2018年7月2日から7月15日(2018年第27、28週)にロンドン(イギリス)で開催されるグランドスラム「ウィンブルドン」。
今回はランキング上位30名のウィンブルドン後の7月16日付のランキング試算を見ていきます。
2018年7月16日付のランキング試算
はじめに、2018年7月16日付のランキングについて、2017年のウィンブルドンでのポイントが2018年7月16日に失効日を迎え、2018年の同大会でのポイントと入れ替わる形になります。
2017年ウィンブルドンの振り返り
まずはトップ30の2017年のウィンブルドンの結果を簡単に振り返ります。
決勝で第3シードのフェデラーが第7シードのチリッチを6-3、6-1、6-4のストレートで破り、ウィンブルドン5年ぶり8回目の優勝を飾りました。
第11シードのベルディヒと第24シードのクエリーがベスト4。
第1シードのマレー、第2シードのジョコビッチ、第6シードのラオニッチ、第16シードのミュラーがベスト8。
順位 | 選手名 | 7月2日 point |
2017年 ウィンブルドン |
---|---|---|---|
1 | ナダル | 8,770 | 4回戦 |
2 | フェデラー | 8,720 | 優勝 |
3 | A.ズベレフ | 5,755 | 4回戦 |
4 | デルポトロ | 5,080 | 2回戦 |
5 | チリッチ | 5,060 | 準優勝 |
6 | ディミトロフ | 4,780 | 4回戦 |
7 | ティエム | 3,835 | 4回戦 |
8 | アンダーソン | 3,635 | 4回戦 |
9 | ゴファン | 3,110 | – |
10 | イズナー | 3,045 | 2回戦 |
11 | シュワルツマン | 2,435 | 1回戦 |
12 | カレーニョ ブスタ | 2,145 | – |
13 | クエリー | 2,130 | ベスト4 |
14 | バウティスタ アグート | 2,120 | 4回戦 |
15 | ソック | 2,110 | 2回戦 |
16 | フォニーニ | 2,030 | 3回戦 |
17 | エドマンド | 1,950 | 2回戦 |
18 | キリオス | 1,855 | 1回戦 |
19 | プイユ | 1,835 | 2回戦 |
20 | チョリッチ | 1,745 | 1回戦 |
21 | ジョコビッチ | 1,715 | ベスト8 |
22 | チョン | 1,685 | – |
23 | ズムル | 1,665 | 2回戦 |
24 | ベルディヒ | 1,625 | ベスト4 |
25 | シャポバロフ | 1,588 | 1回戦 |
26 | マナリノ | 1,580 | 4回戦 |
27 | コールシュライバー | 1,575 | 1回戦 |
28 | 錦織 圭 | 1,530 | 3回戦 |
29 | チェッキナート | 1,514 | 1回戦 |
30 | クライノビッチ | 1,489 | 予選1回戦 |
トップ30の基礎ポイント
トップ30の基礎ポイントを見ていきます。
順位 | 選手名 | 7月2日 point |
失効 point |
基礎 point |
---|---|---|---|---|
1 | ナダル | 8,770 | 180 | 8,590 |
2 | フェデラー | 8,720 | 2,000 | 6,720 |
3 | A.ズベレフ | 5,755 | 180 | 5,575 |
4 | デルポトロ | 5,080 | 45 | 5,035 |
5 | チリッチ | 5,060 | 1,200 | 3,860 |
6 | ディミトロフ | 4,780 | 180 | 4,600 |
7 | ティエム | 3,835 | 180 | 3,655 |
8 | アンダーソン | 3,635 | 180 | 3,455 |
9 | ゴファン | 3,110 | 0 | 3,110 |
10 | イズナー | 3,045 | 45 | 3,000 |
11 | シュワルツマン | 2,435 | 10 | 2,425 |
12 | カレーニョ ブスタ | 2,145 | 0 | 2,145 |
13 | クエリー | 2,130 | 720 | 1,410 |
14 | バウティスタ アグート | 2,120 | 180 | 1,940 |
15 | ソック | 2,110 | 45 | 2,065 |
16 | フォニーニ | 2,030 | 90 | 1,940 |
17 | エドマンド | 1,950 | 45 | 1,905 |
18 | キリオス | 1,855 | 10 | 1,845 |
19 | プイユ | 1,835 | 45 | 1,790 |
20 | チョリッチ | 1,745 | 10 | 1,735 |
21 | ジョコビッチ | 1,715 | 360 | 1,355 |
22 | チョン | 1,685 | 0 | 1,685 |
23 | ズムル | 1,665 | 45 | 1,620 |
24 | ベルディヒ | 1,625 | 720 | 905 |
25 | シャポバロフ | 1,588 | 0 | 1,588 |
26 | マナリノ | 1,580 | 180 | 1,400 |
27 | コールシュライバー | 1,575 | 10 | 1,565 |
28 | 錦織 圭 | 1,530 | 90 | 1,440 |
29 | チェッキナート | 1,514 | 20 | 1,500* |
30 | クライノビッチ | 1,489 | 80* | 1,409 |
- 7月2日ポイント
- 失効ポイント
- 基礎ポイント
2018年7月2日付のATPランキングのポイント。
2018年7月16日に失効日を迎える2017年のウィンブルドンのポイント。
※クライノビッチの失効ポイントについて、チャレンジャー大会の80ポイントが7月16日に失効します。(ウィンブルドンの予選での0ポイントも同日に失効しますが、このポイントは現在ランキング対象外となっており、ポイント計算に関係ありません)
