2019年2月11日から2月17日(2019年第7週)にロッテルダム(オランダ)で開催のATPツアー500「ABNアムロ・ワールド・テニス・トーナメント」。
錦織圭の準々決勝の対戦相手は、世界ランキング38位のマートン・フチョビッチ(27歳・ハンガリー)。
錦織とフチョビッチのプレイヤー情報、試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報
過去に対戦はなく、初対戦となります。
※2019年2月15日時点(試合前)
錦織 圭 | フチョビッチ | |
0 勝 | 対戦成績 | 0 勝 |
7位 (4位) | 最新ランク (最高) | 38位 (35位) |
日本 | 国籍 | ハンガリー |
29歳 | 年齢 | 27歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1992年2月8日 |
178cm / 73kg | 身長 / 体重 | 188cm / 82kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2007年 | プロ転向 | 2010年 |
10勝1敗 | 2019年成績 | 8勝4敗 |
1回 | 2019年優勝回数 | 0回 |
384勝177敗 | 通算成績 | 55勝48敗 |
12回 | 通算優勝回数 | 1回 |
準々決勝「錦織 vs フチョビッチ」の結果
2月15日(金):センターコート 第5試合(Night session 第2試合)
[1] 錦織 圭 (7位) | 2 | 6 | 6 | |
マートン・フチョビッチ (38位) | 0 | 3 | 2 | |
試合時間:1時間18分 |
---|
第1シードの錦織圭(29歳・日本)がマートン・フチョビッチ(27歳・ハンガリー)をセットカウント2-0(6-3、6-2)で破り、準決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | ● | ○ | ● | ○ | – | – | – | 6 | |||
フチョビッチ | ○ | ● | ○ | – | – | – | 3 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
錦織のサービスで試合開始。
第1ゲーム、錦織のサービスエース、バックハンドのミス、ボレーのウィナー、フォアハンドのミス(30-30)、錦織のボレーのウィナー、フチョビッチのバックハンドのクロスへのパッシングショットのウィナーがあり、デュースへ。
デュース1回目、錦織のファーストサーブでの連続ポイントがあり、錦織がキープ。
第2ゲーム、フチョビッチのセカンドサーブでのポイント、ファーストサーブでのポイント(30-0)、錦織のフォアハンドの逆クロスへの深いアプローチショットでのポイント、ロングラリーで錦織のフォアハンドのクロスへのアングルショットでのポイント(30-30)、ロングラリーでフチョビッチのバックハンドの逆クロスへのウィナー、錦織のバックハンドのダウンザラインへのショットでのポイントがあり、デュースへ。
デュース1回目、フチョビッチのセカンドサーブでのポイント、ファーストサーブでのポイントがあり、フチョビッチがキープ。
第3ゲーム、フチョビッチのバックハンドのミス、錦織のフォアハンドの逆クロスへのショットでのポイント、錦織が先に攻撃を仕掛けてのポイント(40-0)、錦織のフォアハンドのミス、バックハンドのクロスへの深いショットでのポイントがあり、錦織がキープ。
第4ゲーム、錦織のバックハンドのクロスへのショットでのポイント、フォアハンドに回り込んでのダウンザラインへのショットでのポイント、フチョビッチのバックハンドのミスがあり、0-40と錦織にブレークポイントが来ます。
フチョビッチにバックハンドのスライスのミスが出て、錦織がブレークに成功。
第5ゲーム、フチョビッチが先に攻撃を仕掛けてのポイント、フチョビッチのフォアハンドのリターンエース、フォアハンドのクロスへのショットでのポイントがあり、0-40とフチョビッチにブレークポイントが来ます。
錦織にバックハンドのミスが出て、フチョビッチがブレークバックに成功。
第6ゲーム、フチョビッチのフォアハンドのミス、ラリー戦で錦織のバックハンドのダウンザラインへのスライスショットでのポイント(0-30)、フチョビッチのファーストサーブでのポイント、フォアハンドのクロスへのショットでのポイント、サービスエース(40-30)、錦織のバックハンドのダウンザラインへのリターンエースがあり、デュースへ。
デュース1回目、フチョビッチにボレーのミスが出て、錦織にブレークポイントが来ますが、ラリー戦で錦織のバックハンドのミス。
デュース2回目、フチョビッチのバックハンドのダウンザラインへのスライスショットでのポイント、フォアハンドのクロスへのウィナーがあり、フチョビッチがキープ。
第7ゲーム、錦織の連続攻撃からのフォアハンドのダウンザラインへのショットでのポイント、ファーストサーブでのポイント(30-0)、錦織のバックハンドの連続ミス(30-30)、錦織のサーブアンドボレーでのポイント、フォアハンドのクロスへのウィナーがあり、錦織がキープ。
第8ゲーム、フチョビッチのフォアハンドのクロスへのウィナー、錦織のフォアハンドのミス、フチョビッチのサービスエース(40-0)、錦織の深いリターンでの連続ポイント(40-30)、ラリー戦で錦織の見事なバックハンドのダウンザラインへのウィナーがあり、デュースへ。
