2018年10月22日から10月28日(2018年第43週)にウィーン(オーストリア)で開催されるATP500「エルステ・バンク・オープン」。
錦織圭の1回戦の対戦相手は、世界ランキング45位のフランシス・ティアフォ(20歳・アメリカ)。
錦織とティアフォのプレイヤー情報、1回戦の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(1回戦)
過去に対戦はなく、初対戦となります。
※2018年10月23日時点(試合前)
錦織 圭 | ティアフォ | |
0 勝 | 対戦成績 | 0 勝 |
11位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 45位 (38位) |
日本 | 国籍 | アメリカ |
28歳 | 年齢 | 20歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1998年1月20日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 188cm / 77kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2007年 | プロ転向 | 2015年 |
36勝17敗 | 2018年成績 | 26勝22敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 1回 |
367勝172敗 | 通算成績 | 35勝51敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 1回 |
1回戦「錦織 vs ティアフォ」の結果
試合日:10月23日(火)
[5] 錦織 圭 (11位) | 2 | 77 | 5 | 6 | ||
フランシス・ティアフォ (45位) | 1 | 63 | 7 | 2 | ||
試合時間:2時間7分 |
---|
第5シードの錦織圭(28歳・日本)がフランシス・ティアフォ(20歳・アメリカ)を7-6、5-7、6-2のフルセットの末に破り、2回戦進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | T | ||
錦織 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 7 | 7 | ||||||
ティアフォ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 3 | 6 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク、T:タイブレーク |
錦織のサービスで試合開始。
第1ゲーム、錦織のバックハンドのミスが2本ありましたが、錦織のフォアハンドの逆クロスへのウィナーやサービスエースなどがあり、錦織がキープ。
第2ゲーム、ティアフォのフォアハンドの角度のあるクロスへのショットでのポイントやサービスエースなどがあり、ティアフォがラブゲームでキープ。
第3ゲーム、錦織のサービスエースやファーストサーブでのポイント2本などがあり、錦織がキープ。
第4ゲーム、ティアフォのフォアハンドの逆クロスへのウィナーやフォアハンドのダウンザラインへのウィナーなどがあり、ティアフォがキープ。
第5ゲーム、錦織のサービスエース、錦織のドロップショット&フォアハンドのウィナーなどがあり、錦織がキープ。
第6ゲーム、錦織の深いリターンでのポイント、ティアフォのフォアハンドのミスで0-30と錦織がポイントを先行。
ここからティアフォのフォアハンドのクロスへのウィナー、サービスエース、フォアハンドに回り込んでのダウンザラインへのウィナー、錦織のフォアハンドのミスがあり、ティアフォが4連続でポイントを取ってキープ。
第7ゲーム、錦織のサービスエース2本などがあり、錦織がキープ。
第8ゲーム、ティアフォの強烈なフォアハンドのウィナーなどがあり、ティアフォがラブゲームでキープ。
第9ゲーム、錦織のフォアハンドクロスへのウィナーなどがあり、錦織がキープ。
第10ゲーム、ティアフォのサービスエース、ティアフォのフォアハンドのミス、ティアフォがサーブから先に攻撃を仕掛けてのポイント、錦織のリターンエースで30-30まで行きますが、ティアフォのサービスエースとファーストサーブでのポイントがあり、ティアフォがキープ。
第11ゲーム、錦織のボレーのウィナーとスマッシュのウィナー、錦織のドロップショット&絶妙なタッチのロブショットなどがあり、錦織がキープ。
第12ゲーム、ティアフォのサービスエース2本などがあり、ティアフォがラブゲームでキープ。
タイブレーク(錦織 – ティアフォ)
錦織のサービス
1:錦織にフォアハンドのミスが出て、ティアフォがミニブレーク(0-1)
ティアフォのサービス
