2019年5月5日から5月12日(2019年第19週)にマドリード(スペイン)で開催されるATPツアー・マスターズ1000「ムチュア・マドリード・オープン」の大会概要、歴代優勝者、大会日程、エントリー選手、ドロー表、放送予定を見ていきます。
また、出場予定の錦織圭の本大会での過去の成績も紹介します。
ムチュア・マドリード・オープン(マスターズ1000)
ムチュア・マドリード・オープン(以下、マドリード・オープン)は、スペインのマドリードにあるラ・カハ・マヒカで開催されるATPツアー・マスターズ1000の大会です。
2002年から2008年までは室内ハードコートで行われていましたが、2009年からクレーコートに変わり、男女共催の大会となりました。
大会概要
大会名 | ムチュア・マドリード・オープン (Mutua Madrid Open) |
カテゴリ | ATPツアー・マスターズ1000 |
開催期間 | 2019年5月5日 ~ 5月12日 |
開催地 | スペイン/マドリード |
会場 | ラ・カハ・マヒカ |
サーフェス | クレーコート |
ドロー | シングルス:56、ダブルス:32 |
賞金総額 | €6,536,160 (約8億1,300万円) |
日本との時差 | -7時間 (サマータイム中) |
マドリード・オープンのポイントと賞金を紹介します。
ラウンド | ポイント | 賞金 |
---|---|---|
優勝 | 1,000 | €1,202,520 (約1億4,960万円) |
準優勝 | 600 | €608,700 (約7,570万円) |
準決勝 | 360 | €312,215 (約3,880万円) |
準々決勝 | 180 | €160,920 (約2,000万円) |
3回戦 | 90 | €80,620 (約1,000万円) |
2回戦 | 45 | €42,220 (約530万円) |
1回戦 | 10 | €23,790 (約300万円) |
※賞金(日本円)について、2019年4月26日時点での1ユーロ124.38円で換算。
歴代優勝者
マドリード・オープンの過去10年の優勝者を紹介します。
大会のシングルス最多優勝記録は、ラファエル・ナダルの5回。
・ナダル:2005、2010、2013、2014、2017
2018年は、決勝で第2シードのアレクサンダー・ズベレフが第5シードのドミニク・ティームをセットカウント2-0(6-4、6-4)で破り、マドリード・オープン初優勝を飾りました。(2018年の結果はこちら)
年 | 優勝者 |
---|---|
2018 | アレクサンダー・ズベレフ |
2017 | ラファエル・ナダル |
2016 | ノバク・ジョコビッチ |
2015 | アンディ・マレー |
2014 | ラファエル・ナダル |
2013 | ラファエル・ナダル |
2012 | ロジャー・フェデラー |
2011 | ノバク・ジョコビッチ |
2010 | ラファエル・ナダル |
2009 | ロジャー・フェデラー |
大会日程
5月4日(土)と5月5日(日)に予選が行われます。
本戦は5月5日(日)からの8日間開催で、5月12日(日)に決勝が行われます。(女子の決勝は11日)
日付 | 男子 | 女子 |
---|---|---|
5月3日(金) | – | 予選 |
5月4日(土) | 予選 | 予選・1回戦 |
5月5日(日) | 予選・1回戦 | 1回戦 |
5月6日(月) | 1回戦 | 2回戦 |
5月7日(火) | 1回戦・2回戦 | 2回戦 |
5月8日(水) | 2回戦 | 3回戦 |
5月9日(木) | 3回戦 | 準々決勝 |
5月10日(金) | 準々決勝 | 準決勝 |
5月11日(土) | 準決勝 | 決勝 |
5月12日(日) | 決勝 | – |
エントリー選手
マドリード・オープンに出場予定の選手(DA45名とWC4名)、各選手の2018年の同大会での結果を紹介します。
日本勢では、錦織圭が出場予定。(予選にダニエル太郎が出場予定)
元世界ランキング3位のダビド・フェレール(37歳・スペイン)がマドリード・オープンを最後に現役引退の予定。
<シングルスの出場枠 56>
・本戦ストレートイン (DA):45名
・ワイルドカード (WC):4名
・予選通過者 (Q):7名
・Special Exempt (SE):0名
ランキング上位16名にシードが与えられます。
第1シードから第8シード選手は1回戦が免除され、2回戦からの出場となります。
<欠場者の情報>
アンダーソン、イズナー、ラオニッチは欠場となりました。
シード | 選手名 | Rank | 2018年 |
---|---|---|---|
1 | ノバク・ジョコビッチ | 1位 | 2回戦 |
2 | ラファエル・ナダル | 2位 | ベスト8 |
3 | アレクサンダー・ズベレフ | 3位 | 優勝 |
4 | ロジャー・フェデラー | 4位 | – |
5 | ドミニク・ティーム | 5位 | 準優勝 |
