2018年11月11日から11月18日(2018年第46週)にロンドン(イギリス)で開催されるATPワールドツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」。
錦織圭のラウンドロビン第2戦の対戦相手は、世界ランキング6位のケビン・アンダーソン(32歳・南アフリカ)。
錦織とアンダーソンのプレイヤー情報、試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報
過去の対戦成績は、錦織の5勝、アンダーソンの3勝。(ツアーの予選も含めると錦織の6勝、アンダーソンの3勝)
ハードコートでは、錦織の4勝、アンダーソンの3勝。(ツアーの予選も含めると錦織の5勝、アンダーソンの3勝)
直近の対戦は2018年のパリ・マスターズ(室内ハード)の3回戦で、錦織がセットカウント2-0(6-4、6-4)で勝利しています。
※2018年11月13日時点(試合前)
錦織 圭 | アンダーソン | |
5 勝 | 対戦成績 | 3 勝 |
9位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 6位 (5位) |
日本 | 国籍 | 南アフリカ |
28歳 | 年齢 | 32歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1986年5月18日 |
178cm / 73kg | 身長 / 体重 | 203cm / 94kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2007年 | プロ転向 | 2007年 |
43勝19敗 | 2018年成績 | 46勝17敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 2回 |
374勝174敗 | 通算成績 | 317勝218敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 5回 |
ラウンドロビン第2戦「錦織 vs アンダーソン」の結果
試合日:11月13日(火)
[7] 錦織 圭 (9位) | 0 | 0 | 1 | |||
[4] ケビン・アンダーソン (6位) | 2 | 6 | 6 | |||
試合時間:1時間4分 |
---|
第7シードの錦織圭(28歳・日本)は第4シードのケビン・アンダーソン(32歳・南アフリカ)に0-6、1-6のストレートで敗れ、ラウンドロビン1勝1敗となりました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | – | – | – | – | – | – | 0 | ||||||
アンダーソン | ○ | ● | ○ | ● | ○ | ● | – | – | – | – | – | – | 6 |
○:キープ、●:ブレーク |
アンダーソンのサービスで試合開始。
第1ゲーム、アンダーソンのファーストサーブでのポイント、錦織のフォアハンドのストレートへのショットでのポイント、アンダーソンのサービスエース、ファーストサーブでのポイント(40-15)、サービスエースがあり、アンダーソンがキープ。
第2ゲーム、アンダーソンのリターンでのポイント、錦織のファーストサーブでのポイント、錦織のバックハンドのダウンザラインへのウィナー(30-15)、錦織のバックハンドのミス、ラリー戦でのアンダーソンのポイントがあり、30-40とアンダーソンにブレークポイントが来ます。
ラリー戦でアンダーソンにフォアハンドのミスが出て、デュースへ。
デュース2回目、セカンドサーブに対してアンダーソンがリターンでポイントを取り、アンダーソンにブレークポイントが来ますが、アンダーソンにリターンのミスが出ます。
デュース3回目、錦織にフォアハンドのミスが出て、アンダーソンにブレークポイントが来ます。
アンダーソンが先に攻撃を仕掛けてネットに出てポイントを取り、アンダーソンがブレークに成功。
第3ゲーム、アンダーソンのセカンドサーブでのポイント、フォアハンドのミス、3連続サービスエースがあり、アンダーソンがキープ。
第4ゲーム、アンダーソンのフォアハンドのクロスへのカウンターショットでのポイント、アンダーソンのリターンミス、サービスダッシュに出た錦織のボレーのミス、ラリー戦での錦織のフォアハンドのミスがあり、15-40とアンダーソンにブレークポイントが来ます。
錦織がバックハンドの逆クロスへのウィナーで1本凌ぎますが、錦織にフォアハンドのミスが出て、アンダーソンがブレークに成功。
第5ゲーム、アンダーソンのファーストサーブでの3連続ポイント(40-0)、フォアハンドのミス、バックハンドのダウンザラインへのショットでのポイントがあり、アンダーソンがキープ。
