2018年10月29日から11月4日(2018年第44週)にパリ(フランス)で開催されるマスターズ1000「ロレックス・パリ・マスターズ(パリ・マスターズ)」の決勝のプレイヤー情報、結果とスタッツ、決勝後のランキング、放送予定を見ていきます。
決勝「ハチャノフ vs ジョコビッチ」
ハチャノフが勝てばマスターズ初優勝、ジョコビッチが勝てばパリ・マスターズ3年ぶり5回目の優勝となります。
男子シングルスの決勝は、日本時間の11月4日(日) 23時に開始予定。
決勝のプレイヤー情報
カレン・ハチャノフとノバク・ジョコビッチの「Head 2 Head」、「1回戦から準決勝までの結果」を紹介します。
Head 2 Head
過去の対戦成績は、ハチャノフの0勝、ジョコビッチの1勝。
ハードコートでは初対戦となります。
過去1回の対戦は2018年のウィンブルドン(芝)の4回戦で、ジョコビッチがセットカウント3-0(6-4、6-2、6-2)で勝利しています。
※2018年11月4日時点(決勝前)のデータ
ハチャノフ | ジョコビッチ | |
0 勝 | 対戦成績 | 1 勝 |
18位 (18位) | 最新ランキング (最高) | 2位 (1位) |
ロシア | 国籍 | セルビア |
22歳 | 年齢 | 31歳 |
1996年5月21日 | 生年月日 | 1987年5月22日 |
198cm / 87kg | 身長 / 体重 | 188cm / 77kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2013年 | プロ転向 | 2003年 |
45勝22敗 | 2018年成績 | 49勝10敗 |
2回 | 2018年優勝回数 | 4回 |
88勝68敗 | 通算成績 | 832勝173敗 |
3回 | 通算優勝回数 | 72回 |
1回戦から準決勝までの結果
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
1回戦 | クライノビッチ (34) | 7-5, 6-2 |
2回戦 | エブデン (39) | 6-2, 2-0棄権 |
3回戦 | [8] イズナー (9) | 6-4, 6-7, 7-6 |
準々決勝 | [4] A.ズベレフ (5) | 6-1, 6-2 |
準決勝 | [6] ティエム (8) | 6-4, 6-1 |
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
1回戦 | bye | – |
2回戦 | ソウザ (48) | 7-5, 6-1 |
3回戦 | ジュムール (52) | 6-1, 2-1棄権 |
準々決勝 | [5] チリッチ (7) | 4-6, 6-2, 6-3 |
準決勝 | [3] フェデラー (3) | 7-6, 5-7, 7-6 |
※()内の数字は、2018年10月29日付の世界ランキングです。
2018年 ロレックス・パリ・マスターズ 決勝の結果
ロレックス・パリ・マスターズの決勝の結果です。
<日程(現地時間)>
・11月4日(日):決勝
日本とパリの時差:-8時間(日本の方が8時間進んでいます)
以下、決勝の簡単な試合の振り返り、スタッツ、ハイライト動画です。(試合後に追記します。)
決勝「ハチャノフ vs ジョコビッチ」
カレン・ハチャノフ (18) | 2 | 7 | 6 | |
[2] ノバク・ジョコビッチ (2) | 0 | 5 | 4 | |
試合時間:1時間37分 |
---|
カレン・ハチャノフ(22歳・ロシア)が第2シードのノバク・ジョコビッチ(31歳・セルビア)を7-5、6-4のストレートで破り、マスターズ初優勝を飾りました。
ハチャノフはトップ10プレイヤーを4人(イズナー、ズベレフ、ティエム、ジョコビッチ)破ってマスターズ初優勝を果たし、今シーズン3回目、ツアー通算4回目の優勝となりました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
ジョコビッチのサービスで試合開始。
第1ゲーム、ジョコビッチのサービスエースなどがあり、ジョコビッチがキープ。
第2ゲーム、ジョコビッチのバックハンドのダウンザラインへのショットでのポイント、ハチャノフのフォアハンドのミス、ロングラリーでのジョコビッチのポイントなどがあり、30-40とジョコビッチにブレークポイントが来ますが、ハチャノフがラリー戦で打ち勝ち、デュースへ。
デュース2回目でハチャノフがキープ。
第3ゲーム、ジョコビッチがキープ。
