2017年2月第2週(2017年第6週)に開催されたATP250の3大会「南フランス・オープン(モンペリエ)」、「ソフィア・オープン(ソフィア)」、「エクアドル・オープン(キト)」の決勝およびシード選手の結果を見ていきます。
3大会すべて、第1シードが初戦敗退となる波乱の幕開けとなりました。
南フランス・オープン(ATP250)
2017年2月6日~2月12日に、フランス(モンペリエ)で開催されたATP250「南フランス・オープン」の結果を見ていきます。
※「南フランス・オープン」の大会概要、エントリー選手(シード選手)、ドロー表
シード選手の結果
第1シードのチリッチ選手は、初戦敗退。
開幕戦のチェンナイ・オープン初戦敗退、全豪オープン2回戦敗退、南フランス・オープン初戦敗退と、2017年シーズン絶不調のチリッチ選手。
調子の波の激しさは相変わらずのようです。
※「Rank」は、2017年2月6日付の世界ランキングです。
シード | 選手名 | Rank | 結果 |
---|---|---|---|
1 | マリン・チリッチ | 7位 | 2回戦 |
2 | ジョーウィルフリード・ツォンガ | 14位 | ベスト4 |
3 | リシャール・ガスケ | 22位 | 準優勝 |
4 | アレクサンダー・ズベレフ | 21位 | 優勝 |
5 | フェリシアーノ・ロペス | 32位 | 2回戦 |
6 | ミーシャ・ズベレフ | 34位 | 1回戦 |
7 | マルセル・グラノリェルス | 39位 | 1回戦 |
8 | フェルナンド・ベルダスコ | 40位 | 2回戦 |
決勝の結果
[4] アレクサンダー・ズベレフ(21位) | 2 | 77 | 6 | |
[3] リシャール・ガスケ(22位) | 0 | 64 | 3 | |
試合時間:1時間28分 |
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2017年の南フランス・オープンを制したのは、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ選手(ドイツ)。
この優勝で、19歳のA・ズベレフ選手は、ATPツアー2勝目。
2000年以降、10代でツアー2勝以上を挙げた選手を見ると、そうそうたるメンバーが並んでいます。
選手名 | 最高ランキング |
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レイトン・ヒューイット | 1位 |
アンディ・ロディック | 1位 |
ラファエル・ナダル | 1位 |
ノバク・ジョコビッチ | 1位 |
アンディ・マレー | 1位 |
フアン・マルティン・デルポトロ | 4位 |
デルポトロ選手は怪我がなければ、さらにランキングを上げていたはずの実力のある選手で、A・ズベレフ選手も将来の世界ランキング1位を期待されるだけの結果をしっかり残しています。
そして、A・ズベレフ選手は、2月13日付の世界ランキングで自己最高の18位となりました。
また、A・ズベレフ選手は、兄のミーシャ・ズベレフ選手と組んで、ダブルスでも優勝。
同様の優勝パターンは、2011年に楽天ジャパン・オープンで、アンディ・マレー選手がシングルス優勝、兄弟でダブルス優勝を果たしています。
同大会3連覇を狙ったガスケ選手は、惜しくも準優勝となりましたが、世界ランキングは22位から3つ順位を上げ19位。
両選手とも次週のATP500ロッテルダム大会に出場予定。
A・ズベレフ選手は第1シードのドミニク・ティエム選手と、ガスケ選手はビクトル・トロイツキ選手と1回戦で対戦。
※ATP500ロッテルダム「ABNアムロ世界テニス・トーナメント」の大会情報
ソフィア・オープン(ATP250)
2017年2月6日~2月12日に、ブルガリア(ソフィア)で開催されたATP250「ソフィア・オープン」の結果を見ていきます。
※「ソフィア・オープン」の大会概要、エントリー選手(シード選手)、ドロー表
シード選手の結果
第1シードのティエム選手は、初戦敗退。
2月に失効ポイントが多いティエム選手は、結果を残していかないとトップ10維持は厳しくなってきます。
※「Rank」は、2017年2月6日付の世界ランキングです。
