2020年1月3日から1月12日(2020年第1週)にオーストラリアのブリスベン、パース、シドニーの3都市で開催される国別対抗戦「ATPカップ」の大会概要、参加資格、大会方式、大会日程、出場国、ドロー(組み合わせ)、放送予定を見ていきます。
同じ週にカタールのドーハでATPツアー250「カタール・オープン」も開催されます。
ATPカップ
2020年から始まるATPカップは、ATP(男子プロテニス協会)主催の24カ国による国別対抗戦で、1978年から2012年までドイツのデュッセルドルフで開催されていたワールドチームカップ以来のATPの団体戦の復活となります。
また、ATPカップ新設に伴い、シーズン開幕週・第2週に開催されていたATPツアー250「ブリスベン国際」と「シドニー国際」、ITF(国際テニス連盟)主催の国別対抗戦「ホップマンカップ(パース)」は2019年で開催終了となり、この3都市でATPカップが開催されます。(ホップマンカップについてはITFが新たな開催地を模索中)
大会概要
大会名 | ATPカップ (ATP Cup) |
カテゴリ | ATPカップ |
開催期間 | 2020年1月3日(金) ~ 1月12日(日) |
開催地 | オーストラリア/ブリスベン、パース、シドニー |
サーフェス | ハードコート |
ドロー | 24 |
賞金総額 | $15,000,000 (約16億3,000万円) |
日本との時差 | ブリスベン:+1時間 パース:-1時間 シドニー:+2時間(サマータイム中) |
※賞金(日本円)について、2019年12月10日時点での1ドル108.67円で換算。
ATPカップのポイントを紹介します。
各ラウンドで試合に勝利した選手にポイントが与えられ、シングルスで獲得できるポイントは自分のランキングと対戦相手のランキングによって決まります。
獲得できる最大ポイントは、シングルス750ポイント、ダブルス250ポイント。
ラウンド | 対戦相手のランキングとポイント | |||||
1~10位 | 11~20位 | 21~30位 | 31~50位 | 51~100位 | 101位~ | |
決勝 | 250 | 200 | 150 | 105 | 75 | 50 |
準決勝 | 180 | 140 | 105 | 75 | 50 | 35 |
準々決勝 | 120 | 100 | 75 | 50 | 35 | 25 |
グループステージ | 75 | 65 | 50 | 35 | 25 | 20 |
ラウンド | 対戦相手のランキングとポイント | |
1~100位 | 101位~ | |
決勝 | 85 | 55 |
準決勝 | 55 | 35 |
準々決勝 | 35 | 25 |
グループステージ | 25 | 15 |
ラウンド | ポイント |
決勝 | 80 |
準決勝 | 75 |
準々決勝 | 55 |
グループステージ | 40 |
参加資格
最初のエントリー締切日(全米オープン後の9月13日)に、国内1位のシングルス選手のATPランキングに基づいて上位18カ国にATPカップへの参加権が与えられます。(同時に各国の国内1位と2位の選手も出場権を得ます。)
ただし、参加資格を得るには少なくとも3人の選手がATPランキングを持ち、そのうち2人がシングルスのランキングを持っている必要があります。
開催国であるオーストラリアが最初のエントリーで参加権を得られなかった場合はワイルドカードが与えられ、19カ国目としてオーストラリアのATPカップへの参加が決定。
次に2番目のエントリー締切日(ATPファイナルズの週の11月13日)に、国内1位のシングルス選手のATPランキングに基づいて残り6カ国(オーストラリアにワイルドカードが与えられた場合は5カ国)が決まります。
※ プロテクトランキングを保有する選手がいた場合は、大会開催時にそのランキングが有効であることを条件に参加権を得ることができますが、プロテクトランキングはシード順を決める際には対象外となります。
大会方式
24カ国が4カ国からなる6つのグループに分かれて総当り戦を行い、各グループ1位の6カ国とグループ2位のうち成績上位2カ国が準々決勝に進出。
準々決勝に進出した8カ国がノックアウト方式で優勝を争います。
各対戦ではシングルス2試合とダブルス1試合が行われ、3試合のうち2勝した方が勝利。
試合形式は3セットマッチ。
・シングルス:ファイナルセットはゲームカウント6-6でタイブレーク
・ダブルス:ノーアドバンテージ形式、ファイナルセットは10ポイントのマッチタイブレーク
大会日程
1月3日(金)から1月8日(水)にグループステージがブリスベン、シドニー、パースの3都市で開催されます。
