
2018年4月15日から4月22日(2018年第16週)にモンテカルロ(モナコ)で開催されるマスターズ1000「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モンテカルロ・マスターズ)」。
錦織圭の1回戦の対戦相手は、世界ランキング18位のトマーシュ・ベルディヒ。
錦織とベルディヒのプレイヤー情報、1回戦の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(1回戦)
過去の対戦成績は、錦織の4勝、ベルディヒの1勝。
直近の対戦は2015年のATPファイナルズ(室内ハード)のラウンドロビンで、錦織がセットカウント2-1(7-5、3-6、6-3)で勝利しています。
※2018年4月16日時点(試合前)
| 錦織 圭 | ベルディヒ | |
| 4 勝 | 対戦成績 | 1 勝 |
| 36位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 18位 (4位) |
| 日本 | 国籍 | チェコ |
| 28歳 | 年齢 | 32歳 |
| 1989年12月29日 | 生年月日 | 1985年9月17日 |
| 178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 196cm / 91kg |
| 右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
| 2007年 | プロ転向 | 2002年 |
| 4勝3敗 | 2018年成績 | 10勝5敗 |
| 0回 | 2018年優勝回数 | 0回 |
| 335勝158敗 | 通算成績 | 626勝326敗 |
| 11回 | 通算優勝回数 | 13回 |
1回戦「錦織 vs ベルディヒ」の結果
試合日:現地時間 4月16日(月)
| 錦織 圭 (36位) | 2 | 4 | 6 | 6 |
| [12] トマーシュ・ベルディヒ (18位) | 1 | 6 | 2 | 1 |
| 試合時間:1時間44分 | ||||
|---|---|---|---|---|
錦織圭(28歳・日本)が第12シードのトマーシュ・ベルディヒ(32歳・チェコ)を4-6、6-2、6-1のフルセットの末に破り、2回戦に進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
| 第1セット | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
| 錦織 | ○ | ○ | ○ | ● | – | – | 4 | ||||||
| ベルディヒ | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ● | – | – | 6 | ||||
| ○:キープ、●:ブレーク | |||||||||||||
ベルディヒのサービスで試合開始。
第1ゲーム、ベルディヒがキープ。
第2ゲーム、ベルディヒの深いリターンでのポイント、リターンエースなどがあり、15-40とベルディヒにブレークチャンスが来ますが、錦織が何とか凌いでデュースへ。
直後、ベルディヒの深いリターンでのポイントがあり、ベルディヒに再びブレークチャンスが来ると、錦織のバックハンドのダウンザラインへのショットがアウトとなり、ベルディヒがブレークに成功。
第3ゲーム、ベルディヒがラブゲームでキープ。
第4ゲーム、錦織のダブルフォルトやチャンスボールでのミスがありましたが、錦織がキープ。
第5ゲーム、ベルディヒがキープ。
第6ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。
第7ゲーム、ベルディヒのミス、錦織のパッシングショット2本などがあり、30-40と錦織にブレークチャンスが来ますが、ベルディヒが凌いでデュースへ。
デュース後、ベルディヒが連続でポイントを取ってキープ。
第8ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。
第9ゲーム、ベルディヒのサービングフォーザセット。
ベルディヒのダブルフォルト、錦織のリターンから主導権を握ってのポイント、リターンエースなどがあり、15-40と錦織にブレークチャンスが来ます。
ベルディヒが1本凌ぎますが、ストローク勝負でベルディヒにバックハンドのミスが出て、錦織が土壇場でブレークバックに成功。
第10ゲーム、錦織のフォアハンドのミス、錦織の甘いドロップショットからのベルディヒのポイント、ベルディヒのリターンでのポイントなどがあり、15-40とベルディヒにセットポイント(ブレークポイント)が来ます。
ベルディヒがリターンで攻めてポイントを取り、第1セットを先取。
| 錦織 | 第1セット | ベルディヒ |
| 0 | サービスエース | 0 |
| 1 | ダブルフォルト | 1 |
