2018年8月6日から8月12日(2018年第32週)にトロント(カナダ)で開催されるマスターズ1000「ロジャーズ・カップ(カナダ・マスターズ)」。
錦織圭の1回戦の対戦相手は、世界ランキング39位のロビン・ハーセ(31歳・オランダ)。
錦織とハーセのプレイヤー情報、1回戦の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(1回戦)
過去の対戦成績は、錦織の1勝、ハーセの0勝。
過去1回の対戦は2011年の上海マスターズ(ハード)の1回戦で、錦織がセットカウント2-1(0-6、7-5、7-6)で勝利しています。
※2018年8月6日時点(試合前)
錦織 圭 | ハーセ | |
1 勝 | 対戦成績 | 0 勝 |
22位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 39位 (33位) |
日本 | 国籍 | オランダ |
28歳 | 年齢 | 31歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1987年4月6日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 191cm / 77kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2007年 | プロ転向 | 2005年 |
22勝11敗 | 2018年成績 | 18勝22敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 0回 |
353勝166敗 | 通算成績 | 208勝238敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 2回 |
1回戦「錦織 vs ハーセ」の結果
試合日:現地時間 8月7日(火)
錦織 圭 (22位) | 0 | 5 | 1 | |
ロビン・ハーセ (39位) | 2 | 7 | 6 | |
試合時間:1時間16分 |
---|
錦織圭(28歳・日本)はロビン・ハーセ(31歳・オランダ)に5-7、1-6のストレートで敗れ、1回戦で敗退となりました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | 5 | |||||||
ハーセ | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | 7 | |||||
○:キープ、●:ブレーク |
錦織のサービスで試合開始。
第1ゲーム、立ち上がりから安定したストロークを見せる錦織がラブゲームでキープ。
第2ゲーム、ハーセのダブルフォルトとフォアハンドのダウンザラインへのウィナー、錦織が先に攻撃を仕掛けてのフォアハンドのドライブボレー、錦織のバックハンドのダウンザラインへのウィナーがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
ハーセが1本凌ぎますが、サービスダッシュを見せたハーセの横を抜く錦織のリターンエースが決まり、錦織がブレークに成功。
第3ゲーム、錦織のフォアハンドのクロスへのウィナーやフォアハンドの逆クロスへのウィナーなどがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第4ゲーム、30-30まで行きますが、ハーセがキープ。
第5ゲーム、錦織のサービスエース、バックハンドのミス、ダブルフォルト、フォアハンドのウィナー、ダブルフォルトがあり、30-40とハーセにブレークポイントが来ます。
またも錦織にダブルフォルトが出て、ハーセがブレークバックに成功。
第6ゲーム、ファーストポイント後にハーセがどこかを痛めたようなしぐさを見せましたが、その後のプレーはしっかりと続け、ハーセがラブゲームでキープ。
第7ゲーム、錦織がファーストサーブ(セカンドサーブ)から形を作ってポイントを取って行き、錦織がラブゲームでキープ。
第8ゲーム、ハーセのサービスエースやフォアハンドのウィナーなどがあり、ハーセがキープ。
第9ゲーム、ハーセの逆をつく錦織のフォアハンドのクロスへのウィナー、サービスエース、バックハンドのダウンザラインへのウィナーなどがあり、錦織がキープ。
第10ゲーム、40-0とハーセがゲームポイントを握ったところからデュースに持ち込みますが、デュース1回目でハーセがキープ。
第11ゲーム、錦織のフォアハンドのミス、バックハンドのミス、フォアハンドのミスがあり、0-40とハーセにブレークポイントが来ます。
錦織が1本凌ぎますが、錦織にフォアハンドのミスが出て、ハーセがブレークに成功。
第12ゲーム、ハーセのサービングフォーザセット。
ハーセのパッシングショットとファーストサーブでのポイント、錦織が先に攻撃を仕掛けてのポイント、ハーセのファーストサーブでのポイントがあり、40-15とハーセにセットポイントが来ます。
ハーセのセカンドサーブに対する錦織のリターンがアウトとなり、ハーセが第1セットを先取。
錦織 | 第1セット | ハーセ |
2 | サービスエース | 5 |
3 | ダブルフォルト | 1 |
71%(20/28) | ファーストサーブ確率 | 62%(21/34) |
75%(15/20) | 1st Serve Points Won | 62%(13/21) |
50%(4/8) | 2nd Serve Points Won | 77%(10/13) |
50%(1/2) | ブレイク / チャンス | 67%(2/3) |
4/5 | ネットポイント | 2/4 |
48%(30/62) | Total Points Won | 52%(32/62) |
15 | Winner 合計 | 13 |
8 | フォアハンド | 6 |
4 | バックハンド | 2 |
3 | サーブ | 5 |
14 | Unforced error 合計 | 6 |
4 | フォアハンド | 2 |
7 | バックハンド | 3 |
3 | サーブ | 1 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | – | – | – | – | – | 1 | ||||||
ハーセ | ● | ○ | ○ | ● | ○ | ● | – | – | – | – | – | 6 | |
○:キープ、●:ブレーク |
