2017年アルゼンチン・オープンの準決勝、錦織選手の対戦相手はカルロス・ベルロク選手。
錦織選手のアルゼンチン・オープン準決勝のプレイヤー情報、試合結果とスタッツを見ていきます。
最後に決勝の対戦相手についても紹介します。
プレイヤー情報(準決勝)
まずは、錦織選手とカルロス・ベルロク選手のプレイヤーデータの紹介です。(※大会前のデータ)
錦織 圭 | ベルロク | |
1勝 | 対戦成績 | 1勝 |
5位(4位) | 最新ランキング(最高) | 77位(37位) |
日本 | 国籍 | アルゼンチン |
27歳 | 年齢 | 34歳 |
1989年12月29日 | 生年月日 | 1983年2月3日 |
178cm / 75kg | 身長 / 体重 | 183cm / 81kg |
右 / 両手 | 利き手 / バック | 右 / 片手 |
2007年 | プロ転向 | 2005年 |
6勝2敗 | 2017年成績 | 2勝2敗 |
0回 | 2017年優勝回数 | 0回 |
307勝144敗 | 通算成績 | 122勝167敗 |
11回 | 通算優勝回数 | 2回 |
選手名鑑『カルロス・ベルロク』では、ベルロク選手の選手紹介やツアー経歴など詳しく紹介しています。
錦織、準決勝の結果
[1] 錦織 圭(5位) | 2 | 4 | 6 | 6 |
カルロス・ベルロク(77位) | 1 | 6 | 4 | 3 |
試合時間:2時間43分 |
---|
地元の声援を受け最高のパフォーマンスを発揮したベルロク選手に第1セットを先取されるも、錦織選手が逆転で勝利を収め決勝に進出。
第1セットの立ち上がりから錦織選手のペースで試合を進めていましたが、ベルロク選手の脅威の粘りであと一本が取れず、逆にワンチャンスをモノにしたベルロク選手が第1セットを先取。
第2セットで先に錦織選手がブレイクしましたが、次第にベルロク選手が盛り返してきてブレイクバックを許すなど、嫌な流れになりかけましたが、錦織選手が粘りを見せて第2セットを奪取。
最終セット、ベルロク選手に先にブレイクを許す厳しい流れでしたが、錦織選手がすぐにブレイクバックするなど落ち着いて戦い続け、2時間43分の激闘を制して決勝に進出。
それでは、今日の試合のスタッツを見てみます。
錦織選手がブレイクポイントを取れたのは14回中4回。特に第1セットは、欲しいところでなかなかあと1本が取れないという状況でした。
錦織 | 試合全体 | ベルロク |
3 | サービスエース | 2 |
3 | ダブルフォルト | 4 |
63%(58/92) | ファーストサーブ確率 | 58%(61/106) |
76%(44/58) | 1st Serve Points Won | 66%(40/61) |
44%(15/34) | 2nd Serve Points Won | 47%(21/45) |
29%(4/14) | ブレイク / チャンス | 30%(3/10) |
53%(104/198) | Total Points Won | 47%(94/198) |
[スタッツ用語の補足]
1st Serve Points Won:ファーストサーブが入った時にポイントを取得した確率。
2nd Serve Points Won:セカンドサーブが入った時にポイントを取得した確率。
Total Points Won:自分が取得した全ポイント。
セットごとに試合を振り返っていきます。(振り返りでは「選手」は略)
第1セット
錦織のサービスで試合開始。
序盤から錦織が主導権を握っていましたが、ブレイクのチャンスを作れそうで作れない、そんな状況が続く中、第9ゲームに30-40からダブルフォルトでベルロクにブレイクを許します。
第10ゲーム、15-40と錦織にブレイクバックのチャンス。ベルロクがここでも脅威の粘りを見せます。
結局、このゲームで錦織に4度のブレイクチャンスがありましたがモノにできず、ベルロクが第1セットを先取。
特に第10ゲームで見せたベルロクのプレーは、強打したショットが何度も厳しいところに決まるなど、正直出来過ぎかなと・・・。
第1セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ○ | ○ | ○ | – | – | 4 | ||||||
ベルロク | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | – | – | 6 | ||||
○:サービスキープ、●:相手のサービスゲームをブレイク |
スタッツを見ても錦織が悪いということではなく、粘り続けたベルロクを褒めるしかないです。
錦織 | 第1セット | ベルロク |
1 | サービスエース | 2 |
1 | ダブルフォルト | 2 |
59%(16/27) | ファーストサーブ確率 | 64%(30/47) |
75%(12/16) | 1st Serve Points Won | 73%(22/30) |
55%(6/11) | 2nd Serve Points Won | 41%(7/17) |
0%(0/5) | ブレイク / チャンス | 50%(1/2) |
