWメンバーズオンデマンド)での放送が予定されています。
WOWOW
WOWOWでは、1回戦から決勝までを連日生中継で放送予定。
また、WOWOWメンバーズオンデマンドでは、「ピックアップコートチャンネル」にてテレビで未放送の試合もライブ配信されます。
放送する対戦カード、詳しい放送スケジュールについては『WOWOW放送内容・放送スケジュール』でご確認ください。
月日 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
8月31日(月) | 1回戦 (男女S) | 23:50~ |
9月1日(火) | 1回戦 (男女S) | 23:55~ |
9月2日(水) | 2回戦 (男女S) | 23:55~ |
9月3日(木) | 2回戦 (男女S) | 23:55~ |
9月4日(金) | 3回戦 (男女S) | 23:55~ |
9月5日(土) | 3回戦 (男女S) | 23:55~ |
9月6日(日) | 4回戦 (男女S) | 23:55~ |
9月7日(月) | 4回戦 (男女S) | 23:55~ |
9月9日(水) | 準々決勝 (男女S) | 0:55~ |
9月10日(木) | 準々決勝 (男女S) | 0:55~ |
9月11日(金) | 決勝 (男子D) | 3:55~ |
9月11日(金) | 準決勝 (女子S) | 7:50~ |
9月12日(土) | 決勝 (女子D) | 0:55~ |
9月12日(土) | 準決勝 (男子S) | 4:55~ |
9月13日(日) | 決勝 (女子S) | 4:45~ |
9月14日(月) | 決勝 (男子S) | 4:45~ |
錦織の過去の成績
錦織の全米オープンでの過去の成績を紹介します。
錦織の全米オープンでの最高成績は準優勝。(2014年)
錦織は2014年の準優勝に続いて2016年と2018年にベスト4となるなど偶数年に好成績を残していますが、なぜか奇数年になると1回戦敗退や怪我で欠場となるなど結果が残せない状況が続いています。
年 | ラウンド | 対戦相手 | Rank |
---|---|---|---|
2019 | 3回戦 | アレックス・デミノー | 38 |
2018 | 準決勝 | ノバク・ジョコビッチ | 6 |
2017 | – | – | – |
2016 | 準決勝 | スタン・ワウリンカ | 3 |
2015 | 1回戦 | ブノワ・ペール | 41 |
2014 | 準優勝 | マリン・チリッチ | 16 |
2013 | 1回戦 | ダニエル・エバンズ | 179 |
2012 | 3回戦 | マリン・チリッチ | 13 |
2011 | 1回戦 | フラビオ・チポラ (試合途中で棄権) | 108 |
2010 | 3回戦 | アルベルト・モンタネス (試合途中で棄権) | 23 |
2009 | – | – | |
2008 | 4回戦 | フアン マルティン・デルポトロ | 17 |
2007 | 予選2回戦 | ビヨン・パウ | 150 |
2019年の錦織は第7シードで出場し、奇数年で初めて1回戦を突破しましたが、デミノーに敗れ、3回戦で敗退となりました。
ラウンド | 対戦相手 | Rank | スコア |
---|---|---|---|
3回戦 | アレックス・デミノー | 38 | 2-6, 4-6, 6-2, 3-6 |
2回戦 | ブラッドリー・クラン | 108 | 6-2, 4-6, 6-3, 7-5 |
1回戦 | マルコ・トルンゲリティ | 205 | 6-1, 4-1 (RET) |
錦織はこの全米オープン後に右肘の怪我で2019年シーズンを終えることになりましたが、2020年に入って錦織の復帰が近づく中、新型コロナウイルスの影響により3月以降のATPツアーが中断。
約5ヵ月半の中断を経て、ATPツアー再開の最初の大会のウエスタン&サザン・オープンで約1年ぶりに錦織が復帰する予定でしたが、錦織は新型コロナウイルス感染により大会を欠場することなり、全米オープンへの出場も微妙な状況となっています。
<追記:8/27>
錦織は新型コロナウイルスの検査結果で陰性となりましたが、隔離生活の直後に5セットマッチの長い戦いは賢明ではないとして、全米オープンを欠場することとなりました。
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