2018年5月13日から5月20日(2018年第20週)にローマ(イタリア)で開催されるマスターズ1000「BNLイタリア国際」。
錦織圭の3回戦の対戦相手は、世界ランキング28位のフィリップ・コールシュライバー(34歳・ドイツ)。
錦織とコールシュライバーのプレイヤー情報、3回戦の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(3回戦)
過去の対戦成績は、錦織の1勝、コールシュライバーの0勝。
過去1回の対戦は2016年の全豪オープン(ハード)の1回戦で、錦織がセットカウント3-0(6-4、6-3、6-3)で勝利しています。
クレーコートでは初対戦となります。
※2018年5月17日時点(試合前)
錦織 圭 | コールシュライバー | |
1 勝 | 対戦成績 | 0 勝 |
24位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 28位 (16位) |
日本 | 国籍 | ドイツ |
28歳 | 年齢 | 34歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1983年10月16日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 178cm / 70kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 片手 |
2007年 | プロ転向 | 2001年 |
11勝6敗 | 2018年成績 | 15勝12敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 0回 |
342勝161敗 | 通算成績 | 438勝334敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 8回 |
3回戦「錦織 vs コールシュライバー」の結果
試合日:現地時間 5月17日(木)
錦織 圭 (24位) | 2 | 6 | 6 | |
フィリップ・コールシュライバー (28位) | 0 | 1 | 2 | |
試合時間:1時間3分 |
---|
錦織圭(28歳・日本)がフィリップ・コールシュライバー(34歳・ドイツ)を6-1、6-2のストレートで破り、準々決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | ● | ○ | ● | ○ | – | – | – | – | – | 6 | |
コールシュライバー | ○ | – | – | – | – | – | 1 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
錦織のサービスで試合開始。
第1ゲーム、40-15からコールシュライバーが先に攻撃を仕掛けてのポイント、錦織のフォアハンドのミスがあり、デュースまで行きますが、デュース2回目で錦織がキープ。
第2ゲーム、30-0からコールシュライバーのダブルフォルトとバックハンドのミス、早いテンポのラリーで錦織が打ち勝ってのポイントがあり、30-40と錦織にブレークポイントが来ますが、コールシュライバーがピンチを凌いで、デュースへ。
デュース2回目でコールシュライバーがキープ。
第3ゲーム、40-0から錦織のダブルフォルトがありましたが、錦織がキープ。
第4ゲーム、錦織のフォアハンドの角度のあるクロスへのショット、リターンから攻撃を仕掛けてのフォアハンドのウィナー、リターンから攻めてのポイントがあり、0-40と錦織にブレークポイントが来ます。
コールシュライバーにフォアハンドのミスが出て、錦織がブレークに成功。
第5ゲーム、コールシュライバーのミスが目立ち、錦織が危なげなくキープ。
第6ゲーム、15-0から錦織のリターンから攻撃を仕掛けてのフォアハンドのウィナー、コールシュライバーのフォアハンドのミスとダブルフォルトがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
錦織の深いリターンからのバックハンドのダウンザラインへのウィナーが決まり、錦織がブレークに成功。
第7ゲーム、錦織のサービングフォーザセット。
錦織が簡単にポイントを取って行き、40-0と錦織にセットポイントが来ると、錦織のセンターへのファーストサーブをコールシュライバーが返すことができず、錦織が第1セットを先取。
錦織がコールシュライバーを圧倒するプレーを見せ、第1セットにかかった時間はわずか27分でした。
錦織 | 第1セット | コールシュライバー |
1 | サービスエース | 0 |
1 | ダブルフォルト | 2 |
63%(15/24) | ファーストサーブ確率 | 47%(9/19) |
73%(11/15) | 1st Serve Points Won | 44%(4/9) |
78%(7/9) | 2nd Serve Points Won | 30%(3/10) |
67%(2/3) | ブレイク / チャンス | 0%(0/0) |
1/1 | ネットポイント | 2/3 |
70%(30/43) | Total Points Won | 30%(13/43) |
5 | Winner 合計 | 1 |
2 | フォアハンド | 0 |
2 | バックハンド | 1 |
1 | サーブ | 0 |
6 | Unforced error 合計 | 11 |
1 | フォアハンド | 5 |
4 | バックハンド | 4 |
1 | サーブ | 2 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | ● | ○ | ● | ○ | – | – | – | – | 6 | ||
コールシュライバー | ○ | ○ | – | – | – | – | 2 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
コールシュライバーのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、コールシュライバーがキープ。