デュース1回目、フチョビッチのファーストサーブでのポイント、錦織のフォアハンドのクロスへのショットでのポイント。
デュース2回目、錦織のすばらしいディフェンス&コートカバーリングからのバックハンドのウィナーが決まり、錦織にブレークポイントが来ます。
錦織のリターンがコードボールになって錦織のポイントとなり、錦織がブレークに成功。
第9ゲーム、錦織のサービングフォーザセット。
ラリー戦でのフチョビッチのポイント、錦織のファーストサーブでのポイント、錦織の見事なバックハンドのロブショットのウィナー、ファーストサーブでのポイントがあり、40-15と錦織にセットポイントが来ます。
錦織のバックハンドのクロスへのショットでのポイントがあり、錦織が第1セットを先取。
錦織 | 第1セット | フチョビッチ |
1 | サービスエース | 2 |
0 | ダブルフォルト | 0 |
68% (19/28) | ファーストサーブ確率 | 66% (21/32) |
74% (14/19) | 1st Serve Points Won | 52% (11/21) |
33% (3/9) | 2nd Serve Points Won | 36% (4/11) |
67% (2/3) | ブレーク / チャンス | 100% (1/1) |
5/6 | ネットポイント | 0/3 |
61% (17/28) | Service Points Won | 47% (15/32) |
53% (17/32) | Return Points Won | 39% (11/28) |
57% (34/60) | Total Points Won | 43% (26/60) |
9 | Winner 合計 | 7 |
2 | フォアハンド | 3 |
6 | バックハンド | 2 |
1 | サーブ | 2 |
11 | Unforced error 合計 | 8 |
5 | フォアハンド | 3 |
6 | バックハンド | 5 |
0 | サーブ | 0 |
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ● | ○ | ● | ○ | ● | ○ | – | – | – | – | 6 | ||
フチョビッチ | ○ | ● | – | – | – | – | 2 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
フチョビッチのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、フチョビッチのフォアハンドのミス、錦織のフォアハンドに回り込んでのダウンザラインへのウィナー(0-30)、フチョビッチのセカンドサーブでのポイント、ラリー戦でフチョビッチのバックハンドのミスがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
フチョビッチのフォアハンドの威力のあるショットでのポイント、ファーストサーブでのポイントがあり、デュースへ。
デュース1回目、フチョビッチのフォアハンドの深いショットでのポイント、ファーストサーブでのポイントがあり、フチョビッチがキープ。
第2ゲーム、錦織のバックハンドのストレートへのショットでのポイント、フォアハンドのミス、バックハンドのミス(15-30)、錦織のサービスエース、フチョビッチのリターンミス(40-30)、ロングラリーでのフチョビッチのポイントがあり、デュースへ。
デュース1回目、ラリー戦でフチョビッチがポイントを取り、フチョビッチにブレークポイントが来ますが、セカンドサーブに対して勝負に出たフチョビッチのリターンミス。
デュース2回目、錦織の連続攻撃からのフォアハンドのダウンザラインへのショットでのポイント、錦織のドロップショットのミス(わずかにサイドアウト)。
デュース3回目、錦織にフォアハンドのミスが出て、フチョビッチにブレークポイントが来ます。
錦織のハイバックボレーがサイドアウトとなり、フチョビッチがブレークに成功。
第3ゲーム、ラリー戦からフチョビッチが先に攻撃を仕掛けてのボレーのウィナー(15-0)、サービスダッシュに出たフチョビッチのボレーのミス、ダブルフォルト、フォアハンドのミスがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
ラリー戦でフチョビッチにバックハンドのミスが出て、錦織がブレークバックに成功。
第4ゲーム、錦織のバックハンドのミス、ファーストサーブでのポイント、ボレーのウィナー、フォアハンドに回り込んでのダウンザラインへのウィナー(40-15)、フチョビッチのスマッシュのウィナー、錦織のファーストサーブでのポイントがあり、錦織がキープ。
第5ゲーム、錦織の見事なフォアハンドのクロスへのリターンエース、バックハンドのダウンザラインへのショットでのポイント、フチョビッチのバックハンドのミスがあり、0-40と錦織にブレークポイントが来ます。
錦織が後ろに下がりながらのバックハンドのダウンザラインへのパッシングショットでポイントを取り、錦織がブレークに成功。
第6ゲーム、錦織のサービスエース、ハーフボレーでのすばらしいタッチのドロップショットのウィナー、フォアハンドのミス、ファーストサーブでのポイント(40-15)、錦織のフォアハンドのダウンザラインへのショットでのポイントがあり、錦織がキープ。
