【2018年】ロレックス・パリ・マスターズの結果(準決勝)


2018年10月29日から11月4日(2018年第44週)にパリ(フランス)で開催されるマスターズ1000「ロレックス・パリ・マスターズ(パリ・マスターズ)」の準決勝の結果、準決勝後の暫定ランキング(レースランキング)、放送予定を見ていきます。

準決勝「ティエム vs ハチャノフ」
ティエムが勝てばパリ・マスターズ初の決勝、ハチャノフが勝てばマスターズ初の決勝進出となります。

準決勝「フェデラー vs ジョコビッチ」
フェデラーが勝てばパリ・マスターズ7年ぶり2回目の決勝、ジョコビッチが勝てばパリ・マスターズ3年ぶり5回目の決勝進出となります。

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2018年 ロレックス・パリ・マスターズ 準決勝の結果

ロレックス・パリ・マスターズの準決勝の結果です。

<日程(現地時間)>
・11月3日(土):準決勝

日本とパリの時差:-8時間(日本の方が8時間進んでいます)

※スコアにある各選手の()内の数字は2018年10月29日付のランキングです。

トップハーフ
[6] ドミニク・ティエム (8) 0 4 1
カレン・ハチャノフ (18) 2 6 6
ボトムハーフ
[3] ロジャー・フェデラー (3) 1 66 7 63
[2] ノバク・ジョコビッチ (2) 2 78 5 77

以下、各試合の簡単な試合の振り返りとスタッツです。(試合後に追記します。)

準決勝「ティエム vs ハチャノフ」

過去に対戦はなく、初対戦となります。

[6] ドミニク・ティエム (8) 0 4 1
カレン・ハチャノフ (18) 2 6 6
試合時間:1時間10分

カレン・ハチャノフ(22歳・ロシア)が第6シードのドミニク・ティエム(25歳・オーストリア)を6-4、6-1のストレートで破り、マスターズ初の決勝進出を決めました。

簡単に試合を振り返ります。

第1セット

ティエムのサービスで試合開始。

第8ゲームまでお互いブレークポイントを与えずにキープが続きます。

第9ゲーム、ラリー戦でのティエムのフォアハンドのミス、ハチャノフのバックハンドのクロスへの深いショットでのポイント、ティエムのロブショットのミスがあり、0-40とハチャノフにブレークポイントが来ます。

ティエムがフォアハンドの連続ウィナーで2本凌ぎますが、ハチャノフの深いショットでの連続攻撃からのフォアハンドのクロスへのウィナーが決まり、ハチャノフがブレークに成功

第10ゲーム、ハチャノフのサービングフォーザセット。
ティエムにブレークポイントが2本(30-40、デュース1回目)ありましたが、どちらもハチャノフがファーストサーブで凌ぎます。

デュース3回目でハチャノフがキープをして第1セットを先取

第2セット

ティエムのサービスで第2セット開始。

第1ゲーム、40-15からハチャノフのリターンでの連続ポイントでデュースとなり、デュース1回目でハチャノフのフォアハンドの逆クロスへのウィナーが決まり、ハチャノフにブレークポイントが来ます。

ハチャノフがバックハンドの角度のあるクロスへのリターンでポイントを取り、ハチャノフがブレークに成功

第2ゲーム、15-0からティエムのフォアハンドのクロスへのショットでのポイントとバックハンドのダウンザラインへのウィナー、ハチャノフのバックハンドのミスがあり、15-40とティエムにブレークポイントが来ます。

ティエムのバックハンドのダウンザラインへのウィナーが決まり、ティエムがブレークバックに成功

第3ゲーム、ハチャノフの深いリターンでのポイント、ティエムのフォアハンドのミスとバックハンドのミスなどがあり、15-40とハチャノフにブレークポイントが来ます。

ティエムが1本凌ぎますが、フォアハンドのクロスラリーでハチャノフが打ち勝ち、ハチャノフがブレークに成功

第5ゲーム、15-40とハチャノフにブレークポイントが来ると、ティエムにフォアハンドのミスが出て、ハチャノフがブレークに成功

第7ゲーム、40-0からハチャノフのリターンでの連続ポイントなどでデュースとなり、デュース1回目でティエムにハーフボレーのミスが出て、ハチャノフにマッチポイント(ブレークポイント)が来ます。

