2019年8月26日から9月8日(2019年第35、36週)にニューヨーク(アメリカ)で開催されるグランドスラム「全米オープン(USオープン)」の準決勝の結果、準決勝後の暫定ランキング、放送予定を見ていきます。
男子シングルスの準決勝の対戦カードは次のように決まりました。
準決勝「メドベージェフ vs ディミトロフ」
メドベージェフ、ディミトロフともに勝てばグランドスラム初の決勝進出となります。
準決勝「ベレッティーニ vs ナダル」
ベレッティーニが勝てばグランドスラム初の決勝、ナダルが勝てば全米オープン2年ぶり5度目の決勝進出となります。
2019年 全米オープン 準決勝の結果
全米オープンの準決勝の結果です。
<日程>
・9月5日(木):準決勝 女子
・9月6日(金):準決勝 男子
日本とニューヨークの時差:-13時間(日本の方が13時間進んでいます)
※スコアにある各選手の()内の数字は2019年8月26日付の世界ランキング
男子シングルス | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
[5] D.メドベージェフ (5) | 3 | 77 | 6 | 6 | ||
G.ディミトロフ (78) | 0 | 65 | 4 | 3 | ||
[24] M.ベレッティーニ (25) | 0 | 66 | 4 | 1 | ||
[2] R.ナダル (2) | 3 | 78 | 6 | 6 | ||
女子シングルス | ||||
---|---|---|---|---|
[13] B.ベンチッチ (12) | 0 | 63 | 5 | |
[15] B.アンドリースク (15) | 2 | 77 | 7 | |
[5] E.スビトリーナ (5) | 0 | 3 | 1 | |
[8] S.ウイリアムズ (8) | 2 | 6 | 6 | |
以下、男子シングルスの準決勝2試合の簡単な試合の振り返り、スタッツ、ハイライト動画です。(試合後に追記していきます)
準決勝「メドベージェフ vs ディミトロフ」
過去の対戦成績は、メドベージェフの1勝、ディミトロフの1勝。
ハードコートでは、メドベージェフの1勝、ディミトロフの0勝。
直近の対戦は2017年のシティ・オープン(ハードコート)の3回戦で、メドベージェフがセットカウント2-0(6-4、6-2)で勝利しています。
[5] D.メドベージェフ (5) | 3 | 77 | 6 | 6 | ||
G.ディミトロフ (78) | 0 | 65 | 4 | 3 | ||
試合時間:2時間38分 |
---|
第5シードのダニール・メドベージェフ(23歳・ロシア)がグリゴール・ディミトロフ(28歳・ブルガリア)をセットカウント3-0(7-6、6-4、6-3)で破り、グランドスラム初の決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
ディミトロフのサービスで第1セット開始。
第1ゲーム、ロングラリーでのメドベージェフのポイント、メドベージェフのバックハンドのダウンザラインへのショットでのポイント、ディミトロフのフォアハンドのミスがあり、0-40とメドベージェフにブレークポイントが来ます。
ディミトロフにフォアハンドのミスが出て、メドベージェフがブレークに成功。
第2ゲーム、ディミトロフにブレークポイントが2本(15-40)ありましたが、メドベージェフがキープ。
第4ゲーム、15-0からロングラリーでのディミトロフのポイント、ディミトロフのフォアハンドの深いショットでのポイント、ロングラリーでディミトロフのフォアハンドのクロスへのウィナーがあり、15-40とディミトロフにブレークポイントが来ます。
ディミトロフのフォアハンドのクロスへのパッシングショットのウィナーが決まり、ディミトロフがブレークバックに成功。
第7ゲーム、メドベージェフにブレークポイントが1本(30-40)ありましたが、ディミトロフがキープ。
第12ゲーム、デュース1回目でディミトロフにセットポイント(ブレークポイント)がありましたが、メドベージェフがキープ。
タイブレーク(メドベージェフ – ディミトロフ)
ディミトロフのサービス
1:メドベージェフのフォアハンドのミス(0-1)
メドベージェフのサービス
2:ディミトロフのボレーのウィナーが決まり、ディミトロフがミニブレーク(0-2)
3:メドベージェフのフォアハンドの連続攻撃でのポイント(1-2)
ディミトロフのサービス
4:メドベージェフがバックハンドのクロスへのパッシングショットでポイントを取り、メドベージェフがミニブレーク(2-2)
5:メドベージェフがバックハンドの逆クロスへのショットでポイントを取り、メドベージェフがミニブレーク(3-2)
メドベージェフのサービス
6:メドベージェフのファーストサーブでのポイント(4-2)
7:メドベージェフにダブルフォルトが出て、ディミトロフがミニブレーク(4-3)
ディミトロフのサービス
8:ディミトロフにダブルフォルトが出て、メドベージェフがミニブレーク(5-3)
9:ディミトロフのファーストサーブでのポイント(5-4)
