2018年8月12日から8月19日(2018年第33週)にシンシナティ(アメリカ)で開催されるマスターズ1000「ウエスタン&サザン・オープン(シンシナティ・マスターズ)」。
錦織圭の2回戦の対戦相手は、世界ランキング151位のスタン・ワウリンカ(33歳・スイス)。
錦織とワウリンカのプレイヤー情報、2回戦の試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報(2回戦)
過去の対戦成績は、錦織の4勝、ワウリンカの4勝。
直近の対戦は2017年のブリスベン国際(ハード)の準決勝で、錦織がセットカウント2-0(7-6、6-3)で勝利しています。
※2018年8月15日時点(試合前)
錦織 圭 | ワウリンカ | |
4 勝 | 対戦成績 | 4 勝 |
23位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 151位 (3位) |
日本 | 国籍 | スイス |
28歳 | 年齢 | 33歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1985年3月28日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 183cm / 81kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 片手 |
2007年 | プロ転向 | 2002年 |
23勝12敗 | 2018年成績 | 9勝12敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 0回 |
354勝167敗 | 通算成績 | 474勝274敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 16回 |
2回戦「錦織 vs ワウリンカ」の結果
試合日:現地時間 8月15日(水)
錦織 圭 (23位) | 0 | 4 | 4 | |
スタン・ワウリンカ (151位) | 2 | 6 | 6 | |
試合時間:1時間29分 |
---|
錦織圭(28歳・日本)はスタン・ワウリンカ(33歳・スイス)に4-6、4-6のストレートで敗れ、2回戦で敗退となりました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | ● | ○ | – | – | 4 | ||||||
ワウリンカ | ○ | ○ | ● | ○ | ● | ○ | – | – | 6 | ||||
○:キープ、●:ブレーク |
錦織のサービスで試合開始。
第1ゲーム、錦織のファーストサーブでのポイント2本などがあり、錦織がキープ。
第2ゲーム、ワウリンカのフォアハンドのウィナーやサービスエースなどがあり、ワウリンカがキープ。
第3ゲーム、錦織がキープ。
第4ゲーム、30-0から錦織の深いリターンからの見事なアプローチショットでのポイント、ワウリンカのバックハンドのミス、錦織の深いショットの連続攻撃でのポイントがあり、30-40と錦織にブレークポイントが来ます。
ファーストサーブに対する錦織のリターンが深く返って来てワウリンカのフォアハンドがネットにかかり、錦織がブレークに成功。
第5ゲーム、15-15で錦織がすばらしいラリー戦(25回)を制するなど、錦織がしっかりとキープ。
第6ゲーム、ワウリンカがキープ。
第7ゲーム、錦織のフォアハンドのミスとバックハンドのミス、ワウリンカの見事なバックハンドのダウンザラインへのウィナーがあり、0-40とワウリンカにブレークポイントが来ます。
横に振られて体勢不十分になった錦織のフォアハンドのクロスへのショットが大きくアウトとなり、ワウリンカがブレークバックに成功。
第8ゲーム、ワウリンカのフォアハンドのクロスへのウィナーと深いショットからのドロップショットとダブルフォルトとフォアハンドのミスがあり、30-30まで行きますが、ワウリンカがキープ。
第9ゲーム、錦織のフォアハンドのミス、ワウリンカのリターンでのポイント、ワウリンカの見事なバックハンドのダウンザラインへのウィナーがあり、0-40とワウリンカにブレークポイントが来ます。
錦織が先に攻撃を仕掛けてのボレー、錦織のファーストサーブでのポイントとサービスエースがあり、デュースへ。
デュース1回目、ワウリンカが深いショットでポイントを取り、再びワウリンカにブレークポイントが来ます。
