2018年11月11日から11月18日(2018年第46週)にロンドン(イギリス)で開催されるATPワールドツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」。
錦織圭のラウンドロビン第1戦の対戦相手は、世界ランキング3位のロジャー・フェデラー(37歳・スイス)。
錦織とフェデラーのプレイヤー情報、試合結果とスタッツを見ていきます。
プレイヤー情報
過去の対戦成績は、錦織の2勝、フェデラーの7勝。(錦織の6連敗中)
ハードコートでは、錦織の1勝、フェデラーの6勝。
直近の対戦は2018年のパリ・マスターズ(室内ハード)の準々決勝で、フェデラーがセットカウント2-0(6-4、6-4)で勝利しています。
※2018年11月11日時点(試合前)
錦織 圭 | フェデラー | |
2 勝 | 対戦成績 | 7 勝 |
9位 (4位) | 最新ランキング (最高) | 3位 (1位) |
日本 | 国籍 | スイス |
28歳 | 年齢 | 37歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1981年8月8日 |
178cm / 73kg | 身長 / 体重 | 185cm / 85kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 片手 |
2007年 | プロ転向 | 1998年 |
42勝19敗 | 2018年成績 | 46勝8敗 |
0回 | 2018年優勝回数 | 4回 |
373勝174敗 | 通算成績 | 1178勝258敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 99回 |
ラウンドロビン第1戦「錦織 vs フェデラー」の結果
試合日:11月11日(日)
[7] 錦織 圭 (9位) | 2 | 77 | 6 | |||
[2] ロジャー・フェデラー (3位) | 0 | 64 | 3 | |||
試合時間:1時間27分 |
---|
第7シードの錦織圭(28歳・日本)が第2シードのロジャー・フェデラー(37歳・スイス)を7-6、6-3のストレートで破り、ラウンドロビンの初戦を勝利で飾りました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
第1セット | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | T | ||
錦織 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 7 | 7 | ||||||
フェデラー | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 4 | 6 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク、T:タイブレーク |
フェデラーのサービスで試合開始。
第1ゲーム、フェデラーのファーストサーブでのポイント、錦織のリターンミス、フェデラーのスマッシュのウィナー(40-0)、フェデラーのバックハンドのミス、フェデラーのセカンドサーブでのポイントがあり、フェデラーがキープ。
第2ゲーム、フェデラーのリターンミス、錦織のファーストサーブでの連続ポイントとサービスエースがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第3ゲーム、錦織のリターンでのポイントと連続リターンミス、フェデラーのファーストサーブでのポイント(40-15)、フェデラーのセカンドサーブでのポイントがあり、フェデラーがキープ。
第4ゲーム、錦織のフォアハンドのミスとダブルフォルト(0-30)、ファーストサーブでのポイント、フェデラーのリターンミス、ラリー戦での錦織のポイント(40-30)、錦織のダブルフォルトがあり、デュースへ。
デュース1回目、錦織のファーストサーブでのポイントとフェデラーのリターンミスがあり、錦織がキープ。
第5ゲーム、フェデラーのダブルフォルト、錦織のバックハンドのミスとリターンミス(ここで錦織がラケットを交換)、フェデラーが先に攻撃を仕掛けてのポイント(40-15)、フェデラーのフォアハンドの逆クロスへのウィナーがあり、フェデラーがキープ。
第6ゲーム、錦織のファーストサーブでのポイント、フォアハンドのミス、セカンドサーブでのポイント、フェデラーのリターンミス(40-15)、錦織のファーストサーブでのポイントがあり、錦織がキープ。
第7ゲーム、フェデラーのバックハンドのクロスへのウィナー、ボレーのウィナー、ダブルフォルト、ボレーのウィナー(40-15)、バックハンドのストレートへのウィナーがあり、フェデラーがキープ。
第8ゲーム、フェデラーのバックハンドのミス、ラリー戦でのフェデラーのバックハンドのミス、錦織のフォアハンドのミス、フェデラーのバックハンドのミス(40-15)、錦織のバックハンドのストレートへのショットでのポイントがあり、錦織がキープ。
第9ゲーム、フェデラーのスマッシュのウィナー、フェデラーのフォアハンドのクロスへのカウンターショットでのポイント、錦織のバックハンドのミス、フェデラーのファーストサーブでのポイントがあり、フェデラーがラブゲームでキープ。
第10ゲーム、早いテンポのラリー戦からのフェデラーのドロップショットのウィナー、錦織のセカンドサーブでのポイント、フェデラーのリターンミス、フェデラーの見事なフォアハンドのダウンザラインへのウィナー(30-30)、錦織が先に攻撃を仕掛けてのポイント、フェデラーのリターンミスがあり、錦織がキープ。
第11ゲーム、フェデラーのサービスエース、錦織のもったいないボレーのミス、フェデラーのダブルフォルトとバックハンドのミス(30-30)、フェデラーのバックハンドのストレートへのショットでのポイントとファーストサーブでのポイントがあり、フェデラーがキープ。