第7ゲーム、ラリー戦で錦織が先に攻撃を仕掛けてのポイント、フチョビッチのバックハンドのミス、錦織が先に攻撃を仕掛けてのボレーのウィナーがあり、0-40と錦織にブレークポイントが来ます。
錦織の見事なバックハンドのダウンザラインへのリターンエースが決まり、錦織がブレークに成功。
第8ゲーム、錦織のサービングフォーザマッチ。
錦織のバックハンドのミス、サーブアンドボレーのウィナー、フォアハンドのクロスへのウィナー(エアK)、バックハンドのダウンザラインへのウィナーがあり、40-15と錦織にマッチポイントが来ます。
錦織のボレーのウィナーが決まり、錦織が勝利。
錦織 | 第2セット | フチョビッチ |
2 | サービスエース | 0 |
0 | ダブルフォルト | 1 |
61% (17/28) | ファーストサーブ確率 | 67% (14/21) |
71% (12/17) | 1st Serve Points Won | 29% (4/14) |
45% (5/11) | 2nd Serve Points Won | 29% (2/7) |
60% (3/5) | ブレーク / チャンス | 50% (1/2) |
7/8 | ネットポイント | 3/5 |
61% (17/28) | Service Points Won | 29% (6/21) |
71% (15/21) | Return Points Won | 39% (11/28) |
65% (32/49) | Total Points Won | 35% (17/49) |
13 | Winner 合計 | 2 |
6 | フォアハンド | 2 |
5 | バックハンド | 0 |
2 | サーブ | 0 |
7 | Unforced error 合計 | 9 |
4 | フォアハンド | 4 |
3 | バックハンド | 4 |
0 | サーブ | 1 |
試合振り返り・スタッツ
第1セット、初対戦ということでお互いに探り合いという感じの立ち上がりとなる中、第4ゲームで錦織が先にブレークをしますが、第5ゲームでフチョビッチがすぐにブレークバックに成功。
第8ゲーム、フチョビッチが40-0とゲームポイントを握ったところから錦織がリターンからプレッシャーをかけてデュースに持ち込み、デュース2回目で錦織のスーパープレーと錦織にとってラッキーなコードボールがあり、錦織がブレークに成功。
第9ゲームのサービングフォーザセットを錦織がしっかりとキープをして第1セットを先取。
第2セット、第2ゲームでデュース3回目の末にフチョビッチが先にブレークをしますが、フチョビッチはこのゲームでエネルギーを使いすぎてしまい、次の第3ゲームでフチョビッチにミスが続いて錦織がすぐにブレークバックに成功。
ここからフチョビッチはガス欠という感じで粘り強さがなくなり、錦織が第3ゲームから6ゲームを連取して勝利。
フチョビッチは前週のソフィア・オープンで決勝まで戦い、休む間もなくロッテルダムに来て準々決勝まで勝ち上がって来ましたが、この試合では第1セットから錦織とロングラリーを何度もしていたことで体力の限界が来てしまったのかなという感じでした。
初対戦でしたが、錦織はリターンで常にフチョビッチにプレッシャーをかけ、ストロークではフォアハンドとバックハンドのどちらからも多彩なショットで攻撃を仕掛け、積極的にネットプレーも仕掛けるなど、錦織らしい攻撃的なテニスを見せてのすばらしいプレー内容だったと思います。
そして、錦織は準々決勝を勝利したことでフェデラーを抜いて世界ランキング6位に上がることが確定しました。
錦織 | Match | フチョビッチ |
3 | サービスエース | 2 |
0 | ダブルフォルト | 1 |
64% (36/56) | ファーストサーブ確率 | 66% (35/53) |
72% (26/36) | 1st Serve Points Won | 43% (15/35) |
40% (8/20) | 2nd Serve Points Won | 33% (6/18) |
63% (5/8) | ブレーク / チャンス | 67% (2/3) |
12/14 | ネットポイント | 3/8 |
61% (34/56) | Service Points Won | 40% (21/53) |
60% (32/53) | Return Points Won | 39% (22/56) |
61% (66/109) | Total Points Won | 39% (43/109) |
22 | Winner 合計 | 9 |
8 | フォアハンド | 5 |
11 | バックハンド | 2 |
3 | サーブ | 2 |
18 | Unforced error 合計 | 17 |
9 | フォアハンド | 7 |
9 | バックハンド | 9 |
0 | サーブ | 1 |
錦織の準決勝の対戦相手は!?
錦織圭のABNアムロ・ワールド・テニス・トーナメントの準決勝の対戦相手は、世界ランキング68位のスタン・ワウリンカ(33歳・スイス)。
過去の対戦成績は、錦織の4勝、ワウリンカの5勝。
ハードコートでは、錦織の4勝、ワウリンカの4勝。
直近の対戦は2018年のウエスタン&サザン・オープン(ハードコート)の2回戦で、ワウリンカがセットカウント2-0(6-4、6-4)で勝利しています。
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