2:錦織の見事なバックハンドのダウンザラインへのウィナーが決まり、錦織がミニブレーク(1-1)
3:錦織が先に攻撃を仕掛けてのフォアハンドのストレートへのウィナーが決まり、錦織がミニブレーク(2-1)
錦織のサービス
4:錦織のフォアハンドの逆クロスへの深いショットからのスマッシュのウィナー(3-1)
5:錦織のボレーのウィナー(4-1)
ティアフォのサービス
6:錦織のリターンミス(4-2)
7:ティアフォのフォアハンドのクロスへの深いショットでのポイント(4-3)
錦織のサービス
8:ティアフォのフォアハンドのミス(5-3)
9:錦織のファーストサーブでのポイント(6-3:錦織のセットポイント)
ティアフォのサービス
10:錦織がリターンから攻撃を仕掛けての錦織のボレーのウィナーが決まり、錦織がミニブレークをして第1セットを先取(7-3)
錦織 | 第1セット | ティアフォ |
5 | サービスエース | 6 |
0 | ダブルフォルト | 0 |
68% (25/37) | ファーストサーブ確率 | 56% (19/34) |
84% (21/25) | 1st Serve Points Won | 84% (16/19) |
58% (7/12) | 2nd Serve Points Won | 67% (10/15) |
0% (0/0) | ブレーク / チャンス | 0% (0/0) |
8/10 | ネットポイント | 3/4 |
24% (8/34) | Return Points Won | 24% (9/37) |
51% (36/71) | Total Points Won | 49% (35/71) |
17 | Winner 合計 | 15 |
8 | フォアハンド | 5 |
4 | バックハンド | 3 |
5 | サーブ | 7 |
12 | Unforced error 合計 | 11 |
6 | フォアハンド | 6 |
6 | バックハンド | 5 |
0 | サーブ | 0 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時に取得したポイント。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時に取得したポイント。
・Return Points Won:リターンゲームで取得したポイント。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | 5 | |||||||
ティアフォ | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ● | 7 | |||||
○:キープ、●:ブレーク |
ティアフォのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、錦織が深いリターンから先に攻撃を仕掛けてのポイント、ティアフォのファーストサーブでのポイント、錦織のフォアハンドのダウンザラインへのショットからのボレーのウィナー、ティアフォのアプローチショットのミスがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
錦織が厳しいコースへのリターンからネットダッシュを見せてボレーを決め、錦織がブレークに成功。
第2ゲーム、30-0からティアフォのリターンでの連続ポイントで30-30まで行きますが、錦織のバックハンドのクロスへの鋭いショットでのポイントとファーストサーブでのポイントがあり、錦織がキープ。
第3ゲーム、ティアフォのサービスエースやフォアハンドのクロスへのウィナーなどがあり、ティアフォがラブゲームでキープ。
第4ゲーム、錦織のサービスエース、フォアハンドの逆クロスへのショットからのスマッシュのウィナー、ファーストサーブでの連続ポイントがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第5ゲーム、すばらしいストロークの打ち合いでのティアフォのポイントやティアフォのサービスエースなどがあり、ティアフォがキープ。
第6ゲーム、錦織のサービスエースやフォアハンドに回り込んでのダウンザラインへのショットでのポイントなどがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第7ゲーム、ティアフォのバックハンドのダウンザラインへのウィナーやフォアハンドの逆クロスへのウィナーなどで40-0となった後、錦織の深いリターンでのポイントと錦織のフォアハンドのストレートへの切り返しのショットでのポイントで40-30まで行きますが、ティアフォがキープ。
第8ゲーム、30-0からティアフォの見事なバックハンドのクロスへのパッシングショットと錦織のダブルフォルトで30-30まで行きますが、錦織のファーストサーブでの連続ポイントがあり、錦織がキープ。
