2018年10月7日から10月14日(2018年第41週)に上海(中国)で開催されるマスターズ1000「ロレックス上海マスターズ(上海マスターズ)」。
錦織圭の2回戦の対戦相手は、世界ランキング415位のウー・イービン(18歳・中国)。
錦織とウーのプレイヤー情報、2回戦の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(2回戦)
過去に対戦はなく、初対戦となります。
※2018年10月10日時点(試合前)
錦織 圭 | ウー | |
0 勝 | 対戦成績 | 0 勝 |
12位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 415位 (299位) |
日本 | 国籍 | 中国 |
28歳 | 年齢 | 18歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1999年10月14日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 183cm / 73kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2007年 | プロ転向 | 2017年 |
34勝16敗 | 2018年成績 | 3勝4敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 0回 |
365勝171敗 | 通算成績 | 4勝6敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 0回 |
2回戦「錦織 vs ウー」の結果
試合日:10月10日(水)
[8] 錦織 圭 (12位) | 2 | 3 | 6 | 6 | ||
ウー・イービン (415位) | 1 | 6 | 0 | 3 | ||
試合時間:1時間39分 |
---|
第8シードの錦織圭(28歳・日本)がウー・イービン(18歳・中国)を3-6、6-0、6-3のフルセットの末に破り、3回戦進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ● | ○ | – | – | – | 3 | ||||||
ウー | ○ | ● | ○ | ○ | ● | ○ | – | – | – | 6 | |||
○:キープ、●:ブレーク |
ウーのサービスで試合開始。
第1ゲーム、ストロークの打ち合いでのウーのポイント、錦織の深いリターンでのポイント、ウーのバックハンドのミスがあり、15-30と錦織がポイントを先行。
ウーのフォアハンドの連続ウィナーとファーストサーブでのポイントがあり、ウーがキープ。
第2ゲーム、30-30まで行きますが、錦織のバックハンドの角度のあるクロスへのショットでのポイント、錦織のバックハンドのダウンザラインへのウィナーがあり、錦織がキープ。
第3ゲーム、ウーのフォアハンドのクロスへのウィナー、錦織のフォアハンドの逆クロスへのウィナー、錦織のバックハンドのクロスへの深いショットでのポイント、錦織の見事なフォアハンドのダウンザラインへのウィナーがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
ロングラリーでウーのバックハンドがネットにかかり、錦織がブレークに成功。
第4ゲーム、ウーのパッシングショット、ウーの見事なバックハンドのダウンザラインへのウィナー、錦織のすばらしいストロークの展開からの見事なバックハンドのダウンザラインへのウィナー、ウーのフォアハンドのクロスへのショットでのポイントがあり、15-40とウーにブレークポイントが来ます。
錦織にフォアハンドのミスが出て、ウーがブレークバックに成功。
第5ゲーム、ウーがキープ。
第6ゲーム、錦織のフォアハンドの逆クロスへのウィナーなどがあり、錦織がキープ。
第7ゲーム、ウーのバックハンドのクロスへの鋭いショットでのポイントやバックハンドのダウンザラインへのウィナーなどがあり、ウーがキープ。
第8ゲーム、錦織のバックハンドのミス(ホークアイでは錦織のショットはイン判定でしたが、錦織はチャレンジせず)、ウーの深いリターンでのポイント、ウーのフォアハンドの逆クロスへのウィナーがあり、0-40とウーにブレークポイントが来ます。
ウーの深いショットに押された錦織のフォアハンドがアウトとなり、ウーがブレークに成功。
第9ゲーム、ウーのサービングフォーザセット。
ウーのフォアハンドのミス、ウーのバックハンドのクロスへの深いショットでのポイント、錦織の深いリターンでのポイント(15-30)、錦織のフォアハンドのミス、ウーのフォアハンドのクロスへのショットでのポイントがあり、40-30とウーにセットポイントが来ます。
ウーのフォアハンドの逆クロスへのウィナーが決まり、ウーが第1セットを先取。
錦織 | 第1セット | ウー |
0 | サービスエース | 0 |
0 | ダブルフォルト | 0 |
67% (14/21) | ファーストサーブ確率 | 67% (18/27) |
43% (6/14) | 1st Serve Points Won | 78% (14/18) |
43% (3/7) | 2nd Serve Points Won | 33% (3/9) |
100% (1/1) | ブレーク / チャンス | 100% (2/2) |
1/3 | ネットポイント | 4/5 |
37% (10/27) | Return Points Won | 57% (12/21) |
40% (19/48) | Total Points Won | 60% (29/48) |
7 | Winner 合計 | 10 |
4 | フォアハンド | 5 |
2 | バックハンド | 5 |
1 | サーブ | 0 |
8 | Unforced error 合計 | 8 |
6 | フォアハンド | 3 |
2 | バックハンド | 5 |
0 | サーブ | 0 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時に取得したポイント。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時に取得したポイント。
