2017年6月第5週(2017年第26週)に開催されたATP250の2大会「アンタルヤ・オープン(アンタルヤ)」、「エイゴン国際(イーストボーン)」のシード選手の結果、決勝の結果を見ていきます。
アンタルヤ・オープン(ATP250)
2017年6月25日から7月1日にアンタルヤ(トルコ)で開催されたATP250「アンタルヤ・オープン」の結果を見ていきます。
シード選手の結果
第1シードのドミニク・ティエム選手が初戦敗退となるなど、シード選手が相次いで早期敗退する波乱の大会となりました。
そんな中、決勝まで勝ち進んだのはノーシードの世界ランキング66位の杉田祐一選手と世界ランキング62位のアドリアン・マナリノ選手。
杉田選手は2回戦で第4シードのダビド・フェレール選手を破るなどの活躍を見せて、ツアー初の決勝に進出。
※「Rank」は、2017年6月26日付の世界ランキングです。
シード | 選手名 | Rank | 結果 |
---|---|---|---|
1 | ドミニク・ティエム | 8位 | 2回戦 |
2 | パオロ・ロレンツィ | 33位 | 2回戦 |
3 | フェルナンド・ベルダスコ | 35位 | ベスト8 |
4 | ダビド・フェレール | 39位 | 2回戦 |
5 | カレン・ハチャノフ | 34位 | 欠場 |
6 | ビクトル・トロイツキ | 40位 | 1回戦 |
7 | ボルナ・チョリッチ | 42位 | 1回戦 |
8 | マルティン・クリザン | 44位 | 1回戦 |
決勝の結果
杉田 祐一(66位) | 2 | 6 | 77 | |
アドリアン・マナリノ(62位) | 0 | 1 | 64 | |
試合時間:1時間29分 |
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2017年のアンタルヤ・オープンの決勝。
杉田祐一選手(日本)がアドリアン・マナリノ選手(フランス)を6-1、7-6のストレートで破り、見事ツアー初優勝を飾るとともにアンタルヤ・オープン初代チャンピオンとなりました。
日本男子では、松岡修造氏、錦織圭選手に次いで史上3人目となるシングルスのツアー優勝で、芝の大会でのツアー優勝は日本男子では初の快挙。
そして、28歳でツアー初優勝を挙げた杉田選手は、週明けの世界ランキングで自己最高を更新する44位となり、松岡修造氏の46位を抜いて日本男子歴代2位の記録となります。
一方、敗れたマナリノ選手は3回目となるツアー決勝でしたが、ツアー初優勝とはなりませんでした。
簡単に決勝を振り返ります。
第1セットの第1ゲーム、0-40といきなりマナリノ選手にブレイクチャンスが来ますが、杉田選手がこの大ピンチを凌いでキープ。
第2ゲーム、30-40と杉田選手にブレイクチャンスが来ると、杉田選手がこのチャンスをモノにしてブレイクに成功。
杉田選手はしっかりとキープを続け、第6ゲームに15-40と杉田選手にブレイクチャンスが来ると、マナリノ選手のダブルフォルトで杉田選手がブレイクに成功。
第7ゲーム、杉田選手のサービングフォーザセット。
杉田選手が危なげなくキープして、第1セットを先取。
第2セットの第3ゲーム、40-15とマナリノ選手がゲームポイントを握りますが、杉田選手が粘りを見せてデュースへ。
デュースに入って2回目のブレイクポイントを杉田選手がしっかりとモノにして、ブレイクに成功。
第4ゲーム、杉田選手のミスが続いて15-40とマナリノ選手にブレイクチャンスが来ると、杉田選手のスマッシュミスでマナリノ選手がブレイクバックに成功。
第6ゲーム、30-30からマナリノ選手のショットをアウトと判断して杉田選手がプレーを止めてチャレンジをしますが、チャレンジ失敗で30-40とマナリノ選手にブレイクチャンスが来ます。
最後は杉田選手のダブルフォルトでマナリノ選手がブレイクに成功。
第7ゲーム、0-40と杉田選手にブレイクチャンスが来ますが、マナリノ選手がこのピンチを凌いでデュースへ。
杉田選手がこのゲーム4回目のブレイクポイントを握ると、マナリノ選手のショットが大きくアウトとなり、杉田選手がブレイクバックに成功。
その後はお互いキープでタイブレークへ。