ハチャノフがバックハンドの角度のあるクロスへのリターンでポイントを取り、ハチャノフがブレークをして勝利

スタッツ

ハチャノフはストロークのミスが少なく、リターンゲームではしっかりとリターンを返してティエムにプレッシャーを掛け続けるなど、最後まで集中力の高いプレーを見せていました。

一方、ティエムは良いショットもあれば簡単にミスもしまうなどプレーが安定せず、第2セットでは両選手のプレーの質に差が出て、一方的な試合展開となってしまいました。

ティエム Match ハチャノフ
3 サービスエース 2
0 ダブルフォルト 0
53% (29/55) ファーストサーブ確率 74% (35/47)
66% (19/29) 1st Serve Points Won 69% (24/35)
31% (8/26) 2nd Serve Points Won 67% (8/12)
33% (1/3) ブレーク / チャンス 63% (5/8)
5/7 ネットポイント 9/10
32% (15/47) Return Points Won 51% (28/55)
41% (42/102) Total Points Won 59% (60/102)
1,278m Total Distance Run 1,303m
13 Winner 合計 13
5 フォアハンド 6
5 バックハンド 4
3 サーブ 3
23 Unforced error 合計 11
12 フォアハンド 8
11 バックハンド 3
0 サーブ 0

[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時に取得したポイント。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時に取得したポイント。
・Return Points Won:リターンゲームで取得したポイント。
・Total Points Won:取得した全ポイント。

準決勝「フェデラー vs ジョコビッチ」

過去の対戦成績は、フェデラーの22勝、ジョコビッチの24勝。

ハードコートでは、フェデラーの17勝、ジョコビッチの18勝。

ビッグ4対決「フェデラーvsジョコビッチ」の対戦成績は!?

直近の対戦は2018年のウエスタン&サザン・オープン(ハード)の決勝で、ジョコビッチがセットカウント2-0(6-4、6-4)で勝利しています。

[3] ロジャー・フェデラー (3) 1 66 7 63
[2] ノバク・ジョコビッチ (2) 2 78 5 77
試合時間:3時間2分

第2シードのノバク・ジョコビッチ(31歳・セルビア)が第3シードのロジャー・フェデラー(37歳・スイス)を7-6、5-7、7-6のフルセットの末に破り、パリ・マスターズ3年ぶり5回目の決勝進出を決めました。

簡単に試合を振り返ります。

第1セット

ジョコビッチのサービスで試合開始。

立ち上がりからハイレベルなプレーの応酬となり、緊迫したゲームが続いて行きます。

第1ゲーム、デュースまで行きますが、デュース2回目でジョコビッチがキープ。

第2ゲーム、デュース後にジョコビッチにブレークポイントが1本ありましたが、デュース2回目でフェデラーがキープ。

第5ゲーム、デュースまで行きますが、デュース1回目でジョコビッチがキープ。

第8ゲーム、ジョコビッチにブレークポイントが4本(30-40、デュース3回目、4回目、5回目)ありましたが、12分を超える長いゲームの末にデュース7回目でフェデラーがキープ。

第12ゲーム、デュースまで行きますが、デュース1回目でフェデラーがキープ。

タイブレークに突入

フェデラーが先行(1ポイント目と5ポイント目でミニブレーク)してジョコビッチが追い付く(3ポイント目と7ポイント目でミニブレーク)という展開となる中、7-6とジョコビッチにセットポイントが来てのフェデラーのサービス1本目。

ラリー戦でフェデラーにバックハンドのミスが出て、ジョコビッチがミニブレークをして第1セットを先取

第2セット

フェデラーのサービスで第2セット開始。

第1ゲーム、ジョコビッチにブレークポイントが2本(30-40、デュース1回目)ありましたが、デュース2回目でフェデラーがキープ。

第2ゲーム、30-15からフェデラーのリターンでのポイント、フェデラーのフォアハンドの鋭いクロスへのウィナーがあり、30-40とフェデラーにブレークポイントが来ますが、ジョコビッチが先に攻撃を仕掛けてスマッシュでポイントを取り、デュースへ。