・Return Points Won:リターンゲームで取得したポイント。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ● | ○ | ● | ○ | ● | – | – | – | – | – | – | 6 |
ウー | – | – | – | – | – | – | 0 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
錦織のサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、ファーストポイントで錦織のフォアハンドのミスがありましたが、錦織が4連続でポイントを取ってキープ。
第2ゲーム、錦織のフォアハンドのミス、錦織のバックハンドのダウンザラインへのリターンでのポイント、ウーのバックハンドのミス、錦織のフォアハンドのクロスへの鋭いショットでのポイントがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
ウーのファーストサーブでの連続ポイントがあり、デュースへ。
デュース1回目、錦織のネットインしたボールに対してウーが無理にフォアハンドに回り込んでミスをし、錦織にブレークポイントが来ます。
ウーにフォアハンドのミスが出て、錦織がブレークに成功。
第3ゲーム、錦織のサービスエース、ウーの深いショットでのポイント、ウーの深いリターンでのポイント(15-30)、錦織のフォアハンドの逆クロスへのウィナー、錦織のファーストサーブでのポイント(40-30)、ストロークの打ち合いでのウーのポイントがあり、デュースへ。
デュース1回目、錦織のアドバンテージの場面でウーのリターンエースが決まりましたが、錦織はボールの跡が残っていてアウトであると自信を持ってチャレンジをします。
ホークアイでイン判定となり、すでにベンチに戻って座っていた錦織は苦笑い。
そして、なぜかウーのウィナーではなくポイントのやり直しとなり(ウーはもちろん抗議)、錦織がキープ。
第4ゲーム、ウーのファーストサーブでのポイント、ウーのフォアハンドのミス、錦織の深いリターンでのポイント(15-30)、ウーのスマッシュ、錦織のバックハンドのミス(40-30)、錦織のフォアハンドの逆クロスへのウィナーがあり、デュースへ。
デュース1回目、ウーのボレーに対して錦織がギリギリ追い付いてパッシングショットを決め、錦織にブレークポイントが来ます。
ストロークの打ち合いでウーにバックハンドのミスが出て、錦織がブレークに成功。
第5ゲーム、錦織のフォアハンドの逆クロスへのショットからのボレーのウィナー、錦織のフォアハンドのクロスへのウィナーなどがあり、錦織がキープ。
第6ゲーム、ウーのバックハンドのミス、錦織のフォアハンドの威力のあるショットでのポイント、錦織がドロップショットでウーを前に誘い出してからの錦織のロブボレーでのウィナーがあり、0-40と錦織にセットポイント(ブレークポイント)が来ます。
ウーが1本凌ぎますが、錦織が深いリターンでポイントを取り、錦織がブレークをして第2セットを取ります。
錦織 | 第2セット | ウー |
1 | サービスエース | 0 |
0 | ダブルフォルト | 0 |
78% (14/18) | ファーストサーブ確率 | 57% (12/21) |
71% (10/14) | 1st Serve Points Won | 42% (5/12) |
75% (3/4) | 2nd Serve Points Won | 22% (2/9) |
50% (3/6) | ブレーク / チャンス | 0% (0/0) |
6/6 | ネットポイント | 1/4 |
67% (14/21) | Return Points Won | 28% (5/18) |
69% (27/39) | Total Points Won | 31% (12/39) |
9 | Winner 合計 | 2 |
7 | フォアハンド | 2 |
1 | バックハンド | 0 |
1 | サーブ | 0 |
3 | Unforced error 合計 | 8 |
2 | フォアハンド | 4 |
1 | バックハンド | 4 |
0 | サーブ | 0 |
ファイナルセット
ファイナルセット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | – | – | – | 6 | |||
ウー | ○ | ○ | ○ | – | – | – | 3 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
錦織のサービスでファイナルセット開始。
第1ゲーム、錦織のボレーのウィナー、フォアハンドのクロスへのウィナー、ドロップショットからのボレーのウィナーなどがあり、錦織がキープ。
第2ゲーム、ウーのサービスエースなどがあり、ウーがラブゲームでキープ。
第3ゲーム、錦織のフォアハンドのダウンザラインへのウィナーなどがあり、錦織がキープ。
第4ゲーム、錦織にとってラッキーなコードボールでのポイント、ウーのバックハンドのミス、ウーのファーストサーブでのポイント(錦織のリターンミスに近い)、錦織のすばらしいストロークの展開からのフォアハンドの角度のあるクロスへのウィナーがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
セカンドサーブに対して錦織が狙いすぎて連続でリターンミスをし、デュースへ。
デュース1回目でのウーのアドバンテージの場面でウーのダブルフォルトがありましたが、デュース2回目でウーがキープ。
第5ゲーム、錦織のフォアハンドの逆クロスへのウィナーやサービスエースなどがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第6ゲーム、ウーのサービスエース、錦織のもったいないフォアハンドのミス、錦織のリターンでのポイント、ウーのバックハンドのミス(30-30)、錦織のフォアハンドのミス、ウーのフォアハンドのミスがあり、デュースへ。
