2018年7月30日から8月5日(2018年第31週)にワシントンD.C.(アメリカ)で開催されるATP500「シティ・オープン」。
錦織圭の3回戦の対戦相手は、世界ランキング26位のデニス・シャポバロフ(19歳・カナダ)。
錦織とシャポバロフのプレイヤー情報、3回戦の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(3回戦)
過去の対戦成績は、錦織の0勝、シャポバロフの1勝。
過去1回の対戦は2018年のメキシコ・オープン(ハード)の1回戦で、シャポバロフがセットカウント2-1(6-7、6-3、6-1)で勝利しています。
※2018年8月2日時点(試合前)
錦織 圭 | シャポバロフ | |
0 勝 | 対戦成績 | 1 勝 |
20位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 26位 (23位) |
日本 | 国籍 | カナダ |
28歳 | 年齢 | 19歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1999年4月15日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 183cm / 75kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 左 / 片手 |
2007年 | プロ転向 | 2017年 |
21勝10敗 | 2018年成績 | 21勝17敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 0回 |
352勝165敗 | 通算成績 | 35勝32敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 0回 |
3回戦「錦織 vs シャポバロフ」の結果
試合日:現地時間 8月2日(木)
[7] 錦織 圭 (20位) | 2 | 77 | 6 | |
[9] デニス・シャポバロフ (26位) | 0 | 61 | 3 | |
試合時間:1時間42分 |
---|
第7シードの錦織圭(28歳・日本)が第9シードのデニス・シャポバロフ(19歳・カナダ)を7-6、6-3のストレートで破り、準々決勝進出を決めました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | T | ||
錦織 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 7 | 7 | ||||||
シャポバロフ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 1 | 6 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク、T:タイブレーク |
錦織のサービスで試合開始。
第1ゲーム、40-15で錦織のダブルフォルトがありましたが、錦織がキープ。
第2ゲーム、30-30まで行きますが、錦織のもったいないバックハンドのミスもあり、シャポバロフがキープ。
第3ゲーム、錦織がしっかりとファーストサーブを入れてポイントを取って行き、錦織がラブゲームでキープ。
第4ゲーム、40-15でシャポバロフのダブルフォルトがありましたが、シャポバロフがキープ。
第5ゲーム、30-0から錦織のダブルフォルト、シャポバロフのすばらしいコートカバーリングを見せてのパッシングショットがあり、30-30まで行きますが、錦織がキープ。
第6ゲーム、ファーストポイントで錦織のリターンエースがありましたが、シャポバロフがキープ。
第7ゲーム、シャポバロフのフォアハンドの逆クロスへのウィナー、錦織のバックハンドのミスなどがあり、30-30まで行きますが、シャポバロフのもったいないボレーミスもあり、錦織がキープ。
第8ゲーム、錦織のリターンエース、シャポバロフのダブルフォルトなどがあり、15-30と錦織がポイントを先行。
ここからシャポバロフのサービスエースとファーストサーブでのポイント、シャポバロフのボレーミスがあり、デュースまで行きますが、デュース1回目でシャポバロフがキープ。
第9ゲーム、錦織がキープ。
第10ゲーム、シャポバロフのフォアハンドのウィナー2本やドロップショットなどがあり、シャポバロフがラブゲームでキープ。
第11ゲーム、錦織がキープ。
第12ゲーム、40-15から錦織の厳しいコースへのリターンでのポイント、シャポバロフのフォアハンドのミスがあり、デュースへ。
デュース1回目、錦織が先に攻撃を仕掛けてボレーを決め、錦織にセットポイント(ブレークポイント)が来ますが、錦織のフォアハンドが上手くヒットせずにアウトとなり、シャポバロフが凌ぎます。
デュース2回目でシャポバロフがキープ。
タイブレーク(錦織 –シャポバロフ)
錦織のサービス
1:シャポバロフが深いリターンから主導権を握って攻めますが、錦織のすばらしいディフェンスを見せてからのパッシングショットが決まります(1-0)
シャポバロフのサービス
2:シャポバロフにダブルフォルトが出て、錦織がミニブレーク(2-0)
3:錦織の堅いディフェンスの前にシャポバロフにバックハンドのミスが出て、錦織がミニブレーク(3-0)
錦織のサービス
4:錦織にフォアハンドのミスが出て、シャポバロフがミニブレーク(3-1)
5:シャポバロフのバックハンドのミス(4-1)
シャポバロフのサービス
6:錦織のすばらしいリターンからのフォアハンドのウィナーが決まり、錦織がミニブレーク(5-1)
7:シャポバロフにバックハンドのミスが出て、錦織がミニブレーク(6-1:錦織のセットポイント)
錦織のサービス
8:シャポバロフのバックハンドが力なくネットにかかり、錦織が第1セットを先取(7-1)
錦織 | 第1セット | シャポバロフ |
0 | サービスエース | 4 |
2 | ダブルフォルト | 3 |
61%(22/36) | ファーストサーブ確率 | 43%(19/44) |
77%(17/22) | 1st Serve Points Won | 68%(13/19) |
71%(10/14) | 2nd Serve Points Won | 56%(14/25) |
0%(0/1) | ブレイク / チャンス | 0%(0/0) |
2/4 | ネットポイント | 5/8 |
55%(44/80) | Total Points Won | 45%(36/80) |
7 | Winner 合計 | 12 |
3 | フォアハンド | 6 |
4 | バックハンド | 2 |
0 | サーブ | 4 |
14 | Unforced error 合計 | 14 |