| 59%(16/27) | ファーストサーブ確率 | 43%(12/28) |
| 63%(10/16) | 1st Serve Points Won | 67%(8/12) |
| 55%(6/11) | 2nd Serve Points Won | 69%(11/16) |
| 33%(1/3) | ブレイク / チャンス | 50%(2/4) |
| 3/5 | ネットポイント | 4/7 |
| 45%(25/55) | Total Points Won | 55%(30/55) |
| 6 | Winner 合計 | 8 |
| 1 | フォアハンド | 7 |
| 5 | バックハンド | 1 |
| 0 | サーブ | 0 |
| 11 | Unforced error 合計 | 16 |
| 7 | フォアハンド | 5 |
| 3 | バックハンド | 10 |
| 1 | サーブ | 1 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
| 第2セット | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
| 錦織 | ○ | ○ | ● | ○ | ● | ○ | – | – | – | – | 6 | ||
| ベルディヒ | ○ | ○ | – | – | – | – | 2 | ||||||
| ○:キープ、●:ブレーク | |||||||||||||
ベルディヒのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、ベルディヒのダブルフォルト、フォアハンドのミス2本などがあり、15-40と錦織にブレークチャンスが来ますが、ベルディヒがサーブから主導権を握って4連続でポイントを取ってキープ。
第2ゲーム、40-15と錦織がゲームポイントを握ったところからデュースまで行きますが、錦織がキープ。
第3ゲーム、ベルディヒがラブゲームでキープ。
第4ゲーム、錦織がキープ。
第5ゲーム、30-30からベルディヒにダブルフォルトが出て、30-40と錦織にブレークチャンスが来ます。
錦織のリターンに押されたベルディヒのバックハンドのショットがネットにかかり、錦織がブレークに成功。
チェンジコートの間に錦織がトレーナーを呼んで右手のマッサージを受けます。(手首なのか、甲なのか、指なのか部位は不明)
第6ゲーム、錦織の右手の状態が心配される中、ブレーク直後の大事なゲームでしたが、錦織がラブゲームでキープ。
第7ゲーム、錦織の深いリターンでのポイント、ベルディヒのフォアハンドのウィナーとダブルフォルト2本があり、15-40と錦織にブレークチャンスが来ますが、錦織の連続ミスでデュースへ。
ベルディヒにボレーミスが出て、錦織に再びブレークチャンスが来ると、錦織がリターンでポイントを取ってブレークに成功。
錦織がチェンジコートの間にもう一度トレーナーを呼んで右手のマッサージを受けます。
第8ゲーム、錦織のサービングフォーザセット。
錦織のバックハンドのミスとダブルフォルトがありましたが、40-30と錦織にセットポイントが来ると、ファーストサーブでポイントを取って、錦織が第2セットを取ります。
| 錦織 | 第2セット | ベルディヒ |
| 2 | サービスエース | 1 |
| 1 | ダブルフォルト | 4 |
| 54%(13/24) | ファーストサーブ確率 | 46%(12/26) |
| 85%(11/13) | 1st Serve Points Won | 58%(7/12) |
| 55%(6/11) | 2nd Serve Points Won | 50%(7/14) |
| 33%(2/6) | ブレイク / チャンス | 0%(0/0) |
| 2/2 | ネットポイント | 2/6 |
| 58%(29/50) | Total Points Won | 42%(21/50) |
| 6 | Winner 合計 | 7 |
| 0 | フォアハンド | 6 |
| 3 | バックハンド | 0 |
| 3 | サーブ | 1 |
| 10 | Unforced error 合計 | 16 |
| 2 | フォアハンド | 5 |
| 7 | バックハンド | 7 |
| 1 | サーブ | 4 |
ファイナルセット
| ファイナルセット | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
| 錦織 | ● | ○ | ○ | ● | ○ | ● | – | – | – | – | – | 6 | |
| ベルディヒ | ○ | – | – | – | – | – | 1 | ||||||
| ○:キープ、●:ブレーク | |||||||||||||
ベルディヒのサービスでファイナルセット開始。
第1ゲーム、ベルディヒの連続ミスとダブルフォルトなどがあり、15-40と錦織にブレークチャンスが来ます。
ベルディヒにバックハンドのミスが出て、錦織がブレークに成功。
