2018年10月29日から11月4日(2018年第44週)にパリ(フランス)で開催されるマスターズ1000「ロレックス・パリ・マスターズ(パリ・マスターズ)」。
錦織圭の3回戦の対戦相手は、世界ランキング6位のケビン・アンダーソン(32歳・南アフリカ)。
錦織とアンダーソンのプレイヤー情報、試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報
過去の対戦成績は、錦織の4勝、アンダーソンの3勝。(ツアーの予選も含めると錦織の5勝、アンダーソンの3勝)
ハードコートでは、錦織の3勝、アンダーソンの3勝。(ツアーの予選も含めると錦織の4勝、アンダーソンの3勝)
直近の対戦は2018年のエルステ・バンク・オープン(室内ハード)の決勝で、アンダーソンがセットカウント2-0(6-3、7-6)で勝利しています。
※2018年11月1日時点(試合前)
錦織 圭 | アンダーソン | |
4 勝 | 対戦成績 | 3 勝 |
11位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 6位 (5位) |
日本 | 国籍 | 南アフリカ |
28歳 | 年齢 | 32歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1986年5月18日 |
178cm / 73kg | 身長 / 体重 | 203cm / 94kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2007年 | プロ転向 | 2007年 |
41勝18敗 | 2018年成績 | 45勝16敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 2回 |
372勝173敗 | 通算成績 | 316勝217敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 5回 |
3回戦「錦織 vs アンダーソン」の結果
試合日:11月1日(木)
[10] 錦織 圭 (11位) | 2 | 6 | 6 | |||
[7] ケビン・アンダーソン (6位) | 0 | 4 | 4 | |||
試合時間:1時間20分 |
---|
第10シードの錦織圭(28歳・日本)が第7シードのケビン・アンダーソン(32歳・南アフリカ)を6-4、6-4のストレートで破り、パリ・マスターズ4年ぶり2回目の準々決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | |||||||||||||
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1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | – | – | 6 | ||||
アンダーソン | ○ | ○ | ○ | ○ | – | – | 4 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
アンダーソンのサービスで試合開始。
第1ゲーム、アンダーソンのサービスエース、バックハンドのミス、サービスエース(30-15)、錦織のフォアハンドの逆クロスへのウィナーとバックハンドの逆クロスへのウィナーがあり、30-40と錦織にブレークポイントが来ます。
アンダーソンにダブルフォルトが出て、錦織がブレークに成功。
第2ゲーム、錦織のファーストサーブでのポイント、セカンドサーブでのポイント、ファーストサーブでの連続ポイントがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第3ゲーム、アンダーソンのファーストサーブでのポイント、アンダーソンが先に攻撃を仕掛けてのポイント、アンダーソンのセカンドサーブでのポイントとサービスエースがあり、アンダーソンがラブゲームでキープ。
第4ゲーム、錦織のフォアハンドのストレートへのライジングショットでのポイント、ダブルフォルト、ファーストサーブでの連続ポイント、サーブアンドボレーのウィナーがあり、錦織がキープ。
第5ゲーム、錦織のバックハンドのミス、アンダーソンが先に攻撃を仕掛けてのポイント、アンダーソンの連続サービスエースがあり、アンダーソンがラブゲームでキープ。
第6ゲーム、アンダーソンのフォアハンドのミス、錦織のフォアハンドのクロスへの深いショットでのポイント、アンダーソンのフォアハンドの深いショットでのポイント、ラリー戦でのアンダーソンのバックハンドのミス(40-15)、アンダーソンのフォアハンドのダウンザラインへのショットでのポイント、錦織のフォアハンドのクロスへのショットでのポイントがあり、錦織がキープ。
第7ゲーム、アンダーソンのファーストサーブでのポイント、セカンドサーブでのポイント、ファーストサーブでのポイント、サービスエースがあり、アンダーソンがラブゲームでキープ。
第8ゲーム、錦織のボレーのウィナーとファーストサーブでのポイント、アンダーソンのバックハンドの深いショットでのポイントとフォアハンドのミス、錦織のドロップショットのウィナーがあり、錦織がキープ。
