2018年4月15日から4月22日(2018年第16週)にモンテカルロ(モナコ)で開催されるマスターズ1000「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モンテカルロ・マスターズ)」。
錦織圭の決勝の対戦相手は、世界ランキング1位のラファエル・ナダル(31歳・スペイン)。
錦織とナダルのプレイヤー情報、決勝の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(決勝)
過去の対戦成績は、錦織の2勝、ナダルの9勝。
クレーコートではナダルの2戦2勝。
直近の対戦は2016年のリオデジャネイロ五輪(ハード)の3位決定戦で、錦織がセットカウント2-1(6-2、6-7(1)、6-3)で勝利しています。
※2018年4月22日時点(試合前)
錦織 圭 | ナダル | |
2 勝 | 対戦成績 | 9 勝 |
36位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 1位 (1位) |
日本 | 国籍 | スペイン |
28歳 | 年齢 | 31歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1986年6月3日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 185cm / 85kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 左 / 両手 |
2007年 | プロ転向 | 2001年 |
9勝3敗 | 2018年成績 | 10勝1敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 0回 |
340勝158敗 | 通算成績 | 883勝186敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 75回 |
決勝「錦織 vs ナダル」の結果
試合日:現地時間 4月22日(日)
錦織 圭 (36位) | 0 | 3 | 2 | |
[1] ラファエル・ナダル (1位) | 2 | 6 | 6 | |
試合時間:1時間33分 |
---|
2018年モンテカルロ・マスターズの決勝、錦織圭(28歳・日本)は第1シードのラファエル・ナダル(31歳・スペイン)に3-6、2-6のストレートで敗れ、準優勝となりました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ● | ○ | – | – | – | 3 | ||||||
ナダル | ○ | ● | ○ | ● | ○ | ○ | – | – | – | 6 | |||
○:キープ、●:ブレーク |
ナダルのサービスで試合開始。
第1ゲーム、ナダルがキープ。
第2ゲーム、錦織のダブルフォルト、錦織のフォアハンドのミス、ナダルの厳しい攻めでのポイントなどがあり、デュースへ。
直後、ナダルの見事なパッシングショットが決まり、ナダルにブレークポイントが来ますが、錦織が凌ぎます。
デュース5回目、錦織のバックハンドのダウンザラインへのウィナー、錦織のドロップショットが決まり、10分を超える長いゲームを錦織が何かキープ。
第3ゲーム、ロングラリーからの錦織のフォアハンドのダウンザラインへのウィナー、ナダルのフォアハンドのミス、ナダルのダブルフォルトなどがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
錦織のドロップショットをナダルがドロップショットで返しますが、錦織がギリギリ追いついてパッシングショットを決めて、錦織がブレークに成功。
第4ゲーム、ロングラリーでのナダルのポイント、ナダルの厳しい攻めからのスマッシュ、錦織のバックハンドのクロスへのウィナー、錦織のフォアハンドのミスがあり、15-40とナダルにブレークポイントが来ます。
錦織が見事な切り返しのフォアハンドのウィナーで1本凌ぎますが、錦織にダブルフォルトが出て、ナダルがブレークバックに成功。
第5ゲーム、ナダルがラブゲームでキープ。
第6ゲーム、ナダルの厳しい攻めでのポイント、錦織のバックハンドのミス、錦織のフォアハンドのウィナー、ナダルのバックハンドのクロスへのウィナーがあり、15-40とナダルにブレークポイントが来ます。
錦織が1本凌ぎますが、錦織のフォアハンドがアウトとなり、ナダルがブレークに成功。
第7ゲーム、ナダルのダブルフォルトとフォアハンドのミス2本などがあり、デュースへ。
デュース2回目、ナダルにダブルフォルトが出て、錦織にブレークポイントが来ますが、錦織にバックハンドのミスが出て、ナダルが凌ぎます。
デュース3回目の後、9分近くかかるゲームをナダルがキープ。
第8ゲーム、ナダルのミスが目立ち、錦織がラブゲームでキープ。
第9ゲーム、ナダルのサービングフォーザセット。
ナダルのバックハンドのミス、クロスの打ち合いから錦織のフォアハンドのダウンザラインへのウィナー、ナダルのバックハンドのクロスへのウィナーなどがあり、40-30とナダルにセットポイントが来ます。
錦織が先に攻撃を仕掛けてボレーを決め、デュースへ。
直後、ナダルに再びセットポイントが来ると、ナダルの攻めに錦織が何とか耐えますが、最後はナダルのフォアハンドのウィナーが決まり、ナダルが第1セットを先取。
錦織 | 第1セット | ナダル |
0 | サービスエース | 0 |
2 | ダブルフォルト | 3 |
47%(15/32) | ファーストサーブ確率 | 65%(22/34) |
53%(8/15) | 1st Serve Points Won | 68%(15/22) |
53%(9/17) | 2nd Serve Points Won | 50%(6/12) |
50%(1/2) | ブレイク / チャンス | 40%(2/5) |
4/6 | ネットポイント | 8/12 |
45%(30/66) | Total Points Won | 55%(36/66) |
