2017年11月12日から11月19日(2017年第46週)、ロンドン(イギリス)で開催のATPワールドツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」の決勝のプレイヤー情報、決勝の結果、決勝後のランキングを見ていきます。
優勝候補だったナダル選手はラウンドロビン途中で棄権、フェデラー選手は準決勝で敗退となりましたが、今シーズンすばらしい活躍を見せたディミトロフ選手とゴファン選手がATPファイナルズ初の決勝進出を果たしました。
・決勝「ディミトロフ vs ゴファン」
ディミトロフ選手、ゴファン選手のどちらが勝ってもATPファイナルズ初優勝となります。
決勝のプレイヤー情報
グリゴール・ディミトロフ選手とダビド・ゴファン選手の「Head 2 Head」、「ラウンドロビンから準決勝までの結果」を紹介します。
Head 2 Head
過去の対戦成績は、ディミトロフ選手の4勝、ゴファン選手の1勝。
直近の対戦は2017年のNitto ATPファイナルズのラウンドロビンで、ディミトロフ選手がセットカウント2-0(6-0、6-2)で勝利しています。
※2017年11月19日時点(決勝前)のデータ
ディミトロフ | ゴファン | |
4 勝 | 対戦成績 | 1 勝 |
6位(6位) | 最新ランキング(最高) | 8位(8位) |
ブルガリア(BUL) | 国籍 | ベルギー(BEL) |
26歳 | 年齢 | 26歳 |
1991年5月16日 | 生年月日 | 1990年12月7日 |
191cm / 80kg | 身長 / 体重 | 180cm / 68kg |
右 / 片手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
2008年 | プロ転向 | 2009年 |
48勝19敗 | 2017年成績 | 57勝23敗 |
3回 | 2017年優勝回数 | 2回 |
256勝161敗 | 通算成績 | 199勝127敗 |
7回 | 通算優勝回数 | 4回 |
ラウンドロビン(RR)から準決勝までの結果
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
RR第1戦 | ティエム (4位) | 6-3、5-7、7-5 |
RR第2戦 | ゴファン (8位) | 6-0、6-2 |
RR第3戦 | カレーニョブスタ (10位) | 6-1、6-1 |
準決勝 | ソック (9位) | 4-6、6-0、6-3 |
Round | 対戦相手 | スコア |
---|---|---|
RR第1戦 | ナダル (1位) | 7-6、6-7、6-4 |
RR第2戦 | ディミトロフ (6位) | 0-6、2-6 |
RR第3戦 | ティエム (4位) | 6-4、6-1 |
準決勝 | フェデラー (2位) | 2-6、6-3、6-4 |
※()内の世界ランキングは、2017年11月13日付のランキングです。
2017年Nitto ATPファイナルズ 決勝の結果
「Nitto ATPファイナルズ」の結果について、試合結果が分かり次第、更新します。
<日程>
・11月19日(日):決勝
<試合開始時間>
・ダブルス :24時30分
・シングルス:27時00分(翌日午前3時)
決勝「ディミトロフ vs ゴファン」
[6] グリゴール・ディミトロフ (6位) | 2 | 7 | 4 | 6 |
[7] ダビド・ゴファン (8位) | 1 | 5 | 6 | 3 |
試合時間:2時間30分 |
---|
第6シードのグリゴール・ディミトロフ選手(26歳・ブルガリア)が第7シードのダビド・ゴファン選手(26歳・ベルギー)を7-5、4-6、6-3のフルセットの末に破り、ATPファイナルズ初優勝を飾りました。
簡単に試合を振り返ります。
第1セット
ディミトロフ選手のサービスで試合開始。
第1ゲーム、30-40とゴファン選手にブレイクチャンスが来ますが、ディミトロフ選手が凌いでデュースへ。
ゴファン選手がストローク勝負で打ち勝ち、再びゴファン選手にブレイクチャンスが来ます。
ゴファン選手のリターンエースが決まり、ゴファン選手がブレイクに成功。
第2ゲーム、30-40とディミトロフ選手にブレイクチャンスが来ますが、ゴファン選手が凌いでデュースへ。
ゴファン選手のショットがネットにかかり、再びディミトロフ選手にブレイクチャンスが来ます。
ディミトロフ選手がストローク勝負で打ち勝ち、ディミトロフ選手がブレイクバックに成功。
第3ゲーム、ディミトロフ選手のダブルフォルト、ゴファン選手のフォアハンドの逆クロスへのウィナーが決まるなど、0-40とゴファン選手にブレイクチャンスが来ます。
ディミトロフ選手が2本凌ぎますが、ゴファン選手の見事なパッシングショットが決まり、ゴファン選手がブレイクに成功。
第4ゲーム、15-30とディミトロフ選手がポイントを先行しますが、ゴファン選手のサービスエースが2本決まるなど、ゴファン選手がキープ。
第5ゲーム、40-30からゴファン選手のリターンエースが決まりデュースまで行きますが、ディミトロフ選手がキープ。
第6ゲーム、ゴファン選手のダブルフォルトもあり30-30まで行きますが、ゴファン選手がキープ。
第7ゲーム、ディミトロフ選手がキープ。