7 | フォアハンド | 6 |
5 | バックハンド | 5 |
2 | サーブ | 3 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ● | – | – | – | 6 | |||
シャポバロフ | ○ | ○ | ○ | – | – | – | 3 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
シャポバロフのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、40-0からシャポバロフのフォアハンドのミス、錦織が先に攻撃を仕掛けてのボレー、シャポバロフのフォアハンドのミスがあり、デュースへまで行きますが、デュース1回目でシャポバロフがキープ。
第2ゲーム、15-15で錦織にもったいないバックハンドのミスが出て、15-30とシャポバロフがポイントを先行しますが、錦織が3連続でポイントを取ってキープ。
第3ゲーム、40-15でシャポバロフのダブルフォルトがありましたが、シャポバロフがキープ。
第4ゲーム、錦織のバックハンドのミス、ファーストサーブでのポイント、フォアハンドのミスがあり、15-30とシャポバロフがポイントを先行しますが、錦織が3連続でポイントを取ってキープ。
第5ゲーム、30-0からシャポバロフのフォアハンドのミス、錦織の見事なバックハンドのダウンザラインへのウィナーが決まり、30-30まで行きますが、シャポバロフがキープ。
第6ゲーム、ファーストポイントで錦織のフォアハンドのミスがありましたが、ここから錦織がファーストサーブだけで4連続でポイントを取ってキープ。
第7ゲーム、シャポバロフのバックハンドのミスとファーストサーブでのポイント、錦織のリターンミス、シャポバロフのフォアハンドのミスと上手いネットプレーでのポイントとダブルフォルトがあり、デュースへ。
デュース1回目、シャポバロフにフォアハンドのミスが出て、錦織にブレークポイントが来ますが、シャポバロフがセカンドサーブで凌ぎます。
デュース2回目、シャポバロフにフォアハンドのミスが出て、再び錦織にブレークポイントが来ると、シャポバロフにダブルフォルトが出て、錦織がブレークに成功。
第8ゲーム、40-0からシャポバロフの深いリターンでのポイント、シャポバロフのすばらしいコートカバーリングを見せてのポイントがあり、40-30まで行きますが、錦織がしっかりとキープ。
第9ゲーム、40-15からシャポバロフの甘くなったドロップショットを錦織がしっかりと対応してのパッシングショット、錦織が先に攻撃を仕掛けてボレーを決め、デュースへ。
デュース1回目、錦織が深いリターンでポイントを取り、錦織にマッチポイント(ブレークポイント)が来ます。
シャポバロフのフォアハンドがフレームショットとなって大きくアウトとなり、錦織が勝利。
錦織 | 第2セット | シャポバロフ |
0 | サービスエース | 3 |
0 | ダブルフォルト | 3 |
74%(17/23) | ファーストサーブ確率 | 47%(18/38) |
65%(11/17) | 1st Serve Points Won | 67%(12/18) |
83%(5/6) | 2nd Serve Points Won | 40%(8/20) |
67%(2/3) | ブレイク / チャンス | 0%(0/0) |
5/8 | ネットポイント | 3/6 |
56%(34/61) | Total Points Won | 44%(27/61) |
6 | Winner 合計 | 7 |
5 | フォアハンド | 2 |
1 | バックハンド | 2 |
0 | サーブ | 3 |
12 | Unforced error 合計 | 14 |
4 | フォアハンド | 6 |
8 | バックハンド | 5 |
0 | サーブ | 3 |
試合振り返り・スタッツ
スタッツを見ると錦織のストロークのミスが多いですが、サービスエースは0本だったものの2回戦に続いてサーブの調子がよく、終わってみればシャポバロフにブレークポイントを1本も与えず、錦織のサービスゲームでデュースになったゲームも0回という内容でサービスゲームは非常に安定していました。
また、第1セットのタイブレークのファーストポイントで見せた錦織のすばらしいディフェンス、欲しいところでファーストサーブだけでポイント取るなど、大事な局面での錦織の集中力はお見事でした。
逆にシャポバロフの方は第1セットと第2セットともにファーストサーブの確率が40%台と低く、タイブレークでのダブルフォルトやストロークミス、1つのゲームでミスが重なるなど、シャポバロフらしいダイナミックなプレーもありながらも大事なところでのミスも多いというプレー内容でした。
あとシャポバロフのキレのあるショットを打ち返す際に、錦織のフォアハンドが振り上げるスイングになってボールが浅くなることが多かったので、ここは修正しておきたいところです。
錦織 | Match | シャポバロフ |
0 | サービスエース | 7 |
2 | ダブルフォルト | 6 |
66%(39/59) | ファーストサーブ確率 | 45%(37/82) |
72%(28/39) | 1st Serve Points Won | 68%(25/37) |
75%(15/20) | 2nd Serve Points Won | 49%(22/45) |
50%(2/4) | ブレイク / チャンス | 0%(0/0) |
7/12 | ネットポイント | 8/14 |
55%(78/141) | Total Points Won | 45%(63/141) |
13 | Winner 合計 | 19 |
8 | フォアハンド | 8 |
5 | バックハンド | 4 |
0 | サーブ | 7 |
26 | Unforced error 合計 | 28 |
11 | フォアハンド | 12 |
13 | バックハンド | 10 |
2 | サーブ | 6 |
錦織の準々決勝の対戦相手は!?
錦織圭のシティ・オープンの準々決勝の対戦相手は、世界ランキング3位のアレクサンダー・ズベレフ(21歳・ドイツ)。

過去の対戦成績は、錦織の1勝、A.ズベレフの1勝。
直近の対戦は2018年のモンテカルロ・マスターズ(クレー)の準決勝で、錦織がセットカウント2-1(3-6、6-3、6-4)で勝利しています。
ただ、去年のシティ・オープンの準決勝での初対戦の時は、錦織はA.ズベレフの強力なサーブにまったく対応することができずに完敗の内容だったため、ハードコートで錦織がA.ズベレフをどう攻略して行くのか注目です。
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