2019年10月28日から11月3日(2019年第44週)にパリ(フランス)で開催されるATPツアー・マスターズ1000「ロレックス・パリ・マスターズ(パリ・マスターズ)」。
トップ30のロレックス・パリ・マスターズ後の11月4日付のランキング試算を見ていきます。
2019年11月4日付のランキング試算
はじめに、2019年11月4日付のランキングについて、2018年のロレックス・パリ・マスターズでのポイントが2019年11月4日に失効日を迎え、2019年の同大会でのポイントと入れ替わる形になります。(例外の選手については別途補足します。)
また、2018年のNitto ATPファイナルズのポイントも2019年11月4日に失効日を迎えます。
2018年ロレックス・パリ・マスターズとNitto ATPファイナルズの振り返り
まずはトップ30の2018年のロレックス・パリ・マスターズとNitto ATPファイナルズの結果を簡単に振り返ります。
<ロレックス・パリ・マスターズ>
決勝でハチャノフが第2シードのジョコビッチをセットカウント2-0(7-5、6-4)で破り、マスターズ1000初優勝を飾りました。
※2018年ロレックス・パリ・マスターズの決勝の結果はこちら
第3シードのフェデラーと第6シードのティームがベスト4。
第4シードのズベレフ、第5シードのチリッチ、第10シードの錦織、第16シードのソックがベスト8。
<Nitto ATPファイナルズ>
決勝でズベレフがジョコビッチをセットカウント2-0(6-4、6-3)で破り、ATPファイナルズ初優勝を飾りました。
※2018年Nitto ATPファイナルズの決勝の結果はこちら
フェデラーとアンダーソンがベスト4。
チリッチ、ティーム、錦織、イズナーはラウンドロビンで敗退。
順位 | 選手名 | 10月28日 point |
2018年 パリ |
2018年 Finals |
---|---|---|---|---|
1 | ジョコビッチ | 9,545 | 準優勝 | 準優勝 |
2 | ナダル | 9,225 | – | – |
3 | フェデラー | 6,950 | ベスト4 | ベスト4 |
4 | メドベージェフ | 5,740 | 2回戦 | – |
5 | ティーム | 5,495 | ベスト4 | RR |
6 | ズベレフ | 4,335 | ベスト8 | 優勝 |
7 | チチパス | 3,830 | 2回戦 | – |
8 | ハチャノフ | 2,830 | 優勝 | – |
9 | ベレッティーニ | 2,705 | – | – |
10 | バウティスタ アグート | 2,575 | 2回戦 | – |
11 | 錦織 圭 | 2,560 | ベスト8 | RR |
12 | フォニーニ | 2,370 | 3回戦 | – |
13 | モンフィス | 2,350 | – | – |
14 | ゴファン | 2,325 | – | – |
15 | シュワルツマン | 2,205 | 3回戦 | – |
16 | ワウリンカ | 1,910 | – | – |
17 | イズナー | 1,850 | 3回戦 | RR |
18 | デミノー | 1,695 | 1回戦 | – |
19 | オジェ アリアシム | 1,681 | – | – |
20 | ペラ | 1,620 | 予選1回戦 | – |
21 | プイユ | 1,610 | 1回戦 | – |
22 | ルブレフ | 1,606 | – | – |
23 | ペール | 1,528 | 1回戦 | – |
24 | チリッチ | 1,500 | ベスト8 | RR |
25 | チョリッチ | 1,495 | 3回戦 | – |
26 | バシラシビリ | 1,485 | 2回戦 | – |
27 | ディミトロフ | 1,477 | 3回戦 | – |
28 | シャポバロフ | 1,460 | 1回戦 | – |
29 | カレーニョ ブスタ | 1,420 | 1回戦 | – |
30 | キリオス | 1,395 | – | – |
RR:ラウンドロビン
トップ30の基礎ポイント
トップ30の基礎ポイントを見ていきます。
順位 | 選手名 | 10/28 point |
失効point | 基礎 point |
|
---|---|---|---|---|---|
