2017年ウィンブルドン(ロンドン)の1回戦の錦織圭選手の対戦相手は、世界ランキング102位のマルコ・チェッキナート選手。
錦織選手とチェッキナート選手のプレイヤー情報、1回戦の試合結果とスタッツを見ていきます。
最後に錦織選手の2回戦の対戦相手を紹介します。
プレイヤー情報(1回戦)
過去に対戦はなく、初対戦となります。
※2017年7月3日時点
錦織 圭 | チェッキナート | |
0 勝 | 対戦成績 | 0 勝 |
9位(4位) | 最新ランキング(最高) | 102位(82位) |
日本 | 国籍 | イタリア |
27歳 | 年齢 | 24歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1992年9月30日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 185cm / 78kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 片手 |
2007年 | プロ転向 | 2010年 |
25勝10敗 | 2017年成績 | 0勝2敗 |
0回 | 2017年優勝回数 | 0回 |
326勝152敗 | 通算成績 | 3勝20敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 0回 |
1回戦「錦織vsチェッキナート」の結果
[9] 錦織 圭 (9位) | 3 | 6 | 6 | 6 | ||
マルコ・チェッキナート (102位) | 0 | 2 | 2 | 0 | ||
試合時間:1時間12分 |
---|
第1セットの第1ゲームで錦織選手がブレイクに成功すると、ここから4ゲーム連続で取るなどあっさりと第1セットを先取。
第2セットと第3セットでも錦織選手が第1ゲームでブレイクに成功すると、チェッキナート選手をまったく寄せ付けない完璧な内容で錦織選手がストレートで勝利。
チェッキナート選手は芝での試合が初めてということで芝に対応できていないこともありましたが、錦織選手は付け入る隙をまったく見せず、最後まで圧倒するプレー内容でした。
試合時間もわずか1時間12分と体力も温存できて、理想的な1回戦だったと思います。
錦織 | 試合全体 | チェッキナート |
8 | サービスエース | 2 |
2 | ダブルフォルト | 5 |
39/59 (66%) | ファーストサーブ確率 | 46/64 (72%) |
32/39 (82%) | 1st Serve Points Won | 23/46 (50%) |
14/20 (70%) | 2nd Serve Points Won | 4/18 (22%) |
18/25 (72%) | ネットポイント | 8/15 (53%) |
7/9 (78%) | ブレイク / チャンス | 0/1 (0%) |
35 | Winners | 8 |
14 | Unforced Errors | 22 |
83 | Total Points Won | 40 |
グラウンドストローク | ||
8 | FH Winners | 0 |
5 | BH Winners | 0 |
2 | FH Forced Errors | 2 |
1 | BH Forced Errors | 2 |
6 | FH Unforced Errors | 11 |
3 | BH Unforced Errors | 2 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:自分が取得した全ポイント。
・FH:フォアハンド
・BH:バックハンド
セットごとに試合を振り返っていきます。(振り返りでは「選手」は略)
第1セット
チェッキナートのサービスで試合開始。
第1ゲーム、錦織のバックハンドのダウンザラインへのウィナー、チェッキナートのダブルフォルトなどがあり0-40と錦織にブレイクチャンスが来ます。
チェッキナートが1本凌ぎますが、錦織がエアケイを決めてブレイクに成功。
第2ゲーム、錦織がキープ。
第3ゲーム、チェッキナートの2本のダブルフォルトなどがあり30-40と錦織にブレイクチャンスが来ると、最後もチェッキナートのダブルフォルトで錦織がブレイクに成功。
第4ゲーム、錦織のダブルフォルトとストロークミスがあり30-40とチェッキナートにブレイクチャンスが来ますが、錦織がしっかりと攻めきってデュースへ。
錦織のセカンドサーブでのサービスエース、バックハンドのクロスへのウィナーが決まって錦織がキープ。
第5ゲーム、チェッキナートがキープ。
第6ゲーム、錦織がキープ。
第7ゲーム、デュースまでいきますが、チェッキナートがキープ。
第8ゲーム、錦織のサービングフォーザセット。
15-30とチェッキナートにポイントを先行されますが、錦織のドロップショット、ファーストサーブでのフリーポイントが決まって40-30と錦織にセットポイントが来ます。
この後デュースになりますが、サーブアンドボレーとファーストサーブでのフリーポイントを決めて、錦織が1セットを先取。
第1セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ● | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | – | – | – | – | 6 | ||
チェッキナート | ○ | ○ | – | – | – | – | 2 | ||||||
○:サービスキープ、●:相手のサービスゲームをブレイク |
錦織 | 第1セット | チェッキナート |
2 | サービスエース | 1 |
1 | ダブルフォルト | 4 |
17/27 (63%) | ファーストサーブ確率 | 14/24 (58%) |
12/17 (71%) | 1st Serve Points Won | 9/14 (64%) |
6/10 (60%) | 2nd Serve Points Won | 3/10 (30%) |
8/10 (80%) | ネットポイント | 2/3 (67%) |
2/3 (67%) | ブレイク / チャンス | 0/1 (0%) |
11 | Winners | 2 |
11 | Unforced Errors | 10 |
30 | Total Points Won | 21 |
グラウンドストローク | ||
1 | FH Winners | 0 |
3 | BH Winners | 0 |
2 | FH Forced Errors | 0 |
1 | BH Forced Errors | 0 |
5 | FH Unforced Errors | 4 |
3 | BH Unforced Errors | 1 |
第2セット
チェッキナートのサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、チェッキナートのミスなどがあり0-40と錦織にブレイクチャンスが来ると、サーブアンドボレーに出たチェッキナートに対して錦織がしっかりと足元に沈めるリターンを返してポイントを取り、錦織がラブゲームでブレイクに成功。
第2ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。
第3ゲーム、チェッキナートがキープ。
第4ゲーム、錦織のダブルフォルトがありましたが、サービスエースを決めるなど錦織が危なげなくキープ。
第5ゲーム、40-15からチェッキナートのドロップショットのミス、錦織のリターンエースが決まってデュースへ。
チェッキナートのミスで錦織にブレイクチャンスが来ると、サーブアンドボレーに出たチェッキナートの横を抜くリターンエースが決まって、錦織がブレイクに成功。
第6ゲーム、錦織のサービスエース、ドロップボレーが決まるなど、錦織が危なげなくキープ。
第7ゲーム、錦織の2本のリターンエースなどがあり30-40と錦織にセットポイントが来ますが、チェッキナートがピンチを凌いでキープ。
第8ゲーム、錦織のサービングフォーザセット。
錦織がラブゲームでキープし、第2セットも連取。
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ● | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | – | – | – | – | 6 | ||
チェッキナート | ○ | ○ | – | – | – | – | 2 | ||||||
○:サービスキープ、●:相手のサービスゲームをブレイク |
錦織はサービスゲームで失ったポイントがわずか2ポイントのみと安定したサービスゲームを展開し、リターンもよくストロークのミスもない完璧な内容でした。
錦織 | 第2セット | チェッキナート |
3 | サービスエース | 0 |
1 | ダブルフォルト | 0 |
13/18 (72%) | ファーストサーブ確率 | 20/25 (80%) |
12/13 (92%) | 1st Serve Points Won | 11/20 (55%) |
4/5 (80%) | 2nd Serve Points Won | 1/5 (20%) |
5/9 (56%) | ネットポイント | 6/9 (67%) |
2/3 (67%) | ブレイク / チャンス | 0/0 (0%) |
12 | Winners | 4 |
2 | Unforced Errors | 7 |
29 | Total Points Won | 14 |
グラウンドストローク | ||
4 | FH Winners | 0 |
1 | BH Winners | 0 |
0 | FH Forced Errors | 2 |
0 | BH Forced Errors | 0 |
0 | FH Unforced Errors | 5 |
0 | BH Unforced Errors | 0 |
第3セット
チェッキナートのサービスで第3セット開始。
第1ゲーム、錦織のすばらしいリターン、リターンからの攻めの展開が決まり30-40と錦織にブレイクチャンスが来ます。
最後は錦織が走りながらのクロスへのパッシングショットを決めて、錦織がブレイクに成功。
第2ゲーム、錦織のフォアハンドのウィナー、グラウンドスマッシュが決まるなど錦織が危なげなくキープ。
第3ゲーム、チェッキナートのダブルフォルト、錦織のバックハンドのすばらしいショットが決まるなど0-40と錦織にブレイクチャンスが来ます。
最後はチェッキナートのショットがアウトとなり、錦織がブレイクに成功。
第4ゲーム、錦織の3本のサービスエースが決まるなど、錦織があっさりとキープ。
第5ゲーム、チェッキナートのスマッシュミス、錦織のフォアハンドのウィナーが決まるなど15-40と錦織にブレイクチャンスが来ます。
チェッキナートのドロップショットを錦織がしっかりと処理して、錦織がブレイクに成功。
第6ゲーム、錦織のサービングフォーザマッチ。
錦織がサーブだけで3連続でポイントを取って40-0とマッチポイントを握ると、最後もサーブからの組み立てでしっかりとポイントを取り、錦織がストレートで勝利。
第3セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ● | ○ | ● | ○ | ● | ○ | – | – | – | – | – | – | 6 |
チェッキナート | – | – | – | – | – | – | 0 | ||||||
○:サービスキープ、●:相手のサービスゲームをブレイク |
錦織は第3セットでもサーブもリターンもよく、ミスもまったくない完璧な内容で、第3セットで錦織が失ったポイントはわずか5ポイントのみとチェッキナートはもうお手上げという感じでした。
錦織 | 第3セット | チェッキナート |
3 | サービスエース | 1 |
0 | ダブルフォルト | 1 |
9/14 (64%) | ファーストサーブ確率 | 12/15 (80%) |
8/9 (89%) | 1st Serve Points Won | 3/12 (25%) |
4/5 (80%) | 2nd Serve Points Won | 0/3 (0%) |
5/6 (83%) | ネットポイント | 0/3 (0%) |
3/3 (100%) | ブレイク / チャンス | 0/0 (0%) |
12 | Winners | 2 |
1 | Unforced Errors | 5 |
24 | Total Points Won | 5 |
グラウンドストローク | ||
3 | FH Winners | 0 |
1 | BH Winners | 0 |
0 | FH Forced Errors | 0 |
0 | BH Forced Errors | 2 |
1 | FH Unforced Errors | 2 |
0 | BH Unforced Errors | 1 |
錦織の2回戦の対戦相手は!?
錦織選手の2回戦の対戦相手は、世界ランキング122位のセルジー・スタホフスキー選手(31歳・ウクライナ)。
過去の対戦成績は、錦織選手の0勝2敗。
2回の対戦はどちらも2011年のもので当時と両選手とも立ち位置が変わっているので、過去の対戦成績はそんなに気にしなくてもいいかなと思います。
スタホフスキー選手はサーブに力がありサーブアンドボレーなどネットプレーも多く使ってくると予想されます。
プレースタイル的に芝は得意だと思うので、スタホフスキー選手のサーブの調子が良かった場合は手を焼く試合展開になるかもしれません。
1回戦のような簡単な試合にはならないと思いますが、錦織選手がリターンからプレッシャーをかけてスタホフスキー選手のリズムを崩す展開に持ち込めれば大丈夫かなと思います。
コメント