シード | 選手名 | Rank | 結果 |
---|---|---|---|
1 | ドミニク・ティエム | 8位 | 2回戦 |
2 | ダビド・ゴフィン | 11位 | 準優勝 |
3 | グリゴール・ディミトロフ | 13位 | 優勝 |
4 | ロベルト・バウティスタ アグート | 16位 | ベスト4 |
5 | ジレ・ミュラー | 29位 | ベスト8 |
6 | フィリップ・コールシュライバー | 28位 | 欠場 |
7 | マルコス・バグダティス | 35位 | 欠場 |
8 | マルティン・クリザン | 36位 | ベスト8 |
決勝の結果
[3] グリゴール・ディミトロフ(13位) | 2 | 7 | 6 | |
[2] ダビド・ゴフィン(11位) | 0 | 5 | 4 | |
試合時間:1時間38分 |
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2017年のソフィア・オープンを制したのは、第3シードのグリゴール・ディミトロフ選手(ブルガリア)。
地元開催で見事優勝を果たしたディミトロフ選手は、今シーズン早くもツアー2勝目。
ブリスベン国際優勝、全豪オープンベスト4、ソフィア・オープン優勝と、2017年シーズンはここまで14勝1敗と絶好調です。
この結果、ディミトロフ選手は世界ランキング12位となり、いよいよトップ10復帰が目前に迫ってきました。
一方、決勝で敗れたゴフィン選手。
全豪オープンの準々決勝でもディミトロフ選手と対戦して敗れており、トップ10を争うライバルであり、負けられない直接対決で2戦2敗。
このままでは先にディミトロフ選手に10位の座を持って行かれそうです。
両選手とも次週のATP500ロッテルダム大会に出場予定。
ディミトロフ選手はミーシャ・ズベレフ選手と、ゴフィン選手はアンドレイ・クズネツォフ選手と1回戦で対戦。
そして、準々決勝まで勝ち進むと、またこの両者の対戦となります。
※ATP500ロッテルダム「ABNアムロ世界テニス・トーナメント」の大会情報
エクアドル・オープン(ATP250)
2017年2月6日~2月12日に、エクアドル(キト)で開催されたATP250「エクアドル・オープン」の結果を見ていきます。
※「エクアドル・オープン」の大会概要、エントリー選手(シード選手)、ドロー表
シード選手の結果
第1シードのカロビッチ選手は、初戦敗退。
※「Rank」は、2017年2月6日付の世界ランキングです。
シード | 選手名 | Rank | 結果 |
---|---|---|---|
1 | イボ・カロビッチ | 18位 | 2回戦 |
2 | アルベルト・ラモス ビノラス | 30位 | ベスト4 |
3 | パオロ・ロレンツィ | 46位 | 準優勝 |
4 | トマス・ベルッシ | 100位 | ベスト4 |
5 | アレクサンドル・ドルゴポロフ | 67位 | 1回戦 |
6 | オラシオ・セバジョス | 72位 | 1回戦 |
7 | チアゴ・モンテイロ | 85位 | 1回戦 |
8 | レンソ・オリボ | 103位 | ベスト8 |
決勝の結果
ビクトル・エストレーリャ ブルゴス(156位) | 2 | 62 | 7 | 78 |
[3] パオロ・ロレンツィ(46位) | 1 | 77 | 5 | 66 |
試合時間:2時間33分 |
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2017年のエクアドル・オープンを制したのは、36歳のビクトル・エストレーリャ ブルゴス選手(ドミニカ共和国)。
ブルゴス選手は、同大会を3連覇。
2015年から新設されたエクアドル・オープンの優勝者は、もちろんブルゴス選手のみ。
そして、ブルゴス選手のキャリア通算3回のツアー優勝もこの大会のもので、ブルゴス選手のための大会となっています。
両選手とも次週のATP250アルゼンチン・オープンに出場予定。
ブルゴス選手はチアゴ・モンテイロ選手と、ロレンツィ選手はジェラルド・メルツァー選手と1回戦で対戦。
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