第2ゲーム、錦織がファーストサーブをしっかりと入れて主導権を握り、ラブゲームでキープ。
第3ゲーム、ベルディヒがキープ。
第4ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。
第5ゲーム、錦織のバックハンドのダウンザラインへのウィナー、ベルディヒのミス2本があり、0-40と錦織にブレークチャンスが来ます。
ベルディヒがサーブアンドボレーに出ますが、錦織がベルディヒの足元にしっかりと落とすリターンでポイントを取り、錦織がラブゲームでブレークに成功。
第6ゲーム、錦織のスーパープレーもあり40-0と錦織がゲームポイントを握りますが、ここから錦織のミスとダブルフォルトで40-30となります。
ちょっと嫌な流れになりかけましたが、ベルディヒのミスに助けられ、錦織がキープ。
第7ゲーム、錦織のバックハンドのウィナーとリターンエース2本があり、0-40と錦織にマッチポイント(ブレークポイント)が来ます。
ベルディヒの甘くなったボレーに対し、錦織が落ち着いてパッシングショットを決め、錦織が勝利。
| 錦織 | ファイナルセット | ベルディヒ |
| 1 | サービスエース | 0 |
| 1 | ダブルフォルト | 1 |
| 50%(7/14) | ファーストサーブ確率 | 58%(11/19) |
| 100%(7/7) | 1st Serve Points Won | 18%(2/11) |
| 71%(5/7) | 2nd Serve Points Won | 38%(3/8) |
| 100%(3/3) | ブレイク / チャンス | 0%(0/0) |
| 3/3 | ネットポイント | 0/4 |
| 79%(26/33) | Total Points Won | 21%(7/33) |
| 8 | Winner 合計 | 2 |
| 1 | フォアハンド | 2 |
| 6 | バックハンド | 0 |
| 1 | サーブ | 0 |
| 4 | Unforced error 合計 | 14 |
| 3 | フォアハンド | 5 |
| 0 | バックハンド | 8 |
| 1 | サーブ | 1 |
試合振り返り・スタッツ
第1セットの立ち上がり、錦織はストロークでベルディヒの強烈なフォアハンドのショットに押され、サービスゲームではベルディヒにリターンから攻められるなど、苦しい立ち上がりとなりました。
ただ、立ち上がりこそベルディヒのペースで試合が進みましたが、この試合のベルディヒはとにかくミスが多く、早々に錦織に立て直す機会を与えてしまうなど、プレーに安定感がありませんでした。
第2セット途中からベルディヒのプレーが落ちて行ったのに対し、錦織はバックハンドのショットにキレが出てきてストロークで主導権を握る展開が増え、リターンも良く、サービスゲームも安定感が出てくるなど、最後は一方的な展開となりました。
| 錦織 | Match | ベルディヒ |
| 3 | サービスエース | 1 |
| 3 | ダブルフォルト | 6 |
| 55%(36/65) | ファーストサーブ確率 | 48%(35/73) |
| 78%(28/36) | 1st Serve Points Won | 49%(17/35) |
| 59%(17/29) | 2nd Serve Points Won | 55%(21/38) |
| 50%(6/12) | ブレイク / チャンス | 50%(2/4) |
| 8/10 | ネットポイント | 6/17 |
| 58%(80/138) | Total Points Won | 42%(58/138) |
| 2,410m | Total Distance Run | 2,223m |
| 20 | Winner 合計 | 17 |
| 2 | フォアハンド | 15 |
| 14 | バックハンド | 1 |
| 4 | サーブ | 1 |
| 25 | Unforced error 合計 | 46 |
| 12 | フォアハンド | 15 |
| 10 | バックハンド | 25 |
| 3 | サーブ | 6 |
錦織の2回戦の対戦相手は!?
錦織圭のモンテカルロ・マスターズ2回戦の対戦相手は、世界ランキング49位のダニール・メドベデフ(22歳・ロシア)。
過去に対戦はなく、初対戦となります。
メドベデフは198cmの高い身長があり、フォアハンドで高い打点からのフラット系のショットを積極的に打ち込んで来ることも予想されます。
勢いに乗らせると怖いですが、試合中のアップダウンも大きく安定感に欠ける面があるので、錦織はリターン、ストロークで先に攻撃を仕掛けて揺さぶっていく展開に持ち込みたいところです。
1回戦では錦織はバックハンドの調子は良かったもののフォアハンドが不調だったので、2回戦に向けてフォアハンドの改善が必要かなと思います。
ただ、試合の前に錦織の右手の状態が気がかりですが…。



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