【全仏OP】1回戦「錦織 vs コキナキス」の結果(2017年)


2017年全仏オープン(パリ)の1回戦の錦織圭選手の対戦相手は、オーストラリアの21歳のタナシ・コキナキス選手。

錦織選手とコキナキス選手のプレイヤー情報、1回戦の試合結果とスタッツを見ていきます。

最後に錦織選手の2回戦の対戦相手を紹介します。

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プレイヤー情報(1回戦)

過去に対戦はなく、初対戦になります。

※2017年5月29日時点

錦織 圭 コキナキス
0 勝 対戦成績 0 勝
9位(4位) 最新ランキング(最高) 圏外(69位)
日本 国籍 オーストラリア
27歳 年齢 21歳
1989年12月29日 生年月日 1996年4月10日
178cm / 75kg 身長 / 体重 196cm / 82kg
右 / 両手 利き手 / バック 右/ 両手
2007年 プロ転向 2013年
20勝8敗 2017年成績 0勝1敗
0回 2017年優勝回数 0回
321勝150敗 通算成績 15勝28敗
11回 通算優勝回数 0回

1回戦「錦織vsコキナキス」の結果

全仏オープン 1回戦(2017年5月30日)
[8] 錦織 圭(9位) 3 4 6 6 6
タナシ・コキナキス( – 位) 1 6 1 4 4
試合時間:3時間1分

コキナキス選手の強力なサーブとフォアハンドに苦しめられましたが、ゲームを重ねるごとに錦織選手のストロークもよくなり、3時間にも及ぶ接戦の末に錦織選手が勝利。

コキナキス選手は1年以上怪我でツアーを離脱していて、全仏オープンの前の週に復帰したばかりということで、試合前は錦織選手が優勢に試合を進めてくれると思っていましたが、フタを開けてみるとコキナキス選手が想像以上のプレーを見せてきました。

最後まで気の抜けない体力の消耗の激しい試合となりましたが、まずは難しい初戦を勝利できてよかったです。

錦織 試合全体 コキナキス
3 サービスエース 11
6 ダブルフォルト 12
70/120 (58%) ファーストサーブ確率 75/137 (55%)
54/70 (77%) 1st Serve Points Won 50/75 (67%)
25/50 (50%) 2nd Serve Points Won 28/62 (45%)
15/20 (75%) ネットポイント 13/18 (72%)
5/14 (36%) ブレイク / チャンス 2/11 (18%)
47 Winners 41
24 Unforced Errors 41
138 Total Points Won 119
グラウンドストローク
23 FH Winners 16
9 BH Winners 4
21 FH Forced Errors 18
4 BH Forced Errors 11
11 FH Unforced Errors 24
5 BH Unforced Errors 5

[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:自分が取得した全ポイント。
・FH:フォアハンド
・BH:バックハンド

セットごとに試合を振り返っていきます。(振り返りでは「選手」は略)

第1セット

錦織のサービスで試合開始。

第1ゲーム、錦織がキープ。

第2ゲーム、コキナキスがキープ。

第3ゲーム、錦織がストロークで攻撃をしかけるも先にミスをしてしまい、15-40とコキナキスにブレイクチャンスが来ますが、錦織がこのピンチを凌いでデュースへ。
その後、4回目のブレイクポイントで錦織にダブルフォルトが出て、コキナキスがブレイクに成功。

第4ゲーム、コキナキスがキープ。

第5ゲーム、このゲームもコキナキスにセカンドサーブを叩かれて、15-40とコキナキスにブレイクチャンスが来ますが、錦織がこのピンチを凌いで何とかキープ。

第6ゲーム、デュースに持ち込んで錦織にブレイクチャンスが来ますが、コキナキスがピンチを凌いでキープ。

第7ゲーム、錦織がキープ。

第8ゲーム、錦織のいいショットが増えてきてデュースまで行き、錦織にブレイクチャンスが来ますが、コキナキスがこのピンチを凌いでキープ。

第9ゲーム、40-15と錦織のゲームポイントから錦織のダブルフォルトとドロップショットのミスでデュースまで行きますが、錦織が何とかキープ。

第10ゲーム、コキナキスのサービングフォーザセット。
コキナキスのダブルフォルトやミスなどがあり30-40と錦織にブレイクチャンスが来ますが、コキナキスが凌いでデュースへ。
デュースに入って錦織が1回ブレイクポイントを握りますが、コキナキスがしっかりとキープして第1セットを先取。