第12ゲーム、ラリー戦での錦織のフォアハンドのミス、サービスダッシュに出た錦織のもったいないボレーのミスがあり、0-30とフェデラーがポイントを先行。
錦織のサーブアンドボレーでのポイント(ハーフボレーを上手く処理)、錦織のスーパーショット(フェデラーのフォアハンドの逆クロスへの強烈なリターンに対する錦織の片手バックハンドでのダウンザラインへのウィナー。直後、ボールを観客席に打ち込んだフェデラーにウォーニング)、錦織のファーストサーブでのポイントとサーブアンドボレーでのポイントがあり、錦織が4連続でポイントを取ってキープ。
タイブレーク(錦織 – フェデラー)
フェデラーのサービス
1:フェデラーのボレーのウィナー(0-1)
錦織のサービス
2:錦織のバックハンドのダウンザラインへのショットでのポイント(1-1)
3:フェデラーのもったいないフォアハンドのミス(2-1)
フェデラーのサービス
4:フェデラーにフォアハンドのミスが出て、錦織がミニブレーク(3-1)
5:錦織がリターンでポイントを取り、錦織がミニブレーク(4-1)
錦織のサービス
6:錦織のサーブアンドボレーでのポイント(5-1)
7:錦織のファーストサーブでのポイント(6-1:錦織のセットポイントSP)
フェデラーのサービス
8:バックハンドのクロスラリーからのフェデラーのバックハンドのストレートへのウィナー(6-2:錦織のSP)
9:フェデラーのドロップショットでのポイント(6-3:錦織のSP)
錦織のサービス
10:フェデラーが深いリターンでポイントを取り、フェデラーがミニブレーク(6-4:錦織のSP)
11:錦織がワイドへのファーストサーブでポイントを取り、錦織が第1セットを先取(7-4)
錦織 | 第1セット | フェデラー |
1 | サービスエース | 1 |
2 | ダブルフォルト | 3 |
48% (19/40) | ファーストサーブ確率 | 60% (21/35) |
79% (15/19) | 1st Serve Points Won | 81% (17/21) |
71% (15/21) | 2nd Serve Points Won | 71% (10/14) |
0% (0/0) | ブレーク / チャンス | 0% (0/0) |
5/9 | ネットポイント | 7/7 |
23% (8/35) | Return Points Won | 25% (10/40) |
51% (38/75) | Total Points Won | 49% (37/75) |
3 | Winner 合計 | 12 |
0 | フォアハンド | 7 |
1 | バックハンド | 4 |
2 | サーブ | 1 |
13 | Unforced error 合計 | 20 |
5 | フォアハンド | 7 |
6 | バックハンド | 10 |
2 | サーブ | 3 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時に取得したポイント。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時に取得したポイント。
・Return Points Won:リターンゲームで取得したポイント。
・Total Points Won:取得した全ポイント。
第2セット
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ● | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | – | – | – | 6 | |||
フェデラー | ● | ○ | ○ | – | – | – | 3 | ||||||
○:キープ、●:ブレーク |
錦織のサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、フェデラーの深いリターンでのポイント、錦織のバックハンドの連続ミスがあり、0-40とフェデラーにブレークポイントが来ます。
錦織がファーストサーブで1本凌ぎますが、錦織にダブルフォルトが出て、フェデラーがブレークに成功。
第2ゲーム、フェデラーのもったいないフォアハンドのドライブボレーのミス、サーブアンドボレーでのウィナー、バックハンドのミス、錦織の深いリターンでのポイントがあり、15-40と錦織にブレークポイントが来ます。
フェデラーにフォアハンドのミスが出て、錦織がブレークバックに成功。
第3ゲーム、錦織のバックハンドの深いショットでのポイント、ダブルフォルト、ラリー戦での錦織のバックハンドのミス(15-30)、フェデラーのリターンミスとバックハンドのミス(40-30)、錦織のフォアハンドのミスがあり、デュースへ。
デュース1回目、フェデラーのもったいないフォアハンドのミス、錦織のフォアハンドのクロスへのショットでのポイントがあり、錦織がキープ。
第4ゲーム、フェデラーのバックハンドのダウンザラインへのウィナーとフォアハンドに回り込んでのダウンザラインへのウィナー、錦織のボレーのウィナー、フェデラーのファーストサーブでのポイント(40-15)、サービスエースがあり、フェデラーがキープ。
第5ゲーム、フェデラーのバックハンドのミス、フェデラーのバックハンドのクロスへのショットでのポイント、フェデラーの見事なパッシングショットでのウィナー(15-30)、錦織のサービスエースとバックハンドの逆クロスへのショットでのポイント(40-30)、錦織が先に攻撃を仕掛けてのポイントがあり、錦織がキープ。
第6ゲーム、錦織のフォアハンドのミス、サービスダッシュに出たフェデラーのもったいないボレーのミス、ラリー戦での錦織のポイント(15-30)、フェデラーのフォアハンドのクロスへのカウンターショットでのポイント、フェデラーのダブルフォルトがあり、30-40と錦織にブレークポイントが来ます。