錦織のサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、錦織のファーストサーブでのポイント、ハーセの深いリターンからのフォアハンドのダウンザラインへのウィナー、ハーセのパッシングショット、ロングラリーでのハーセのポイントがあり、15-40とハーセにブレークポイントが来ます。
錦織が1本凌ぎますが、錦織の逆をつくハーセの見事なバックハンドのスライスでのウィナーが決まり、ハーセがブレークに成功。
第2ゲーム、ハーセがラブゲームでキープ。
第3ゲーム、錦織がキープ。
第4ゲーム、30-30からハーセのサービスエースとフォアハンドのミスがあり、デュースへまで行きますが、デュース4回目でハーセがキープ。
第5ゲーム、30-15から錦織のフォアハンドのミス、ハーセのリターンエースがあり、30-40とハーセにブレークポイントが来ます。
錦織にフォアハンドのミスが出て、ハーセがブレークに成功。
第6ゲーム、30-15から錦織の深いリターンでのポイント、ハーセのハーフボレーがネットとなり、30-40と錦織にブレークポイントが来ますが、錦織のフォアハンドがネットアウトとなり、デュースへ。
デュース1回目、錦織のフォアハンドの逆クロスへのウィナーが決まり、錦織にブレークポイントが来ますが、ハーセがファーストサーブで凌ぎます。
デュース4回目、錦織がリターンからネットダッシュを見せてボレーを決め、錦織にブレークポイントが来ますが、錦織のリターンミスでハーセが凌ぎます。
デュース5回目でハーセがキープ。
第7ゲーム、錦織のボレーミスとダブルフォルト、ハーセの深いショットでのポイントがあり、0-40とハーセにマッチポイント(ブレークポイント)が来ます。
錦織が1本凌ぎますが、錦織のフォアハンドに回り込んでのストレートへのショットがアウトとなり、ハーセが勝利。
錦織 | 第2セット | ハーセ |
1 | サービスエース | 6 |
1 | ダブルフォルト | 1 |
55%(12/22) | ファーストサーブ確率 | 56%(19/34) |
42%(5/12) | 1st Serve Points Won | 79%(15/19) |
40%(4/10) | 2nd Serve Points Won | 40%(6/15) |
0%(0/3) | ブレイク / チャンス | 60%(3/5) |
5/8 | ネットポイント | 3/5 |
39%(22/56) | Total Points Won | 61%(34/56) |
7 | Winner 合計 | 16 |
3 | フォアハンド | 8 |
3 | バックハンド | 2 |
1 | サーブ | 6 |
10 | Unforced error 合計 | 3 |
7 | フォアハンド | 1 |
2 | バックハンド | 1 |
1 | サーブ | 1 |
試合振り返り・スタッツ
第1セットの第1ゲームから錦織のストロークの調子がよく、第2ゲームで錦織が先にブレークをするなど、すばらしい立ち上がりを見せます。
好調な錦織のプレーに対してハーセの方はどうやってポイントを取っていくかプレーに迷いがある感じでしたが、第5ゲームで錦織に3本のダブルフォルトが出るなど錦織が突如崩れて、ハーセは何もすることなくブレークバックに成功。
その後、一旦は錦織のプレーは戻っていましたが、第11ゲームのファーストポイントでウィナーを狙った錦織のフォアハンドのクロスへのショットがわずかにサイドアウトとなると、錦織のストロークのフィーリングに狂いが生じたのかミスを連発してしまい、ハーセはまたも何もすることなくブレークに成功。
また、錦織はハーセのセカンドサーブに対してベースラインの内側に入ってリターンをし続けていましたが、タイミングが合わずにミスになったり、リターンが浅くなったりするなど、第2ゲームでブレークをした後はハーセにプレッシャーをかけることができなくなっていたことも痛かったです。
第2セットに入るとハーセはストロークでまったくミスをせず、ギリギリを狙ったショットがことごとく入るなどハーセのプレーレベルが上がります。
錦織は第1ゲームでハーセに先にブレークを許す苦しい展開となる中、ハーセのセカンドサーブ時にリターンの位置を後ろに下げてみるなどいろいろ試していましたが、なかなかハーセのサービスゲームを攻略できません。
ハーセに2つのブレークを許した後も錦織はあきらめずに粘り強くプレーを続け、何かきっかけがあれば再び錦織に流れが来そうな気配も出てきていましたが、あと1本がなかなか取れずに最後まで一度手放した流れを引き戻すことができませんでした。
第1セットの第5ゲームを錦織がしっかりとキープしていい流れのまま第1セットを先取できていれば、ここまでハーセのプレーが良くなることもなく違う試合展開になっていたかと思いますが、何とも言えないもやもやする試合となってしまいました。
残念な結果となってしまいましたが、気持ちを切り替えて次の大会に向けてしっかりと調整してくれればなと思います。
錦織 | Match | ハーセ |
3 | サービスエース | 11 |
4 | ダブルフォルト | 2 |
64%(32/50) | ファーストサーブ確率 | 59%(40/68) |
63%(20/32) | 1st Serve Points Won | 70%(28/40) |
44%(8/18) | 2nd Serve Points Won | 57%(16/28) |
20%(1/5) | ブレイク / チャンス | 63%(5/8) |
9/13 | ネットポイント | 5/9 |
44%(52/118) | Total Points Won | 56%(66/118) |
1,292m | Total Distance Run | 1,259m |
22 | Winner 合計 | 29 |
11 | フォアハンド | 14 |
7 | バックハンド | 4 |
4 | サーブ | 11 |
24 | Unforced error 合計 | 9 |
11 | フォアハンド | 3 |
9 | バックハンド | 4 |
4 | サーブ | 2 |
錦織が次に出場する大会は!?
錦織圭が次に出場する大会は、8月12日からシンシナティ(アメリカ)で開催されるマスターズ1000「ウエスタン&サザン・オープン(シンシナティ・マスターズ)」。
1年前、錦織はロジャーズ・カップで初戦敗退となった後、ウエスタン&サザン・オープンに向けての練習中に右手首を負傷するアクシデントに見舞われてしまいましたが、、今年はウエスタン&サザン・オープン、次の全米オープンでいい結果を出してくれればなと思います。
コメント