【シティOP】準決勝「錦織 vs A.ズベレフ」の結果(2017年)


2017年シティ・オープン(ワシントンDC)の準決勝の錦織圭選手の対戦相手は、世界ランキング8位のアレクサンダー・ズベレフ選手(20歳・ドイツ)。

錦織選手と A.ズベレフ選手のプレイヤー情報、準決勝の試合結果とスタッツを見ていきます。

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プレイヤー情報(準決勝)

過去に対戦はなく、初対戦となります。

※2017年8月5日(試合前)時点

錦織 圭 A.ズベレフ
0 勝 対戦成績 0 勝
9位(4位) 最新ランキング(最高) 8位(8位)
日本 国籍 ドイツ
27歳 年齢 20歳
1989年12月29日 生年月日 1997年4月20日
178cm / 75kg 身長 / 体重 198cm / 86kg
右 / 両手 利き手 / バック 右 / 両手
2007年 プロ転向 2013年
30勝11敗 2017年成績 39勝13敗
0回 2017年優勝回数 3回
331勝153敗 通算成績 101勝61敗
11回 通算優勝回数 4回

準決勝「錦織 vs A.ズベレフ」の結果

シティ・オープン 準決勝(2017年8月5日)
[2] 錦織 圭 (9位) 0 3 4
[5] アレクサンダー・ズベレフ (8位) 2 6 6
試合時間:1時間3分

第1セット、第2ゲームで錦織選手のミスが絡んでズベレフ選手がラブゲームでブレイクに成功すると、その後もズベレフ選手が主導権を握ってゲームを進めて第1セットを先取。

第2セットに入ってもズベレフ選手はサーブとストロークがともにすばらしく、第3ゲームでブレイクに成功すると、その後も危なげなく試合を進めてストレートで勝利。

ズベレフ選手の好調なサーブに対して錦織選手はこの試合で1本もブレイクポイントを握れず、ストローク勝負でもズベレフ選手の深くて重いショットに押し込まれて先に攻撃を仕掛けられるなど、完敗の試合内容でした。

錦織選手はボールが浅くなったりミスが出たりと状態の悪さもあったかもしれませんが、錦織選手が万全な状態だったとしてもこの試合のズベレフ選手に勝つのは難しかったかなというくらいズベレフ選手が強かったです。

錦織 試合全体 A.ズベレフ
2 サービスエース 4
2 ダブルフォルト 1
57%(31/54) ファーストサーブ確率 70%(33/47)
71%(22/31) 1st Serve Points Won 94%(31/33)
48%(11/23) 2nd Serve Points Won 64%(9/14)
0%(0/0) ブレイク / チャンス 67%(2/3)
3/4 ネットポイント 8/9
40%(40/101) Total Points Won 60%(61/101)
8 Winner 合計 19
3 フォアハンド 7
3 バックハンド 2
2 サーブ 10
16 Unforced error 合計 13
10 フォアハンド 5
4 バックハンド 7
2 サーブ 1

[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:自分が取得した全ポイント。

セットごとに試合を振り返っていきます。(振り返りでは「選手」は略)

第1セット

ズベレフのサービスで試合開始。

第1ゲーム、ズベレフがラブゲームでキープ。

第2ゲーム、錦織の連続ミスなどがあり0-40とズベレフにブレイクチャンスが来ると、ズベレフが先に攻撃を仕掛けてポイントを取り、ズベレフがラブゲームでブレイクに成功。

第3ゲーム、ズベレフがあっさりとキープ。

第4ゲーム、錦織のダブルフォルト、ズベレフの深いショットに押し込まれて錦織のショットがアウトになるなどデュースまで行きますが、錦織がキープ。

第5ゲーム、ズベレフがラブゲームでキープ。

第6ゲーム、ズベレフのすばらしいボレー、錦織のバックハンドのクロスへのウィナー、錦織のダブルフォルトなどがありデュースへ。
ズベレフのスーパーショットがありましたが、錦織がキープ。

第7ゲーム、ズベレフの鋭いバックハンドのクロスへのショット、フリーポイントがあり、ズベレフがラブゲームでキープ。

第8ゲーム、錦織のフォアハンドの逆クロスへのウィナー、ズベレフのミスなどがあり、錦織があっさりとキープ。

第9ゲーム、ズベレフのサービングフォーザセット。
ズベレフのバックハンドのダウンザラインへのウィナー、錦織のミスなどがあり40-0とズベレフにセットポイントが来ると、ズベレフの深いショットに押し込まれた錦織のショットがネットにかかり、ズベレフがラブゲームでキープして第1セットを先取。