第8ゲーム、ゴファン選手の連続ミスやダブルフォルトなどがあり、30-40とディミトロフ選手にブレイクチャンスが来ます。
積極的に攻めるゴファン選手にミスが出て、ディミトロフ選手がブレイクバックに成功。
第9ゲーム、30-30まで行きますが、ディミトロフ選手がキープ。
第10ゲーム、ゴファン選手がキープ。
第11ゲーム、ディミトロフ選手に2本のダブルフォルトがありましたが、ディミトロフ選手がキープ。
第12ゲーム、15-40とディミトロフ選手にセットポイント(ブレイクチャンス)が来ますが、ゴファン選手が凌いでデュースへ。
ディミトロフ選手にこのゲーム5回目のセットポイントが来ると、ゴファン選手のショットがネットにかかり、ディミトロフ選手が第1セットを先取。
第2セット
ディミトロフ選手のサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、ディミトロフ選手がラブゲームでキープ。
第2ゲーム、ゴファン選手がラブゲームでキープ。
第3ゲーム、40-15とディミトロフ選手がゲームポイントを握ったところから、ゴファン選手のリターンエース、リターンからの攻めでポイントを取りデュースまで行きますが、ディミトロフ選手がキープ。
第4ゲーム、ゴファン選手がラブゲームでキープ。
第5ゲーム、ディミトロフ選手がキープ。
第6ゲーム、30-30からゴファン選手にミスが出て、30-40とディミトロフ選手にブレイクチャンスが来ますが、ゴファン選手がすばらしい粘りでピンチを凌いでデュースへ。
ゴファン選手がキープ。
第7ゲーム、ディミトロフ選手の2本のダブルフォルト、ゴファン選手のウィナーなどがあり、15-40とゴファン選手にブレイクチャンスが来ます。
ゴファン選手が積極的に攻めてウィナーを決め、ゴファン選手がブレイクに成功。
第8ゲーム、30-30まで行きますが、ゴファン選手がキープ。
第9ゲーム、ディミトロフ選手がキープ。
第10ゲーム、ゴファン選手のサービングフォーザセット。
ゴファン選手の見事なサーブからの組み立て、サービスエースが決まるなどラブゲームでキープし、ゴファン選手が第2セットを取ります。
ファイナルセット
ディミトロフ選手のサービスでファイナルセット開始。
第1ゲーム、ディミトロフ選手のダブルフォルト、ゴファン選手のリターンからの攻め、リターンエースが決まるなど、15-40とゴファン選手にブレイクチャンスが来ますが、ディミトロフ選手が凌いでデュースへ。
ゴファン選手にこのゲーム4本のブレイクポイントがありましたが、ディミトロフ選手が何とかキープ。
第2ゲーム、30-30からディミトロフ選手のすばらしい攻撃が決まり、30-40とディミトロフ選手にブレイクチャンスが来ますが、ゴファン選手が凌いでキープ。
第3ゲーム、ディミトロフ選手がキープ。
第4ゲーム、40-30からゴファン選手にダブルフォルトが出てデュースまで行きますが、ゴファン選手がキープ。
第5ゲーム、ディミトロフ選手がラブゲームでキープ。
第6ゲーム、30-40とディミトロフ選手にブレイクチャンスが来ますが、ゴファン選手が凌いでデュースへ。
ディミトロフ選手に再びブレイクチャンスが来ると、ゴファン選手の決めに行ったバックハンドのダウンザラインへのショットがサイドアウトとなり、ディミトロフ選手がブレイクに成功。
このゲームは30-0とゴファン選手がリードしていましたが、ゴファン選手がファーストサーブを打つ瞬間に観客が声を出して妨害した場面がありました。
他の観客からは妨害に対するブーイングが出るなど嫌な間ができてしまい、結果的にここで流れが変わってしまったのが非常に残念でした。
第7ゲーム、ディミトロフ選手がキープ。
第8ゲーム、ディミトロフ選手のスーパーショット、パッシングショットが決まるなど、0-40とディミトロフ選手にチャンピオンシップポイントが来ますが、ゴファン選手がすばらしい粘りでピンチを凌いでキープ。
第9ゲーム、ディミトロフ選手のサービングフォーザチャンピオンシップ。
40-15、40-30とディミトロフ選手にチャンピオンシップポイント来ると、最後はゴファン選手がボレーミスをし、ディミトロフ選手が勝利。
スタッツ
お互いの良いプレーが何度も飛び出し、どちらが勝ってもおかしくない緊迫した試合展開となる中、ディミトロフ選手が見事接戦を制して優勝を飾りました。
ディミトロフ選手は一つのショットで流れを変える球際の強さが光り、攻守のバランスも非常に良かったです。
ゴファン選手は最初から最後まで受け身になることなく攻めの姿勢を貫き、ストロークの感覚はかなり良さげでしたが、ファーストサーブの確率がもう少し良ければなという内容でした。
ゴファン選手はこの後デビスカップの決勝が控えていますが、ディミトロフ選手とゴファン選手の来シーズンの活躍も期待したいです。
ディミトロフ | Match | ゴファン |
5 | サービスエース | 10 |
6 | ダブルフォルト | 5 |
65%(67/103) | ファーストサーブ確率 | 50%(54/107) |
70%(47/67) | 1st Serve Points Won | 78%(42/54) |
50%(18/36) | 2nd Serve Points Won | 42%(22/53) |
27%(4/15) | ブレイク / チャンス | 30%(3/10) |