第9ゲーム、アンダーソンがセカンドサーブで大きく跳ねるキックサーブや後ろにポジションを取る錦織に対してネットダッシュを仕掛けるなど、アンダーソンのセカンドサーブでの4連続ポイントがあり、アンダーソンがラブゲームでキープ。
第10ゲーム、錦織のサービングフォーザセット。
ラリー戦での錦織のバックハンドのミス、錦織のファーストサーブでのポイント、ラリー戦でのアンダーソンのバックハンドのミス、錦織の連続攻撃からのボレーのウィナーがあり、15-40と錦織にセットポイントが来ます。
錦織のサービスエースが決まり、錦織が第1セットを先取。
錦織 | 第1セット | アンダーソン |
1 | サービスエース | 7 |
1 | ダブルフォルト | 1 |
64% (16/25) | ファーストサーブ確率 | 64% (14/22) |
88% (14/16) | 1st Serve Points Won | 86% (12/14) |
67% (6/9) | 2nd Serve Points Won | 75% (6/8) |
100% (1/1) | ブレーク / チャンス | 0% (0/0) |
3/3 | ネットポイント | 1/1 |
18% (4/22) | Return Points Won | 20% (5/25) |
51% (24/47) | Total Points Won | 49% (23/47) |
8 | Winner 合計 | 8 |
3 | フォアハンド | 0 |
3 | バックハンド | 0 |
2 | サーブ | 8 |
6 | Unforced error 合計 | 6 |
0 | フォアハンド | 1 |
5 | バックハンド | 4 |
1 | サーブ | 1 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時に取得したポイント。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時に取得したポイント。
・Return Points Won:リターンゲームで取得したポイント。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | – | – | 6 | ||||
アンダーソン | ○ | ○ | ○ | ○ | – | – | 4 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
アンダーソンのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、錦織のフォアハンドのクロスへの深いアプローチショットでのポイント、アンダーソンのサービスエースとセカンドサーブでのポイント、アンダーソンのフォアハンドのミス(30-30)、サービスエース、錦織のフォアハンドのクロスへのショットでのポイントがあり、デュースへ。
デュース1回目、アンダーソンのファーストサーブでのポイント、アンダーソンが先に攻撃を仕掛けてのポイントがあり、アンダーソンがキープ。
第2ゲーム、錦織のバックハンドのミス、アンダーソンのバックハンドの連続ミス、錦織のファーストサーブでのポイントとセカンドサーブでのポイントがあり、錦織がキープ。
第3ゲーム、アンダーソンのファーストサーブでのポイント、フォアハンドのミス、3連続サービスエースがあり、アンダーソンがキープ。
第4ゲーム、錦織のセカンドサーブでのポイント、アンダーソンのバックハンドのクロスへのウィナー、錦織のフォアハンドのストレートへの深いショットでのポイント、サーブアンドボレーのウィナー、フォアハンドのストレートへのライジングショットでのウィナーがあり、錦織がキープ。
第5ゲーム、アンダーソンのファーストサーブでのポイントとサーブアンドボレーのウィナー、錦織のバックハンドのロブショットがわずかにアウト、アンダーソンのファーストサーブでのポイントがあり、アンダーソンがラブゲームでキープ。
第6ゲーム、錦織のセカンドサーブでのポイント、ラリー戦でのアンダーソンのバックハンドのミス、錦織のバックハンドのミス、ファーストサーブでの連続ポイントがあり、錦織がキープ。
第7ゲーム、錦織のフォアハンドのクロスへのショットでのポイント、錦織のバックハンドのダウンザラインへのショットでのポイント(0-30)、アンダーソンのファーストサーブでのポイント、錦織のバックハンドのミス、アンダーソンのバックハンドのミスがあり、30-40と錦織にブレークポイントが来ます。
セカンドサーブで錦織が後ろにポジションを取りますが、サービスダッシュに出たアンダーソンのプレッシャーもあって錦織がリターンミスをして、デュースへ。
デュース1回目、アンダーソンのセカンドサーブでのポイントと錦織のフォアハンドのミスがあり、アンダーソンがキープ。
第8ゲーム、錦織のボレーのウィナーとフォアハンドのクロスへのウィナー、アンダーソンのリターンでのポイント、錦織の見事なバックハンドのダウンザラインへのウィナー、錦織のバックハンドのダウンザラインへのショットでのポイントがあり、錦織がキープ。