第6ゲーム、錦織のバックハンドのミス、フォアハンドの逆クロスへのウィナー、もったいないボレーのミス、アンダーソンのリターンでのポイントがあり、15-40とアンダーソンにセットポイント(ブレークポイント)が来ます。
錦織のバックハンドのウィナーとサービスエースがあり、デュースへ。
デュース1回目、2回目、3回目で錦織にゲームポイントが来ますが、錦織があと1本を決めきれません。
デュース4回目、錦織にバックハンドのミスが出て、再びアンダーソンにセットポイントが来ます。
アンダーソンのリターンエースが決まり、アンダーソンがブレークをして第1セットを先取。
錦織 | 第1セット | アンダーソン |
2 | サービスエース | 5 |
1 | ダブルフォルト | 0 |
47% (15/32) | ファーストサーブ確率 | 80% (12/15) |
53% (8/15) | 1st Serve Points Won | 92% (11/12) |
29% (5/17) | 2nd Serve Points Won | 33% (1/3) |
0% (0/0) | ブレーク / チャンス | 38% (3/8) |
1/3 | ネットポイント | 1/2 |
20% (3/15) | Return Points Won | 59% (19/32) |
34% (16/47) | Total Points Won | 66% (31/47) |
7 | Winner 合計 | 7 |
1 | フォアハンド | 2 |
4 | バックハンド | 0 |
2 | サーブ | 5 |
14 | Unforced error 合計 | 6 |
8 | フォアハンド | 3 |
5 | バックハンド | 3 |
1 | サーブ | 0 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時に取得したポイント。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時に取得したポイント。
・Return Points Won:リターンゲームで取得したポイント。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | – | – | – | – | – | 1 | ||||||
アンダーソン | ○ | ● | ○ | ● | ○ | ○ | – | – | – | – | – | 6 | |
○:キープ、●:ブレーク |
アンダーソンのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、アンダーソンのバックハンドのミスと連続サービスエース、錦織のフォアハンドのストレートへのショットでのポイント(30-30)、アンダーソンのファーストサーブでのポイント、錦織のフォアハンドのミスがあり、アンダーソンがキープ。
第2ゲーム、錦織のフォアハンドのミス、サービスダッシュに出た錦織の足元に沈めるアンダーソンのリターンでのポイント(0-30)、アンダーソンのフォアハンドのミスとバックハンドのミス、錦織のダブルフォルトがあり、30-40とアンダーソンにブレークポイントが来ます。
ラリー戦で錦織にバックハンドのミスが出て、アンダーソンがブレークに成功。(錦織のファーストサーブ1/6)
第3ゲーム、アンダーソンのサービスエース、錦織のリターンミス、アンダーソンのファーストサーブでの連続ポイントがあり、アンダーソンがラブゲームでキープ。
第4ゲーム、錦織のフォアハンドの連続ミスとバックハンドのミスがあり、0-40とアンダーソンにブレークポイントが来ます。
錦織のファーストサーブでのポイントとボレーのウィナーで錦織が2本凌ぎますが、錦織にバックハンドのミスが出て、アンダーソンがブレークに成功。
第5ゲーム、アンダーソンのフォアハンドのウィナー、錦織のフォアハンドのミス、錦織のリターンエース、アンダーソンのフォアハンドのミス(30-30)、錦織のもったいないフォアハンドの連続ミスがあり、アンダーソンがキープ。
第6ゲーム、アンダーソンのフォアハンドのクロスへのウィナーとリターンミス、錦織のファーストサーブでの連続ポイント(40-15)、錦織のバックハンドのスライスのショートクロスへのウィナーがあり、錦織がキープ。
第7ゲーム、アンダーソンのサービングフォーザマッチ。
アンダーソンのサービスエース、錦織のフォアハンドのストレートへの深いショットでのポイント、アンダーソンのサービスエースとバックハンドのウィナーがあり、40-15とアンダーソンにマッチポイントが来ます。
アンダーソンがファーストサーブでポイントを取り、アンダーソンが勝利。
錦織 | 第2セット | アンダーソン |
0 | サービスエース | 5 |
1 | ダブルフォルト | 0 |
41% (7/17) | ファーストサーブ確率 | 76% (16/21) |
43% (3/7) | 1st Serve Points Won | 75% (12/16) |