第4ゲーム、ロングラリーでのハチャノフのバックハンドのミス、ハチャノフのフォアハンドのミスとスマッシュのミスがあり、0-40とジョコビッチにブレークポイントが来ます。
ハチャノフのファーストサーブでのポイント、サービスエース、フォアハンドの逆クロスへのウィナーがあり、デュースへ。
デュース1回目、ハチャノフにバックハンドのミスが出て、再びジョコビッチにブレークポイントが来ると、ジョコビッチがリターンから先に攻撃を仕掛けてポイントを取り、ジョコビッチがブレークに成功。
第5ゲーム、30-0からジョコビッチのバックハンドの連続ミスとハチャノフのパッシングショットのウィナーがあり、30-40とハチャノフにブレークポイントが来ます。
ラリー戦でジョコビッチにフォアハンドのミスが出て、ハチャノフがブレークバックに成功。
第6ゲーム、ハチャノフのフォアハンドのウィナー2本やサービスエースなどがあり、ハチャノフがラブゲームでキープ。
第7ゲーム、ハチャノフのすばらしいショットや攻撃などがあり、デュースまで行きますが、デュース2回目でジョコビッチがキープ。
第8ゲーム、ハチャノフのフォアハンドのウィナー2本などがあり、ハチャノフがキープ。
第9ゲーム、ジョコビッチのサービスエースなどがあり、ジョコビッチがキープ。
第10ゲーム、ハチャノフのフォアハンドの連続ミスで0-30とジョコビッチがポイントを先行しますが、ここからハチャノフが積極的に攻撃を仕掛けて4連続でポイントを取り、ハチャノフがキープ。
第11ゲーム、ジョコビッチのフォアハンドのミス3本などがあり、30-40とハチャノフにブレークポイントが来ます。
ハチャノフがすばらしいディフェンス&ジョコビッチの足元に沈めるパッシングショットでポイントを取り、ハチャノフがブレークに成功。
第12ゲーム、ハチャノフのサービングフォーザセット。
ハチャノフのダブルフォルトとフォアハンドのミスで0-30とジョコビッチがポイントを先行しますが、ここからハチャノフが積極的に攻撃を仕掛けて3連続でポイントを取り、40-30とハチャノフにセットポイントが来ます。
ハチャノフがファーストサーブでポイントを取り、ハチャノフが第1セットを先取。
第1セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
ハチャノフ | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | 7 | |||||
ジョコビッチ | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | 5 | |||||||
○:キープ、●:ブレーク |
第2セット
ジョコビッチのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、ジョコビッチがキープ。
第2ゲーム、15-0でハチャノフのダブルフォルトがありましたが、ハチャノフがキープ。
第3ゲーム、ラリー戦でのハチャノフのポイント、ジョコビッチのダブルフォルト、ジョコビッチのフォアハンドのドライブボレーのウィナー、ジョコビッチのドロップショットのミスがあり、15-40とハチャノフにブレークポイントが来ます。
ジョコビッチのフォアハンドのウィナーとサービスエースがあり、デュースへ。
デュース1回目、ハチャノフの見事なパッシングショットが決まり、再びハチャノフにブレークポイントが来ると、ジョコビッチにバックハンドのミスが出て、ハチャノフがブレークに成功。
第4ゲーム、ハチャノフのサービスエース2本などがあり、ハチャノフがキープ。
第5ゲーム、ジョコビッチのサービスエースなどがあり、ジョコビッチがラブゲームでキープ。
第6ゲーム、デュースまで行きますが、デュース1回目でハチャノフがキープ。
第7ゲーム、15-15からジョコビッチのバックハンドのミスとハチャノフのリターンエース(パッシングショット)があり、15-40とハチャノフにブレークポイントが来ますが、ジョコビッチが先に攻撃を仕掛けてのポイントとハチャノフのフォアハンドのミスがあり、デュースへ。
デュース1回目、ハチャノフがパッシングショットでポイントを取り、ハチャノフにブレークポイントが来ますが、ジョコビッチがファーストサーブで凌ぎます。
デュース3回目でジョコビッチがキープ。
第8ゲーム、ハチャノフのサービスエースなどがあり、ハチャノフがラブゲームでキープ。
第9ゲーム、ジョコビッチがラブゲームでキープ。
第10ゲーム、ハチャノフのサービングフォーザチャンピオンシップ。
ロングラリーでのジョコビッチのバックハンドのミス、ロングラリーでのジョコビッチのフォアハンドのクロスへのウィナー、ハチャノフのボレーのウィナーとバックハンドのクロスへのウィナーがあり、40-15とハチャノフにチャンピオンシップポイントが来ます。