デュース1回目、ストロークの打ち合いでのウーにバックハンドのミスが出て、錦織にブレークポイントが来ます。
ストロークの打ち合いでウーが粘りを見せますが、コートの外から入れてくる錦織のバックハンドのダウンザラインへのショットをウーが返すことができず、錦織がブレークに成功。
ウーは疲れから限界ギリギリという状態で、ラリー後に力尽きてその場で倒れ込んでしまいます。
第7ゲーム、錦織のサービスエースやフォアハンドのクロスへのウィナーなどがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第8ゲーム、ウーのフォアハンドのクロスへのウィナー、フォアハンドのクロスへの深いショットでのポイント、サービスエースなどがあり、ウーがキープ。
第9ゲーム、錦織のサービングフォーザマッチ。
錦織のボレーでの連続ウィナー、錦織がウーを左右に振り回してポイントを取り、40-0と錦織にマッチポイントが来ます。
錦織のバックハンドのミス(ネットアウト)で40-15となった後、錦織がフォアハンドのダウンザラインへのショットでウーを崩してからの錦織のスマッシュが決まり、錦織が勝利。
錦織 | ファイナルセット | ウー |
2 | サービスエース | 3 |
0 | ダブルフォルト | 1 |
61% (14/23) | ファーストサーブ確率 | 63% (17/27) |
86% (12/14) | 1st Serve Points Won | 76% (13/17) |
89% (8/9) | 2nd Serve Points Won | 40% (4/10) |
33% (1/3) | ブレーク / チャンス | 0% (0/0) |
7/7 | ネットポイント | 0/1 |
37% (10/27) | Return Points Won | 13% (3/23) |
60% (30/50) | Total Points Won | 40% (20/50) |
14 | Winner 合計 | 5 |
9 | フォアハンド | 1 |
3 | バックハンド | 0 |
2 | サーブ | 4 |
9 | Unforced error 合計 | 10 |
4 | フォアハンド | 4 |
5 | バックハンド | 5 |
0 | サーブ | 1 |
試合振り返り・スタッツ
第1セット、立ち上がりから錦織がラリー戦でスピードを上げて攻めて行き、第3ゲームで錦織が先にブレークをしますが、錦織の厳しい攻めに対してウーがしっかりと対応し、第4ゲームでウーがすぐにブレークバックに成功。
ストローク戦ではウーのフォアハンドとバックハンドの深く鋭いショットが効果的に決まり、返すので精一杯というような錦織の厳しいショットに対してウーが手首だけで深いショットを何度も返すなど、セット中盤からウーの良いプレーが随所に飛び出す展開となります。
逆に錦織の方は攻め急いでミスが出たり、この上海の早いコートにバウンドを合わせきれずにミスが出たりと次第にウーの勢いに押されるようになり、第8ゲームでウーがブレークをしてそのまま第1セットを先取。
第2セット、錦織がラリーのスピードを落とし、攻め急がずにコースを突いてじっくりプレーをするようになると、ウーにミスが出始めます。
第2ゲームでウーのミスが絡んで錦織がブレークをすると、第4ゲームと第6ゲームも錦織がブレークをして第2セットを取ります。
ファイナルセット、ウーはストロークが浅くなり、ショットのキレもなくなるなど疲れでプレーが落ちたのに対し、錦織の方はいい感じに力みが取れて狙ったショットがコースに決まるようになり、錦織のペースで試合が進みます。
錦織がいつブレークをするかという試合展開となる中、第6ゲームで錦織がブレークをしてそのまま勝利。
18歳のウーは第1セットから飛ばしていた影響でファイナルセットでは力尽きてしまいましたが、第1セットで見せたプレー内容はすばらしく、今後どんな成長を見せてくれるのか注目です。
錦織の方はウーのプレーが良すぎて想定外の第1セットになったかもしれませんが、第2セット以降はペースを落として深いストロークでコースを付く錦織の攻撃が上手く行き、最後は実力差が出ました。(第2セットも意地になって同じスピードでラリーを続けていたら危なかったかも…)
錦織 | Match | ウー |
3 | サービスエース | 3 |
0 | ダブルフォルト | 1 |
68% (42/62) | ファーストサーブ確率 | 63% (47/75) |
67% (28/42) | 1st Serve Points Won | 68% (32/47) |
70% (14/20) | 2nd Serve Points Won | 32% (9/28) |
50% (5/10) | ブレーク / チャンス | 100% (2/2) |
14/16 | ネットポイント | 5/10 |
45% (34/75) | Return Points Won | 32% (20/62) |
55% (76/137) | Total Points Won | 45% (61/137) |
1,926m | Total Distance Run | 1,817m |
30 | Winner 合計 | 17 |
20 | フォアハンド | 8 |
6 | バックハンド | 5 |
4 | サーブ | 4 |
20 | Unforced error 合計 | 26 |
12 | フォアハンド | 11 |
8 | バックハンド | 14 |
0 | サーブ | 1 |
錦織の3回戦の対戦相手は!?
錦織圭の上海マスターズの3回戦の対戦相手は、世界ランキング57位のサム・クエリー(31歳・アメリカ)。
過去の対戦成績は、錦織の5勝、クエリーの4勝。
ハードコートでは、錦織の5勝、クエリーの3勝。
直近の対戦は2016年のメキシコ・オープン(ハード)の2回戦で、クエリーがセットカウント2-0(6-4、6-3)で勝利しています。
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