
2017年シティ・オープン(ワシントンDC)の準々決勝の錦織圭選手の対戦相手は、世界ランキング225位のトミー・ポール選手(20歳・アメリカ)。
錦織選手とポール選手のプレイヤー情報、準々決勝の試合結果とスタッツを見ていきます。
最後に錦織選手の準決勝の対戦相手を紹介します。
プレイヤー情報(準々決勝)
過去に対戦はなく、初対戦となります。
※2017年8月4日(試合前)時点
| 錦織 圭 | ポール | |
| 0 勝 | 対戦成績 | 0 勝 |
| 9位(4位) | 最新ランキング(最高) | 225位(191位) |
| 日本 | 国籍 | アメリカ |
| 27歳 | 年齢 | 20歳 |
| 1989年12月29日 | 生年月日 | 1997年5月17日 |
| 178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 185cm / 78kg |
| 右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 両手 |
| 2007年 | プロ転向 | 2015年 |
| 29勝11敗 | 2017年成績 | 5勝1敗 |
| 0回 | 2017年優勝回数 | 0回 |
| 330勝153敗 | 通算成績 | 6勝6敗 |
| 11回 | 通算優勝回数 | 0回 |
準々決勝「錦織 vs ポール」の結果
| [2] 錦織 圭 (9位) | 2 | 3 | 710 | 6 |
| トミー・ポール (225位) | 1 | 6 | 68 | 4 |
| 試合時間:2時間39分 | ||||
|---|---|---|---|---|
第1セット、錦織選手のバックハンドのミスが目立つ一方で、すばらしいサーブとストロークを見せたポール選手が第1セットを先取。
第2セットに入ってもポール選手のプレーは落ちてこず、錦織選手の劣勢の流れで我慢のテニスが続きましたが、錦織選手が第9ゲームのマッチポイント(ブレイクポイント)を凌ぎ、第10ゲームに土壇場でブレイクバックに成功。
タイブレークでは一進一退の攻防が続きましたが、錦織選手の勝負強さが上回って錦織選手が第2セットを取ります。
ファイナルセット、錦織選手が先にブレイクに成功するとしっかりとキープを続けて勝利。
3回戦のデルポトロ戦で見せた錦織選手のストロークの安定感が見られず、ミスを連発するなど負けを覚悟するくらい追いつめられましたが、劣勢の状況からほんとによく勝ち切ってくれたなと思います。
ポール選手は強力なサーブと、ロングラリーになっても錦織選手としっかりと打ち合うストローク力(ディフェンス力)があって、プイユ選手とミュラー選手を破って来ただけのしっかりとした強さを持っていました。
この試合ではフォアハンドとバックハンドのどちらからでもウィナーが取れる強力なショットや、バックハンドのダウンザラインへの鋭い切り返しのショットもあるなど、225位の選手とは思えないすばらしいプレーを最後まで見せていました。
| 錦織 | 試合全体 | ポール |
| 5 | サービスエース | 7 |
| 3 | ダブルフォルト | 3 |
| 64%(75/118) | ファーストサーブ確率 | 65%(75/116) |
| 72%(54/75) | 1st Serve Points Won | 72%(54/75) |
| 49%(21/43) | 2nd Serve Points Won | 54%(22/41) |
| 22%(2/9) | ブレイク / チャンス | 22%(2/9) |
| 5/11 | ネットポイント | 3/5 |
| 49%(115/234) | Total Points Won | 51%(119/234) |
| 27 | Winner 合計 | 36 |
| 14 | フォアハンド | 17 |
| 6 | バックハンド | 10 |
| 7 | サーブ | 9 |
| 41 | Unforced error 合計 | 34 |
| 12 | フォアハンド | 17 |
| 26 | バックハンド | 14 |
| 3 | サーブ | 3 |
[スタッツ用語の補足]
・1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
・Total Points Won:自分が取得した全ポイント。