デュース2回目でジョコビッチがキープ。

第3ゲームから第10ゲームまで、お互いブレークポイントを与えずにキープが続いて行きます。

第11ゲーム、ジョコビッチのパッシングショットのウィナー、フェデラーのスマッシュのミスとバックハンドのミスなどがあり、30-40とジョコビッチにブレークポイントが来ますが、フェデラーのフォアハンドの逆クロスへのウィナーが決まり、デュースへ。

デュース1回目でフェデラーがキープ。

第12ゲーム、15-0からラリー戦でのフェデラーのポイント、ジョコビッチのバックハンドのミス、ラリー戦でのフェデラーのポイントがあり、15-40とフェデラーにセットポイント(ブレークポイント)が来ます。

フェデラーの見事なフォアハンドのダウンザラインへのカウンターショットが決まり、フェデラーがブレークをして第2セットを取ります

ファイナルセット

フェデラーのサービスでファイナルセット開始。

第1ゲーム、15-40とジョコビッチにブレークポイントが来ますが、フェデラーのサービスエース、ジョコビッチにとってアンラッキーなコードボールでのフェデラーのポイントがあり、デュースへ。

デュース1回目でフェデラーがキープ。

第2ゲームから第8ゲームまで、お互いブレークポイントを与えずにキープが続いて行きます。

第9ゲーム、15-40とジョコビッチにブレークポイントが来ますが、フェデラーがサービスエースとファーストサーブでポイントを取り、デュースへ。(ブレークポイントをモノにできなかったジョコビッチがラケットを投げつけます)

デュース1回目でフェデラーがキープ。

第12ゲームまでキープが続いてタイブレークに突入

4ポイント目と5ポイント目のフェデラーのサービス2本でフェデラーのフォアハンドのミスとダブルフォルトがあり、ジョコビッチが連続ミニブレーク

6-3とジョコビッチにマッチポイントが来てのジョコビッチのサービス1本目。

ロングラリーでジョコビッチが打ち勝ち、3時間2分の大熱戦の末にジョコビッチが勝利

スタッツ

お互いのプレーの質が高く、最後までどちらが勝つか分からない見応えのある試合となりました。

ファイナルセットに入ってからフェデラーがより攻撃的なプレーをして勝負に出ていましたが、この接戦の試合展開で勝ち切ってしまうジョコビッチが強かったです。

フェデラーは第2セットのセットポイントでスーパーショットを決め、12本のブレークポイントをすべて凌ぎ切るなど勝負強さを見せましたが、最後にタイブレークで痛い連続ミスが出てしまいました。

フェデラー Match ジョコビッチ
17 サービスエース 8
2 ダブルフォルト 0
67% (93/139) ファーストサーブ確率 67% (76/113)
74% (69/93) 1st Serve Points Won 74% (56/76)
54% (25/46) 2nd Serve Points Won 76% (28/37)
50% (1/2) ブレーク / チャンス 0% (0/12)
24/39 ネットポイント 10/13
26% (29/113) Return Points Won 32% (45/139)
49% (123/252) Total Points Won 51% (129/252)
3,264m Total Distance Run 3,443m
54 Winner 合計 31
24 フォアハンド 15
11 バックハンド 6
19 サーブ 10
52 Unforced error 合計 32
23 フォアハンド 14
27 バックハンド 18
2 サーブ 0

ハイライト動画

準決勝「フェデラー vs ジョコビッチ」、「ティエム vs ハチャノフ」のハイライト動画です。

ドロー表(ベスト32・結果)

準決勝後の暫定ランキング (トップ30)