第2ゲーム、コールシュライバーがストロークで積極的に攻撃を仕掛けるようになり、コールシュライバーの角度のあるフォアハンドのクロスへのショット、バックハンドのダウンザラインへのウィナーが決まるなど、15-40とコールシュライバーにブレークポイントが来ますが、錦織がファーストサーブ2本でピンチを凌いで、デュースへ。
デュース後も錦織がサーブだけで連続でポイントを取って、キープ。
第3ゲーム、コールシュライバーのすばらしいボレーやサービスエースなどがあり、コールシュライバーがラブゲームでキープ。
第4ゲーム、錦織の見事なバックハンドのダウンザラインへのウィナーなどがあり、錦織がキープ。
第5ゲーム、錦織の連続攻撃からのグランドスマッシュでのウィナー、バックハンドのダウンザラインへのショットでのポイント、錦織がすばらしいディフェンスを見せてコールシュライバーのミスを誘ってのポイントがあり、0-40と錦織にブレークポイントが来ます。
コールシュライバーが2本凌ぎますが、錦織のバックハンドのクロスへのリターンでコールシュライバーを外に振ってからのバックハンドのダウンザラインへのウィナーが決まり、錦織がブレークに成功。
第6ゲーム、錦織のフォアハンドのウィナー、バックハンドの角度のあるクロスへのウィナーなどがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第7ゲーム、錦織のフォアハンドのクロスへのウィナー、コールシュライバーを左右に振り回してのポイント、ロングラリーで最後は根負けする形でのコールシュライバーのフォアハンドのミスなどがあり、30-40と錦織にブレークポイントが来ます。
錦織の深いリターンをコールシュライバーが返すことができず、錦織がブレークに成功。
第8ゲーム、錦織のサービングフォーザマッチ。
コールシュライバーが先に攻撃を仕掛けてのポイント、錦織のバックハンドのクロスへのウィナー、錦織のフォアハンドのダウンザラインへのウィナー、錦織のバックハンドのミス、錦織のセカンドサーブでのポイントがあり、40-30と錦織にマッチポイントが来ます。
コールシュライバーの甘く返って来たリターンを錦織がバックハンドでウィナーを決めて勝利。
錦織 | 第2セット | コールシュライバー |
0 | サービスエース | 2 |
0 | ダブルフォルト | 0 |
57%(13/23) | ファーストサーブ確率 | 67%(14/21) |
69%(9/13) | 1st Serve Points Won | 57%(8/14) |
80%(8/10) | 2nd Serve Points Won | 57%(4/7) |
50%(2/4) | ブレイク / チャンス | 0%(0/2) |
1/1 | ネットポイント | 3/3 |
59%(26/44) | Total Points Won | 41%(18/44) |
9 | Winner 合計 | 6 |
5 | フォアハンド | 1 |
4 | バックハンド | 3 |
0 | サーブ | 2 |
4 | Unforced error 合計 | 5 |
0 | フォアハンド | 3 |
4 | バックハンド | 2 |
0 | サーブ | 0 |
試合振り返り・スタッツ
錦織は前日のディミトロフとの激闘の疲れをまったく感じさせない完璧なプレーを見せ、とにかく強かったです。
第1セットはコールシュライバーのミスが目立ちましたが、錦織のストロークの精度が非常に高く、錦織は後ろに下がらずにライジングでコールシュライバーの深いショットに対しても上手く対応し、コールシュライバーは防戦一方で錦織をどう攻略していいか分からないという状態でした。
第2セットではコールシュライバーが積極的に攻撃を仕掛けて流れを変えようと反撃に出て来ましたが、錦織がコールシュライバーを上回るプレーを見せて圧倒してしまいました。
錦織はまったくミスをする気配がなく、クロスへのショット(リターン)でコールシュライバーを外に振ってからストレートに打ってポイントを取るパターンが面白いように決まり、欲しいところでファーストサーブでしっかりとポイントを取るなど、終始イメージ通りのプレーができていた感じでした。
錦織 | Match | コールシュライバー |
1 | サービスエース | 2 |
1 | ダブルフォルト | 2 |
60%(28/47) | ファーストサーブ確率 | 58%(23/40) |
71%(20/28) | 1st Serve Points Won | 52%(12/23) |
79%(15/19) | 2nd Serve Points Won | 41%(7/17) |
57%(4/7) | ブレイク / チャンス | 0%(0/2) |
2/2 | ネットポイント | 5/6 |
64%(56/87) | Total Points Won | 36%(31/87) |
1,241m | Total Distance Run | 1,204m |
14 | Winner 合計 | 7 |
7 | フォアハンド | 1 |
6 | バックハンド | 4 |
1 | サーブ | 2 |
10 | Unforced error 合計 | 16 |
1 | フォアハンド | 8 |
8 | バックハンド | 6 |
1 | サーブ | 2 |
錦織の準々決勝の対戦相手は!?
錦織圭のBNLイタリア国際の準々決勝の対戦相手は、世界ランキング18位のノバク・ジョコビッチ(30歳・セルビア)。
過去の対戦成績は、錦織の2勝、ジョコビッチの12勝。(錦織の11連敗中)
直近の対戦は2018年のマドリード・オープン(クレー)の1回戦で、ジョコビッチがセットカウント2-0(7-5、6-4)で勝利しています。
クレーコートではジョコビッチの5戦5勝。
11連敗中の厳しい相手ではありますが、錦織はクレーコートシーズンに入ってから良いプレーが戻ってきているので、次こそは何度も跳ね返されてきたジョコビッチの壁を乗り越えて欲しいです。
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