セットごとに試合を振り返っていきます。(振り返りでは「選手」は略)
第1セット
ポールのサービスで試合開始。
第1ゲーム、ポールがサーブだけですべてポイントを取って、ラブゲームでキープ。
第2ゲーム、錦織がキープ。
第3ゲーム、ポールがキープ。
第4ゲーム、15-0から錦織のダブルフォルトとミスがあり15-40とポールにブレイクチャンスが来ます。
錦織が1本凌ぎますが、錦織のバックハンドのショットがネットにかかり、ポールがブレイクに成功。
第5ゲーム、ポールが危なげなくキープ。
第6ゲーム、錦織がキープ。
第7ゲーム、錦織がしっかりとリターンを返し、錦織のフォアハンドのクロスへのウィナー、ポールのミスなどがあり15-40と錦織にブレイクチャンスが来ますが、錦織のミス、ポールのフリーポイントでデュースへ。
このゲームで錦織に4本ブレイクポイントがありましたが、ポールがキープ。
第8ゲーム、錦織のフォアハンドのウィナー、サービスエースなどがあり、錦織があっさりとキープ。
第9ゲーム、ポールのサービングフォーザセット。
ポールのフォアハンドのウィナー、サービスエースなどがあり40-15とポールにセットポイントが来ると、ポールのフォアハンドのウィナーが決まって、ポールが第1セットを先取。
| 第1セット | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
| 錦織 | ○ | ○ | ○ | - | - | - | 3 | ||||||
| ポール | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | - | - | - | 6 | |||
| ○:サービスキープ、●:相手のサービスゲームをブレイク | |||||||||||||
前日の試合で深夜まで試合をした影響もあってか、錦織の動きがイマイチでバックハンドのミスが特に目立ちました。
一方、ポールはサーブとストロークが良く、第7ゲーム以外はまったく錦織にチャンスがありませんでした。
| 錦織 | 第1セット | ポール |
| 1 | サービスエース | 3 |
| 1 | ダブルフォルト | 1 |
| 68%(15/22) | ファーストサーブ確率 | 62%(24/39) |
| 67%(10/15) | 1st Serve Points Won | 83%(20/24) |
| 57%(4/7) | 2nd Serve Points Won | 47%(7/15) |
| 0%(0/4) | ブレイク / チャンス | 50%(1/2) |
| 0/2 | ネットポイント | 0/1 |
| 43%(26/61) | Total Points Won | 57%(35/61) |
| 6 | Winner 合計 | 9 |
| 4 | フォアハンド | 3 |
| 1 | バックハンド | 2 |
| 1 | サーブ | 4 |
| 11 | Unforced error 合計 | 7 |
| 1 | フォアハンド | 3 |
| 9 | バックハンド | 3 |
| 1 | サーブ | 1 |
第2セット
錦織のサービスで第2セット開始。
第1ゲーム、錦織のファーストサーブがまったく入らず、錦織にミスが出るなど15-40とポールにブレイクチャンスが来ますが、錦織が凌いでデュースへ。
デュースに入ってからもポールに1本ブレイクポイントがありましたが、錦織が何とかキープ。
第2ゲーム、ポールが危なげなくキープ。
第3ゲーム、錦織が危なげなくキープ。
第4ゲーム、ポールのミス、錦織の攻めが決まって0-30と錦織がポイントを先行しますが、ポールの2本のサービスエースと錦織の2本のミスで、ポールがキープ。
第5ゲーム、30-30まで行きますが、錦織がキープ。
第6ゲーム、40-0とポールがゲームポイントを握ったところからポールの2本のミスなどがありデュースへ。
ポールのサービスエースとフリーポイントで、ポールがキープ。
第7ゲーム、錦織のダブルフォルトとミスなどがあり30-40とポールにブレイクチャンスが来ると、錦織にミスが出て、ポールがブレイクに成功。
第8ゲーム、ポールが危なげなくキープ。
第9ゲーム、40-30から錦織のダブルフォルトでデュースへ。