51%(108/210) | ポイントの合計 | 49%(102/210) |
[スタッツ用語の補足]
1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
決勝のハイライト動画
2017年Nitto ATPファイナルズの決勝「ディミトロフ vs ゴファン」のハイライト動画です。
ドロー表(結果)
決勝後のランキング(TOP30)
Nitto ATPファイナルズの決勝後のランキングです。
優勝したディミトロフ選手は自己最高の3位、準優勝のゴファン選手も自己最高の7位となりました。
順位 | 選手名 | 基礎 point |
round | 獲得 point |
決勝後 point |
---|---|---|---|---|---|
1 | ナダル | 10,645 | RR | 0 | 10,645 |
2 | フェデラー | 9,005 | 準決勝 | 600 | 9,605 |
3 | ディミトロフ | 3,650 | 優勝 | 1,500 | 5,150 |
4 | A.ズベレフ | 4,410 | RR | 200 | 4,610 |
5 | ティエム | 3,815 | RR | 200 | 4,015 |
6 | チリッチ | 3,805 | RR | 0 | 3,805 |
7 | ゴファン | 2,975 | 準優勝 | 800 | 3,775 |
8 | ソック | 2,765 | 準決勝 | 400 | 3,165 |
9 | ワウリンカ | 3,150 | – | – | 3,150 |
10 | カレーニョ ブスタ | 2,615 | RR | 0 | 2,615 |
11 | デルポトロ | 2,595 | – | – | 2,595 |
12 | ジョコビッチ | 2,585 | – | – | 2,585 |
13 | クエリー | 2,535 | – | – | 2,535 |
14 | アンダーソン | 2,480 | – | – | 2,480 |
15 | ツォンガ | 2,320 | – | – | 2,320 |
16 | マレー | 2,290 | – | – | 2,290 |
17 | イスナー | 2,265 | – | – | 2,265 |
18 | プイユ | 2,235 | – | – | 2,235 |
19 | ベルディヒ | 2,095 | – | – | 2,095 |
20 | バウティスタ アグート | 2,015 | – | – | 2,015 |
21 | キリオス | 2,010 | – | – | 2,010 |
22 | 錦織 圭 | 1,885 | – | – | 1,885 |
23 | ラモス ビノラス | 1,845 | – | – | 1,845 |
24 | ラオニッチ | 1,795 | – | – | 1,795 |
25 | ミュラー | 1,695 | – | – | 1,695 |
26 | シュワルツマン | 1,675 | – | – | 1,675 |
27 | フォニーニ | 1,670 | – | – | 1,670 |
28 | マナリノ | 1,635 | – | – | 1,635 |
29 | コールシュライバー | 1,440 | – | – | 1,440 |
30 | ズムル | 1,391 | – | – | 1,391 |
ステージ | 獲得ポイント |
---|---|
決勝で勝利 | 500 |
準決勝で勝利 | 400 |
ラウンドロビン1勝につき | 200 |
全勝で優勝した場合の獲得ポイントは、ラウンドロビン3勝、準決勝勝利、決勝勝利の合計1,500ポイント。
決勝の放送予定
スポナビライブ、GAORA、NHK・BS1での放送が予定されています。
Sports navi LIVE(スポナビライブ)
スポナビライブでのLive配信について、ラウンドロビンから決勝までのシングルスとダブルスの全試合をLive配信予定。
日程 | ラウンド | 配信時間 |
---|---|---|
11月19日(日) | ダブルス決勝 | 24:30~ |
シングルス決勝 | 27:00~ |
GAORA
GAORAでは、ラウンドロビンから決勝までのシングルスとダブルスの全試合を生中継で放送予定。
日程 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
11月19日(日) | ダブルス決勝 | 24:30~26:50 |
シングルス決勝 | 26:50~7:00 | |
11月20日(月) | ダブルス決勝 (録画) | 19:30~22:00 |
シングルス決勝 (録画) | 22:00~25:00 |
NHK・BS1
NHK・BS1では、BS1でラウンドロビンから決勝までのシングルスの全試合を生中継で放送予定。
日程 | ラウンド | 放送時間 |
---|---|---|
11月20日(月) | 決勝 | 3:00~(5:00) |
11月22日(水) | 決勝(録画) | 1:55~3:45 |
※11月22日(水)の放送について、NHK総合で決勝を録画で放送予定。
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