第9ゲーム、アンダーソンのボレーがアウト、錦織のフォアハンドの逆クロスへのウィナー(0-30)、アンダーソンのスマッシュに対する錦織の返球がコート頭上の大型スクリーンに当たってのアンダーソンのポイント、錦織の深いリターンからのフォアハンドに回り込んでのダウンザラインへのウィナーがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
センターへのセカンドサーブ(キックサーブ)に対して錦織が前に踏み込んでバックハンドのクロスへのリターンエースを決め、錦織がブレークに成功。
錦織がアンダーソンのファーストサーブをことごとく返してプレッシャーを掛けて積極的に攻撃も仕掛けるなど、集中力を高めた錦織のプレーの前にアンダーソンが何もできなかったというゲームでした。
第10ゲーム、錦織のサービングフォーザマッチ。
アンダーソンのバックハンドの深いショットでのポイント、錦織のファーストサーブでのポイント、錦織のすばらしいストロークの展開からのフォアハンドのクロスへのショットでのポイント、ファーストサーブでのポイントがあり、40-15と錦織にマッチポイントが来ます。
錦織のダブルフォルトで40-30となった後、アンダーソンの深いリターンに対する錦織のバックハンドがコードボールとなって錦織がポイントを取り、錦織が勝利。
錦織 | 第2セット | アンダーソン |
0 | サービスエース | 5 |
1 | ダブルフォルト | 0 |
50% (13/26) | ファーストサーブ確率 | 63% (19/30) |
85% (11/13) | 1st Serve Points Won | 74% (14/19) |
69% (9/13) | 2nd Serve Points Won | 45% (5/11) |
50% (1/2) | ブレーク / チャンス | 0% (0/0) |
3/4 | ネットポイント | 4/5 |
37% (11/30) | Return Points Won | 23% (6/26) |
55% (31/56) | Total Points Won | 45% (25/56) |
9 | Winner 合計 | 7 |
5 | フォアハンド | 1 |
4 | バックハンド | 1 |
0 | サーブ | 5 |
4 | Unforced error 合計 | 6 |
1 | フォアハンド | 1 |
2 | バックハンド | 5 |
1 | サーブ | 0 |
試合振り返り・スタッツ
前週のウィーンの決勝でアンダーソンに敗れてから中3日での再戦。
今回は錦織が第1セットの第1ゲームでブレークをして先手を取り、第2セットではお互いキープの展開から錦織がリターンゲームでビックプレーを見せてブレークをし、タイブレーク前に勝負を決めるという試合展開で錦織が見事に勝利しましたが、この展開をウィーンの決勝で見たかった…。
前回の対戦時には錦織のセカンドサーブ時にアンダーソンに攻められることが多かったですが、今回はアンダーソンにコースを読ませない配球(ボディへのサーブが効果的)だったり、球速に変化(前に踏み込んで来るところで球速を上げてミスを誘う)もつけたりと、前回の反省をしっかりと活かした感じでブレークポイントを1本も与えませんでした。
そして、ATPファイナルズの出場権を争っていたイズナーとチョリッチが3回戦で敗退となったため錦織の9位以上が確定し、怪我をしているデルポトロのファイナルズ欠場という条件付きでの錦織のファイナルズ出場が確定しました。
同時に錦織のトップ10復帰も決まりました。
錦織 | Match | アンダーソン |
1 | サービスエース | 12 |
2 | ダブルフォルト | 1 |
57% (29/51) | ファーストサーブ確率 | 63% (33/52) |
86% (25/29) | 1st Serve Points Won | 79% (26/33) |
68% (15/22) | 2nd Serve Points Won | 58% (11/19) |
67% (2/3) | ブレーク / チャンス | 0% (0/0) |
6/7 | ネットポイント | 5/6 |
29% (15/52) | Return Points Won | 22% (11/51) |
53% (55/103) | Total Points Won | 47% (48/103) |
926m | Total Distance Run | 930m |
17 | Winner 合計 | 15 |
8 | フォアハンド | 1 |
7 | バックハンド | 1 |
2 | サーブ | 13 |
10 | Unforced error 合計 | 12 |
1 | フォアハンド | 2 |
7 | バックハンド | 9 |
2 | サーブ | 1 |
錦織の準々決勝の対戦相手は!?
錦織圭のパリ・マスターズの準々決勝の対戦相手は、世界ランキング3位のロジャー・フェデラー(37歳・スイス)。
過去の対戦成績は、錦織の2勝、フェデラーの6勝。
ハードコートでは、錦織の1勝、フェデラーの5勝。
直近の対戦は2018年の上海マスターズ(ハード)の準々決勝で、フェデラーがセットカウント2-0(6-4、7-6)で勝利しています。
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