49%(36/74) | Total Points Won | 51%(38/74) |
第2セット
錦織のサービスで第2セット開始。
第2ゲーム、錦織がブレイクに成功。
第5ゲーム、0-40とベルロクにブレイクチャンス。錦織がこれを凌いでデュースへ。
大事なポイントで粘りを見せた錦織が何とかキープ。
第7ゲーム、錦織のもったいないミスなどがあり、30-40とベルロクにブレイクチャンス。すばらしいプレーを見せたベルロクがブレイクバックに成功。
第9ゲーム、デュースまでもつれるも、錦織がここを踏ん張りキープ。
第10ゲーム、フォアハンドのウィナーやリターンエースを決めるなど、ギアを上げて攻める錦織。セットポイントを迎えると、バックハンドのダウンザラインへのウィナーが決まり、錦織がブレイクに成功。
第2セット終盤に嫌な流れになりかけましたが、錦織が粘りを見せて第2セットを奪取。
第2セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ● | – | – | 6 | ||||
ベルロク | ○ | ○ | ● | ○ | – | – | 4 | ||||||
○:サービスキープ、●:相手のサービスゲームをブレイク |
錦織 | 第2セット | ベルロク |
0 | サービスエース | 0 |
1 | ダブルフォルト | 2 |
68%(23/34) | ファーストサーブ確率 | 56%(20/36) |
70%(16/23) | 1st Serve Points Won | 55%(11/20) |
45%(5/11) | 2nd Serve Points Won | 56%(9/16) |
40%(2/5) | ブレイク / チャンス | 20%(1/5) |
53%(37/70) | Total Points Won | 47%(33/70) |
第3セット
錦織のサービスで第3セット開始。
第3ゲーム、錦織のダブルフォルトなどで、30-40とベルロクにブレイクチャンス。ストローク勝負でベルロクが粘り勝ちブレイクに成功。
第4ゲーム、錦織がバックハンド、フォアハンドのダウンザラインへのウィナーを決めるなど攻め続け、30-40と錦織にブレイクチャンス。これをモノにした錦織がブレイクバックに成功。
第5ゲーム、ベルロクに2度のブレイクポイントを握られるも、錦織がこれを凌いで何とかキープ。
第6ゲーム、次第にベルロクの動きが悪くなり、30-40と錦織にブレイクチャンス。リターンから攻撃をしかけ、錦織がブレイクに成功。
第9ゲーム、錦織のサービングフォーザマッチ。ラブゲームでキープし、錦織の逆転勝利。
第3セット | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
錦織 | ○ | ● | ○ | ● | ○ | ○ | – | – | – | 6 | |||
ベルロク | ○ | ● | ○ | – | – | – | 3 | ||||||
○:サービスキープ、●:相手のサービスゲームをブレイク |
錦織 | 第3セット | ベルロク |
2 | サービスエース | 0 |
1 | ダブルフォルト | 0 |
61%(19/31) | ファーストサーブ確率 | 48%(11/23) |
84%(16/19) | 1st Serve Points Won | 64%(7/11) |
33%(4/12) | 2nd Serve Points Won | 42%(5/12) |
50%(2/4) | ブレイク / チャンス | 33%(1/3) |
57%(31/54) | Total Points Won | 43%(23/54) |
準決勝を振り返っての感想
アルゼンチン・オープン準決勝「錦織 vs ベルロク」のハイライト動画です。
地元の選手と戦うときはランキングとは関係なしに、すごいパフォーマンスを発揮してくることがあるので、ほんとに怖いです。
それにしても、ここまで厳しい戦いになるとは・・・。
ベルロク選手はよく走って粘ってストロークも良かったですが、特にドロップショットが非常に効果的で錦織選手が何度も前に走らされ、対処するのにかなり苦労していました。
左右だけでなく前にも走らされる場面が結構あり、決勝を前に体力の消耗が激しい戦いとなりましたが、あと1戦なんとか踏ん張って欲しいです。
次の決勝の対戦相手は!?
錦織選手の決勝の対戦相手は、世界ランキング66位のアレクサンドル・ドルゴポロフ選手(ウクライナ)に決まりました。
過去の対戦成績は、錦織選手の5勝0敗。
成績に波があるドルゴポロフ選手ですが、決勝まで勝ち上がってきていることからも、かなり調子がいいと思うので、この対戦成績は考えないほうがいいかもしれません。
錦織選手、1年ぶりのツアー優勝まであと1勝。現在、決勝で5連敗中という嫌な流れをそろそろ止めて欲しいところです。
決勝は、日本時間の2月20日(月)午前2時に開始予定。
※2017年アルゼンチン・オープン、決勝「錦織vsドルゴポロフ」の結果
※2017年アルゼンチン・オープン、その他の結果
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