50% (5/10) | 2nd Serve Points Won | 80% (4/5) |
0% (0/0) | ブレーク / チャンス | 50% (2/4) |
1/2 | ネットポイント | 1/1 |
24% (5/21) | Return Points Won | 53% (9/17) |
34% (13/38) | Total Points Won | 66% (25/38) |
3 | Winner 合計 | 8 |
2 | フォアハンド | 2 |
1 | バックハンド | 1 |
0 | サーブ | 5 |
10 | Unforced error 合計 | 6 |
7 | フォアハンド | 2 |
2 | バックハンド | 4 |
1 | サーブ | 0 |
ハイライト動画
Nitto ATPファイナルズ、ラウンドロビン第2戦「錦織 vs アンダーソン」のハイライト動画です。(0:00~1:28)
試合振り返り・スタッツ
第1セット、第2ゲームでデュース3回の末にアンダーソンが先にブレークをすると、ここから錦織のプレーの質がガクッと落ちてしまいます。
錦織のミスが絡み、第4ゲームと第6ゲームもアンダーソンがブレークをして第1セットを先取。
第2セット、この悪い流れを何とか断ち切りたい錦織でしたが、第2ゲームも錦織の自滅でアンダーソンがブレークに成功。
錦織は第6ゲームをキープして何とかダブルベーグルを回避したものの、最後まで錦織らしさは影を潜め、アンダーソンがストレートで勝利。
第1セットの第2ゲームで錦織がキープできていればここまでひどい試合内容にはならなかったかもしれませんが、錦織はファーストサーブの確率が低く(ショートポイントがまったく取れない)、ストロークでは仕掛けに行こうとするショット(特にフォアハンド)でことごとくミスが出るなど、悪い部分を最後まで修正できませんでした。
アンダーソンの方は付け入る隙がなくすばらしいプレーを見せていましたが、錦織にいったい何が起きていたんだろうという感じのプレー内容でした。(ここ2カ月の錦織は、初戦でそんなにプレーが良くなくても次の試合からはしっかりと修正してプレーの質を上げて来ていたんですが…)
錦織の良かった点をあげるとしたら、思うようにプレーができずに気持ちが切れてしまいそうな状況になっても、最後まで何とかしようという意志を持ってプレーを続けていたことでしょうか。(最後の最後で少し良くなって来ていた感じも…)
第3戦までの中1日でこのどん底の状態から何とか立て直して欲しいです。
錦織 | Match | アンダーソン |
2 | サービスエース | 10 |
2 | ダブルフォルト | 0 |
45% (22/49) | ファーストサーブ確率 | 78% (28/36) |
50% (11/22) | 1st Serve Points Won | 82% (23/28) |
37% (10/27) | 2nd Serve Points Won | 63% (5/8) |
0% (0/0) | ブレーク / チャンス | 42% (5/12) |
2/5 | ネットポイント | 2/3 |
22% (8/36) | Return Points Won | 57% (28/49) |
34% (29/85) | Total Points Won | 66% (56/85) |
957m | Total Distance Run | 906m |
10 | Winner 合計 | 15 |
3 | フォアハンド | 4 |
5 | バックハンド | 1 |
2 | サーブ | 10 |
24 | Unforced error 合計 | 12 |
15 | フォアハンド | 5 |
7 | バックハンド | 7 |
2 | サーブ | 0 |
錦織のラウンドロビン第3戦の対戦相手は!?
錦織圭のNitto ATPファイナルズのラウンドロビン第3戦の対戦相手は、世界ランキング8位のドミニク・ティエム(25歳・オーストリア)。
過去の対戦成績は、錦織の3勝、ティエムの1勝。
ハードコートでは、錦織の1勝、ティエムの0勝。
直近の対戦は2018年のエルステ・バンク・オープン(室内ハード)の準々決勝で、錦織がセットカウント2-0(6-3、6-1)で勝利しています。
コメント
次の試合 錦織とフェデラーが勝ったら準決に進むのはどちらでしょうか?
錦織とフェデラーが勝利した場合、準決勝に進出するのは下記のとおりになります。
・錦織が2-0、フェデラーが2-1で勝利した場合は、錦織が準決勝に進出
・錦織が2-1、フェデラーが2-1で勝利した場合は、錦織が準決勝に進出
・錦織が2-0、フェデラーが2-0で勝利した場合は、ゲーム獲得率の高い方(錦織が圧倒的不利)
・錦織が2-1、フェデラーが2-0で勝利した場合は、フェデラーが準決勝に進出
フェデラーがストレートで勝つか、フルセットで勝つかでどちらが準決勝に進出するか決まる状況になっています。
ありがとうございました。