デュース3回目でポールのすばらしいパッシングショットが決まってポールにマッチポイントが来ますが、錦織がロングラリーからドロップショットを決めてピンチを凌ぎます。
その後、錦織のフリーポイントとサービスエースが決まって、錦織がキープ。
第10ゲーム、ポールのサービングフォーザマッチ。
ポールのミス、錦織のすばらしい攻め、フォアハンドのクロスへのウィナーが決まって0-40と錦織にブレイクチャンスが来ます。
ポールが1本凌ぎますが、ポールのバックハンドが大きくアウトとなり、錦織が土壇場でブレイクバックに成功。
第11ゲーム、40-0と錦織がゲームポイントを握ってから錦織のミス、ポールのリターンエースが決まってデュースへ。
錦織が何とかキープ。
第12ゲーム、ポールがラブゲームでキープ。
タイブレーク、ファーストポイントで錦織にミスが出て、ポールがミニブレイク。
ポールのサービス2本。
ポールのすばらしいバックハンドのウィナーとフォアハンドのウィナーが連続で決まって、2本ともキープ。
錦織もサービス2本ともしっかりと攻めの形を作ってキープ。
ポールのサービス2本。
1本目、ポールのバックハンドのミスで、錦織がミニブレイクバック。
2本目、錦織のバックハンドのダウンザラインへのショットがネットにかかり、ポールがキープ。
錦織のサービス2本。
1本目、錦織のバックハンドのダウンザラインへのウィナーが決まって、錦織がキープ。
2本目、錦織がバックハンドでミスをして、ポールがミニブレイク。
ポールのサービス2本。
1本目、ポールがバックハンドでミスをして、錦織がミニブレイクバック。
2本目、錦織のバックハンドのスライスがネットにかかり、ポールがキープ。
6-5とポールにマッチポイントが来て、錦織のサービス2本。
1本目、錦織のフォアハンドのクロスへのウィナーが決まって、錦織がキープ。
2本目、ファーストサーブでフリーポイントを取り、錦織がキープ。
7-6と錦織にセットポイントが来て、ポールのサービス2本。
1本目、錦織がフォアに回り込んで決めに行ったショットがアウトとなり、ポールがキープ。
2本目、ポールのフォアハンドの逆クロスへのウィナーが決まって、ポールがキープ。
8-7とポールにマッチポイントが来て、錦織のサービス2本。
1本目、ロングラリーで打ち勝った錦織がキープ。
2本目、ポールがバックハンドでミスをして、錦織がキープ。
9-8と錦織にセットポイントが来て、ポールのサービス2本。
1本目、錦織の深いリターンに押し込まれたポールのショットがアウトとなり、錦織が第2セットを奪取。
| 第2セット | ||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | T | ||
| 錦織 | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | 10 | 7 | ||||||
| ポール | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | 8 | 6 | ||||||
| ○:サービスキープ、●:ブレイク、T:タイブレーク | ||||||||||||||
自滅で先にブレイクを許すなど相変わらず錦織のアンフォーストエラーは多く、このまま終わってしまうのかという流れでしたが、追い詰められた状況で見せた錦織の集中力はすばらしかったです。
ポールは第2セットに入ってもすばらしいプレーを続けていましたが、サービングフォーザマッチのファーストポイントで攻め急いで、もったいないミスをしたのが痛かったかなという感じでした。
| 錦織 | 第2セット | ポール |
| 2 | サービスエース | 2 |
| 2 | ダブルフォルト | 0 |
| 57%(34/60) | ファーストサーブ確率 | 71%(30/42) |
| 65%(22/34) | 1st Serve Points Won | 67%(20/30) |
| 58%(15/26) | 2nd Serve Points Won | 67%(8/12) |
| 50%(1/2) | ブレイク / チャンス | 20%(1/5) |
| 2/5 | ネットポイント | 1/1 |
| 50%(51/102) | Total Points Won | 50%(51/102) |
| 11 | Winner 合計 | 14 |
| 6 | フォアハンド | 8 |