– | ケビン・アンダーソン | 6位 | ベスト4 |
6 | 錦織 圭 | 7位 | 1回戦 |
7 | フアン マルティン・デルポトロ | 8位 | 3回戦 |
– | ジョン・イズナー | 9位 | ベスト8 |
8 | ステファノス・チチパス | 10位 | 1回戦 |
9 | マリン・チリッチ | 11位 | – |
10 | ファビオ・フォニーニ | 12位 | 1回戦 |
11 | カレン・ハチャノフ | 13位 | 1回戦 |
12 | ダニール・メドベージェフ | 14位 | 1回戦 |
13 | ボルナ・チョリッチ | 15位 | 3回戦 |
– | ミロシュ・ラオニッチ | 16位 | 3回戦 |
14 | ニコロズ・バシラシビリ | 17位 | 1回戦 |
15 | ガエル・モンフィス | 18位 | 2回戦 |
16 | マルコ・チェッキナート | 19位 | – |
デニス・シャポバロフ | 20位 | ベスト4 | |
ロベルト・バウティスタ アグート | 21位 | 2回戦 | |
カイル・エドマンド | 22位 | ベスト8 | |
ドゥシャン・ラヨビッチ | 23位 | ベスト8 | |
ディエゴ・シュワルツマン | 24位 | 3回戦 | |
ダビド・ゴファン | 25位 | 3回戦 | |
ギド・ペラ | 26位 | – | |
アレックス・デミノー | 27位 | – | |
ジル・シモン | 28位 | – | |
ラスロ・ジェレ | 29位 | – | |
フェリックス・オジェ アリアシム (WC) | 30位 | – | |
フランシス・ティアフォ | 31位 | – | |
リュカ・プイユ | 32位 | 1回戦 | |
スタン・ワウリンカ | 33位 | – | |
ニック・キリオス | 34位 | – | |
マートン・フチョビッチ | 35位 | – | |
フェルナンド・ベルダスコ | 36位 | 2回戦 | |
パブロ・カレーニョ ブスタ | 38位 | 1回戦 | |
リシャール・ガスケ | 39位 | 2回戦 | |
ミハイル・ククシュキン | 40位 | 2回戦 | |
フィリップ・コールシュライバー | 41位 | 3回戦 | |
ジェレミー・シャルディ | 42位 | – | |
グリゴール・ディミトロフ | 49位 | 2回戦 | |
ジョン・ミルマン | 50位 | – | |
ジョアン・ソウザ | 51位 | – | |
ジャウメ・ムナル (WC) | 55位 | 予選2回戦 | |
スティーブ・ジョンソン | 61位 | – | |
ジョーウィルフリード・ツォンガ (PR) | 101位 | – | |
トマーシュ・ベルディヒ (WC) | 104位 | 1回戦 | |
ダビド・フェレール (WC) | 144位 | – | |
以下、欠場選手に替わるエントリー (Alternates) | |||
ヤン レナード・シュトルフ | 48位 | 2回戦 | |
ラドゥ・アルボット | 45位 | – | |
アンドレアス・セッピ | 68位 | – |
PR:プロテクトランキング
Rank:2019年4月29日付の世界ランキング
ドロー表
男子のドローセレモニーは、現地時間5月4日(土)11時、日本時間18時からの予定。
ドロー表(PDF版)は、『 2019年マドリード・オープンのドロー表 』をご覧ください。(女子シングルスのドロー表はこちら)
第1シードから第8シードまでのドローは次のようになりました。
<トップハーフ>
[1] ジョコビッチ – デルポトロ [7]
[4] フェデラー – ティーム [5]
<ボトムハーフ>
[3] A.ズベレフ – チチパス [8]
[2] ナダル – 錦織 [6]
<withdraw>
ツォンガはwithdrawとなりました。
ムチュア・マドリード・オープンの結果
2019年マドリード・オープンの1回戦から決勝までの結果です。
結果の記事では各ラウンド終了時の暫定ランキング(ポイント)も紹介する予定です。
・マドリードOP「2回戦」の結果
・マドリードOP「3回戦」の結果
・マドリードOP「準々決勝」の結果
・マドリードOP「準決勝」の結果
・マドリードOP「決勝」の結果
錦織圭と大坂なおみのマドリード・オープンの試合結果です。
放送予定
GAORA、NHK・BS1、WOWOWメンバーズオンデマンド、Paraviでの放送・配信が予定されています。
女子の試合は、DAZNで配信が予定されています。
GAORA
GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
5月6日(月) | 1回戦 | 1:00~4:00 |
5月6日(月) | 1回戦 | 19:00~8:30 |
5月7日(火) | 1回戦・2回戦 | 19:00~8:30 |
5月8日(水) | 2回戦 | 21:30~8:30 |
5月9日(木) | 3回戦 | 21:30~8:30 |
5月10日(金) | 準々決勝 | 24:00~8:30 |