第9ゲーム、ティアフォのサービスエースなどがあり、ティアフォがラブゲームでキープ。
第10ゲーム、錦織のサービングフォーザマッチ。
錦織のフォアハンドのミス、ティアフォのバックハンドのクロスへのショットでのポイント、ティアフォの強烈なリターンからのドロップショットが決まり、0-40とティアフォにブレークポイントが来ます。
錦織のフォアハンドの角度のあるクロスへのウィナー、錦織のバックハンドのダウンザラインへのショットでのポイントで錦織が2本凌ぎますが、ティアフォがリターンから攻撃を仕掛けてポイントを取り、ティアフォが土壇場でブレークバックに成功。
第11ゲーム、すばらしいラリー戦でのティアフォのフォアハンドのウィナーなどがあり、ティアフォがキープ。
第12ゲーム、錦織のファーストサーブでのポイント、ティアフォの浅いリターンでのポイント、ティアフォの見事なフォアハンドのダウンザラインへのウィナー、ティアフォのリターンエースがあり、15-40とティアフォにセットポイント(ブレークポイント)が来ます。
錦織が1本凌ぎますが、錦織にバックハンドのミスが出て、ティアフォがブレークをして第2セットを取ります。
錦織 | 第2セット | ティアフォ |
2 | サービスエース | 3 |
1 | ダブルフォルト | 0 |
59% (19/32) | ファーストサーブ確率 | 53% (16/30) |
63% (12/19) | 1st Serve Points Won | 88% (14/16) |
62% (8/13) | 2nd Serve Points Won | 50% (7/14) |
100% (1/1) | ブレーク / チャンス | 40% (2/5) |
6/11 | ネットポイント | 1/3 |
30% (9/30) | Return Points Won | 38% (12/32) |
47% (29/62) | Total Points Won | 53% (33/62) |
8 | Winner 合計 | 13 |
4 | フォアハンド | 5 |
1 | バックハンド | 4 |
3 | サーブ | 4 |
9 | Unforced error 合計 | 13 |
5 | フォアハンド | 5 |
3 | バックハンド | 8 |
1 | サーブ | 0 |
ファイナルセット
ファイナルセット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ● | ○ | ○ | ● | ○ | – | – | – | – | 6 | ||
ティアフォ | ○ | ○ | – | – | – | – | 2 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
ティアフォのサービスでファイナルセット開始。
第1ゲーム、ティアフォのバックハンドのミス、ロングラリーから錦織のバックハンドのダウンザラインへのショットでのポイント、ティアフォのフォアハンドのストレートへのショットでのポイント、ティアフォのフォアハンドのミスがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
錦織が攻める中でのフォアハンドのミス、ティアフォのサービスエースがあり、デュースへ。
デュース1回目、ティアフォにボレーのミスが出て、再び錦織にブレークポイントが来ますが、ティアフォが先に攻撃を仕掛けて凌ぎます。
デュース2回目でティアフォがキープ。
第2ゲーム、30-15からティアフォのパッシングショットでのポイント、錦織が先に攻撃を仕掛けてのポイント、錦織のダブルフォルトがあり、デュースへ。
デュース2回目で錦織がキープ。
第3ゲーム、ティアフォのバックハンドのミス、ティアフォのドロップショットに対して錦織のすばやい反応&見事なラケットワークでのウィナー、錦織のバックハンドの逆クロスへのショットでのポイントがあり、0-40と錦織にブレークポイントが来ます。
ティアフォが1本凌ぎますが、錦織が深いリターンでポイントを取り、錦織がブレークに成功。
第4ゲーム、錦織のバックハンドのミス、錦織のフォアハンドに回り込んでのダウンザラインへのウィナー、錦織のフォアハンドの逆クロスへのウィナー、錦織のフォアハンドのミスで30-30まで行きますが、錦織の深いショットでのポイントとサービスエースがあり、錦織がキープ。
第5ゲーム、ティアフォのバックハンドのダウンザラインへのウィナー、スマッシュのウィナー、バックハンドのクロスへのウィナー、フォアハンドに回り込んでのダウンザラインへのウィナーがあり、ティアフォがラブゲームでキープ。
第6ゲーム、錦織のフォアハンドのストレートへのウィナーやバックハンドのダウンザラインへのウィナーなどがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第7ゲーム、錦織のフォアハンドの角度のあるクロスへのショットでのポイント、ティアフォのバックハンドのミス、錦織の深いショットからのフォアハンドの逆クロスへのウィナーがあり、0-40と錦織にブレークポイントが来ます。