錦織が深いリターンでフェデラーの甘い返球を引き出してからのフォアハンドの逆クロスへのショットでポイントを取り、錦織がブレークに成功。
第7ゲーム、ラリー戦でのフェデラーのバックハンドのミス、錦織のバックハンドのストレートへのショットでのポイント、ファーストサーブでのポイント、セカンドサーブでのポイントがあり、錦織がラブゲームでキープ。
第8ゲーム、フェデラーのサービスエース、錦織のフォアハンドのミス、フェデラーのバックハンドのクロスへの鋭いショットでのポイント(40-0)、錦織のバックハンドのクロスへのリターンエース、フェデラーのサービスエースがあり、フェデラーがキープ。
第9ゲーム、錦織のサービングフォーザマッチ。
ロングラリーでの錦織のポイント、錦織のファーストサーブでの連続ポイントがあり、40-0と錦織にマッチポイントが来ます。
錦織にフォアハンドのミスが出て40-15となった後、フェデラーにフォアハンドのミスが出て、錦織が勝利。
錦織 | 第2セット | フェデラー |
1 | サービスエース | 3 |
2 | ダブルフォルト | 1 |
61% (17/28) | ファーストサーブ確率 | 52% (11/21) |
76% (13/17) | 1st Serve Points Won | 73% (8/11) |
45% (5/11) | 2nd Serve Points Won | 30% (3/10) |
100% (2/2) | ブレーク / チャンス | 50% (1/2) |
3/4 | ネットポイント | 2/4 |
48% (10/21) | Return Points Won | 36% (10/28) |
57% (28/49) | Total Points Won | 43% (21/49) |
3 | Winner 合計 | 7 |
1 | フォアハンド | 3 |
1 | バックハンド | 1 |
1 | サーブ | 3 |
9 | Unforced error 合計 | 14 |
4 | フォアハンド | 5 |
3 | バックハンド | 8 |
2 | サーブ | 1 |
ハイライト動画
Nitto ATPファイナルズ、ラウンドロビン第1戦「錦織 vs フェデラー」のハイライト動画です。(0:00~1:47)
試合振り返り・スタッツ
第1セット、立ち上がりからお互いにリターンのミスやストロークのミスが目立つなどラリー戦が少なく、ショートポイントでのキープが続いて行きます。
第12ゲームで錦織の連続ミスで0-30となりますが、ここから錦織が難しいバウンドのハーフボレーを落ち着いて処理してポイントを取り、さらにフェデラーのセカンドアタックに対して錦織がスーパーショットでウィナーを取るビッグプレーも飛び出し、錦織がキープ。
タイブレークでも錦織が集中力の高いプレーを見せて第1セットを先取。
第2セット、気を付けたかった第1ゲームで錦織のミスが絡み、フェデラーがいきなりブレークに成功。
嫌な流れになりかけましたがフェデラーのプレーが上がって来ず、第2ゲームで今度はフェデラーのミスが絡んで錦織がすぐにブレークバックに成功。
フェデラーのプレーが安定しない中、第6ゲームで錦織がブレークをし、このリードをしっかりと守って錦織がストレートで勝利。
お互いに硬さだったりコートに対するフィーリングがなかなかつかめなかったりと、期待されていたようなハイレベルなラリー戦が展開される試合とはなりませんでしたが、難しい状況の中で大事な局面では錦織の方が良いプレーを見せていました。
初戦ということもあって錦織のプレーに反省点も多かったかと思いますが、6連敗中のフェデラーに約4年半ぶりに勝利できたことは、今後に向けて自信をつける大きな1勝になったと思います。
錦織 | Match | フェデラー |
2 | サービスエース | 4 |
4 | ダブルフォルト | 4 |
53% (36/68) | ファーストサーブ確率 | 57% (32/56) |
78% (28/36) | 1st Serve Points Won | 78% (25/32) |
63% (20/32) | 2nd Serve Points Won | 54% (13/24) |
100% (2/2) | ブレーク / チャンス | 50% (1/2) |
8/13 | ネットポイント | 9/11 |
32% (18/56) | Return Points Won | 29% (20/68) |
53% (66/124) | Total Points Won | 47% (58/124) |
1,109m | Total Distance Run | 1,104m |
6 | Winner 合計 | 19 |
1 | フォアハンド | 10 |
2 | バックハンド | 5 |
3 | サーブ | 4 |
22 | Unforced error 合計 | 34 |
9 | フォアハンド | 12 |
9 | バックハンド | 18 |
4 | サーブ | 4 |
錦織のラウンドロビン第2戦の対戦相手は!?
錦織圭のNitto ATPファイナルズのラウンドロビン第2戦の対戦相手は、世界ランキング6位のケビン・アンダーソン(32歳・南アフリカ)。
過去の対戦成績は、錦織の5勝、アンダーソンの3勝。(ツアーの予選も含めると錦織の6勝、アンダーソンの3勝)
ハードコートでは、錦織の4勝、アンダーソンの3勝。(ツアーの予選も含めると錦織の5勝、アンダーソンの3勝)
直近の対戦は2018年のパリ・マスターズ(室内ハード)の3回戦で、錦織がセットカウント2-0(6-4、6-4)で勝利しています。
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