| 1 | バックハンド | 4 |
| 4 | サーブ | 2 |
| 17 | Unforced error 合計 | 18 |
| 6 | フォアハンド | 9 |
| 9 | バックハンド | 9 |
| 2 | サーブ | 0 |
ファイナルセット
ポールのサービスでファイナルセット開始。
第1ゲーム、ポールにダブルフォルトがありましたが、ポールがあっさりとキープ。
第2ゲーム、錦織の3本のミスがあり15-40とポールにブレイクチャンスが来ますが、錦織のファーストサーブからの組み立てとポールのミスでデュースへ。
錦織がキープ。
第3ゲーム、錦織がストローク勝負で打ち勝って0-40と錦織にブレイクチャンスが来ます。
ポールが1本凌ぎますが、錦織の深いリターンに押し込まれたポールのショットが大きくアウトとなり、錦織がブレイクに成功。
第4ゲーム、30-30まで行きますが、40-30から錦織のサービスエースが決まって、錦織がキープ。
第5ゲーム、ポールの強烈なフォアハンドのウィナー、ドロップショット、左右へのすばらしい展開からボレーを決めるなどポールが多彩な攻めを見せて、40-15とポールにゲームポイントが来ますが、錦織がロングラリーで打ち勝つなど連続でポイントを取ってデュースへ。
ポールにアドバンテージが来てからポールのダブルフォルトと錦織のリターンエースが決まって錦織にブレイクチャンスが来ますが、ポールが凌いで何とかキープ。
第6ゲーム、40-15と錦織がゲームポイントを握ったところから、ポールのバックハンドのウィナーが連続で決まってデュースへ。
錦織が何とかキープ。
第7ゲーム、ポールがキープ。
第8ゲーム、錦織のサーブからのバックハンドのクロスへのウィナー、フリーポイントを連続で取るなど錦織が危なげなくキープ。
第9ゲーム、ポールがあっさりとキープ。
第10ゲーム、錦織のサービングフォーザマッチ。
錦織のフリーポイント、錦織のサーブからのフォアハンドのクロスへのウィナー、錦織のバックハンドのミス、ポールのバックハンドのミスで40-15と錦織にマッチポイントが来ます。
錦織がファーストサーブでフリーポイントを取り、錦織が逆転で勝利。
| 第3セット | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
| 錦織 | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | 6 | ||||
| ポール | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | 4 | ||||||
| ○:サービスキープ、●:相手のサービスゲームをブレイク | |||||||||||||
第2ゲームこそ錦織の自滅でピンチの場面がありましたが、それ以降は錦織のファーストサーブも良くなってきてサーブからの組み立ても決まるなど、ようやく形ができてきたかなという感じでした。
| 錦織 | 第3セット | ポール |
| 2 | サービスエース | 2 |
| 0 | ダブルフォルト | 2 |
| 72%(26/36) | ファーストサーブ確率 | 60%(21/35) |
| 85%(22/26) | 1st Serve Points Won | 67%(14/21) |
| 20%(2/10) | 2nd Serve Points Won | 50%(7/14) |
| 33%(1/3) | ブレイク / チャンス | 0%(0/2) |
| 3/4 | ネットポイント | 2/3 |
| 54%(38/71) | Total Points Won | 46%(33/71) |
| 10 | Winner 合計 | 13 |
| 4 | フォアハンド | 6 |
| 4 | バックハンド | 4 |
| 2 | サーブ | 3 |
| 13 | Unforced error 合計 | 9 |
| 5 | フォアハンド | 5 |
| 8 | バックハンド | 2 |
| 0 | サーブ | 2 |
錦織の準決勝の対戦相手は!?
錦織選手の準決勝の対戦相手は、世界ランキング8位のアレクサンダー・ズベレフ選手(20歳・ドイツ)。
過去に対戦はなく、初対戦となります。
錦織選手は準々決勝では体が重い感じでしたが、準決勝に向けてしっかりとリカバリできるかが気がかりです。