ロレックス・パリ・マスターズの準決勝終了時点での暫定ランキング(=レースランキング)です。

ジョコビッチ、ナダル、フェデラー、デルポトロ、A.ズベレフ、アンダーソン、チリッチ、ティエムの8名のNitto ATPファイナルズの出場が確定しています。

怪我をしているデルポトロのファイナルズ欠場が発表され、繰り上がりで9位の錦織のファイナルズ出場が決定しました。

順位 選手名 基礎
point
round result 獲得
point
SF後
point
1 ジョコビッチ 7,445 準決勝 600 8,045
2 ナダル 7,480 棄権 7,480
3 フェデラー 5,660 準決勝 × 360 6,020
4 デルポトロ 5,300 欠場 5,300
5 A.ズベレフ 4,905 準々決勝 × 180 5,085
6 アンダーソン 4,220 3回戦 × 90 4,310
7 チリッチ 3,870 準々決勝 × 180 4,050
8 ティエム 3,535 準決勝 × 360 3,895
9 錦織 圭 3,210 準々決勝 × 180 3,390
10 イズナー 3,065 3回戦 × 90 3,155
11 チョリッチ 2,390 3回戦 × 90 2,480
12 ハチャノフ 1,835 準決勝 600 2,435
13 フォニーニ 2,225 3回戦 × 90 2,315
14 エドマンド 2,150 棄権 2,150
15 チチパス 2,085 2回戦 × 10 2,095
16 メドベージェフ 1,932 2回戦 × 45 1,977
17 シュワルツマン 1,790 3回戦 × 90 1,880
18 ラオニッチ 1,810 2回戦 × 45 1,855
19 ディミトロフ 1,745 3回戦 × 90 1,835
20 チェッキナート 1,809 1回戦 × 10 1,819
21 バシラシビリ 1,750 2回戦 × 45 1,795
22 ゴファン 1,785 欠場 1,785
23 C ブスタ 1,695 1回戦 × 10 1,705
24 B アグート 1,560 2回戦 × 45 1,605
25 チョン 1,585 欠場 1,585
26 ガスケ 1,490 2回戦 × 45 1,535
27 シャポバロフ 1,430 1回戦 × 10 1,440
28 ベルダスコ 1,365 2回戦 × 45 1,410
29 モンフィス 1,400 不参加 1,400
30 シモン 1,325 2回戦 × 45 1,370

基礎ポイントについては、『 ATPランキング試算(2018年11月・パリ後)』をご覧ください。

1回戦を免除された第1シードから第16シードの選手が初戦敗退(2回戦敗退)となった場合、獲得ポイントは2回戦ではなく1回戦の10ポイントとなります。

マスターズ1000の大会への出場義務がある選手(出場免除の条件を満たす選手を除く)が欠場した場合、ペナルティで0ポイントが強制加算されます。

ロレックス・パリ・マスターズ 獲得ポイント
ラウンド 獲得ポイント
優勝 1,000
準優勝 600
準決勝 360
準々決勝 180
3回戦 90
2回戦 45
1回戦 10

準決勝の放送予定

GAORA、NHK・BS1、WOWOWメンバーズオンデマンドでの放送・配信が予定されています。

GAORA

GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継で放送予定。

日付 ラウンド 放送時間
11月3日() 準決勝 21:58~27:30

NHK・BS1

NHKでは、BS1またはサブチャンネルのBS102chで錦織が出場する試合を中心に連日生中継で放送予定。

日付 ラウンド 放送時間
11月3日() 準決勝 1 [BS1] 22:00~22:50
[102] 22:50~24:00
[BS1] 24:00~24:30
準決勝 2 [BS1] 24:30~(26:30)

<放送予定の対戦カード>
・準決勝1「ティエム vs ハチャノフ」
・準決勝2「フェデラー vs ジョコビッチ」

WOWOWメンバーズオンデマンド

WOWOWメンバーズオンデマンドでは、1回戦から決勝までを配信予定。(大会1日目は無料配信)

WOWOWメンバーズオンデマンドは、WOWOWに加入中の方(有料放送契約を締結し、月額視聴料を支払いしている方)が利用できます。

また、オンデマンドで視聴するには、WEB会員登録(無料)後に配信サイトまたは専用アプリにてログインする必要があります。

2018年 ロレックス・パリ・マスターズ その他の結果

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