5月11日(土) | 準決勝 1 | 22:58~2:30 |
5月12日(日) | 準決勝 2 | 3:58~7:30 |
5月12日(日) | ダブルス決勝 | 22:30~1:20 |
5月13日(月) | 決勝 | 1:20~5:00 |
5月8日(水)から5月10日(金)の放送予定について、17時30分から21時30分にプロ野球中継の予定が入っているため、放送開始が21時30分または24時からとなっています。
NHK・BS1
NHKでは、BS1またはサブch102で錦織が出場する試合を中心に決勝まで7試合を生中継で放送予定。
※放送時間、放送する対戦カードは分かり次第追記します。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
5月7日(火) | 1回戦 | 23:00~(1:00) |
5月8日(水) | 2回戦 | 19:00~(20:50) |
5月9日(木) | 3回戦 | 22:00~(23:50) |
5月10日(金) | 準々決勝 | 19:00~(21:00) |
5月11日(土) | 準決勝 1 | 23:00~(0:50) |
5月12日(日) | 準決勝 2 | 4:00~(6:00) |
5月13日(月) | 決勝 | 1:30~(3:30) |
<放送する対戦カード>
・5月7日(火) 1回戦「D.フェレール vs R.バウティスタ アグート」
・5月8日(水) 2回戦「錦織 vs H.デリエン」
・5月9日(木) 3回戦「錦織 vs S.ワウリンカ」
・5月10日(金) 準々決勝「N.ジョコビッチ vs M.チリッチ」
・5月11日(土) 準決勝1「N.ジョコビッチ vs D.ティーム」
・5月12日(日) 準決勝2「S.チチパス vs R.ナダル」
・5月13日(月) 決勝「N.ジョコビッチ vs S.チチパス」
WOWOWメンバーズオンデマンド
WOWOWメンバーズオンデマンドでは、1回戦から決勝までをライブ配信の予定。(大会1日目は無料配信)
WOWOWメンバーズオンデマンドは、WOWOWに加入中の方(有料放送契約を締結し、月額視聴料を支払いしている方)が利用できます。
また、オンデマンドで視聴するには、WEB会員登録(無料)後に配信サイトまたは専用アプリにてログインする必要があります。
Paravi
Paraviで配信予定。
錦織の過去の成績
錦織のマドリード・オープンでの過去の成績を紹介します。
最高成績は2014年の準優勝。
その他にも2015年と2016年にベスト4、2013年と2017年にベスト8と安定して好成績を残しています。
年 | ラウンド | 対戦相手 |
---|---|---|
2018 | 1回戦 | ノバク・ジョコビッチ |
2017 | 準々決勝 | ノバク・ジョコビッチ (試合前に棄権) |
2016 | 準決勝 | ノバク・ジョコビッチ |
2015 | 準決勝 | アンディ・マレー |
2014 | 準優勝 | ラファエル・ナダル |
2013 | 準々決勝 | パブロ・アンドゥハル |
2012 | – | – |
2011 | 1回戦 | ペレ・リバ |
2018年の錦織はノーシードでの出場となり、初戦でいきなりジョコビッチと対戦する厳しいドローでした。
ジョコビッチも怪我から復帰後でまだ本調子ではなく、第1セットはジョコビッチに付け入る隙がありましたが、錦織も大事なところでミスが出るなどプレーが安定せず、ジョコビッチが第1セットを先取。
第2セットではお互いのプレーレベルが上がって接戦の展開となりましたが、ジョコビッチの勝負強さが上回り、ジョコビッチがストレートで勝利。
ラウンド | 対戦相手 | Rank | スコア |
---|---|---|---|
1回戦 | ノバク・ジョコビッチ | 12 | 5-7, 4-6 |
※Rank:対戦相手の当時の世界ランキング
最後に
フェレールがこのマドリード・オープンを最後に引退を予定しているため、フェレールの試合が今大会で一番注目を集めるかなと思います。(1試合でも多くフェレールのプレーが見たいです)
また、フェデラーが2016年のBNLイタリア国際以来となるクレーコートの大会に出場ということで、フェデラーがクレーコートでどんなプレーを見せてくれるのかにも注目です。
クレーコートシーズンに入って本来の強さがまだ見られないナダル、全豪オープンで圧倒的な強さを見せて以降ぱっとしないジョコビッチが全仏オープンに向けて調子を上げて来るのか、バルセロナ・オープンでナダルを破るなどすばらしいプレー内容で優勝を果たしたティームがこの勢いのままマドリード・オープンも優勝するのか、見所の多い大会になりそうです。
そして、錦織がバルセロナ・オープンでようやく最近の不調から脱するプレー見せてくれたので、相性の良いこのマドリード・オープンでの活躍を期待したいです。
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