1月9日(木)から決勝トーナメントがシドニーで開催され、1月12日(日)に決勝が行われます。
日付 | ラウンド |
---|---|
1月3日(金) | グループステージ C,D,F |
1月4日(土) | グループステージ A,B,E |
1月5日(日) | グループステージ C,D,F |
1月6日(月) | グループステージ A,B,E |
1月7日(火) | グループステージ C,D,F |
1月8日(水) | グループステージ A,B,E |
1月9日(木) | 準々決勝 |
1月10日(金) | 準々決勝 |
1月11日(土) | 準決勝 |
1月12日(日) | 決勝 |
<グループステージ>
・ブリスベン:グループA、グループF
・パース :グループB、グループD
・シドニー :グループC、グループE
グループステージの日程詳細
※開始時間は日本時間です。グループ (開催都市) |
対戦カード | 開始時間 |
1月3日(金) | ||
グループ F (ブリスベン) |
ギリシャ vs カナダ | 9:00 |
ドイツ vs オーストラリア | 16:30 | |
グループ D (パース) |
アメリカ vs ノルウェー | 11:00 |
ロシア vs イタリア | 18:30 | |
グループ C (シドニー) |
ベルギー vs モルドバ | 8:00 |
イギリス vs ブルガリア | 15:30 | |
1月4日(土) | ||
グループ A (ブリスベン) |
フランス vs チリ | 9:00 |
セルビア vs 南アフリカ | 16:30 | |
グループ B (パース) |
日本 vs ウルグアイ | 11:00 |
スペイン vs ジョージア | 18:30 | |
グループ E (シドニー) |
アルゼンチン vs ポーランド | 8:00 |
オーストリア vs クロアチア | 15:30 | |
1月5日(日) | ||
グループ F (ブリスベン) |
カナダ vs オーストラリア | 9:00 |
ドイツ vs ギリシャ | 16:30 | |
グループ D (パース) |
イタリア vs ノルウェー | 11:00 |
ロシア vs アメリカ | 18:30 | |
グループ C (シドニー) |
ブルガリア vs モルドバ | 8:00 |
ベルギー vs イギリス | 15:30 | |
1月6日(月) | ||
グループ A (ブリスベン) |
南アフリカ vs チリ | 9:00 |
セルビア vs フランス | 16:30 | |
グループ B (パース) |
日本 vs ジョージア | 11:00 |
スペイン vs ウルグアイ | 18:30 | |
グループ E (シドニー) |
クロアチア vs ポーランド | 8:00 |
オーストリア vs アルゼンチン | 15:30 | |
1月7日(火) | ||
グループ F (ブリスベン) |
ドイツ vs カナダ | 9:00 |
ギリシャ vs オーストラリア | 16:30 | |
グループ D (パース) |
ロシア vs ノルウェー | 11:00 |
イタリア vs アメリカ | 18:30 | |
グループ C (シドニー) |
イギリス vs モルドバ | 8:00 |
ベルギー vs ブルガリア | 15:30 | |
1月8日(水) | ||
グループ A (ブリスベン) |
セルビア vs チリ | 9:00 |
フランス vs 南アフリカ | 16:30 | |
グループ B (パース) |
スペイン vs 日本 | 11:00 |
ジョージア vs ウルグアイ | 18:30 | |
グループ E (シドニー) |
オーストリア vs ポーランド | 8:00 |
クロアチア vs アルゼンチン | 15:30 |
決勝トーナメントの日程詳細
※開始時間は日本時間です。ラウンド | 対戦カード | 開始時間 |
1月9日(木) | ||
準々決勝 1 | グループC 1位 vs グループF 1位 | 8:00 |
準々決勝 2 | グループD 1位 vs グループE 1位 | 15:30 |
1月10日(金) | ||
準々決勝 3 | グループA 1位 vs 2位のうち成績2位 | 8:00 |
準々決勝 4 | グループB 1位 vs 2位のうち成績1位 | 15:30 |
1月11日(土) | ||
準決勝 1 | 準々決勝2勝者 vs 準々決勝3勝者 | 9:00 |
準決勝 2 | 準々決勝1勝者 vs 準々決勝4勝者 | 16:30 |
1月12日(日) | ||