第1セット
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
錦織 4
コキナキス 6
○:サービスキープ、●:相手のサービスゲームをブレイク

コキナキスがセカンドサーブで強打してきたり、ストロークでも強力なフォアハンドで攻めてきたりと、錦織のストロークが浅かったこともあり押し込まれる展開になってしまいました。

そんな中でも第6ゲーム以降、錦織は毎回リターンゲームでブレイクポイントを握る場面がありましたが、モノにできませんでした。

錦織 第1セット コキナキス
0 サービスエース 4
4 ダブルフォルト 4
20/36 (56%) ファーストサーブ確率 25/45 (56%)
13/20 (65%) 1st Serve Points Won 17/25 (68%)
9/16 (56%) 2nd Serve Points Won 11/20 (55%)
4/5 (80%) ネットポイント 1/2 (50%)
0/4 (0%) ブレイク / チャンス 1/6 (17%)
11 Winners 13
9 Unforced Errors 13
39 Total Points Won 42
グラウンドストローク
7 FH Winners 5
1 BH Winners 1
6 FH Forced Errors 3
2 BH Forced Errors 2
3 FH Unforced Errors 7
1 BH Unforced Errors 2

第2セット

錦織のサービスで第2セット開始。

第1ゲーム、錦織がキープ。

第2ゲーム、コキナキスのミスなどがあり30-40と錦織にブレイクチャンスが来ますが、コキナキスが凌いでデュースへ。
デュースになってからも錦織にブレイクチャンスがありましたが、コキナキスが何とかキープ。

第3ゲーム、錦織がキープ。

第4ゲーム、このゲームも30-40と錦織にブレイクチャンスが来ます。
錦織が強気に攻め続けてポイントを取り、錦織がブレイクに成功。

第5ゲーム、錦織がキープ。

第6ゲーム、錦織がストローク勝負で上回るようになり15-40と錦織にブレイクチャンスが来ると、しっかりとリターンを返してコキナキスのミスを誘い、錦織がブレイクに成功。

第7ゲーム、錦織のサービングフォーザセット。
錦織のフォアハンドのウィナーが決まるなど、錦織が危なげなくキープして第2セットを奪取。

第2セット
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
錦織 6
コキナキス 1
○:サービスキープ、●:相手のサービスゲームをブレイク

第4ゲームで錦織がやっとこの試合で初めてブレイクチャンスをモノにできたという感じで、その後はコキナキスのプレーが落ちたこともあり、錦織ペースで第2セットが終わりました。

錦織 第2セット コキナキス
1 サービスエース 2
0 ダブルフォルト 2
17/22 (77%) ファーストサーブ確率 12/23 (52%)
14/17 (82%) 1st Serve Points Won 6/12 (50%)
2/5 (40%) 2nd Serve Points Won 4/11 (36%)
4/4 (100%) ネットポイント 2/2 (100%)
2/4 (50%) ブレイク / チャンス 0/0 (0%)
8 Winners 5
3 Unforced Errors 9
29 Total Points Won 16
グラウンドストローク
4 FH Winners 1
0 BH Winners 2
4 FH Forced Errors 1
1 BH Forced Errors 6
2 FH Unforced Errors 7
1 BH Unforced Errors 0

第3セット

コキナキスのサービスで第3セット開始。

第1ゲーム、コキナキスがキープ。

第2ゲーム、30-0から錦織がチャンスボールでもったいないポイントの落とし方をすると、コキナキスが4連続ポイントでブレイクに成功。

第3ゲーム、コキナキスがキープ。

第4ゲーム、錦織がキープ。

第5ゲーム、デュースからコキナキスにミスが出て錦織にブレイクチャンスが来ると、コキナキスのダブルフォルトで錦織がブレイクバックに成功。

第6ゲーム、40-30から錦織のダブルフォルトでデュースへ。
デュースに入ってコキナキスにブレイクチャンスが来ますが、ピンチの場面から錦織のすばらしいウィナーが連続で決まるなど錦織がキープ。

第7ゲーム、コキナキスがキープ。

第8ゲーム、錦織がキープ。

第9ゲーム、30-30からコキナキスのダブルフォルトで錦織にブレイクチャンスが来ますが、コキナキスが凌いでデュースへ。
デュースに入って錦織が再びブレイクポイントを握ると、錦織がロングラリーをモノにしてブレイクに成功。