メドベージェフのサービス
10:メドベージェフにバックハンドのミスが出て、ディミトロフがミニブレーク(5-5)
11:ロングラリーでディミトロフのフォアハンドのミス(6-5:メドベージェフのセットポイント)
ディミトロフのサービス
12:ラリー戦でメドベージェフがポイントを取り、メドベージェフがミニブレークをして第1セットを先取(7-5)
第2セット
メドベージェフのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、40-15からメドベージェフのバックハンドの連続ミスでデュースとなり、デュース2回目、ディミトロフがバックハンドのパッシングショットでポイントを取り、ディミトロフにブレークポイントが来ます。
メドベージェフにバックハンドのミスが出て、ディミトロフがブレークに成功。
第2ゲーム、ラリー戦でのメドベージェフのポイント、ディミトロフのバックハンドのミス、メドベージェフのリターンでのポイントがあり、0-40とメドベージェフにブレークポイントが来ます。
ディミトロフにバックハンドのミスが出て、メドベージェフがブレークバックに成功。
第4ゲーム、デュース1回目でのメドベージェフのブレークポイントはディミトロフが凌ぎましたが、デュース2回目でディミトロフにフォアハンドのミスが出て、メドベージェフにブレークポイントが来ます。
メドベージェフのバックハンドのクロスへのパッシングショットのウィナーが決まり、メドベージェフがブレークに成功。
第5ゲーム、0-40のディミトロフのブレークポイント3本はメドベージェフが凌ぎましたが、デュース1回目でメドベージェフにダブルフォルトが出て、ディミトロフにブレークポイントが来ます。
ディミトロフのフォアハンドのクロスへのウィナーが決まり、ディミトロフがブレークバックに成功。
第9ゲーム、デュース4回目でメドベージェフがキープ。
第10ゲーム、お互いがポイントを交互に取りあう中、デュース3回目でメドベージェフがバックハンドのダウンザラインへのパッシングショットでポイントを取り、メドベージェフにセットポイント(ブレークポイント)が来ます。
ディミトロフにバックハンドのミスが出て、メドベージェフがブレークをして第2セットも取ります。
第3セット
メドベージェフのサービスで第3セット開始。
第4ゲーム、15-0からディミトロフのバックハンドのミス、フォアハンドのミス、ダブルフォルトがあり、15-40とメドベージェフにブレークポイントが来ます。
ラリー戦でディミトロフにフォアハンドのミスが出て、メドベージェフがブレークに成功。
第8ゲーム、30-40とデュース1回目でメドベージェフにマッチポイント(ブレークポイント)が2本ありましたが、ディミトロフがキープ。
第9ゲーム、メドベージェフのサービングフォーザマッチ。
ラリー戦でのメドベージェフのポイント、ディミトロフのフォアハンドのダウンザラインへのウィナー、メドベージェフのサービスエース、ファーストサーブでのポイントがあり、40-15とメドベージェフにマッチポイントが来ます。
メドベージェフがセカンドサーブでポイントを取り、メドベージェフがキープをして勝利。
スタッツ
メドベージェフ | Match | ディミトロフ |
10 | サービスエース | 2 |
8 | ダブルフォルト | 2 |
47% (55/117) | ファーストサーブ確率 | 61% (59/97) |
75% (41/55) | 1st Serve Points Won | 63% (37/59) |
48% (30/62) | 2nd Serve Points Won | 47% (18/38) |
56% (5/9) | ブレーク / チャンス | 33% (3/9) |
37% (7/19) | ネットポイント | 69% (22/32) |
22 | ウィナー | 39 |
40 | アンフォーストエラー | 46 |
61% (71/117) | Service Points Won | 57% (55/97) |
43% (42/97) | Return Points Won | 39% (46/117) |
53% (113/214) | Total Points Won | 47% (101/214) |
3943.1m | Total Distance Run | 4216.7m |
ハイライト動画
準決勝「メドベージェフ vs ディミトロフ」のハイライト動画です。
準決勝「ベレッティーニ vs ナダル」
過去に対戦はなく、初対戦となります。
[24] M.ベレッティーニ (25) | 0 | 66 | 4 | 1 | ||
[2] R.ナダル (2) | 3 | 78 | 6 | 6 | ||
試合時間:2時間35分 |
---|
第2シードのラファエル・ナダル(33歳・スペイン)が第24シードのマッテオ・ベレッティーニ(23歳・イタリア)をセットカウント3-0(7-6、6-4、6-1)で破り、全米オープン2年ぶり5度目(グランドスラム27度目)の決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