ジョコビッチにバックハンドのミスが出て、ハチャノフが勝利。
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
ハチャノフ | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | – | – | 6 | ||||
ジョコビッチ | ○ | ○ | ○ | ○ | – | – | 4 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
スタッツ
第1セットでジョコビッチが先にブレークをした時点ではジョコビッチがこのまま押し切ってしまいそうな流れでしたが、直後にジョコビッチのミスが絡んでハチャノフがブレークバックをしてからはハチャノフの集中力が一段と高まり、ハチャノフの良いプレーばかりが光る試合となりました。
ハチャノフはこの試合もサーブが好調で、ストロークでは強力なフォアハンドだけでなくジョコビッチの攻撃を凌ぐディフェンス力とストロークの安定感、厳しい体勢からでも鋭いショットを放つ球際の強さ、リターンの返球率の高さなど、初のマスターズの決勝の舞台で最高のパフォーマンスを発揮していました。
一方、ジョコビッチの方は準決勝のフェデラーとの死闘で疲れが残っていたのか、プレーに安定感がなく、ハチャノフの勢いを跳ね返すだけのエネルギーが残っていませんでした。
ハチャノフ | Match | ジョコビッチ |
9 | サービスエース | 5 |
2 | ダブルフォルト | 1 |
76% (50/66) | ファーストサーブ確率 | 61% (43/71) |
76% (38/50) | 1st Serve Points Won | 70% (30/43) |
50% (8/16) | 2nd Serve Points Won | 50% (14/28) |
38% (3/8) | ブレーク / チャンス | 20% (1/5) |
10/12 | ネットポイント | 8/18 |
38% (27/71) | Return Points Won | 30% (20/66) |
53% (73/137) | Total Points Won | 47% (64/137) |
1,970m | Total Distance Run | 1,991m |
31 | Winner 合計 | 18 |
17 | フォアハンド | 10 |
5 | バックハンド | 3 |
9 | サーブ | 5 |
27 | Unforced error 合計 | 24 |
15 | フォアハンド | 8 |
10 | バックハンド | 15 |
2 | サーブ | 1 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時に取得したポイント。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時に取得したポイント。
・Return Points Won:リターンゲームで取得したポイント。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
ハイライト動画
決勝「ハチャノフ vs ジョコビッチ」のハイライト動画です。
ドロー表(結果)
決勝後のランキング (トップ30)
ロレックス・パリ・マスターズの決勝後のランキング(=レースランキング)です。
ジョコビッチ、ナダル、フェデラー、A.ズベレフ、アンダーソン、チリッチ、ティエム、錦織の8名のNitto ATPファイナルズの出場が確定。(4位のデルポトロが右膝の怪我のため欠場となり、9位の錦織が繰り上がりで出場)
パリ・マスターズ後のランキングで、準優勝のジョコビッチは約2年ぶりとなる1位に復帰、優勝したハチャノフは自己最高を更新する11位に上がります。
錦織は約1年2カ月ぶりのトップ10復帰となります。
順位 | 選手名 | 基礎 point |
round | 獲得 point |
決勝後 point |
---|---|---|---|---|---|
1 | ジョコビッチ | 7,445 | 準優勝 | 600 | 8,045 |
2 | ナダル | 7,480 | 棄権 | – | 7,480 |
3 | フェデラー | 5,660 | 準決勝 | 360 | 6,020 |
4 | デルポトロ | 5,300 | 欠場 | – | 5,300 |
5 | A.ズベレフ | 4,905 | 準々決勝 | 180 | 5,085 |