9 | Winner 合計 | 9 |
4 | フォアハンド | 7 |
5 | バックハンド | 2 |
0 | サーブ | 0 |
13 | Unforced error 合計 | 14 |
6 | フォアハンド | 7 |
5 | バックハンド | 4 |
2 | サーブ | 3 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | – | – | – | – | 2 | ||||||
ナダル | ○ | ● | ○ | ● | ○ | ○ | – | – | – | – | 6 | ||
○:キープ、●:ブレーク |
錦織のサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、30-30から錦織がいい攻めを見せますが、最後のバックハンドのドライブボレーをネットにかけ、30-40とナダルにブレークポイントが来ますが、錦織が凌いでデュースへ。
錦織のフォアハンドのウィナー、ファーストサーブでのポイントで錦織がキープ。
第2ゲーム、ナダルがキープ。
第3ゲーム、コートの外から入れてくるナダルのフォアハンドのダウンザラインへのカウンターショット、ナダルの深いリターンでのポイントとリターンエースなどがあり、15-40とナダルにブレークポイントが来ます。
ナダルのリターンエースが決まり、ナダルがブレークに成功。(サイドラインギリギリに入ったとの判定でしたが、錦織は不満な感じ)
第4ゲーム、ナダルがラブゲームでキープ。
第5ゲーム、ナダルのフォアハンドのウィナー、錦織のハーフボレーがアウト、ナダルの深いリターンでのポイントなどがあり、15-40とナダルにブレークポイントが来ます。
錦織のフォアハンドがネットにかかり、ナダルがブレークに成功。
第6ゲーム、ナダルのバックハンドのミス、ロングラリーから錦織のバックハンドのクロスへのウィナーがあり、15-30と錦織がポイントを先行しますが、ここからナダルの厳しい攻めが続き、ナダルが3連続でポイントを取ってキープ。
第7ゲーム、ストロークで打ち勝っての錦織のポイント、錦織のサービスエースが決まるなど、錦織がラブゲームでキープ。
第8ゲーム、ナダルのサービングフォーザチャンピオンシップ。
ナダルのファーストサーブでのポイント、ナダルのスマッシュ、ナダルのバックハンドのミス、錦織のエース級のリターンに追いついてのナダルのカウンターショットが決まり、40-15とナダルにチャンピオンシップポイントが来ます。
ナダルのバックハンドのクロスへのウィナーが決まり、ナダルが勝利。
錦織 | 第2セット | ナダル |
1 | サービスエース | 1 |
0 | ダブルフォルト | 0 |
59%(13/22) | ファーストサーブ確率 | 80%(16/20) |
54%(7/13) | 1st Serve Points Won | 81%(13/16) |
44%(4/9) | 2nd Serve Points Won | 75%(3/4) |
0%(0/0) | ブレイク / チャンス | 67%(2/3) |
1/5 | ネットポイント | 4/5 |
36%(15/42) | Total Points Won | 64%(27/42) |
3 | Winner 合計 | 11 |
1 | フォアハンド | 6 |
1 | バックハンド | 4 |
1 | サーブ | 1 |
6 | Unforced error 合計 | 7 |
2 | フォアハンド | 4 |
4 | バックハンド | 3 |
0 | サーブ | 0 |
試合振り返り・スタッツ
錦織は最初のサービスゲームからナダルのプレッシャーがすさまじく、我慢のテニスが続いていましたが、ストローク戦ではベースラインから下がらずにナダルと打ち合い、見事なバックハンドとフォアハンドのダウンザラインへのウィナーを決めるなど攻撃的なテニスもしっかりと見せ、錦織のプレーも良かったと思います。
そして、ナダルの強さの前にいつ崩れてもおかしくない試合展開でしたが、錦織は最後まで集中力を切らさず今やれることをやったというプレー内容でした。
錦織 | Match | ナダル |
1 | サービスエース | 1 |
2 | ダブルフォルト | 3 |
52%(28/54) | ファーストサーブ確率 | 70%(38/54) |
54%(15/28) | 1st Serve Points Won | 74%(28/38) |
50%(13/26) | 2nd Serve Points Won | 56%(9/16) |
50%(1/2) | ブレイク / チャンス | 50%(4/8) |
5/11 | ネットポイント | 12/17 |
42%(45/108) | Total Points Won | 58%(63/108) |
1,374m | Total Distance Run | 1,377m |
12 | Winner 合計 | 20 |
5 | フォアハンド | 13 |
6 | バックハンド | 6 |
1 | サーブ | 1 |
19 | Unforced error 合計 | 21 |
8 | フォアハンド | 11 |
9 | バックハンド | 7 |
2 | サーブ | 3 |
錦織の次に出場する大会は!?
錦織圭が次に出場する大会は、4月23日からバルセロナ(スペイン)で開催されるATP500「バルセロナ・オープン・バンコ・サバデル」。
第14シードの錦織は1回戦が免除され、2回戦から出場となります。
2回戦の対戦相手は、杉田祐一とギリェルモ・ガルシア ロペスの勝者で、3回戦に勝ち進むと第1シードのナダルと対戦するドローとなっています。
錦織は1週間で6試合を戦って右手首の痛みや疲労も溜まっており、試合までの2日ほどの休みで回復できなければ棄権する可能性もあるかなと思います。
ナダルの近くのドローを引いてしまってポイントの加算も計算できないこともあり、個人的には怪我のリスクを回避するためにも大事をとって休んで欲しいなという思いです。
コメント