ナダルのサービスで第1セット開始。
第2ゲーム、ナダルにブレークポイントが2本(デュース1回目、3回目)ありましたが、ベレッティーニがキープ。
第8ゲーム、ナダルにブレークポイントが3本(15-40、デュース1回目)ありましたが、ベレッティーニがキープ。
第10ゲーム、ナダルにセットポイント(ブレークポイント)が1本(30-40)ありましたが、ベレッティーニがキープ。
タイブレーク(ベレッティーニ – ナダル)
ナダルのサービス
1:ナダルにダブルフォルトが出て、ベレッティーニがミニブレーク(1-0)
ベレッティーニのサービス
2:ベレッティーニのフォアハンドのウィナー(2-0)
3:ベレッティーニのフォアハンドの威力のあるショットでのポイント(3-0)
ナダルのサービス
4:ベレッティーニのバックハンドのクロスへのリターンエースがあり、ベレッティーニがミニブレーク(4-0)
5:ナダルのファーストサーブでのポイント(4-1)
ベレッティーニのサービス
6:ベレッティーニにフォアハンドのミスが出て、ナダルがミニブレーク(4-2)
7:ベレッティーニのセカンドサーブでのポイント(5-2)
ナダルのサービス
8:ナダルがネットプレーを仕掛けてのポイント(5-3)
9:ナダルのフォアハンドに回り込んでのダウンザラインへのウィナー(5-4)
ベレッティーニのサービス
10:ベレッティーニのボレーのウィナー(6-4:ベレッティーニのセットポイントSP)
11:ベレッティーニのボレーがネットにかかり、ナダルがミニブレーク(6-5)
ナダルのサービス
12:ベレッティーニのドロップショットのミス(6-6)
13:ロングラリーでベレッティーニのバックハンドのミス(6-7:ナダルSP)
ベレッティーニのサービス
14:攻めていたベレッティーニにフォアハンドのミスが出て、ナダルがミニブレークをして第1セットを先取(6-8)
第2セット
ベレッティーニのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、ナダルにブレークポイントが2本(30-40、デュース1回目)ありましたが、ベレッティーニがキープ。
第3ゲーム、ナダルにブレークポイントが1本(30-40)ありましたが、ベレッティーニがキープ。
第7ゲーム、ナダルのフォアハンドのダウンザラインへのパッシングショットのウィナー、ベレッティーニのハーフボレーがネット(0-30)、ベレッティーニの連続攻撃でのポイント、ベレッティーニのドロップショットのミスがあり、15-40とナダルにブレークポイントが来ます。
ベレッティーニにバックハンドのミスが出て、ナダルがブレークに成功。
第10ゲーム、ナダルのサービングフォーザセット。
ナダルのスマッシュのウィナー、サーブアンドボレーのウィナーなどがあり、ナダルがラブゲームでキープをして第2セットも取ります。
第3セット
ベレッティーニのサービスで第3セット開始。
第1ゲーム、ベレッティーニのフォアハンドのミス、サービスエース、バックハンドのミス(15-30)、ベレッティーニのフォアハンドのダウンザラインへのウィナー、フォアハンドのクロスへのウィナー(40-30)、ベレッティーニのフォアハンドのミスがあり、デュースへ。
デュース2回目でナダルがフォアハンドのパッシングショットでポイントを取り、ナダルにブレークポイントが来ます。
ナダルが深いリターンでポイントを取り、ナダルがブレークに成功。
第5ゲーム、0-40のナダルのブレークポイント3本はベレッティーニが凌ぎましたが、デュース1回目でナダルがバックハンドのクロスへのパッシングショットでポイントを取り、ナダルにブレークポイントが来ます。
ナダルがバックハンドのダウンザラインへのショットでポイントを取り、ナダルがブレークに成功。
第6ゲーム、ナダルのスーパーショットなどがあり、ナダルがラブゲームでキープ。
第7ゲーム、ベレッティーニのファーストサーブでのポイント、ナダルのパッシングショットのウィナー、ラリー戦でのナダルのポイント(15-30)、ナダルのリターンミス、ベレッティーニのダブルフォルトがあり、30-40とナダルにマッチポイント(ブレークポイント)が来ます。
深いリターンで主導権を握ったナダルがフォアハンドの逆クロスへのウィナーを決め、ナダルがブレークをして勝利。
スタッツ
ベレッティーニ | Match | ナダル |
9 | サービスエース | 4 |
2 | ダブルフォルト | 4 |
67% (79/118) | ファーストサーブ確率 | 55% (41/75) |
66% (52/79) | 1st Serve Points Won | 90% (37/41) |
44% (17/39) | 2nd Serve Points Won | 74% (25/34) |
0% (0/0) | ブレーク / チャンス | 25% (4/16) |
54% (14/26) | ネットポイント | 81% (17/21) |
37 | ウィナー | 31 |
44 | アンフォーストエラー | 18 |