錦織が先に攻撃を仕掛けてネットプレーに出ますが、ワウリンカが錦織のスマッシュを拾うなどすばらしいディフェンスを見せてからのフォアハンドのクロスへのショットでポイントを取り、ワウリンカがブレークに成功。
第10ゲーム、ワウリンカのサービングフォーザセット。
ワウリンカのサービスエースなどがあり、40-0とワウリンカにセットポイントが来ます。
ワウリンカのダブルフォルト、錦織がリターンから攻めてのドロップショットで40-30まで行きますが、ワウリンカのサービスエースが決まり、ワウリンカが第1セットを先取。
錦織 | 第1セット | ワウリンカ |
1 | サービスエース | 5 |
0 | ダブルフォルト | 2 |
56%(15/27) | ファーストサーブ確率 | 61%(17/28) |
47%(7/15) | 1st Serve Points Won | 71%(12/17) |
67%(8/12) | 2nd Serve Points Won | 55%(6/11) |
100%(1/1) | ブレイク / チャンス | 40%(2/5) |
1/3 | ネットポイント | 1/1 |
45%(25/55) | Total Points Won | 55%(30/55) |
3 | Winner 合計 | 12 |
1 | フォアハンド | 4 |
1 | バックハンド | 3 |
1 | サーブ | 5 |
8 | Unforced error 合計 | 12 |
5 | フォアハンド | 4 |
3 | バックハンド | 6 |
0 | サーブ | 2 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | ○ | ○ | – | – | 4 | ||||||
ワウリンカ | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | – | – | 6 | ||||
○:キープ、●:ブレーク |
錦織のサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、30-15から錦織のアプローチショットが甘くなってのワウリンカのパッシングショット、錦織のフォアハンドのミスがあり、30-40とワウリンカにブレークポイントが来ます。
錦織にバックハンドのミスが出て、ワウリンカがブレークに成功。
第2ゲーム、ワウリンカがキープ。
第3ゲーム、40-0で錦織のダブルフォルトがありましたが、錦織がキープ。
第4ゲーム、錦織のもったいないリターンミス2本などがあり、ワウリンカがキープ。
第5ゲーム、錦織のネットプレーでのポイントやファーストサーブでのポイント2本などがあり、錦織がキープ。
第6ゲーム、ワウリンカのフォアハンドのウィナー2本やサービスエースなどがあり、ワウリンカがラブゲームでキープ。
第7ゲーム、錦織のバックハンドのミスとフォアハンドのミス、ワウリンカのフォアハンドのミス、ワウリンカのリターンミス、ワウリンカの強烈なバックハンドのダウンザラインへのショットでのポイントがあり、30-40とワウリンカにブレークポイントが来ます。
錦織がストロークで攻め切ってポイントを取り、デュースへ。
デュース2回目、錦織にダブルフォルトが出て、再びワウリンカにブレークポイントが来ますが、セカンドサーブでのワウリンカのリターンミスに助けられます。
デュース3回目で錦織が何とかキープ。
第8ゲーム、ワウリンカのフォアハンドのウィナーやサービスエースなどがあり、ワウリンカがキープ。
第9ゲーム、30-0から錦織のフォアハンドのミス、ワウリンカの深いショットでのポイント、錦織のフォアハンドのミスがあり、30-40とワウリンカにマッチポイント(ブレークポイント)が来ますが、錦織がネットプレーでピンチを凌ぎ、デュースへ。
デュース1回目、ワウリンカのパッシングショットが決まり、再びワウリンカにマッチポイントが来ますが、錦織が先に攻めて凌ぎます。
デュース3回目で錦織が何とかキープ。
第10ゲーム、ワウリンカのサービングフォーザマッチ。
ワウリンカのフォアハンドのウィナー、ワウリンカの深いショットからのドロップショット、ワウリンカのフォアハンドの逆クロスへのショットからのドロップショットが決まり、40-0とワウリンカにマッチポイントが来ます。
セカンドサーブに対する錦織のリターンがアウトとなり、ワウリンカが勝利。
錦織 | 第2セット | ワウリンカ |
0 | サービスエース | 3 |
2 | ダブルフォルト | 0 |
68%(27/40) | ファーストサーブ確率 | 58%(14/24) |