第10ゲーム、錦織のサービングフォーザセット。
40-30から錦織がしっかりとポイントを取って、第3セットも錦織が奪取。

第3セット
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
錦織 6
コキナキス 4
○:サービスキープ、●:相手のサービスゲームをブレイク

第2ゲームで錦織が簡単にキープできそうな展開からブレイクを許すという嫌な流れとなりましたが、第5ゲームでコキナキスの自滅もあって早い段階でブレイクバックできたのが大きかったです。

錦織 第3セット コキナキス
1 サービスエース 4
1 ダブルフォルト 3
18/34 (53%) ファーストサーブ確率 17/32 (53%)
13/18 (72%) 1st Serve Points Won 12/17 (71%)
7/16 (44%) 2nd Serve Points Won 6/15 (40%)
2/5 (40%) ネットポイント 3/4 (75%)
2/3 (67%) ブレイク / チャンス 1/2 (50%)
11 Winners 12
8 Unforced Errors 11
34 Total Points Won 32
グラウンドストローク
5 FH Winners 3
4 BH Winners 1
8 FH Forced Errors 8
0 BH Forced Errors 3
4 FH Unforced Errors 5
3 BH Unforced Errors 3

第4セット

コキナキスのサービスで第4セット開始。

第1ゲーム、デュースに入って錦織にブレイクチャンスが来ますが、このピンチの場面をコキナキスがサービスエースで凌いでキープ。

第2ゲーム、0-40とコキナキスにブレイクチャンスが来ますが、この大ピンチの状況から錦織が5連続でポイントを取ってキープ。

第3ゲーム、コキナキスがキープ。

第4ゲーム、錦織がキープ。

第5ゲーム、30-30から錦織のフォアハンドのウィナーが決まって錦織にブレイクチャンスが来ますが、コキナキスが凌いでデュースへ。
デュースに入ってから再び錦織がブレイクポイントを握ると、このチャンスをモノにして錦織がブレイクに成功。

第6ゲーム、錦織がキープ。

第7ゲーム、コキナキスがキープ。

第8ゲーム、錦織がラブゲームでキープ。

第9ゲーム、コキナキスがキープ。

第10ゲーム、錦織のサービングフォーザマッチ。
40-15とマッチポイントを握ると、ラリー戦でコキナキスのショットがアウトとなり、錦織がセットカウント3-1で勝利。

第4セット
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
錦織 6
コキナキス 4
○:サービスキープ、●:相手のサービスゲームをブレイク

第2ゲームで錦織に大ピンチが来ましたが、攻め急ぐコキナキスに対して錦織は落ち着いたプレーで凌いでくれました。

この危ないサービスゲームこそありましたが、第4セットは錦織のストロークが非常によく、ウィナーを量産してアンフォーストエラーは少ないと、いい形で試合を終えることができました。

錦織 第4セット コキナキス
1 サービスエース 1
1 ダブルフォルト 3
15/28 (54%) ファーストサーブ確率 21/37 (57%)
14/15 (93%) 1st Serve Points Won 15/21 (71%)
7/13 (54%) 2nd Serve Points Won 7/16 (44%)
5/6 (83%) ネットポイント 7/10 (70%)
1/3 (33%) ブレイク / チャンス 0/3 (0%)
17 Winners 11
4 Unforced Errors 8
36 Total Points Won 29
グラウンドストローク
7 FH Winners 7
4 BH Winners 0
3 FH Forced Errors 6
1 BH Forced Errors 0
2 FH Unforced Errors 8
0 BH Unforced Errors 0

錦織の2回戦の対戦相手は!?

錦織選手の2回戦の対戦相手は、地元フランスの世界ランキング74位のジェレミー・シャルディー選手。

ジェレミー・シャルディ
※更新日:2019年1月8日 現在。 ジェレミー・シャルディー選手の基本情報、選手紹介、選手経歴、ツアー経歴、ランキング推移、グランドスラム成績、ツアー決勝成績、錦織選手との対戦成績です。

過去の対戦成績は、錦織選手の5勝2敗。

直近の対戦は2017年の全豪オープン2回戦で、錦織選手がストレートで勝利しています。

強力なサーブとフォアハンドが武器のシャルディー選手は、1回戦で対戦したコキナキス選手と似たような感じで強気でガンガン攻めてくると予想されます。

2015年と2016年の全仏オープンでは、地元フランスの選手相手に完全アウェイの中で錦織選手の本来のプレーができずに敗れており、錦織選手がフランス独特のアウェイの空気にのまれずにプレーできるかが鍵になりそうです。

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