58% (69/118) | Service Points Won | 83% (62/75) |
17% (13/75) | Return Points Won | 42% (49/118) |
42% (82/193) | Total Points Won | 58% (111/193) |
2392.6m | Total Distance Run | 2646.3m |
ハイライト動画
準決勝「ベレッティーニ vs ナダル」のハイライト動画です。
ドロー表(ベスト32・結果)
男子シングルス
女子シングルス
準決勝後の暫定ランキング(トップ30)
全米オープンの準決勝終了時点での男子シングルスの暫定ランキングです。
暫定 順位 |
選手名 | 基礎 point |
round | result | 獲得 point |
SF後 point |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ジョコビッチ | 9,685 | 4回戦 | × | 180 | 9,865 |
2 | ナダル | 7,225 | 準決勝 | ○ | 1,200 | 8,425 |
3 | フェデラー | 6,770 | 準々決勝 | × | 360 | 7,130 |
4 | メドベージェフ | 4,035 | 準決勝 | ○ | 1,200 | 5,235 |
5 | ティーム | 4,565 | 1回戦 | × | 10 | 4,575 |
6 | ズベレフ | 3,915 | 4回戦 | × | 180 | 4,095 |
7 | チチパス | 3,410 | 1回戦 | × | 10 | 3,420 |
8 | 錦織 圭 | 3,285 | 3回戦 | × | 90 | 3,375 |
9 | ハチャノフ | 2,800 | 1回戦 | × | 10 | 2,810 |
10 | B アグート | 2,565 | 1回戦 | × | 10 | 2,575 |
11 | フォニーニ | 2,465 | 1回戦 | × | 10 | 2,475 |
12 | モンフィス | 2,095 | 準々決勝 | × | 360 | 2,455 |
13 | ベレッティーニ | 1,525 | 準決勝 | × | 720 | 2,245 |
14 | ゴファン | 1,875 | 4回戦 | × | 180 | 2,055 |
15 | チョリッチ | 1,980 | 2回戦 | × | 45 | 2,025 |
16 | シュワルツマン | 1,635 | 準々決勝 | × | 360 | 1,995 |
17 | バシラシビリ | 1,805 | 3回戦 | × | 90 | 1,895 |
18 | アンダーソン | 1,870 | 棄権 | – | 0 | 1,870 |
19 | ワウリンカ | 1,445 | 準々決勝 | × | 360 | 1,805 |
20 | イズナー | 1,715 | 3回戦 | × | 90 | 1,805 |
21 | A アリアシム | 1,715 | 1回戦 | × | 10 | 1,725 |
22 | ペラ | 1,645 | 1回戦 | × | 10 | 1,655 |
23 | ペール | 1,463 | 2回戦 | × | 45 | 1,508 |
24 | ラオニッチ | 1,450 | 棄権 | – | 0 | 1,450 |
25 | ディミトロフ | 712 | 準決勝 | × | 720 | 1,432 |
26 | プイユ | 1,385 | 2回戦 | × | 45 | 1,430 |
27 | キリオス | 1,340 | 3回戦 | × | 90 | 1,430 |
28 | チリッチ | 1,230 | 4回戦 | × | 180 | 1,410 |
29 | ラヨビッチ | 1,351 | 2回戦 | × | 45 | 1,396 |
30 | フリッツ | 1,375 | 1回戦 | × | 10 | 1,385 |
基礎ポイントについては、『 ATPランキング試算(2019年9月・全米オープン後)』をご覧ください。
ラウンド | 獲得ポイント |
---|---|
優勝 | 2,000 |
準優勝 | 1,200 |
準決勝 | 720 |
準々決勝 | 360 |
4回戦 | 180 |
3回戦 | 90 |
2回戦 | 45 |
1回戦 | 10 |
準決勝の放送予定
WOWOW、WOWOWメンバーズオンデマンドでの放送・配信が予定されています。
WOWOW
WOWOWでは、1回戦から決勝までを連日生中継で放送予定。(大会初日は無料放送)
また、WOWOWメンバーズオンデマンドでは、「ピックアップコートチャンネル」にてテレビで未放送の試合もライブ配信されます。
日付 | ラウンド | 開始時間 |
---|---|---|
9月6日(金) | 準決勝 (女子S) | 7:55~ |
9月7日(土) | 決勝 (男子D) | 0:55~ |
9月7日(土) | 準決勝 (男子S) | 4:55~ |
・S:シングルス、D:ダブルス
コメント