ファーストポイントでマナリノ選手がダブルフォルトをして、杉田選手がミニブレイクしますが、杉田選手がチャンスボールをミスしてマナリノ選手がすぐさまミニブレイクバック。
その後、3-3からマナリノ選手がリターンエースを決めてミニブレイク。
4-3とマナリノ選手がリードして、マナリノ選手のサービス2本。
リードして慎重になりすぎたのか、マナリノ選手のミスが出るなどラリーで粘り勝った杉田選手が2本ミニブレイク。
5-4と杉田選手がリードして、杉田選手のサービス2本。
1本目、杉田選手がファーストサーブでフリーポイントを取って、6-4と杉田選手にチャンピオンシップポイントが来ます。
2本目も杉田選手がファーストサーブでフリーポイントを取ってタイブレークを制し、ストレートで勝利。
気温が40度を超える暑さの中での試合となり、第2セット途中から疲労の色が見えていた杉田選手でしたが、最後は執念で勝ちをもぎ取ったという感じでした。
エイゴン国際(ATP250)
2017年6月26日から7月1日にイーストボーン(イギリス)で開催されたATP250「エイゴン国際」の結果を見ていきます。
シード選手の結果
ワイルドカードで参戦した第1シードのノバク・ジョコビッチ選手と第2シードのガエル・モンフィス選手が決勝に進出。
※「Rank」は、2017年6月26日付の世界ランキングです。
シード | 選手名 | Rank | 結果 |
---|---|---|---|
1 | ノバク・ジョコビッチ | 4位 | 優勝 |
2 | ガエル・モンフィス | 16位 | 準優勝 |
3 | ジョン・イスナー | 21位 | ベスト8 |
4 | スティーブ・ジョンソン | 31位 | ベスト8 |
5 | サム・クエリー | 28位 | 1回戦 |
6 | ミーシャ・ズベレフ | 30位 | 2回戦 |
7 | リシャール・ガスケ | 27位 | ベスト4 |
8 | ディエゴ・シュワルツマン | 37位 | 1回戦 |
決勝の結果
[1] ノバク・ジョコビッチ(4位) | 2 | 6 | 6 | |
[2] ガエル・モンフィス(16位) | 0 | 3 | 4 | |
試合時間:1時間16分 |
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2017年のエイゴン国際の決勝。
第1シードのノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)が第2シードのガエル・モンフィス選手(フランス)を6-3、6-4のストレートで破り、見事優勝を果たしました。
ジョコビッチ選手はツアー68勝目(2017年シーズンは2勝目)。
今回初めて芝での両選手の対戦となりましたが、ジョコビッチ選手が勝利し、対戦成績はジョコビッチ選手の14勝0敗となりました。
簡単に決勝を振り返ります。
第1セット、ジョコビッチ選手の安定したプレーの前にモンフィス選手は突破口を見出すことができず、ジョコビッチ選手が2回ブレイクに成功して第1セットを先取。
第2セット、第1ゲームでジョコビッチ選手のミスが続いてモンフィス選手が2回ブレイクポイントを握りましたが、ジョコビッチ選手がキープ。
第3ゲーム、モンフィス選手のすばらしいショットが連続で決まって0-30とモンフィス選手がポイントを先行しますが、アンラッキーなコードボールもありジョコビッチ選手が4連続ポイントでキープ。
第5ゲーム、ジョコビッチ選手のダブルフォルト、ストロークのミスがあり30-40とモンフィス選手にブレイクチャンスが来ますが、ジョコビッチ選手がキープ。
お互いキープが続いて迎えた第10ゲーム(モンフィス選手のサービスゲーム)。
モンフィス選手のミスが続いて30-40とジョコビッチ選手にチャンピオンシップポイント(ブレイクポイント)が来ます。
最後もモンフィス選手のショットがアウトとなり、ジョコビッチ選手が第2セットで最初に来たチャンスを1発でモノにして勝利。
第2セットはジョコビッチ選手のミスが目立ち、プレーが良くなったモンフィス選手のペースで試合が進んでいましたが、劣勢の展開でもモンフィス選手にあと1本を許さなかったジョコビッチ選手はさすがでした。
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