2018年5月6日から5月13日(2018年第19週)にマドリード(スペイン)で開催されるマスターズ1000「ムチュア・マドリード・オープン(マドリード・オープン)」。
錦織圭の1回戦の対戦相手は、世界ランキング12位のノバク・ジョコビッチ(30歳・セルビア)。
錦織とジョコビッチのプレイヤー情報、1回戦の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(1回戦)
過去の対戦成績は、錦織の2勝、ジョコビッチの11勝。(ジョコビッチの10連勝中)
クレーコートではジョコビッチの4戦4勝。
直近の対戦は2016年のATPファイナルズ(室内ハード)の準決勝で、ジョコビッチがセットカウント2-0(6-1、6-1)で勝利しています。
また、2016年にはクレーコートで2回対戦があり、マドリード・オープンでは準決勝でジョコビッチがセットカウント2-0(6-3、7-6(4))、BNLイタリア国際では準決勝でジョコビッチがセットカウント2-1(2-6、6-4、7-6(5))で勝利しています。
※2018年5月7日時点(試合前)
錦織 圭 | ジョコビッチ | |
2 勝 | 対戦成績 | 11 勝 |
20位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 12位 (1位) |
日本 | 国籍 | セルビア |
28歳 | 年齢 | 30歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1987年5月22日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 188cm / 77kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2007年 | プロ転向 | 2003年 |
9勝5敗 | 2018年成績 | 5勝5敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 0回 |
340勝160敗 | 通算成績 | 788勝168敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 68回 |
1回戦「錦織 vs ジョコビッチ」の結果
試合日:現地時間 5月7日(月)
錦織 圭 (20位) | 0 | 5 | 4 | |
[10] ノバク・ジョコビッチ (12位) | 2 | 7 | 6 | |
試合時間:1時間58分 |
---|
錦織圭(28歳・日本)は第10シードのノバク・ジョコビッチ(30歳・セルビア)に5-7、4-6のストレートで敗れ、初戦敗退となりました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | 5 | |||||||
ジョコビッチ | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ● | 7 | |||||
○:キープ、●:ブレーク |
ジョコビッチのサービスで試合開始。
第1ゲーム、ジョコビッチのダブルフォルト、錦織のすばらしいコートカバーリングからのウィナー、錦織のリターンからの連続攻撃でのポイントなどがあり、30-40と錦織にブレークポイントが来ますが、ジョコビッチが凌いで、デュースへ。
デュース1回目でジョコビッチがゲームポイントを握ったところから連続でダブルフォルトが出て、再び錦織にブレークポイントが来ますが、錦織の決めに行ったバックハンドのダウンザラインへのショットがアウトとなり、ジョコビッチが凌ぎます。
デュース3回目でジョコビッチがキープ。
第2ゲーム、30-0からジョコビッチの深いショットでのポイントとリターンエース、錦織のサーブでのポイント、ジョコビッチの厳しいリターンからのフォアハンドのウィナーがあり、デュースまで行きますが、錦織がキープ。
第3ゲーム、ジョコビッチがキープ。
第4ゲーム、40-0からジョコビッチのリターンからの厳しい攻め、錦織の連続ミスがあり、デュースへ。
デュース2回目、錦織にフォアハンドのミスが出てジョコビッチにブレークポイントが来ますが、錦織がジョコビッチの逆を付くフォアハンドのクロスへの3本のショットでウィナーを取って凌ぎます。
デュース3回目で錦織がキープ。
第5ゲーム、錦織が先に攻撃を仕掛けての連続ポイント、ジョコビッチのフォアハンドのミスがあり、0-40と錦織にブレークポイントが来ます。
錦織がストローク勝負で打ち勝って、ブレークに成功。
第6ゲーム、ジョコビッチのバックハンドのダウンザラインへのショットでのポイント、ジョコビッチのベースラインギリギリに入るショットでのポイント、錦織のすばらしいドロップショット、錦織のバックハンドのミスがあり、15-40とジョコビッチにブレークポイントが来ます。
錦織が1本凌ぎますが、錦織にダブルフォルトが出て、ジョコビッチがブレークバックに成功。
第7ゲーム、ジョコビッチのダブルフォルトとバックハンドの連続ミスがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ますが、錦織のリターンミスもあり、デュースへ。
ジョコビッチがキープ。
第8ゲーム、錦織がキープ。
第9ゲーム、30-30まで行きますが、ジョコビッチがキープ。
第10ゲーム、40-30からジョコビッチのフォアハンドの逆クロスへのウィナーが決まり、デュースへ。
ジョコビッチのリターンエースが決まり、ジョコビッチにセットポイント(ブレークポイント)が来ますが、錦織がしっかりと攻め切って凌ぎます。
デュース2回目、錦織のショットがネットアウトとなり、ジョコビッチに再びセットポイントが来ますが、錦織がファーストサーブでポイントを取って凌ぎます。
デュース3回目で錦織がキープ。
第11ゲーム、30-30まで行きますが、ジョコビッチがキープ。
第12ゲーム、30-15から錦織のバックハンドの連続ミスがあり、30-40とジョコビッチにセットポイント(ブレークポイント)が来ます。
ジョコビッチのリターンエースが決まり、ジョコビッチが第1セットを先取。
錦織 | 第1セット | ジョコビッチ |
0 | サービスエース | 2 |
1 | ダブルフォルト | 4 |
53%(26/49) | ファーストサーブ確率 | 51%(21/41) |
73%(19/26) | 1st Serve Points Won | 71%(15/21) |
35%(8/23) | 2nd Serve Points Won | 45%(9/20) |
20%(1/5) | ブレイク / チャンス | 33%(2/6) |
5/5 | ネットポイント | 1/2 |