第1セット
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
錦織 3
A.ズベレフ 6
○:サービスキープ、●:相手のサービスゲームをブレイク

錦織のミスが絡んで第2ゲームでズベレフにあっさりとブレイクを許すと、ズベレフが主導権を握ってゲームを進め、付け入る隙がまったくありませんでした。

そして、第1セットでズベレフがサービスゲームで失ったポイントはわずか1ポイントのみ。
ズベレフのサーブに対して、錦織は攻略の糸口がまったく見つけられないという感じでした。

錦織 第1セット A.ズベレフ
0 サービスエース 1
2 ダブルフォルト 0
67%(18/27) ファーストサーブ確率 62%(13/21)
67%(12/18) 1st Serve Points Won 100%(13/13)
33%(3/9) 2nd Serve Points Won 88%(7/8)
0%(0/0) ブレイク / チャンス 100%(1/1)
1/1 ネットポイント 5/5
33%(16/48) Total Points Won 67%(32/48)
3 Winner 合計 9
1 フォアハンド 4
2 バックハンド 1
0 サーブ 4
10 Unforced error 合計 4
5 フォアハンド 2
3 バックハンド 2
2 サーブ 0

第2セット

錦織のサービスで第2セット開始。

第1ゲーム、ズベレフのミス、錦織のフリーポイントなどがあり、錦織がラブゲームでキープ。

第2ゲーム、ズベレフのサービスエース、フリーポイントなどがあり、ズベレフがあっさりとキープ。

第3ゲーム、錦織のミス、ズベレフの深いリターンに押されるなど15-40とズベレフにブレイクチャンスが来ます。
錦織が1本凌ぎますが、ズベレフのすばらしいフォアハンドのウィナーが決まり、ズベレフがブレイクに成功。

第4ゲーム、ズベレフのサービスエース、フリーポイントがあり、ズベレフがあっさりとキープ。

第5ゲーム、錦織が危なげなくキープ。

第6ゲーム、錦織がリターンのポジションを後ろに下げ、何とかリターンを返して30-30まで行きますが、ズベレフがキープ。

第7ゲーム、錦織のミス、ズベレフの深いリターンなどがあり15-30とズベレフがポイントを先行しますが、錦織がキープ。

第8ゲーム、錦織のもったいないボレーミスとストロークミス、ズベレフのフリーポイントがあり、ズベレフがラブゲームでキープ。

第9ゲーム、錦織のすばらしい攻撃の組み立てからのボレー、ズベレフのフォアハンドのウィナー、錦織の2本のサービスエースがあり、錦織がキープ。

第10ゲーム、ズベレフのサービングフォーザマッチ。
ズベレフのダブルフォルト、ズベレフのバックハンドのミスがあり15-30と錦織がポイントを先行しますが、ズベレフのサービスエースとフリーポイントで40-30とズベレフにマッチポイントが来ます。
ズベレフがサーブから攻撃を仕掛けてポイントを取り、ズベレフが勝利。

第2セット
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
錦織 4
A.ズベレフ 6
○:サービスキープ、●:相手のサービスゲームをブレイク

途中から錦織がリターンのポジションを下げて現状を打開しようとしていましたが、ズベレフのサーブが最後まで好調でチャンスを作るまで持っていけませんでした。

サーブが好調な相手に対して、錦織も我慢してキープを続けて何とかタイブレークに持ち込めたらなという状況でしたが、第3ゲームで先にブレイクを許してしまい、ズベレフにプレッシャーをかけることなく楽に試合をさせてしまったかなという感じでした。

錦織 第2セット A.ズベレフ
2 サービスエース 3
0 ダブルフォルト 1
48%(13/27) ファーストサーブ確率 77%(20/26)
77%(10/13) 1st Serve Points Won 90%(18/20)
57%(8/14) 2nd Serve Points Won 33%(2/6)
0%(0/0) ブレイク / チャンス 50%(1/2)
2/3 ネットポイント 3/4
45%(24/53) Total Points Won 55%(29/53)
5 Winner 合計 10
2 フォアハンド 3
1 バックハンド 1
2 サーブ 6
6 Unforced error 合計 9
5 フォアハンド 3
1 バックハンド 5
0 サーブ 1

錦織の次の出場予定は!?

錦織選手が次に出場する大会はマスターズ1000「ロジャーズ・カップ」。

錦織選手の初戦(2回戦)の対戦相手がガエル・モンフィス選手とスティーブ・ジョンソン選手の勝者となっており、いきなり厳しい戦いが予想されます。

そして、先を見ると準々決勝でフェデラー選手と当たることになりますが、まずはシティ・オープンでの疲労を回復させて大会に入って欲しいなと思います。

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