2018年7月2日から7月15日(2018年第27、28週)にロンドン(イギリス)で開催されるグランドスラム「ウィンブルドン」。
錦織圭の1回戦の対戦相手は、世界ランキング198位のクリスチャン・ハリソン(24歳・アメリカ)。
錦織とC.ハリソンのプレイヤー情報、1回戦の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(1回戦)
過去に対戦はなく、初対戦となります。
※2018年7月3日時点(試合前)
錦織 圭 | C.ハリソン | |
0 勝 | 対戦成績 | 0 勝 |
28位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 198位 (198位) |
日本 | 国籍 | アメリカ |
28歳 | 年齢 | 24歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1994年5月29日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 180cm / 77kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2007年 | プロ転向 | 2007年 |
16勝9敗 | 2018年成績 | 0勝0敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 0回 |
347勝164敗 | 通算成績 | 1勝4敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 0回 |
1回戦「錦織 vs C.ハリソン」の結果
試合日:現地時間 7月3日(火)
[24] 錦織 圭 (28位) | 3 | 6 | 4 | 77 | 6 | |
クリスチャン・ハリソン (198位) | 1 | 2 | 6 | 63 | 2 | |
試合時間:2時間37分 |
---|
第24シードの錦織圭(28歳・日本)がクリスチャン・ハリソン(24歳・アメリカ)を6-2、4-6、7-6、6-2のセットカウント3-1で破り、2回戦進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ● | – | – | – | – | 6 | ||
C.ハリソン | ○ | ○ | – | – | – | – | 2 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
錦織のサービスで試合開始。
第1ゲーム、15-30とハリソンがポイントを先行しますが、錦織のサーブアンドボレーとファーストサーブでの連続ポイントがあり、錦織がキープ。
第2ゲーム、ハリソンがキープ。
第3ゲーム、錦織のダブルフォルトがありましたが、錦織が危なげなくキープ。
第4ゲーム、0-30と錦織がポイントを先行しますが、ハリソンが4連続でポイントを取ってキープ。
第5ゲーム、錦織がキープ。
第6ゲーム、ハリソンのバックハンドのミス、ハーフボレーのミス、フォアハンドのミスなどがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
ハリソンが1本凌ぎますが、サービスダッシュを見せたハリソンの横を抜く錦織のリターンエースが決まり、錦織がブレークに成功。
第7ゲーム、40-15から錦織のダブルフォルトとバックハンドのスライスミスがあり、デュースへ。
デュース1回目、錦織にフォアハンドのミスが出て、ハリソンにブレークポイントが来ますが、錦織がフォアハンドの深いショットで凌ぎます。
デュース3回目で錦織がキープ。
第8ゲーム、ハリソンのバックハンドのミス、錦織のドロップショット、錦織のバックハンドの深いショットでのポイントがあり、0-40と錦織にセットポイント(ブレークポイント)が来ます。
錦織の厳しいリターンに対するハリソンのバックハンドがアウトとなり、錦織がブレークして第1セットを先取。
錦織 | 第1セット | C.ハリソン |
2 | サービスエース | 0 |
2 | ダブルフォルト | 0 |
72%(21/29) | ファーストサーブ確率 | 67%(14/21) |
86%(18/21) | 1st Serve Points Won | 71%(10/14) |
38%(3/8) | 2nd Serve Points Won | 0%(0/7) |
67%(2/3) | ブレイク / チャンス | 0%(0/1) |
5/5 | Net Points | 3/6 |
8 | Winners | 2 |
3 | Unforced Errors | 3 |
60%(30/50) | Total Points Won | 40%(20/50) |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | ● | ○ | – | – | 4 | ||||||
C.ハリソン | ○ | ○ | ● | ○ | ● | ○ | – | – | 6 | ||||
○:キープ、●:ブレーク |
錦織のサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、40-0から錦織のフォアハンドのミスとダブルフォルト、ロングラリーで錦織のフォアハンドのミスがあり、デュースへ。
デュース1回目で錦織がキープ。
第2ゲーム、ハリソンがラブゲームでキープ。
第3ゲーム、錦織がキープ。
第4ゲーム、ハリソンがキープ。
第5ゲーム、錦織のダブルフォルト、ハリソンのリターンエース、ロングラリーでのハリソンのポイントなどがあり、30-40とハリソンにブレークポイントが来ます。
錦織のバックハンドのダウンザラインへのショットがネットにかかり、ハリソンがブレークに成功。
第6ゲーム、ハリソンがラブゲームでキープ。