49%(44/90) | Total Points Won | 51%(46/90) |
10 | Winner 合計 | 13 |
7 | フォアハンド | 8 |
3 | バックハンド | 3 |
0 | サーブ | 2 |
17 | Unforced error 合計 | 22 |
7 | フォアハンド | 10 |
9 | バックハンド | 8 |
1 | サーブ | 4 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | ○ | ○ | – | – | 4 | ||||||
ジョコビッチ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | – | – | 6 | ||||
○:キープ、●:ブレーク |
ジョコビッチのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、30-30からジョコビッチにダブルフォルトが出て、30-40と錦織にブレークポイントが来ますが、ジョコビッチがファーストサーブでポイントを取って凌ぎ、デュースへ。
ジョコビッチがキープ。
第2ゲーム、40-0からジョコビッチの深いリターンでのポイントとリターンエース、ジョコビッチの連続攻撃からのフォアハンドのクロスへのウィナーが決まり、デュースへ。
嫌な流れになりかけましたが、錦織がしっかりと攻め切ってキープ。
第3ゲーム、40-30から錦織の連続攻撃からのフォアハンドの逆クロスへのウィナーが決まり、デュースへ。
ジョコビッチがキープ。
第4ゲーム、錦織がキープ。
第5ゲーム、ファーストポイントで錦織のスーパーショットが決まりましたが、ジョコビッチが4連続でポイントを取ってキープ。
第6ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。
第7ゲーム、30-0から錦織の見事なバックハンドのダウンザラインへのウィナー、ジョコビッチのちょっと恥ずかしいスマッシュミスがあり、30-30まで行きますが、ジョコビッチがファーストサーブで連続ポイントを取ってキープ。
第8ゲーム、錦織がキープ。
第9ゲーム、ジョコビッチがキープ。
第10ゲーム、40-15から錦織のフォアハンドのクロスへのショットがアウト、錦織のバックハンドのミスがあり、デュースへ。
錦織のこの試合初めてのサービスエース、ジョコビッチのリターンエース、錦織のバックハンドのダウンザラインへのウィナー、ジョコビッチのコーナーギリギリに決まるフォアハンドの逆クロスへのウィナーと、錦織のゲームポイントでジョコビッチがすばらしい集中力を見せ、錦織に連続でポイントを取らせません。
デュース3回目、ジョコビッチがストローク勝負で打ち勝ち、ジョコビッチにマッチポイント(ブレークポイント)が来ます。
錦織のバックハンドがアウトとなり、ジョコビッチが勝利。
錦織 | 第2セット | ジョコビッチ |
1 | サービスエース | 4 |
0 | ダブルフォルト | 1 |
66%(23/35) | ファーストサーブ確率 | 78%(25/32) |
65%(15/23) | 1st Serve Points Won | 72%(18/25) |
58%(7/12) | 2nd Serve Points Won | 57%(4/7) |
0%(0/1) | ブレイク / チャンス | 100%(1/1) |
3/4 | ネットポイント | 1/4 |
48%(32/67) | Total Points Won | 52%(35/67) |
11 | Winner 合計 | 13 |
5 | フォアハンド | 6 |
5 | バックハンド | 3 |
1 | サーブ | 4 |
9 | Unforced error 合計 | 11 |
5 | フォアハンド | 5 |
4 | バックハンド | 5 |
0 | サーブ | 1 |
試合振り返り・スタッツ
第1セットではジョコビッチはミスが多く不安定なプレーが続いていたため、錦織にもセットを取れるチャンスがありましたが、錦織に大事なところでミスが出ていたのがもったいなかったです。
また、錦織のセカンドサーブになった時のジョコビッチのプレッシャーが厳しく、錦織は欲しいところでファーストサーブが入らず苦しいサービスゲームが続き、最後にジョコビッチがチャンスをモノにして第1セットを取りました。
第2セットに入るとお互いのプレーレベルが上がり、ミスが少なく引き締まったハイレベルな試合展開となりました。
数少ないチャンスをどちらが先にモノにするかという流れの中、第2セットでもジョコビッチがここ一番で勝負強さを発揮して勝利。
試合前に危惧していましたが、錦織と対戦するときに限って何でジョコビッチのプレーが良くなるのかなぁという感じで、ジョコビッチに11連敗となってしまいました。
ランキングが落ちてノーシードでの出場が続くと今回のようにドロー次第で早期敗退もあり、すぐにランキングを戻すことは大変ではありますが、錦織のプレー自体は良かったので、モンテカルロ・マスターズの時のようにチャンスが来た時に大量ポイントを獲得する活躍を見せてくれればなと思います。
錦織 | Match | ジョコビッチ |
1 | サービスエース | 6 |
1 | ダブルフォルト | 5 |
58%(49/84) | ファーストサーブ確率 | 63%(46/73) |
69%(34/49) | 1st Serve Points Won | 72%(33/46) |
43%(15/35) | 2nd Serve Points Won | 48%(13/27) |
17%(1/6) | ブレイク / チャンス | 43%(3/7) |
8/9 | ネットポイント | 2/6 |
48%(76/157) | Total Points Won | 52%(81/157) |
2,015m | Total Distance Run | 2,069m |
21 | Winner 合計 | 26 |
12 | フォアハンド | 14 |
8 | バックハンド | 6 |
1 | サーブ | 6 |
26 | Unforced error 合計 | 33 |
12 | フォアハンド | 15 |
13 | バックハンド | 13 |
1 | サーブ | 5 |
錦織の次に出場する大会は!?
錦織圭が次に出場する大会は、5月13日からローマ(イタリア)で開催されるマスターズ1000「BNLイタリア国際」。
マドリード・オープンでの1回戦敗退は悔しい結果ではありますが、錦織のプレー自体は良かったので、次のBNLイタリア国際でもまた良いプレー続けて行って欲しいなと思います。
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