パリ | Finals | ||||
1 | ジョコビッチ | 9,545 | 600 | 1,000 | 7,945 |
2 | ナダル | 9,225 | 0 | 0 | 9,225 |
3 | フェデラー | 6,950 | 360 | 400 | 6,190 |
4 | メドベージェフ | 5,740 | 45 | 0 | 5,695 |
5 | ティーム | 5,495 | 360 | 200 | 4,935 |
6 | ズベレフ | 4,335 | 180 | 1,300 | 2,855 |
7 | チチパス | 3,830 | 10 | 0 | 3,820 |
8 | ハチャノフ | 2,830 | 1,000 | 0 | 1,830 |
9 | ベレッティーニ | 2,705 | 0 | 0 | 2,660* |
10 | バウティスタ アグート | 2,575 | 45 | 0 | 2,530 |
11 | 錦織 圭 | 2,560 | 180 | 200 | 2,180 |
12 | フォニーニ | 2,370 | 90 | 0 | 2,280 |
13 | モンフィス | 2,350 | 0 | 0 | 2,350 |
14 | ゴファン | 2,325 | 0 | 0 | 2,325 |
15 | シュワルツマン | 2,205 | 90 | 0 | 2,115 |
16 | ワウリンカ | 1,910 | 0 | 0 | 1,910 |
17 | イズナー | 1,850 | 90 | 0 | 1,760 |
18 | デミノー | 1,695 | 10 | 0 | 1,685 |
19 | オジェ アリアシム | 1,681 | 0 | 0 | 1,636* |
20 | ペラ | 1,620 | 0 | 0 | 1,530* |
21 | プイユ | 1,610 | 10 | 0 | 1,600 |
22 | ルブレフ | 1,606 | 0 | 0 | 1,574* |
23 | ペール | 1,528 | 35 | 0 | 1,493 |
24 | チリッチ | 1,500 | 180 | 200 | 1,120 |
25 | チョリッチ | 1,495 | 90 | 0 | 1,405 |
26 | バシラシビリ | 1,485 | 45 | 0 | 1,440 |
27 | ディミトロフ | 1,477 | 90 | 0 | 1,387 |
28 | シャポバロフ | 1,460 | 10 | 0 | 1,450 |
29 | カレーニョ ブスタ | 1,420 | 10 | 0 | 1,422* |
30 | キリオス | 1,395 | 0 | 0 | 1,395 |
- 10月28日ポイント
- 失効ポイント
- 基礎ポイント
2019年10月28日付のATPランキングのポイント。
2019年11月4日に失効日を迎える2018年のロレックス・パリ・マスターズとNitto ATPファイナルズのポイント。
「基礎ポイント」=「10月28日ポイント」-「失効ポイント」
※ベレッティーニ、モンフィス、ワウリンカ、オジェ アリアシム、ペラ、ルブレフの基礎ポイントについて、2018年のロレックス・パリ・マスターズに出場していないため(出場義務免除または義務なし)、現在ランキングの対象となっている大会のうちグランドスラムとマスターズを除いた最低ポイント(ベレッティーニ:45ポイント、モンフィス:0ポイント、ワウリンカ:0ポイント、オジェ アリアシム:45ポイント、ペラ:90ポイント、ルブレフ:32ポイント)の大会が対象外に繰り下がります。
この基礎ポイントに2019年のロレックス・パリ・マスターズのポイントを加算すれば、次回発表される11月4日付のATPランキング(=レースランキング)と同じになります。
※2018年のロレックス・パリ・マスターズに不参加のカレーニョ ブスタは、現在ランキングの対象外となっている大会の中で一番ポイントが高い12ポイントが繰り上がって加算されます。(表の基礎ポイントには加算済み)
基礎ポイントの計算ミス(勘違い)が見つかった時は修正します。
ラウンド | 獲得ポイント |
---|---|
優勝 | 1,000 |
準優勝 | 600 |
準決勝 | 360 |
準々決勝 | 180 |
3回戦 | 90 |
2回戦 | 45 |
1回戦 | 10 |