決勝 | 準決勝1勝者 vs 準決勝2勝者 | 16:30 |
出場国
ATPカップに出場する24カ国、各国のナンバー1とナンバー2の選手を紹介します。
日本からは錦織圭、西岡良仁、内山靖崇、添田豪、マクラクラン勉の5選手がエントリー。
→錦織と内山は欠場となりました。
国名 | No.1選手 | No.2選手 | |
---|---|---|---|
1 | セルビア | N.ジョコビッチ | D.ラヨビッチ |
2 | スペイン | R.ナダル | R.バウティスタ アグート |
– | スイス | R.フェデラー | S.ワウリンカ |
3 | ロシア | D.メドベージェフ | K.ハチャノフ |
4 | オーストリア | D.ティーム | D.ノバク |
5 | ドイツ | A.ズベレフ | J.シュトルフ |
6 | ギリシャ | S.チチパス | M.ペルボララキス |
7 | 日本 | 錦織 圭 | 西岡 良仁 |
8 | イタリア | M.ベレッティーニ | F.フォニーニ |
9 | フランス | G.モンフィス | L.プイユ |
10 | ベルギー | D.ゴファン | S.ダルシス |
11 | クロアチア | B.チョリッチ | M.チリッチ |
12 | アルゼンチン | D.シュワルツマン | G.ペラ |
13 | ジョージア | N.バシラシビリ | A.メトレベリ |
14 | 南アフリカ | K.アンダーソン | L.ハリス |
15 | アメリカ | J.イズナー | T.フリッツ |
16 | カナダ | D.シャポバロフ | F.オジェ アリアシム |
17 | イギリス | A.マレー | D.エバンズ |
18 | オーストラリア | A.デミノー | N.キリオス |
19 | ブルガリア | G.ディミトロフ | D.クズマノフ |
20 | チリ | C.ガリン | N.ジャリー |
21 | ポーランド | H.フルカチ | K.マイフシャク |
22 | ウルグアイ | P.クエバス | M.クエバス |
23 | モルドバ | R.アルボット | A.コズビノフ |
24 | ノルウェー | C.ルード | V.ドゥラソビッチ |
<withdraw>
10月31日にスイスのフェデラーが出場を辞退し、ワウリンカも出場しないため、最初のエントリーで出場権を持っていたスイスが棄権することになりました。
ドロー(組み合わせ)
ドロー(PDF版)は、『 2020年ATPカップのドロー 』をご覧ください。
・グループA(ブリスベン)
セルビア、フランス、南アフリカ、チリ
・グループB(パース)
スペイン、日本、ジョージア、ウルグアイ
・グループC(シドニー)
ベルギー、イギリス、ブルガリア、モルドバ
・グループD(パース)
ロシア、イタリア、アメリカ、ノルウェー
・グループE(シドニー)
オーストリア、クロアチア、アルゼンチン、ポーランド
・グループF(ブリスベン)
ドイツ、ギリシャ、カナダ、オーストラリア
2020年ATPカップの結果
ATPカップのグループステージ、決勝トーナメントの結果です。
放送予定
AbemaTV、テレビ朝日系列地上波、BS朝日、CSテレ朝チャンネルで放送が予定されています。
AbemaTV
AbemaTVで全43対戦(129試合)を無料生中継。
放送日時:2020年1月3日(金)8時 ~1月12日(日)
放送日時の詳細については、AbemaTV『世界テニス国別対抗戦 ATPカップ2020』でご確認ください。
月日 | 対戦カード | 放送時間 |
---|---|---|
1月4日(土) | 日本 vs ウルグアイ | 10:55~ |
1月6日(月) | 日本 vs ジョージア | 10:55~ |
1月8日(水) | スペイン vs 日本 | 10:55~ |
※AbemaTV(アベマティーヴィー)は登録不要の無料インターネットテレビ局で、パソコンやスマートフォン、タブレットなど様々な端末で利用できます。(追っかけ再生や見逃し視聴などは有料)
テレビ朝日系列(地上波/BS/CS)
テレビ朝日系列地上波、BS朝日、CSテレ朝チャンネルにてグループステージ(日本戦他)と決勝トーナメントの試合を生中継で放送。
月日 | 対戦カード | 放送時間 |
---|---|---|
1月4日(土) | 日本 vs ウルグアイ | [テレ朝] 12:00~ |
1月8日(水) | スペイン vs 日本 | [テレ朝] 12:50~ |
月日 | 対戦カード | 放送時間 |
---|---|---|
1月4日(土) | 日本 vs ウルグアイ | [BS] 11:00~ |