「基礎ポイント」=「7月2日ポイント」-「失効ポイント」
※チェッキナートの基礎ポイントについて、現在ランキングの対象となっているウィンブルドン(10ポイント)とチャレンジャー大会(10ポイント)の2大会のポイントが7月16日に同時に失効日を迎えるため、現在ランキングの対象外となっている中で一番ポイントの高い大会(6ポイント)が1つ繰り上がります。
この「基礎ポイント」に2018年のウィンブルドンのポイントを加算すれば、次回発表される7月16日付のATPランキングと同じになります。
※基礎ポイントの計算ミス(勘違い)が見つかった時は修正します。
ラウンド | 獲得ポイント |
---|---|
優勝 | 2,000 |
準優勝 | 1,200 |
準決勝 | 720 |
準々決勝 | 360 |
4回戦 | 180 |
3回戦 | 90 |
2回戦 | 45 |
1回戦 | 10 |
暫定ランキング
「基礎ポイント」順にランキングを並び替えます。
暫定 順位 |
選手名 | 基礎 point |
---|---|---|
1 | ナダル | 8,590 |
2 | フェデラー | 6,720 |
3 | A.ズベレフ | 5,575 |
4 | デルポトロ | 5,035 |
5 | ディミトロフ | 4,600 |
6 | チリッチ | 3,860 |
7 | ティエム | 3,655 |
8 | アンダーソン | 3,455 |
9 | ゴファン | 3,110 |
10 | イズナー | 3,000 |
11 | シュワルツマン | 2,425 |
12 | カレーニョ ブスタ | 2,145 |
13 | ソック | 2,065 |
14 | バウティスタ アグート | 1,940 |
15 | フォニーニ | 1,940 |
16 | エドマンド | 1,905 |
17 | キリオス | 1,845 |
18 | プイユ | 1,790 |
19 | チョリッチ | 1,735 |
20 | チョン | 1,685 |
21 | ズムル | 1,620 |
22 | シャポバロフ | 1,588 |
23 | コールシュライバー | 1,565 |
24 | チェッキナート | 1,500 |
25 | ガスケ | 1,455 |
26 | 錦織 圭 | 1,440 |
27 | クエリー | 1,410 |
28 | クライノビッチ | 1,409 |
29 | マナリノ | 1,400 |
30 | ジョコビッチ | 1,355 |
省略 | ||
55 | ベルディヒ | 905 |
<欠場者情報>
ランキング上位勢では、ベルディヒ、バウティスタ アグート、チョン、ルブレフが欠場。
1位争い
フェデラーが優勝し、ナダルが3回戦以下で敗退した場合に、フェデラーの1位が確定。
それ以外で、ナダルの1位維持が確定。
2~4位争い
A.ズベレフは決勝進出、デルポトロは優勝が最低条件ではありますが、下記条件でフェデラーを抜いて2位に上がる可能性があります。(ただし、A.ズベレフとデルポトロはボトムハーフにいるため決勝に進出できるのはどちらか片方)
・フェデラーが2回戦以下で敗退かつA.ズベレフが決勝進出。
・フェデラーが4回戦以下で敗退かつデルポトロが優勝。
・フェデラーが準決勝以下で敗退かつA.ズベレフが優勝。
昨年準優勝だったチリッチは基礎ポイントの段階で3、4位争いから大きく後退することになりますが、ウィンブルドンでは4年連続でベスト8以上の安定した成績を残し、今年は前哨戦のフィーバーツリー選手権で優勝するなど調子も良いので、フェデラーとの対戦が予想される準決勝までは最低でも勝ち上がりたいところです。
そして、今シーズン調子の波が激しいディミトロフは、順当に勝ち上がると4回戦でイズナー、準々決勝でチリッチとの対戦が予想され厳しい戦いとなりそうです。(1回戦でワウリンカとの対戦が決まり、まだ本調子ではないもののワウリンカの出来次第では初戦敗退の可能性も…)
10位争い
暫定10位のイズナーと11位以下の選手と575ポイント以上差が開いており、最低でも11位のシュワルツマンが準決勝、12位以下の選手が決勝に進出しなければ、トップ10の入れ替わりはない状況です。
少し前までは大会ごとにトップ10が入れ替わるような状況が続いていましたが、今ではトップ10と11位以下との差が広がってしまいました。
その他
昨年ベスト4だったベルディヒは怪我で欠場となり、1回戦前の暫定ランキングで55位まで後退となります。
また、マレーが約1年ぶりにツアーに復帰しましたが、回復過程の中で5セットマッチをプレーするにはまだ早いということでウィンブルドンを棄権することが決まり、ウィンブルドン後にはランキングを大きく落とすことになります(ATPポイント:20)。
錦織のランキング
暫定26位の錦織は優勝候補のフェデラーと反対のボトムハーフに入りましたが、順当に勝ち上がると3回戦でキリオス、4回戦でA.ズベレフ、準々決勝でティエムかジョコビッチというタフなドローとなりました。
今年は怪我なくウィンブルドンを迎えることができ、個人的にこのまま怪我なく芝シーズンを戦い抜いてくれればという思いですが、シード勢同士の対戦が始まる3回戦まではまずは勝ち上がって欲しいところです。(昨年と同じ3回戦で90ポイント)
そして、今シーズンのウィンブルドン後の失効ポイントを見ると、ATP500シティ・オープンの180ポイントとマスターズ1000ロジャーズ・カップの10ポイントのみとなるため、ようやく失効ポイントを気にせずにトップ10復帰に向けてランキングを上げていく状況となります。(ドロー運次第でもあり、かなり大変ではありますが…)
2018年ウィンブルドンの結果
2018年ウィンブルドンの1回戦から決勝までの結果です。
結果の記事では各ラウンド終了時の暫定ランキング(ポイント)も紹介する予定です。
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