74%(20/27) | 1st Serve Points Won | 93%(13/14) |
31%(4/13) | 2nd Serve Points Won | 70%(7/10) |
0%(0/0) | ブレイク / チャンス | 20%(1/5) |
4/6 | ネットポイント | 1/4 |
44%(28/64) | Total Points Won | 56%(36/64) |
5 | Winner 合計 | 12 |
0 | フォアハンド | 7 |
5 | バックハンド | 2 |
0 | サーブ | 3 |
14 | Unforced error 合計 | 13 |
12 | フォアハンド | 6 |
0 | バックハンド | 7 |
2 | サーブ | 0 |
試合振り返り・スタッツ
第1セット、錦織はファーストサーブをしっかりと入れ、ストロークも深いショットで攻めるなどいい内容の立ち上がりを見せます。
いい流れのまま錦織が第4ゲームで先にブレークをしたところまでは良かったですが、その後、第7ゲームで錦織のミスに加え、警戒していたワウリンカのバックハンドのダウンザラインへの強烈なショットが大事な場面で決まるなど、ワウリンカがブレークバックに成功。
第9ゲームでは0-40のピンチから錦織がすばらしい集中力でデュースまで持って行きましたが、ワウリンカも勝負どころですばらしいプレーを見せてブレークをし、そのまま第1セットを先取。
第2セットの第1ゲームでは錦織がすんなりとキープできそうな展開でしたが、錦織の甘いアプローチショットと錦織の連続ミスでワウリンカにブレークを許すもったいないサービスゲームとなりました。
これで気持ち的にも優位に立ったワウリンカが最後まで集中力を持続し、付け入る隙を見せずに勝利。
錦織は第1セットの序盤こそ深いショットやコースを付くショットでポイントが取れていましたが、プレースメント重視なのかフォアハンドに威力がなく、バックハンドもダウンザラインへウィナーを決めに行くショットも見られないなど、ワウリンカに脅威を与えるようなショットが少なかったです。
あとワウリンカのリターンも良かったこともあり、錦織はファーストサーブでのポイントやファーストサーブで崩してから3打目で決めるパターンもなかなか作れないなど、サービスゲームで苦しむ展開となってしまいました。
錦織がストロークやリターンでもっとワウリンカにプレッシャーをかけることができていれば、ワウリンカのミスも増えて、もつれる展開に持ち込めたかもしれませんが、この試合のワウリンカは最後まで集中力を切らすことなくすばらしいプレーを続け、錦織の完敗という内容でした。
錦織は先週のロジャーズ・カップのハーセ戦、今大会のルブレフ戦とワウリンカ戦のいずれも良い立ち上がりを見せながら第1セット途中でミスが増えるなどプレーが落ちる展開となっており、ちょっと試合の中でのアップダウンが大きいのが気になります…
錦織 | Match | ワウリンカ |
1 | サービスエース | 8 |
2 | ダブルフォルト | 2 |
63%(42/67) | ファーストサーブ確率 | 60%(31/52) |
64%(27/42) | 1st Serve Points Won | 81%(25/31) |
48%(12/25) | 2nd Serve Points Won | 62%(13/21) |
100%(1/1) | ブレイク / チャンス | 30%(3/10) |
5/9 | ネットポイント | 2/5 |
45%(53/119) | Total Points Won | 55%(66/119) |
1,860m | Total Distance Run | 1,658m |
8 | Winner 合計 | 24 |
1 | フォアハンド | 11 |
6 | バックハンド | 5 |
1 | サーブ | 8 |
22 | Unforced error 合計 | 25 |
17 | フォアハンド | 10 |
3 | バックハンド | 13 |
2 | サーブ | 2 |
錦織が次に出場する大会は!?
錦織圭が次に出場する大会は、8月27日から9月9日にニューヨーク(アメリカ)で開催されるグランドスラム「全米オープン」。
ロジャーズ・カップとウエスタン&サザン・オープンのマスターズ2連戦はどちらも早期敗退という残念な結果に終わりましたが、全米オープンに向けてしっかりと調整して調子が上向きの状態で大会を迎えて欲しいなと思います。
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