1月6日(月) | 日本 vs ジョージア | [BS] 11:00~ |
1月8日(水) | スペイン vs 日本 | [BS] 11:00~ |
月日 | 対戦カード | 放送時間 |
---|---|---|
1月3日(金) | ロシア vs イタリア | [CS2] 18:30~ |
1月4日(土) | 日本 vs ウルグアイ | [CS1] 11:00~ |
1月4日(土) | スペイン vs ジョージア | [CS1] 18:30~ |
1月5日(日) | ドイツ vs ギリシャ | [CS1] 16:30~ |
1月6日(月) | 日本 vs ジョージア | [CS2] 11:00~ |
1月6日(月) | セルビア vs フランス | [CS1] 16:30~ |
1月7日(火) | ギリシャ vs オーストラリア | [CS1] 16:30~ |
1月8日(水) | セルビア vs チリ | [CS1] 9:00~ |
1月8日(水) | スペイン vs 日本 | [CS2] 11:00~ |
1月9日(木) | 準々決勝 1 | [CS2] 8:00~ |
1月9日(木) | 準々決勝 2 | [CS2] 15:30~ |
1月10日(金) | 準々決勝 3 | [CS2] 8:00~ |
1月10日(金) | 準々決勝 4 | [CS2] 15:30~ |
1月11日(土) | 準決勝 1 | [CS2] 9:00~ |
1月11日(土) | 準決勝 2 | [CS2] 16:30~ |
1月12日(日) | 決勝 | [CS2] 16:30~ |
・準々決勝1:イギリス vs オーストラリア
・準々決勝2:アルゼンチン vs ロシア
・準々決勝3:セルビア vs カナダ
・準々決勝4:ベルギー vs スペイン
・準決勝1:セルビア vs ロシア
・準決勝2:オーストラリア vs スペイン
・決勝:セルビア vs スペイン
コメント
なぜ男子だけが2020年からブリスベン国際テニス離れてATPカップに変わるのか理由わからないけど私のカンでは国際テニス連盟内のATP{男子}部が同じ国際テニス連盟内のWTP{女子}部との500以下の大会の共同開催を以前からイヤがってたのが今年の全豪オープンテニスのあとにATP部が連盟幹部に500以下の男女共同開催イヤなのを直接言ったんじゃないですか。幹部も500以下の男女共同開催推進を見直してまず来年2020年の1月のブリスベン国際を女子のみに残して男子はATPカップ{男子国別対抗テニス大会}にしたようですよ。ちなみにブリスベン国際はWTP部の希望で女子のみの大会として残ったけどATPカップもブリスベン国際も全豪オープンの前哨戦としてしてくださいね。また男子がブリスベン国際を離れてATPカップに変わったもう1つの理由はブリスベンの前に昨年12月下旬~今年まであったブリスベンの前の2つのATP500以下大会とブリスベン国際男子部が統合するかたちでATPカップにした理由もあるようですけど、特に国際テニス連盟が来年2020年から毎年11月に新しいグランドスラム大会新設{多分開催地は日本国内}する影響でATP及びWTPツアーファイナルも毎年12月上旬開催に変わるための男子選手のオフ期間を女子選手と同じようにする理由あるようですよ。
追記だけど全豪オープンテニス選手権等のテニスのグランドスラム大会全大会の放送がNHKBS4kに来年から進出するようですよ。特にBS4kが独立したBS波で放送しているのはNHKだけだしまたNHKBS4kはwowowや民放連の間接支援があるから放送していけるようなんですよ。ちなみにwowowは来年1月1日付で完全民放化するようですが、、まあ4kの放送が多分映画中心のチャンネルのみのハイテク放送になるらしいこともあるようですが、ただwowowの完全民放化で11月新設予定以外のグランドスラム4つの大会の地上波の放送が来年以降民放4~5チャンネルで交代での放送体制になるのでNHK総合での全豪とウィンブルドンの放送はなくなるようだけど、ただ来年1月の全豪のみはまだ今年度なので特別措置で開幕日の翌日から最終日の翌日までの午前4時から30分間のハイライト放送はするようですよ。なNHKBS8kは来年5月~6月に放送終了するんじゃないですか.8kは対応機器が少ないようで視聴率も少ないし、さらに来年7月からの東京オリンピックの4kの放送を必要に応じてマルチ編成できるするようにするためでもあるようですよ。なお4kの放送は今後災害時にも重要になるので来年1月~3月に少しずつ深夜0時以降広げていって来年4月からはBS1とBSプレミアムと同様24時間放送になるらしいですよ。
そうなんですね❗