第7ゲーム、15-0からハリソンの厳しいリターンからのスマッシュ、ハリソンの見事なロブショット、ハリソンのボレーが決まり、15-40とハリソンにブレークポイントが来ます。
錦織にフォアハンドのミスが出て、ハリソンがブレークに成功。
第8ゲーム、ハリソンのサービングフォーザセット。
ハリソンのスマッシュを錦織が上手く返球してのポイント、ハリソンのダブルフォルト、錦織の見事なドロップボレーなどがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
ハリソンが1本凌ぎますが、ハリソンにフォアハンドのミスが出て、錦織が1つブレークを返します。
第9ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。
第10ゲーム、ハリソンの2回目のサービングフォーザセット。
30-15から錦織がネットダッシュを見せてのポイント、ハリソンのダブルフォルトがあり、30-40と錦織にブレークポイントが来ますが、ハリソンがサービスエースを決めて、デュースへ。
錦織がすばらしい粘りを見せますが、デュース4回目でハリソンがキープし、ハリソンが第2セットを取ります。
錦織 | 第2セット | C.ハリソン |
2 | サービスエース | 1 |
2 | ダブルフォルト | 2 |
62%(18/29) | ファーストサーブ確率 | 56%(19/34) |
72%(13/18) | 1st Serve Points Won | 74%(14/19) |
27%(3/11) | 2nd Serve Points Won | 53%(8/15) |
33%(1/3) | ブレイク / チャンス | 100%(2/2) |
5/8 | Net Points | 5/6 |
9 | Winners | 8 |
5 | Unforced Errors | 3 |
44%(28/63) | Total Points Won | 56%(35/63) |
第3セット
第3セット | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | T | ||
錦織 | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | 7 | 7 | ||||||
C.ハリソン | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | 3 | 6 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク、T:タイブレーク |
錦織のサービスで第3セット開始。
第1ゲーム、錦織のもったいないバックハンドのミス、ロングラリーでのハリソンのポイント、錦織のフォアハンドのミスなどがあり、30-40とハリソンにブレークポイントが来ますが、錦織がファーストサーブで凌いで、デュースへ。
デュース1回目で錦織がキープ。
第2ゲーム、ハリソンがキープ。
第3ゲーム、40-0から錦織のダブルフォルトがありましたが、錦織がキープ。
第4ゲーム、ロングラリーでの錦織の連続ポイント、錦織の深いリターンでのポイントがあり、0-40と錦織にブレークポイントが来ます。
サービスダッシュに出たハリソンにボレーミスが出て、錦織がラブゲームでブレークに成功。
第5ゲーム、30-30からハリソンの厳しいリターンでのポイントがあり、30-40とハリソンにブレークポイントが来ますが、錦織が凌いで、デュースへ。
デュース1回目、ハリソンがリターンでポイントを取ってブレークポイントを握ると、錦織にフォアハンドのミスが出て、ハリソンがブレークバックに成功。
このゲームの錦織はファーストサーブの入りが悪く、セカンドサーブに対してハリソンに先に攻められる苦しいゲームとなってしまいました。
第6ゲーム、ハリソンがキープ。
第7ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。
第8ゲーム、ハリソンがラブゲームでキープ。
第9ゲーム、15-30とハリソンがポイントを先行しますが、錦織が何とかキープ。
第10ゲーム、錦織のリターンでのポイント、ハリソンのサービスエースとファーストサーブでのポイント、錦織のリターンエース、錦織の深いリターンでのポイントがあり、30-40と錦織にセットポイント(ブレークポイント)が来ますが、ハリソンがセカンドサーブ(ダブルファースト)で凌いで、デュースへ。
デュース1回目、ハリソンにバックハンドのミスが出て、錦織にセットポイントが来ますが、またもハリソンがセカンドサーブ(ダブルファースト)で凌ぎます。
デュース2回目でハリソンがキープ。
第11ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。
ハリソンがトレーナーを呼んで、左の膝上から太ももの辺りにテーピングを巻きます。
第12ゲーム、30-30まで行きますが、ハリソンがキープ。
タイブレーク(錦織 – ハリソン)
錦織のサービス
1:ハリソンのもったいないバックハンドのスライスでのミス(1-0)
ハリソンのサービス
2:錦織のすばらしいディフェンスを見せてからのフォアハンドのウィナーが決まり、錦織がミニブレーク(2-0)
3:ハリソンのサービスエース(2-1)
錦織のサービス
4:錦織にダブルフォルトが出て、ハリソンがミニブレーク(2-2)
5:錦織のファーストサーブでのポイント(3-2)
ハリソンのサービス
6:ハリソンのファーストサーブでのポイント(3-3)
7:サービスダッシュを見せたハリソンにボレーミスが出て、錦織がミニブレーク(4-3)
錦織のサービス
8:錦織のサービスエース(5-3)
9:錦織のファーストサーブからのフォアハンドのウィナー(6-3、錦織のセットポイント)
ハリソンのサービス
10:ハリソンにフォアハンドのミスが出て、錦織がミニブレークをして第3セットを取ります(7-3)
錦織 | 第3セット | C.ハリソン |