セカンドサーブに対して錦織のバックハンドのストレートへのリターンエースが決まり、錦織がブレークに成功。
第8ゲーム、錦織のサービングフォーザマッチ(2回目)。
ティアフォのドロップボレー、ティアフォのリターンミス、錦織のダブルフォルト(15-30)、錦織のファーストサーブでのポイントとサービスエースがあり、40-30と錦織にマッチポイントが来ます。
セカンドサーブに対してティアフォが積極的に前に入ってリターンをしますが、サイドアウトとなり、錦織が勝利。
錦織 | ファイナルセット | ティアフォ |
2 | サービスエース | 1 |
2 | ダブルフォルト | 0 |
62% (16/26) | ファーストサーブ確率 | 83% (19/23) |
75% (12/16) | 1st Serve Points Won | 53% (10/19) |
60% (6/10) | 2nd Serve Points Won | 25% (1/4) |
33% (2/6) | ブレーク / チャンス | 0% (0/0) |
52% (12/23) | Return Points Won | 31% (8/26) |
61% (30/49) | Total Points Won | 39% (19/49) |
※試合後にスタッツが表示されなかったため、ファイナルセットでのネットポイント、ウィナー、アンフォーストエラーの数が分かりませんでした。
試合振り返り・スタッツ
第1セット、立ち上がりで錦織にストロークのミスが目立ちはしましたが、お互いにブレークポイントを与えずキープを続け、タイブレークに突入。
タイブレークに入ってからティアフォのファーストサーブが1本も入らなかったこともあり、錦織が優位に進めて第1セットを先取。
第2セット、第1ゲームで錦織が先にブレークをすると、錦織が安定したサービスゲームでキープを続けて第10ゲームでサービングフォーザマッチを迎えます。
ファーストポイントで錦織がファーストサーブの次の3打目でウィナーを狙いに行きますが、アウトになります。(結果的にこのポイントを落としたのが痛かったです)
ここからティアフォが積極的なプレーを見せて土壇場でブレークバックに成功。
その後、錦織はティアフォの勢いに押される形となり、ティアフォが4ゲーム連取で第2セットを取ります。
ファイナルセット、どちらが先に流れをつかむかという中、第3ゲームで錦織が先にブレークに成功。
錦織がギアを上げて第7ゲームもブレークをし、粘るティアフォを振り切って勝利。
いい流れで試合を進めていただけに第2セットのサービングフォーザマッチで試合を決めて欲しかったですが、錦織のサーブとストロークの調子は良さそうだったので、2回戦でもまた良いプレーを見せて欲しいです。
錦織 | Match | ティアフォ |
9 | サービスエース | 10 |
3 | ダブルフォルト | 0 |
63% (60/95) | ファーストサーブ確率 | 62% (54/87) |
75% (45/60) | 1st Serve Points Won | 74% (40/54) |
60% (21/35) | 2nd Serve Points Won | 55% (18/33) |
43% (3/7) | ブレーク / チャンス | 40% (2/5) |
33% (29/87) | Return Points Won | 31% (29/95) |
52% (95/182) | Total Points Won | 48% (87/182) |
※試合後にスタッツが表示されなかったため、試合全体でのネットポイント、ウィナー、アンフォーストエラーの数が分かりませんでした。
錦織の2回戦の対戦相手は!?
錦織圭のエルステ・バンク・オープンの2回戦の対戦相手は、世界ランキング19位のカレン・ハチャノフ(22歳・ロシア)。
過去の対戦成績は、錦織の1勝、ハチャノフの2勝。
ハードコートでは、錦織の1勝、ハチャノフの0勝。
直近の対戦は2018年のゲリー・ウェバー・オープン(芝)の2回戦で、ハチャノフがセットカウント2-0(6-2、6-2)で勝利しています。
コメント
ティアフォーとの1回戦は見てなかったが試合経過を読むと大体のところがわかった。 錦織のいつものパターンが現れているように思う。楽に勝てない、リターンの最高級のショットはあるがサービスゲームで楽に勝てない。どんな相手とでも見てて安心できない。やはり体力的なものか?ジョコビッチ、フェデラーとは歴然とした差があると思う。 決勝でビッグサーバーでストロークもいいケビン・アンダーソンに勝てなかったのも当然かと思う。何か考えないとこれではATP1000もグランドスラムも永久に勝てないのではないか?