6 | アンダーソン | 4,220 | 3回戦 | 90 | 4,310 |
7 | チリッチ | 3,870 | 準々決勝 | 180 | 4,050 | 8 | ティエム | 3,535 | 準決勝 | 360 | 3,895 |
9 | 錦織 圭 | 3,210 | 準々決勝 | 180 | 3,390 |
10 | イズナー | 3,065 | 3回戦 | 90 | 3,155 |
11 | ハチャノフ | 1,835 | 優勝 | 1,000 | 2,835 |
12 | チョリッチ | 2,390 | 3回戦 | 90 | 2,480 |
13 | フォニーニ | 2,225 | 3回戦 | 90 | 2,315 |
14 | エドマンド | 2,150 | 棄権 | – | 2,150 |
15 | チチパス | 2,085 | 2回戦 | 10 | 2,095 |
16 | メドベージェフ | 1,932 | 2回戦 | 45 | 1,977 |
17 | シュワルツマン | 1,790 | 3回戦 | 90 | 1,880 |
18 | ラオニッチ | 1,810 | 2回戦 | 45 | 1,855 |
19 | ディミトロフ | 1,745 | 3回戦 | 90 | 1,835 |
20 | チェッキナート | 1,809 | 1回戦 | 10 | 1,819 |
21 | バシラシビリ | 1,750 | 2回戦 | 45 | 1,795 |
22 | ゴファン | 1,785 | 欠場 | – | 1,785 |
23 | C ブスタ | 1,695 | 1回戦 | 10 | 1,705 |
24 | B アグート | 1,560 | 2回戦 | 45 | 1,605 |
25 | チョン | 1,585 | 欠場 | – | 1,585 |
26 | ガスケ | 1,490 | 2回戦 | 45 | 1,535 |
27 | シャポバロフ | 1,430 | 1回戦 | 10 | 1,440 |
28 | ベルダスコ | 1,365 | 2回戦 | 45 | 1,410 |
29 | モンフィス | 1,400 | 不参加 | – | 1,400 |
30 | シモン | 1,325 | 2回戦 | 45 | 1,370 |
基礎ポイントについては、『 ATPランキング試算(2018年11月・パリ後)』をご覧ください。
1回戦を免除された第1シードから第16シードの選手が初戦敗退(2回戦敗退)となった場合、獲得ポイントは2回戦ではなく1回戦の10ポイントとなります。
マスターズ1000の大会への出場義務がある選手(出場免除の条件を満たす選手を除く)が欠場した場合、ペナルティで0ポイントが強制加算されます。
ラウンド | 獲得ポイント |
---|---|
優勝 | 1,000 |
準優勝 | 600 |
準決勝 | 360 |
準々決勝 | 180 |
3回戦 | 90 |
2回戦 | 45 |
1回戦 | 10 |
決勝の放送予定
GAORA、NHK・BS1、WOWOWメンバーズオンデマンドでの放送・配信が予定されています。
GAORA
GAORAでは、1回戦から決勝まで生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
11月4日(日) | 決勝 (D) | 20:15~22:50 |
決勝 (S) | 22:50~26:30 |
※決勝はダブルスも放送(S:シングルス、D:ダブルス)
NHK・BS1
NHKでは、BS1またはサブチャンネルのBS102chで錦織が出場する試合を中心に連日生中継で放送予定。
日付 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
11月4日(日) | 決勝 | [BS1] 23:00~(25:00) |
11月5日(月) | 決勝 (録画) | [BS1] 19:00~(20:50) |
11月8日(木) | 決勝 (録画) | [NHK] 1:50~(3:40) |
WOWOWメンバーズオンデマンド
WOWOWメンバーズオンデマンドでは、1回戦から決勝までを配信予定。(大会1日目は無料配信)
WOWOWメンバーズオンデマンドは、WOWOWに加入中の方(有料放送契約を締結し、月額視聴料を支払いしている方)が利用できます。
また、オンデマンドで視聴するには、WEB会員登録(無料)後に配信サイトまたは専用アプリにてログインする必要があります。
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