暫定ランキング
基礎ポイント順にランキングを並び替えます。
暫定 順位 |
選手名 | 基礎 point |
---|---|---|
1 | ナダル | 9,225 |
2 | ジョコビッチ | 7,945 |
3 | フェデラー | 6,190 |
4 | メドベージェフ | 5,695 |
5 | ティーム | 4,935 |
6 | チチパス | 3,820 |
7 | ズベレフ | 2,855 |
8 | ベレッティーニ | 2,660 |
9 | バウティスタ アグート | 2,530 |
10 | モンフィス | 2,350 |
11 | ゴファン | 2,325 |
12 | フォニーニ | 2,280 |
13 | 錦織 圭 | 2,180 |
14 | シュワルツマン | 2,115 |
15 | ワウリンカ | 1,910 |
16 | ハチャノフ | 1,830 |
17 | イズナー | 1,760 |
18 | デミノー | 1,685 |
19 | オジェ アリアシム | 1,636 |
20 | プイユ | 1,600 |
21 | ルブレフ | 1,574 |
22 | ペラ | 1,530 |
23 | ペール | 1,493 |
24 | シャポバロフ | 1,450 |
25 | バシラシビリ | 1,440 |
26 | カレーニョ ブスタ | 1,422 |
27 | チョリッチ | 1,405 |
28 | キリオス | 1,395 |
29 | ディミトロフ | 1,387 |
30 | オペルカ | 1,363 |
<欠場者情報>
錦織、オジェ アリアシム、プイユ、アンダーソン、キリオスが欠場。
出場予定だったフェデラー、ペラは棄権となりました。
トップ10の状況を見て行きます。
1位~6位
2018年11月4日以来ちょうど1年ぶりとなるナダルの1位返り咲き、ジョコビッチの2位が確定。
ナダルは本大会で優勝すれば年間ランキング1位も確定します。
暫定3位のフェデラーが棄権したため、メドベージェフが決勝に進出すれば自己最高の3位が確定します。(メドベージェフは現在6大会連続で決勝進出中、マスターズ2連勝中)
暫定5位のティームは前週に地元で開催されたエルステ・バンク・オープンで優勝するなど、クレーコート以外でも活躍を見せており、この勢いのまま3位4位争いに割って入れるか注目です。
そして、6位のチチパスまではATPファイナルズの出場が確定しています。
7位~10位
本大会の結果でATPファイナルズ出場の残り2枠が決まります。
10月28日付のランキングで初のトップ10入りを果たしたベレッティーニがボーダーの8位にいますが、9位バウティスタ アグートとは130ポイント差となっており、バウティスタ アグートがベレッティーニを上回るには最低でも準々決勝進出が必要です。
ベレッティーニとしては1つでも多く勝ち上って、9位以下の選手の条件を厳しくしていきたいところです。
また、7位のズベレフと9位バウティスタ アグートとは325ポイント差、10位モンフィスとは505ポイント差があり、9位以下の選手がズベレフを追い抜くにはベスト4、準優勝、優勝が必要になってくるので、ズベレフのファイナルズ出場は固いかなと思います。
暫定18位のデミノーまでATPファイナルズ出場のチャンスがありますが、残り2枠をかけて7位ズベレフと8位ベレッティーニがこのままファイナルズ出場を決めるのか、この2人を逆転する選手が出てくるのか注目です。
錦織のランキング
錦織は暫定で13位に下がります。
全米オープン後、錦織は右肘の怪我で欠場が続いていましたが、10月に右肘の手術を決断してシーズンを終えました(昨年の同時期に大量に稼いでいたポイントをすべて吐き出してしまいました)。
また、約9年続いたダンテ・ボッティーニとのコーチ関係も解消することも発表され、来シーズンに向けて新体制で心機一転し、万全な状態で復帰をして欲しいなと思います。
2019年 ロレックス・パリ・マスターズの結果
2019年ロレックス・パリ・マスターズの1回戦から決勝までの結果です。
結果の記事では各ラウンド終了時の暫定ランキング(レースランキング)も紹介しているので、ランキングの経過については下記の記事をご覧ください。
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