2 | サービスエース | 4 |
2 | ダブルフォルト | 0 |
65%(26/40) | ファーストサーブ確率 | 64%(25/39) |
85%(22/26) | 1st Serve Points Won | 72%(18/25) |
43%(6/14) | 2nd Serve Points Won | 43%(6/14) |
33%(1/3) | ブレイク / チャンス | 33%(1/3) |
4/6 | Net Points | 8/11 |
11 | Winners | 8 |
8 | Unforced Errors | 6 |
54%(43/79) | Total Points Won | 46%(36/79) |
第4セット
第4セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ● | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | – | – | – | – | 6 | ||
C.ハリソン | ○ | ○ | – | – | – | – | 2 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
ハリソンのサービスで第4セット開始。
第1ゲーム、ハリソンのバックハンドのミス2本とフォアハンドのミスなどがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
ハリソンにダブルフォルトが出て、錦織がブレークに成功。
第2ゲーム、錦織がしっかりとキープ。
第3ゲーム、40-15から錦織のフォアハンドのウィナー、ハリソンのダブルフォルトがあり、デュースへ。
デュース2回目、ハリソンにフォアハンドのミスが出て、錦織にブレークポイントが来ますが、ハリソンがファーストサーブで凌ぎます。
デュース3回目、ハリソンにフォアハンドのミスが出て、錦織にブレークポイントが来ますが、ハリソンが攻めたセカンドサーブで凌ぎます。
デュース4回目、ハリソンにダブルフォルトが出て、錦織に3回目のブレークポイントが来ると、サービスダッシュに出たハリソンのハーフボレーがアウトとなり、錦織がブレークに成功。
第4ゲーム、30-30まで行きますが、錦織がキープ。
第5ゲーム、錦織の深いリターンでのポイント、ハリソンのドロップショットのミス、ハリソンのバックハンドのミスなどがあり、30-40と錦織にブレークポイントが来ますが、ハリソンがファーストサーブで凌いで、デュースへ。
デュース2回目と3回目にも錦織がブレークポイントを握りましたが、ハリソンが凌ぎ、デュース5回目でハリソンがキープ。
第6ゲーム、錦織のフォアハンドのミスとボレーミス2本などがあり、デュースへ。
デュース1回目で錦織がキープ。
第7ゲーム、ハリソンがキープ。
第8ゲーム、錦織のサービングフォーザマッチ。
ファーストポイントで錦織のダブルフォルトがありましたが、その後はしっかりとファーストサーブを入れてポイントを取って行き、40-15と錦織にマッチポイントが来ます。
錦織のファーストサーブをハリソンが返すことができず、錦織が勝利。
錦織 | 第4セット | C.ハリソン |
2 | サービスエース | 1 |
1 | ダブルフォルト | 3 |
84%(21/25) | ファーストサーブ確率 | 59%(24/41) |
71%(15/21) | 1st Serve Points Won | 58%(14/24) |
50%(2/4) | 2nd Serve Points Won | 35%(6/17) |
29%(2/7) | ブレイク / チャンス | 0%(0/0) |
5/8 | Net Points | 3/7 |
9 | Winners | 5 |
6 | Unforced Errors | 11 |
58%(38/66) | Total Points Won | 42%(28/66) |
試合振り返り・スタッツ
試合全体を通して錦織のファーストサーブの確率とポイント取得率は高かったですが、ファーストサーブが連続で入らなくなるサービスゲームもあり、セカンドサーブではハリソンに攻められるなど苦戦していたので、セカンドサーブのプレースメントも含めて修正が必要かなという内容でした。
また、ストロークでは錦織がフォアハンドをしっかりと振りきれずにショットが浅くなり、ハリソンに攻められて嫌な流れにもなっていたので、フォアハンドも修正したいところです。
初戦ということでいろいろと修正点はあったかと思いますが、2回戦に向けてプレーレベルを一段上げてくれればなと思います。
錦織 | Match | C.ハリソン |
8 | サービスエース | 6 |
7 | ダブルフォルト | 5 |
70%(86/123) | ファーストサーブ確率 | 61%(82/135) |
79%(68/86) | 1st Serve Points Won | 68%(56/82) |
38%(14/37) | 2nd Serve Points Won | 38%(20/53) |
38%(6/16) | ブレイク / チャンス | 50%(3/6) |
19/27 | Net Points | 19/30 |
37 | Winners | 23 |
22 | Unforced Errors | 23 |
54%(139/258) | Total Points Won | 46%(119/258) |
錦織の2回戦の対戦相手は!?
錦織圭のウィンブルドンの2回戦の対戦相手は、世界ランキング184位のバーナード・トミック(25歳・オーストラリア)。
過去の対戦成績は、錦織の2勝、トミックの2勝。
直近の対戦は2016年のウエスタン&サザン・オープン(ハード)の3回戦で、トミックが7-6(1)、7-6(5)のストレートで勝利しています。
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